結婚式準備のモデルスケジュール!期間別のやることリストと準備するもの、ダンドリ注意点を解説

結婚式準備のモデルスケジュール!期間別のやることリストと準備するもの、ダンドリ注意点を解説

結婚式の準備でやるべきことや全体のスケジュール、期間別のやることリストをまとめました。式場選びはもちろん、結婚式ムービーの制作や招待状や席次表などのペーパーアイテムの準備、挙式直前のリハーサルまで新郎新婦さんが知っておきたい全体像とダンドリ注意点を解説しています。

目次

  1. いつ何をやればいい?結婚式準備の全体スケジュール
  2. 12〜9ヶ月前:結婚式場選び、理想の結婚式のための情報収集
  3. 9〜6ヶ月前:ゲスト候補や結婚式の規模、予算を決める
  4. 6〜4ヶ月前:披露宴のメインである演出やドレスを決める
  5. 4〜3ヶ月前:前撮り、結婚式ムービーや二次会の準備を始める
  6. 3〜1ヶ月前:ゲストが確定すると席次表や引き出物など準備がピークに
  7. 1ヶ月前:いよいよ大詰め!リハーサルやブライダルエステで準備を仕上げる
  8. 「1分で振り返る」この記事のまとめ

結婚式をすることが決まったら、早めに準備に取りかかりたいものです。しかし、やることが多すぎて「いつ何を準備すればいいの?」と困惑されている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「結婚式準備」をテーマに全体のスケジュールと各期間にやるべきことを解説します。

いつ何をやればいいのかが一目でわかる「やることリスト」卒花さんの体験談も掲載していますので、この記事を読み終わる頃には結婚式準備の全体像が掴めるようになっています。ぜひ参考にしてください。

いつ何をやればいい?結婚式準備の全体スケジュール

結婚式の準備はいつ何をやればいいのかが掴みにくいですよね。こちらのパートでは、結婚式準備の全体像とモデルスケジュールをご紹介します。結婚式の規模や内容、会場によって多少異なりますが、目安として参考にしてみてください。

12ヶ月前からはじめる結婚式の準備のスケジュール!

まずはスケジュールの全体感をつかみましょう。主要な準備項目をピックアップしたスケジュールが下の図です。結婚式の12~9ヶ月前頃に結婚式場を選び、4ヶ月前ごろから準備するものが増えてくることがわかります。

結婚式準備のモデルスケジュール
結婚式4ヶ月前頃に忙しさはピークに
結婚式準備の全体的なスケジュール
  • 結婚式12〜6ヶ月前:結婚式場選び、ゲスト選定
  • 結婚式6〜4ヶ月前:演出プログラムやドレス選び、招待状の発送
  • 結婚式4〜3ヶ月前:前撮り、ムービー制作、ペーパーアイテムの準備など
  • 結婚式3〜1ヶ月前:手紙やスピーチの原稿作り、エステ、リハーサル

式場選びは結婚式の12ヶ月前頃から始めるのが一般的ですが、もっと早くても構いません。人気の式場や良い日取りはすぐ埋まってしまう可能性があるからです。

また、ゲストの選定はその後の準備に影響するため、9ヶ月前くらいから候補者をリストアップしておくのがおすすめです。ゲストが決まったら事前連絡をし、6〜4ヶ月前には招待状を発送しておきましょう。

結婚式の4〜2ヶ月前は最も忙しい時期になります。結婚式ムービーやペーパーアイテムの準備、演出や料理の選定などやることが盛りだくさん。前撮りを行うのもこの時期ですね。

ほかにもある!結婚式の準備と並行して進めるイベント

結婚式とは直接関係がないものの、結納や指輪の準備など、結婚が決まったら発生するイベントがあることもお忘れなく。結婚式の準備で忙しさがピークを迎える前に、イベントをクリアしておくことが大切です。

結婚式準備のほかに発生する結婚関連のイベントスケジュール
入籍前後はやることがたくさん

親への挨拶や両家の顔合わせ食事会、結納などのイベントも結婚式の12ヶ月前頃から行うケースが多くなっています。会社や友人への結婚報告、お祝いを頂いた場合の内祝いの手配といった諸々も入ってくるでしょう。さらには引越しや名義変更の手続き、新婚旅行の手配などが加わってくることもあります。

結婚式へ向け、式の準備と並行してこれらのイベントをどんどんこなしていくことになります。「忙しいなかで何をやればよいのか?」「どんな順番で進めればよいのか?」途方に暮れる花嫁さんが多くいます。何も知らずに準備を始めると、あとから混乱してしまって大変です。まずはこれらの全体をイメージしておくことが大切ですね。

結婚準備のスケジュール管理はここがポイント!

結婚式準備を始める際は、まずやるべきことの全体感をつかんだ上で、ひとつずスケジューリングしましょう。いつ何をするのか見通しが立つと、気分的にも楽になります。また、スケジューリングするときは、結婚式には直接関係のないイベントの予定があることもお忘れなく。

次のパートからは卒花さんの体験談を交えつつ、「期間別のやるべきこと」をご紹介していきます。

12〜9ヶ月前:結婚式場選び、理想の結婚式のための情報収集

結婚式を挙げると決めたら、12~9ヶ月前頃には結婚式場を決めるようにしましょう。もちろんこれより早く決めてもOKです。また、お二人がどのような結婚式や披露宴を行いたいのか、演出やアイテムの参考材料をインスタなどで情報収集すると良いでしょう。

結婚式場選びはブライダルフェアに参加するのが効率的

新郎新婦自身にとってはもちろん、ゲストに気持ちよく過ごしてもらうためにも式場選びはとても重要です。しかし数ある結婚式場の中から自分達にピッタリの場所を探し出すのは難しいですよね。

そこで活用したいのがブライダルフェアです。

ブライダルフェアとは?

ブライダルフェアとは、ウェディングプランナーとの個別相談や式場の見学、挙式の体験、料理の試食などができるイベントのことです。ブライダルフェアは主に2種類に分類されます。

1.結婚式場を紹介する事業者が主催する大規模なブライダルフェア
  • イメージとしては就活イベントのようなもの
  • いくつもの式場が参加しており、随時説明を受けることが可能
  • 気になった式場は後日改めて足を運ぶ人が多い
2.結婚式場が式場内で開催する個別のブライダルフェア
  • 式場内のあらゆる施設を見学できる
  • 模擬挙式や料理の試食、演出体験、ドレスの試着などができる
  • 所要時間は長くても3時間程度
  • 1日に数軒ハシゴをするカップルも多い

また、現在はオンラインでブライダルフェアを開催している結婚式場も増えつつあります。

ブライダルフェアに参加するメリットは?

ブライダルフェアには主に次のようなメリットがあります。

  • 結婚式の具体的なイメージができる
  • 式場のサービスやクオリティを実際に確認できる
  • いろんな式場を比較検討できる
  • お得な来館特典、成約特典が受けられる

効率的に式場選びを進めるためにも、ぜひ一度ブライダルフェアへ参加してみることをおすすめします。結婚準備のイメージもきっと具体的なるはずです。

インスタなどのSNSでドレスやアイテム、演出の情報を集めよう

お二人が理想とする結婚式を実現するためには、情報収集が大切です。そのため、結婚式の12ヶ月〜9ヶ月前のタイミングでは、式場選びと同時に、結婚式に関する情報を幅広く集めておくと良いでしょう。

おすすめの情報元はインスタなどのSNSです。卒花さんのクチコミや演出事例がたくさん投稿されているので、非常に参考になるでしょう。主にチェックしておきたいのは次の5つです。

情報収集1.ウェディングドレス

後悔のないドレス選びをするためにも早めのリサーチを心がけましょう。SNSで自分と体型が似ている卒花さんを探し、その人がどんなドレスを選んだのかチェックすると参考になるはずですよ。

情報収集2.ペーパーアイテム

ペーパーアイテムとは招待状や席次表、ゲスト席に置く席札など、結婚式にまつわる紙製のアイテムすべてを指します。どんなイメージのものにしたいか、先輩花嫁さんの事例やデザインをチェックしておきましょう。

情報収集3.ウェルカムスペースに飾るアイテム

ウェルカムスペースはゲストをおもてなしする最初の場所。結婚式場にもよりますが、お二人の思い出の写真や記念品、趣味の品物などをたくさん飾れることもあります。お二人のセンスが最も表れる場所とも言えるので、幅広く情報収集しておきましょう。

情報収集4.手作り(DIY)の事例

先ほどのペーパーアイテムやウェルカムスペースのアイテムを含め、結婚証明書やプチギフトのラッピングを手作りする花嫁さんも多いです。手作りが好きな方や、お二人のこだわりを出したい方は、いろいろなアイテムのDIYを検討してみましょう。手作りは挙式費用の節約にもつながりますよ。

情報収集5.挙式や披露宴のおすすめ演出

挙式や披露宴で行われる演出も、近年は珍しいものがたくさんあります。たとえばフラワーシャワーの代わりに羽を振らせる「フェザーシャワー」や、新郎が未婚男性に向けてブロッコリーを投げる「ブロッコリートス」など。ぜひお二人らしい演出を探してみてくださいね。

卒花さんに人気の演出やプランナーおすすめ演出を知りたい方は、別記事の結婚式の定番&おすすめ演出17選!流れとポイントをプランナーが解説もぜひご覧ください。

結婚式の12〜9ヶ月前のやることリスト
  • 結婚式場選び(早めがおすすめ)
  • インスタなどで卒花さんの事例を情報収集

手作りアイデアも情報収集が大切

担当プランナーさんから「最近はどの結婚式場も持ち込み料が安くなってきている」と聞きました。もっとも節約できておしゃれなアイテムを準備する方法ためには、ネットやインスタで調べるのがおすすめです。100均アイテムを使ったおしゃれな手作りアイデアなどとても参考になりますよ。(宮城県 28歳 女性)

9〜6ヶ月前:ゲスト候補や結婚式の規模、予算を決める

結婚式場が決まったら、続いては招待するゲストの人数や全体の予算を決めましょう。招待状や席次表などのペーパーアイテムにも影響してくるため、ゲストの選定は特に早めに取り掛かるのがおすすめです。

ゲスト候補の選び方は結婚式のコンセプトを軸に考える

お二人の晴れの日を祝ってもらうゲストの選定は、多くのカップルが頭を悩ませるポイントです。「どんな結婚式にしたいか」を二人で話し合い、そのコンセプトを軸に選定しましょう。

具体的なコンセプト例は次の通りです。

例1.仕事関係でお世話になった人へ感謝を伝える結婚式

たとえば新郎新婦の職場が同じ場合や、新郎新婦の出会いのきっかけが仕事だった場合などは、仕事関係の人を中心に招待する結婚式も良いでしょう。上司や先輩、同僚、取引先など、どこまでの範囲の人を招待するかがポイントとなります。

例2.親しい友人や親族を招いたアットホームな結婚式

「気の知れた人だけを招待したい」というお二人はあえて仕事関係の人は呼ばず、親しい友人、親族だけを招待すると良いでしょう。心から祝福してくれるゲストに囲まれ、アットホームな雰囲気の結婚式になります。仕事先の人には「結婚式は身内のみで行います」と事前に伝えておけば、角も立ちません。

自分たちもリラックスして楽しめた

親しい人たちだけに囲まれて、リラックスした雰囲気の中、自分たちも一緒になって楽しむことに専念できました。(東京都 32歳 女性)

例3.親族だけの少人数の結婚式

親族だけを招き、20~30人の少人数で行う結婚式「家族婚」は近年のトレンドになりつつあります。新郎新婦共にリラックスでき、演出や進行などの自由度が高いのが特徴です。家族婚の後は、後日改めて友人を招き食事会や披露宴を行うカップルも多いようです。

両家の仲が深まりました

出席者が多いとゲスト自身も気をつかうことも多いと思いますが、家族だけだとお互いの昔話や、両家の家族での話などをすることができて家族同士の絆が強くなったと思います。感動というより、楽しさや祝福されてることをとても肌で感じることができる結婚式でした。(奈良県 36歳 女性)

家族婚についてもっと知りたいという方は、「注目の家族婚とは?メリットや流れ、おすすめ演出を卒花さん100名のクチコミを元にまとめました」をご覧ください。

以上、結婚式のコンセプトについて3つの例をご紹介しました。このほかにもさまざまな形の結婚式が考えられますが、どのような結婚式であっても、ゲストの決定に関して次のようなステップは共通です。

ゲスト決定の流れ
  1. ゲスト候補を選定する
  2. 直接連絡を取って出欠可否を確認する
  3. 招待状を発送する
  4. ゲストからの返送の受け取る(ゲスト確定)
  5. 席次を決めて席次表を完成させる

こうした流れを理解しておくと、準備の優先順位付けがしやすくなります。席次表や席札などのペーパーアイテムの制作を含め、結婚式準備の後半をスムーズに進めるためにも、ゲスト選定は早めを心がけましょう。

全体の予算もこのタイミングで決めよう

「結婚式の準備が進むにつれて、どんどん金額がかさんでしまった…」という声を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?準備が進むとどうしても想定外の費用がかかってしまうものですが、早い段階で結婚式全体のおおまかな予算を決めておくことは非常に大切です。

ブライダルシーンでは、華やかな演出や魅力的なサービスがたくさん用意されています。だからこそ事前に予算を決めておき、その中でやりくりしていく姿勢が大切なのです。予算管理を怠ると金銭面の問題だけでなく、後々お二人の喧嘩のタネにもなりかねません。くれぐれも注意しておきましょう。

結婚式の9〜6ヶ月前のやることリスト
  • 結婚式の規模や予算、日取りを決める
  • ゲスト候補をリストアップする

6〜4ヶ月前:披露宴のメインである演出やドレスを決める

結婚式の6〜4ヶ月前は準備が本格化する時期です。披露宴の演出やドレス、ウェディングアイテムの選定もこのタイミングで始めます。この時期に準備することのうち、主なものをいくつかご紹介しましょう。

披露宴の演出プログラムを決める

結婚式のケーキ入刀

披露宴の演出と言えば、ケーキ入刀やファーストバイト、友人からのスピーチ、生い立ちムービーの上映、キャンドルリレーなどさまざまなものがあります。主なプログラムは式場からも提案があるはずです。

効率的に演出を決めるためのポイントは「絶対にやりたい演出」と「やりたい演出(第二候補)」をそれぞれ5つほど書き出しておくことです。ウェディングプランナーさんは基本的に新郎新婦の要望をもとに進行を考えてくれます。そのため、事前に「この演出がしたい」という希望をはっきりさせておくと、スムーズな打ち合わせができますよ。

ここがポイント!

演出プログラムは多すぎると金額がかさみますが、少なすぎると寂しく淡泊な結婚式になってしまいます。ぜひゲストも楽しめるような演出を効果的に取り入れましょう。

ゲスト1人ずつからお祝いメッセージ

少人数の家族婚だったので、私達2人でゲスト1人ひとりの席をまわり個別に挨拶することができました。また、1人ずつマイクをまわして一言お祝いの言葉をもらうなど、ゲストと一緒にとても盛り上がりました。(愛知県 27歳 女性)

ドレスやアクセサリー、ウェディングアイテムの準備を開始する

ドレス選びには次のような方法があります。

  • 結婚式場内のドレスサロンでレンタルする
  • 結婚式場が提携しているドレスショップでレンタルする
  • 結婚式場の提携店以外でレンタル、購入する

1回の試着で運命のドレスに出会えることは少なく、通常は何回か試着に通ってから決定する方が多いようです。1回の試着にかかる所要時間はおおむね2~3時間。場所によっては「4着まで」など試着数を制限しているところもあります。

ドレス選びを効率的に進めるポイントは、事前に「Aライン」や「マーメイドライン」など、ドレスのラインだけでも目星を付けておくことです。お色直しでカラードレスを着る場合は「暖色系」か「寒色系」かを決めておくだけでも選びやすくなりますよ。また、試着の際は客観的な意見を聞くためにも、新郎や友人、母親などに付き添いをお願いしましょう。

イヤリングやネックレス、ヘッドドレス、ベールなどの小物合わせはドレスが決まってから始まります。小物は持ち込みを利用する方も多いですが、自身で手配する手間と時間が必要ですので気を付けましょう。

ここがポイント!

結婚式に向けてダイエットに励む方も多いかと思いますが、過度な減量は要注意。せっかく選んだドレスが当日着たらスカスカ…なんてことにもなりかねません。試着時と式当日はなるべくサイズの変動がないよう体型をキープしましょう。

結婚式はやっぱり洋装がおすすめ

結婚式は洋装、前撮りは和装(色打ち掛け、白無垢)にしました。結婚に関して気になる衣装は全て着ることが出来たので、衣装について全く後悔することがないです。ただ、和装は着ているだけで重くて苦しかったので、結婚式では絶対に着たくないなと思いました笑。それを前撮りで実感出来て良かったです。(福岡県 28歳 女性)

ゲスト候補に出欠可否を確認して招待状を発送する

まずは電話やLINEで出欠確認を

ゲストに出欠確認の連絡を行うのもこの時期です。「招待状を送るのになぜ出欠の確認をするの?」と思われる方もいらっしゃるはず。出欠確認には「結婚の報告をする」「ゲストとして招待したい旨を伝える」という2つの意図があります。

つまり、ゲストが二人の結婚を知り「ぜひ参加したい」と意向を示してから初めて招待状の送付に至るのです。いきなり招待状を送りつけるのはマナー違反となりますので注意しましょう。

出欠可否の確認は、気の知れた友人ならLINEやメールでも構いません。ただし、会社の上司や先輩、親族など目上の方には口頭で伝えるのが基本です。スピーチや余興を依頼したい場合は、この段階であわせてお願いしておくと良いでしょう。すべてのゲストへ連絡が終わったら招待状を発送します。

招待状のダンドリについて詳しくはよくわかる結婚式の招待状の準備ガイド!手作りアイデアや書き方、おすすめ業者とデザインテンプレートもご紹介をご覧ください。

ここがポイント!

たとえ友人でも、久しぶりの連絡になる人には電話での連絡が好ましいでしょう。メールやLINEで「報告したいことがあるんだけど、電話してもいいかな?」と一言入れておくとより丁寧な印象になります。

準備はとにかく時間に余裕を持って

席次表は式が近くなって作るのでバタバタしますが、招待状は比較的余裕を持って準備することができます。できれば結婚式の6ヶ月くらい前から準備を始めたほうがいいですね。いろんなアイテムを見て参考にして、素敵なものを作ってくださいね。(沖縄県 33歳 女性)

結婚式の6〜4ヶ月前のやることリスト
  • 披露宴のプログラムを決める
  • ドレスや衣装、アクセサリーの準備を開始する
  • ウェディングアイテムの準備を開始する
  • ゲスト候補に連絡を取り出席可否を確認する
  • 招待状を発送する

4〜3ヶ月前:前撮り、結婚式ムービーや二次会の準備を始める

ゲストからの招待状の返信を待っているこの期間には、ゲスト確定までにできる準備を進めていきます。前撮り披露宴で上映する結婚式ムービーの制作に取り掛かりましょう。また、二次会の会場選びや幹事の選定もこのタイミングで進めておきたいところ。この時期に準備することの中から主なものをいくつかご紹介します。

スタジオやロケーションで前撮りを行う

前撮りとは結婚式当日とは別に結婚写真を撮影することです。前撮りをするメリットは、お二人が満足できるような美しい写真を残せること。また、前撮りの際は式本番と違う衣装を着ることも可能です。たとえ式当日と同じ衣装であっても、ヘアメイクや衣装合わせのリハーサルとして良い機会になります。

前撮り当日の流れはおおむね次の通りです。

  1. ヘアメイク
  2. 衣装のフィッティング
  3. スタジオまたはロケーション(屋外)撮影
  4. 当日または後日に写真を選定する

良い写真を残すためには、どんな写真にしたいのか理想のイメージを事前に新郎新婦で共有しておきましょう。言うまでもなく前撮りはお二人で行うものですので、一方がちぐはぐなことをしてしまうと、思ったような写真に仕上がらないようなこともあります。お二人の意見が統一されていれば、カメラマンへの要望もスムーズに伝わるでしょう。

前取りについてもっと詳しく知りたい方は【体験談付き】8分でわかる結婚式前撮りの基礎知識!費用やロケーション、衣装の基本を解説をぜひご覧ください。

ここがポイント!

前撮り写真は披露宴で上映するムービーやウェディングボードなど、多くのシーンで利用できるとても便利なものです。後の準備で有効活用するためにも、早めに撮影しておくと良いでしょう。

ムービーやアイテムに使えてよかった

前撮りを行ったことで、結婚式ムービーやウェディングアイテムを制作する際に写真が足りなかったり良い写真が見つからなかったりということがなく、良かったです。(福岡県 28歳女性)

結婚式ムービーの制作に取り掛かる

結婚式ムービーにはさまざまなものがありますが、主なものは次の3種類です。

オープニングムービー

新郎新婦が披露宴会場に入場する直前に流すムービーです。新郎新婦からの簡単な挨拶や「まもなく入場いたします」など、入場を盛り上げるようなものが多くなっています。

プロフィールムービー

「生い立ちムービー」とも呼ばれ、二人が生まれてから出会い、結婚に至るまでを紹介するムービーです。お二人の軌跡にゲストが涙することも多く、結婚式ムービーの中でも最も大きな役割を持ちます。

エンドロールムービー

新郎新婦が退場した後、ゲストへ感謝を伝えるために流すムービーです。ゲストの名前をエンドロール形式で載せるものが主流です。特に近年はカメラマンが当日撮影した挙式、披露宴の映像をエンディングムービーとして流す「撮って出し」形式のものが多くなっています。

自作か外注かで迷ったら?

結婚式ムービーを自作するとコストが削減できるというメリットがありますが、制作には予想以上の手間と時間がかかります。決して無理はせず、式場や業者に外注するという手段も視野に入れておきましょう。卒花さんからの評価が高いおすすめのムービー外注先を知りたい方は【2022年版】結婚式ムービーの外注業者を選ぶならこの11社!比較ポイントと選び方のコツをご覧ください。

ここがポイント!

結婚式ムービーの制作は遅くとも結婚式の1ヶ月前には完成させ、必ず会場で試写を行いましょう。実際に上映してみると「映像比率が合ってない」「文字のサイズが小さくて読みづらい」など思わぬ問題が起こるものです。修正の時間を確保するためにも、余裕を持ったスケジュールで進めましょう。

プロに任せて助かった

共働きで時間も無かったので結婚式ムービーを外注し、自分たちはその他の打ち合わせや準備に集中することができました。プロに制作していただけたので仕上がりも良く、家族、親類、出席者の方々に喜んでもらえて満足です。(愛知県 29歳 女性)

二次会の準備に取り掛かる

結婚式の二次会

結婚式の4〜3ヶ月前には二次会の準備も進めておきましょう。主に行うことは次の通りです。

幹事の依頼

二次会の幹事は仲の良い友人に頼むのが一般的でしょう。幹事は会場の手配や当日の運営、進行などやることが多いため、1人だけに任せると負担が大きくなります。新郎友人、新婦友人をあわせて3〜4名に声を掛けることをおすすめします。近年は新型コロナウイルスの影響もあり「友人に頼むのは気が引ける」と、幹事代行会社を利用するカップルも増えつつあるようです。

二次会ゲストの選定

二次会は結婚式に招待できなかったゲストを招待することもできます。逆に結婚式に出席していたゲストでも、年配の方やお子様連れなど二次会には不向きの方もいらっしゃるはず。まずはおおまかなメンバーや人数を決める、会場選びが進めやすくなります。

予算と会場の決定

会費制にするのであれば、会費の予算を設定します。ゲストの人数と会費の金額を踏まえた上で会場を決めていきましょう。気になった会場は直接足を運んでみるのがおすすめです。会場まで決まったら、あとはゲストへの案内、当日の企画や進行内容の打ち合わせ、衣装やヘアメイクの段取りといった流れになります。

結婚式の4〜3ヶ月前のやることリスト
  • 前撮りを行う
  • 結婚式ムービーの制作を始める
  • 二次会の準備を始める(会場や予算の決定、ゲスト選定、幹事の依頼)

3〜1ヶ月前:ゲストが確定すると席次表や引き出物など準備がピークに

招待状の返信が届き、ゲストが確定すると結婚式準備の忙しさはピークを迎えます。ゲストに応じた席次表や席札などのペーパーアイテムの準備はもちろん、披露宴の料理や装花、BGMなど細かい内容まで決めていきます。この時期に準備すべきことから、主なものをいくつかご紹介します。

ゲストの宿泊先や交通手段を手配する

遠方のゲストには宿泊先や交通手段を手配するのが一般的です。しかし、友人宅に泊まる予定の人や仕事の都合で日帰りする人など、そもそも手配の必要がないケースもあります。そのため遠方のゲストがいる場合は、まず手配が必要か確認した方が良いでしょう。

必要になった場合は、新幹線や飛行機のチケット、ホテルなどの予約をします。特に交通手段の手配は早めにした方が「早割」などの割引を受けられることもあります。

宿泊先や交通手段の費用は、基本的に新郎新婦がすべて負担するものとされていますが、こればかりはケース・バイ・ケースなことが多いようです。特に親族などは「お互い様」という考えから負担をしないという場合もあります。決定が難しい場合は、両家の両親や式場スタッフに相談してみると良いでしょう。

席次表や席札などのペーパーアイテム、ウェルカムボードを制作する

席次表や席札などのペーパーアイテムを制作する場合は、まずゲストの座席配置を決めます。それぞれの肩書きも必要になりますので、特に会社関係の人に関しては改めて確認しておきましょう。急な人事異動などで認識とは違う肩書きに変わっている可能性もあります。

すべて入力できたら、最後にゲストの書き漏れがないか、誤字脱字がないかを入念にチェックします。また、席次表には料理のメニューや新郎新婦のプロフィールを記載することもできます。ゲストが見て楽しめるような内容を心がけましょう。

席次表のダンドリを詳しく知りたい方は、5分でわかる結婚式の席次表ガイド!何を書く?手作りする?肩書きの書き方やおすすめデザインテンプレートもご紹介をご覧ください。

ここがポイント!

席次表や席札、ウェルカムボードなどのウェディングアイテムの基本は、別れや不幸を連想させるような忌み言葉や重ね言葉を使わないことです。たとえば「忙しい」という言葉は「心を亡くす」と書くため、結婚式に関するアイテムには不適切です。また句読点も使わないのが基本ですので、いつものクセで付けてしまわないよう注意しましょう。

節約するなら手作りがおすすめ

結婚式の準備が進むにつれて後から費用が膨らんでいきがちです。少しでも節約したい場合は、自分たちで作れるものは作った方が良いと思います。よい思い出にもなりますよ。(宮城県 34歳 女性)

引き出物やプチギフトを発注する

結婚式の送賓(ゲスト退場)

引き出物とはゲストへ出席のお礼として贈る記念品のことです。品物と引菓子が1セットになっていることが多く、同居の家族に1セットずつ贈られます。引き出物の品に関しては「会社の上司」と「友人」など、相手によって贈り分けをすることが多いため、どういった線引きで品を分けるのかあらかじめ決めておくと良いでしょう。

また、引き出物は地域によって内容が異なる場合があります。まずは両家の親に確認した上で品物を決めておくと発注がスムーズにできるでしょう。

プチギフトは新郎新婦からゲストへ感謝の気持ちを込めて手渡す小さなギフトのことです。定番アイテムとしてはクッキーやチョコレートなどのお菓子類、入浴剤などがあります。引き出物とプチギフト、いずれにおいても招待するゲストの顔を思い浮かべながら、喜ばれそうな品を選ぶようにしてください。

料理やケーキ、装花やBGMなど細かい演出を決定する

結婚式の準備もいよいよ大詰め。挙式や披露宴の細かい演出を決めていく段階です。料理の内容はゲストの満足度にも繋がりますので慎重に選びたいところ。ケーキはさまざまな種類がありますので、予算や見栄えなどを考慮しながら決めると良いでしょう。

装花はコストを抑えやすい部分でもありますが、あまりにも抑えると式場全体が寂しい雰囲気になってしまいます。特に高砂(新郎新婦が座る位置)の装花は新郎新婦をより華やかに見せ、写真にも残りやすい部分です。費用が気になる方は、ケーキ周りの装花をグリーンだけにするなど工夫しながら素敵な装花を選びましょう。

また、BGMも披露宴のムードを左右する非常に重要な役割を持ちます。なんとなくのイメージで決めてしまうのではなく、「このシーンにはこの曲!」とあらかじめリストアップしてプランナーさんと相談すると、スムーズに打ち合わせが進みますよ。

ここがポイント!

BGMを新郎新婦が用意する場合は、著作権の問題から購入したCDしか使えないケースが一般的です。式直前で焦らないためにも、曲の決定と音源の手配は早めに行いましょう。

披露宴のBGMとCDに関しては結婚式BGMのCDは新郎新婦で用意するの?著作権はどうすればいの?そんな疑問にお答えします!で詳しく解説しています。ぜひこちらもご覧ください。

スピーチや手紙の原稿を書き始める

披露宴の冒頭に行うウェルカムスピーチや、終盤に花嫁が読み上げる両親への手紙もこの期間に準備を始めましょう。ウェルカムスピーチは次のような内容を1分程度で話すのが基本です。

  • 披露宴に出席してくれたことへのお礼
  • 無事に挙式を終えたことの報告
  • 「披露宴を楽しんでください」といったメッセージ

当日はどうしても緊張してしまうものですが、あらかじめ話す内容を決めて練習しておくと余裕を持って本番に臨めるはずです。なおウェルカムスピーチは新郎新婦どちらが行なっても構いません。半分ずつ分けてスピーチするのも良いでしょう。

花嫁の手紙もこの時期に準備を始めると、ゆったりとした気持ちで書けるはずです。後になって「あのエピソードも書けばよかった…」とならないよう、これまでの思い出を振り返りながら準備していきましょう。花嫁の手紙は次のような内容を3〜5分程度にまとめるのが基本です。

  • 両親への感謝
  • これからの決意
  • 新郎の家族への挨拶
  • ゲストへの感謝

結婚の節目に感謝を伝えたかった

定番でベタではありますが、自分が母親だったら娘に絶対に読んでほしいですし、節目として親への感謝を伝えることは大事なことだと思い、心を込めて読みました。(東京都 31歳 女性)

書き終えたら式当日までに何度か読む練習をしておくと、より安心して当日を迎えられるでしょう。なお、【例文つき】花嫁の手紙の書き方とおすすめBGM!感動のレタームービーも紹介では卒花さんが実際に読み上げた手紙の内容や、書き方のコツをご紹介しています。なかなか筆が進まないという新婦さんはぜひ参考にしてください。

結婚式の3〜1ヶ月前のやることリスト
  • ゲストを確定する
  • ゲストの宿泊、交通手段を手配する
  • 引き出物やプチギフトを手配する
  • 席次表や席札などのペーパーアイテムを制作する
  • ウェルカムボードを制作する
  • BGM、装花、ブーケなどを演出やアイテムの詳細を決定する
  • 料理やケーキ、ドリンクを決める
  • 結婚式ムービーを完成させる
  • スピーチや手紙の原稿を書き始める

1ヶ月前:いよいよ大詰め!リハーサルやブライダルエステで準備を仕上げる

理想的なスケジュールで準備を進められた場合、結婚式の1ヶ月前はゆとりを持って最終調整をするだけでOKです。衣装の最終フィッティングや挙式のリハーサル、ブライダルエステでの自分磨きなどに専念しましょう。挙式1ヶ月前の主な準備をいくつかご紹介します。

ドレスのフィッティングやヘアメイクをチェックする

選定したドレスや小物をフィッティングし、ヘアメイクのリハーサルを行います。式場によっては歩き方などを指導してくれるところもあります。ドレスは想像以上に重く歩きづらいものなので、この段階で少し慣れておきましょう。

ヘアメイクについて「もう少しこうして欲しい」という要望があれば、遠慮せずに必ず伝えるようにします。結婚式当日の変更はなかなか言い出しづらいものですし、スタイリストさんもも困惑してしまいます。しかし、リハーサルの段階ならまだ調整が可能です。理想の花嫁姿を追及できる最後のチャンスですので、思ったことは遠慮なく相談してみましょう。

挙式のリハーサルや披露宴会場で結婚式ムービーの試写を行う

担当スタッフの指示に従いながら、実際の会場で挙式のリハーサルを行います。通常は流れを一巡するだけなので、不安に感じる方もいるかもしれませんが、当日もしっかりとサポートしてもらえるのでご安心くださいね。

結婚式ムービーも実際の披露宴会場で試写上映してもらうようにしてください。音量などの要望はこの段階で伝えておきましょう。もし修正の必要がある場合は、いつまでに作り直せばいいのか、もう一度試写をしてもらえるのか確認しておきます。

お車代や心付けを準備する

結婚式の1ヶ月前には、ゲストへお渡しするお車代や心付けの用意も行いましょう。

お車代とは、ゲストへお渡しする交通費のことです。遠方から飛行機や新幹線を利用して出席するゲストにお渡しするのが基本で、一般的には交通費の実費の半額が目安です。

一方、心付けとは、感謝の気持ちを込めた謝礼金のことです。ウェディングプランナーやヘアメイク、介添人、司会者など結婚式に携わってくれたスタッフへお渡しします。その他、主賓、乾杯の挨拶や祝辞、受付などを引き受けてくれたゲストなどにもお礼の気持ちを込めてお渡しすることがあります。

お車代や心付けは、まず誰に渡すのかを明確にした上でそれぞれの金額を設定し、封筒を用意します。お車代や心付けは新札(ピン札)を包むのがマナーです。時間に余裕を持って早めに銀行などで新札に交換しておくようにしましょう。

結婚式の1ヶ月前のやることリスト
  • 衣装のフィッティングやヘアメイクの最終チェックを行う
  • 挙式リハーサルや結婚式ムービーの試写を行う
  • ブライダルエステ、ネイルで整える
  • スピーチや手紙の原稿を完成させて練習する
  • ゲストへのお車代や心付けを準備する
  • 結婚式費用をお支払いする(※式場によって異なる)

理想的なスケジュールで準備が進めば、結婚式の1ヶ月前はリハーサルなどの最終チェックをゆとりを持って行うことができます。しかし、現実的には手作りウェディングアイテムの準備や結婚式ムービーの完成が遅延して結婚式ギリギリまで作業を行うカップルも少なくありません。

着手できるものから早め早めに準備を始めることで、最後の1ヶ月間をリラックスして過ごすことができます。結婚式の直前は、エステやネイル、たっぷりの睡眠など、美容にもしっかりと取り組み、ベストコンディションで当日を迎えられるようにしてくださいね。

「1分で振り返る」この記事のまとめ

今回は「結婚式の準備」をテーマに、スケジュールの全体像や時期に応じたやることリストなどを卒花さんの体験談を交えつつご紹介しました。最後にこの記事のポイントをおさらいしておきましょう。

記事のまとめ
  • 結婚が決まったらいつ何をするのか全体のスケジュールを掴もう
  • 結婚式に直接関係のないイベント(結納や顔合わせ食事会)が入ることもお忘れなく
  • インスタなどSNSを通じて幅広く情報収集しておくと便利
  • 結婚式の4ヶ月前からは特に準備が忙しくなる
  • 挙式1ヶ月前には余裕を持てるように早めに準備を進める

結婚式準備はとにかくやることが多いため、まずスケジューリングをすることが何よりも大切です。やることリストに沿って順番にクリアしていけば、余裕を持って準備を進められるでしょう。ぜひ今回の記事を参考に、お二人の「結婚式準備やることリスト」を作ってみてはいかがでしょうか?

お二人が準備万端で晴れの日を迎えられますよう、心よりお祈りしています。

この記事を書いた人
大森 夕貴
某企業の人事部、採用担当として年間約100人を面接。新入社員研修・教育にも携わる。その後秘書室に異動となり社長秘書を務める。同時期に秘書検定を受験し、一般常識やマナー・接遇についての体系的な知識を取得。現在は夫と娘の3人暮らし。新郎新婦の皆さまのために、わかりやすくお役に立つ記事を書いて参ります!
保有資格:秘書検定準1級、TOEIC850点