【体験談付き】8分でわかる結婚式前撮りの基礎知識!費用やロケーション、衣装の基本を解説

【体験談付き】8分でわかる結婚式前撮りの基礎知識!費用やロケーション、衣装の基本を解説

これから前撮りを予定している新婦さん新郎さんのために基礎知識をまとめました。前撮り経験者の卒花さんのクチコミを交えつつ、費用の目安、おすすめのポーズやロケーションを解説。前撮りした写真を利用したウェディングアイテムの事例もご紹介しています。

目次

  1. 前撮りって何?なぜやるの?
  2. 前撮り実例集!ユニークなポーズで特別な1枚を
  3. みんな前撮りってやってるの?卒花さん200名アンケート
  4. 気になる前撮り写真の料金!みんなはいくらだった?
  5. 前撮りはいつ撮影するのがベストなの?
  6. どこで撮影する?スタジオ撮影とロケーション撮影の違い
  7. 前撮りにおすすめのロケーション4選!
  8. 和装?洋装?前撮りの衣装やヘアメイク、小物のポイント
  9. 卒花さんに聞く!前撮り写真の活用方法は?
  10. 「1分で振り返る」この記事のまとめ

結婚式の日取りを決めてから、ふと「前撮りはどうしよう」と思った経験はありませんか?せっかく前撮りをするなら、メリットを知りたいですよね。

この記事では、前撮りのメリットや実際にかかる費用について、卒花さんへのアンケートを基にお伝えします。写真の実例もご紹介しますので、前撮りを検討する際の参考にしてみてくださいね。

この記事でご紹介していること
  • 結婚式の前撮りをやるメリット
  • 卒花さんの5割が経験!前撮り体験談
  • 前撮りのポーズの例
  • 費用の相場やおすすめのロケーション
  • 和装や洋装での撮影の感想
  • 前撮り写真の活用アイデア

それではひとつずつ解説していきます。

前撮りって何?なぜやるの?

「結婚式の前に写真撮影をすること」と、なんとなく認識している人が多い、前撮り。具体的にどういうことをするのか、前撮りをすることでどのようなメリットがあるのかについてみていきましょう。

前撮りは結婚式の前に夫婦で撮影するウェディングフォト

前撮りとは一般的に、結婚式で着るような衣装に身を包んだ新郎新婦が結婚式当日ではなく、前もって写真撮影することを指します。衣装はもちろん、撮影するロケーションなど、様々な条件を加えることでお二人らしさの演出ができるため、結婚式とは違う表情のお二人が撮れるという魅力があります。

フォトウェディングと前撮りの違いは?

前撮りと混同しやすいものとして、フォトウェディングがあります。前撮りは結婚式の前に写真撮影をするものであるのに対して、フォトウェディングは写真撮影そのものを結婚式の代わりのイベントとして扱います。そのため、フォトウェディングでは、基本的に結婚式は挙げずに記念の写真撮影だけを行うという形式がほとんどです。

フォトウェディングについて詳しくは注目のフォトウェディングとは?費用相場や後悔しないための業者の選び方を解説をご覧ください。

前撮りをやるメリットとは?

前撮りをするかどうかは、具体的なメリットを知ってから決めたいですよね。ここでは、卒花さんから寄せられたアンケート結果を基に、代表的な4つのメリットをご紹介します。

1.結婚式では着ない和装やドレスで撮影できる

白無垢やカラードレスを満喫できるのも前撮りの魅力

例えばチャペルで結婚式を挙げる場合、雰囲気に合わせて洋装のウェディングドレスを選ぶ方がほとんどです。そう、結婚式のコンセプトや会場の雰囲気、予算の兼ね合いもあるため、式の最中に和装と洋装両方を着るのはなかなか難しいものです。

しかし、前撮りであれば結婚式では着ないドレスまたは和装の衣装を着た写真を残すことができるというメリットがあります。卒花さんの感想のなかには、特に和装に対するコメントや満足の声が非常に多くみられました。

憧れの白無垢を着て嬉しかった!

結婚式当日には着ない和装の前撮りをしました。日本人として生まれたからにはやっぱり白無垢を着たいと思っていたので、写真に残せてとてもよかったです。衣装も重くて、当日着るのは大変だと思いました。(東京都 37歳 女性)

たくさんの衣装で撮影できて満足!

結婚式では節約で1着しか着れませんでしたが、前撮りでは白無垢・色打ち掛け・カラードレス・ウエディングドレスの4種類を着て撮影できた事がとても嬉しかったです。(京都府 46歳 女性)

2.結婚式とは違うロケーションや季節の写真を残せる

美しいロケーション撮影は前撮りの醍醐味

結婚式はチャペルや神社、レストランなど、ある程度の決まった選択肢の中から会場を選ぶ場合が多いことでしょう。しかし、前撮りでは新郎新婦お二人の好きな場所で撮影すること可能です。新郎新婦の思い出の場所や海辺、公園などで撮影することもできますね。また、結婚式とは違う季節に撮影することで、まったく別の雰囲気の写真が残せることも魅力です。

満開の桜の前で撮影できた

結婚式は9月の予定でしたが、桜が満開の季節の写真を残したくて前撮りしました。近くの有名な公園へ和装で出かけて色んな場所で撮影ができたことと、公園に来ていたお客さんに祝福してもらえたことが嬉しかったです。(山形県 31歳 女性)

思い出の場所で撮影できた

前撮りは夫婦2人が学生時代にそれぞれ過ごした京都で行いました。結婚式は他県である夫の地元で行ったので、思い出の場所で、伝統的な日本の風景をロケーションとして記念の写真を残せたことがとても良かったです。(大阪府 32歳 女性)

3.ゆっくり時間をかけてこだわりの写真を撮影できる

前撮りで2人の仲が深まったという声も

結婚式にプロのカメラマンに入ってもらう予定の新郎新婦もいらっしゃることでしょう。しかし、お二人の写真撮影のために出席者をあまり長く待たせることはできません。一方で、前撮りは基本的に新郎新婦とカメラマンなど少人数で行う場合が多いので、リラックスした雰囲気のなか、希望のイメージを伝えながら時間をかけてこだわりの撮影ができるところも魅力の一つです。

2人で撮影を満喫した

結婚式はバタバタしてしまい、衣装を楽しんだり、夫婦の会話や時間を楽しむことがほとんどできなかったので、ゆっくり2人で撮影を楽しむことができてよかった。(埼玉県 32歳 女性)

家族ともゆっくり写真を撮れた

結婚式当日は案外時間がなく、なかなか家族と写真撮影することができなかったので、夫婦二人だけではなく家族ともたくさん写真が撮れて良かったです。(滋賀県 35歳 女性)

4.撮影した写真をウェディングアイテムやムービーに利用できる

きれいな前撮り写真は結婚式ムービーに使いやすい

結婚式当日にウェディングムービーを流そうと思っている新郎新婦さんは多いと思います。前撮りしていれば写真データをウェディングムービーに使うことができますね。また、ウェルカムボードなどのウェディングアイテムにも前撮りの写真を使う方が多いようです。

ムービーやアイテムに使えてよかった

前撮りを行ったことで、ウェディングアイテムやムービーを作成する際に写真が足りなかったり良い写真が見つからなかったりということがなく、良かったです。(福岡県 28歳女性)

結婚報告のハガキに利用した

結婚式に招待できない遠方の方や、職場、お世話になっている知人などに、結婚のご挨拶をする際、前撮りの写真を使用してハガキを作成しました。皆さん喜んでくれるのでやって良かったと思います。(埼玉県 38歳 女性)

5.結婚式当日は撮影できないようなポーズの写真を残せる

ちょっと恥ずかしいポーズも前撮りならでは

ユニークなポーズや、映画のポスターのようなドラマチックなポーズができるのも前撮りの魅力です。例えばお二人のシルエットだけの写真や、あえて顔を隠すおしゃれなポーズなどはカメラマンと打ち合わせをしておかなければなかなか撮れないものです。

ポーズは写真の雰囲気を決める大切な要素ですので、お二人らしい写真が残せるように、事前にイメージを練っておきたいですね。

前撮りの魅力・メリットのまとめ
  • 結婚式とは違う和装やドレスを着れる
  • 美しい四季折々の写真を残せる
  • ゆっくり撮影を楽しめる
  • 写真をムービーやアイテムに活用できる
  • ユニークなポーズの写真を残せる

さて、続いては前撮りのポーズに関する内容をご紹介します。

前撮り実例集!ユニークなポーズで特別な1枚を

結婚式当日はゲストはもちろん、会場で働いている方も含め、多くの人がいます。「みんなの前で思い切ったポーズをするのは恥ずかしい」という新郎新婦さんも、カメラマンやメイクさんだけのこぢんまりとした撮影であれば、自分たちの思い描いたとおりのポーズやアングルで撮影できるますよね。

このパートでは、実際に先輩カップルが撮影した前撮り写真の実例をご紹介します。

自然な笑顔が印象的!海辺の仲良しショット

 
 
 
 
 
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新婦が新郎の手を引きながら笑顔で振り返る一瞬を切り取った、印象的な1枚です。海辺でリラックスした撮影ができるのは、前撮りならではですね。

セルフィ―中の二人を撮影!幸せいっぱいショット

 
 
 
 
 
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思う存分セルフィ―で撮影できるのも、時間に余裕がある前撮りのメリットです。さらに、そんなお二人の何気ない瞬間をプロのカメラマンが撮影してくれのるも、前撮りの醍醐味といえます。

シルエットで思いを伝えるエモーショナルな1枚

 
 
 
 
 
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2人のシルエットが映える夜の撮影ショットがこちら。映画のワンシーンのようにドラマチックな1枚に仕上がっています。事前に場所や時間、写真の構図などをじっくり打合せできる前撮りだからこそ実現できる1枚ですね。

このように、ナチュラルからドラマチックまで、様々な写真が撮れるのが前撮りの良いところです。ロケーションの雰囲気も踏まえつつ、カメラマンとコミュニケーションをとりながらポーズを決めていくと良いでしょう。前撮り写真のポーズについては失敗しない!結婚式の前撮りポーズでも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

みんな前撮りってやってるの?卒花さん200名アンケート

前撮りに興味はあるけれど「実際にはどれくらいの人が前撮りしているの?」と気になる方もいらっしゃることでしょう。ここからは、卒花さん200名へのアンケート調査を元に、前撮りをしたかどうか、前撮りにかかった場合の費用やタイミングなどについてご紹介します。

前撮りをやった?やらなかった?

卒花さん200名の前撮り実態調査
卒花さん200名の前撮り実態調査(2021年10月当社調べ)

今回実施したアンケート調査では、「前撮りした」「前撮りしなかった」の回答がそれぞれちょうど半分ずつという結果になりました。前撮りをするかどうかは、どちらが一般的ということはないため、新郎新婦の好みや考え方によるところが大きいといえるでしょう。

前撮りをやった理由は?

卒花さんたちが「前撮りをしよう!」と思った決め手は何だったのでしょうか。前撮り経験者100名を対象に、前撮りをした理由について聞きました。

アンケート結果は次のとおりです。(前撮り経験者100名、複数回答可)

経験者100名が前撮りした理由は?(複数回答可)
  • 1位:結婚式当日とは違う衣装で撮影できるから 59%
  • 2位:和装の写真を撮影したいから 44%
  • 3位:季節やロケーションにこだわった写真を残したいから 28%
  • 4位:ウェディングアイテムやムービーに写真を使えるから 28%
  • 5位:2人だけでゆっくり時間をかけて撮影したいから 25%
  • 6位:ポーズや小物にこだわった写真を残したいから 16%
  • 7位:結婚式のプランに含まれていたから 12%

衣装についての理由が1位と2位を占める結果となりました。結婚式とは全く別の雰囲気で撮影できるのが前撮りの魅力です。「結婚式は洋装でチャペルにしたけれど、和装も捨てがたい」と思っている方にとって、前撮りはうってつけですね。

やってよかった!前撮り体験談

前撮りを経験した卒花さんからの口コミをご紹介します。

家族が喜んでくれた

ロケーションで実家近くの神社で撮影したのですが、結婚式に出席できない祖母とも一緒に素敵な写真を残せました。家族が喜んでくれたことが一番うれしかったです。(神奈川県 34歳 女性)

2人の仲が深まった

普段は行かない有名な庭園に行くことが出来、一生に一度は着てみたいと思っていた白無垢や色打掛が着られて大満足でした。二人でポーズを撮るのは気恥ずかしかったですが、協力して撮ることでより仲が深まったように感じました。(愛媛県 33歳 女性)

結婚式当日はおもてなしに専念できた

前撮りをしておいたので結婚式当日は自分たちの写真撮影を気にすることなく、ゲストをおもてなしすることに集中できたのがよかったです。(三重県 44歳 女性)

美しい景色の写真を残せた

和装で紅葉のロケーション撮影を行いました。式ではドレスを着たので和装を着る機会ができて良かったと思います。紅葉が良く映えた良い写真がたくさん撮れたのでいい思い出になりました。(宮城県 29歳 女性)

ダイエットなど自分磨きの励みになった

前撮りをしたことで、花嫁姿を家族に一足先にお披露目できたのでやって良かったと思いました。写真を撮るためにダイエットやエステなどに行って自分磨きができたのもプラスになりました。(東京都 35歳 女性)

前撮りの場所や参加者は自分たちで選ぶことができます。ご家族と一緒に撮影したり、故郷で撮影したりできることも前撮りのメリットですね。また、前撮りをしておけば、結婚式当日は写真撮影に気を取られることなく、ゲストと楽しい時間を過ごせるという利点もあります。

気になる前撮り写真の料金!みんなはいくらだった?

前撮りを経験した100名へのアンケート調査の結果は以下の通りです。

前撮り経験者100名への費用のアンケート結果グラフ
前撮り経験者100名への費用調査(2021年10月当社調べ)

最も割合が多い価格帯は「5~10万円(42%)」という結果でした。また、約7割の方は5~20万円の範囲内に収まっていることがわかります。金額は、スタジオ撮影のみか、ロケーション撮影を含むかによっても異なります。一般的にはロケーション撮影の方が高くなることが多いようです。

料金によって何が変わるの?

次に、金額を左右する項目にはどのようなものがあるのか、詳しくみていきましょう。

1.撮影カット数やデータ数

カット数とは、写真を撮る枚数のことです。スタジオ撮影など、屋内での撮影であればカット数は少なく済む傾向にありますが、ロケーション撮影は風や日光の影響を受けます。野外での撮影はカット数を多めにすると安心ですね。一方、データ数とは、新郎新婦が受けとることのできる写真データの枚数です。例えば、「200カット、30データ数」という契約であれば、200枚撮影し、その中からお気に入りの30枚を選んでデータにて受けとることになります。

2.着用できる衣装の数やグレード

前撮りを提供しているフォトスタジオなどのプラン内の衣装を着るのか、自前で用意した衣装を着るのかなどによっても料金は変わってきます。プラン内の衣装を選ぶ場合も、衣装の点数やグレードによって料金に差が発生します。自分たちのイメージを明確にして、ピッタリの衣装を選びたいですね。

3.納品される物

撮影後に納品される物によっても料金は変わります。例えば、データ納品、アルバムのみの納品、データとアルバムセットでの納品など、納品形式は様々です。また、アルバムに入れる写真の枚数、アルバムの冊数、アルバム本体のグレードによっても料金に差が生まれます。アルバムを作る方は、自分たちの保管用はもちろん、ご家族用に何冊か発注する新郎新婦もいらっしゃいます。

4.フォトグラファーやスタッフの人数や質

人気のカメラマンやヘアメイクアーティストを指名したい場合、指名料がかかることがあります。また、特殊なメイクや撮影をしたい場合はスタッフを多く手配する必要があるかもしれません。さらに、スタッフの拘束時間によっても金額に差が生じることでしょう。

5.ロケーション

スタジオで撮影する場合と屋外のロケーションで撮影する場合で料金は変わってきます。交通機関や車での移動が伴う場合はスタッフの交通費以外にも別途、出張代金がかかる場合がありますので、事前に確認しましょう。また、施設によっては撮影の許可が必要であったり、使用料がかかったりする場合がありますので、こちらも事前に確認が必要ですね。

誰に頼む?前撮りのプランとは?

前撮りをすると決めても、誰にどのように頼めばよいのか、よく耳にする「前撮りプラン」には何が含まれているのかなど、疑問は尽きませんよね。詳しくみていきましょう。

前撮りは誰に頼めばいいの?

結婚式を挙げる際に利用する予定のブライダル会社が、契約者向けの前撮りプランを用意している場合があります。このように、結婚式とセットのプランを利用することも一つの方法です。そのほか、前撮りのサービスを専門的に提供しているフォトスタジオもあります。「スタジオ」といっても、ロケーション撮影に対応している場合がほとんどなので、必要に応じて問い合わせをしてみましょう。

前撮りプランとは?何が含まれているの?

前撮りプランとは、前撮りに必要なサービスがワンパッケージになった料金プランのことをいいます。一般的に以下のものが含まれます。

  • カット数(プランにより枚数は異なる)
  • データ数(プランにより枚数は異なる)
  • 衣装レンタル
  • ヘアメイク(着付け)
  • 小物一式

このほか、プランによってはロケ地までの移動費が含まれる場合があるようです。

SNSなどでカメラマンを探してオファーするのもアリ!

カメラマンを探せるLOVEGRAPH

最近は、結婚式場やスタジオなどのいわゆる「業者」ではなく、インスタなどのSNSでカメラマンを探して直接依頼するケースも増えています。また、LOVEGRAPHOurPhotoのような、フリーランスのカメラマンに撮影を依頼できるサービスも人気です。SNSやこうしたサービスを使って自分たちのイメージにぴったりのカメラマンを探せば、思い描いたとおりの前撮りができそうですね。

ただし、直接カメラマンに依頼する場合は衣装やヘアメイクが含まれないことが多いため、注意が必要です。自前で衣装やメイクを用意するか、もしくは衣装レンタル会社に別途コンタクトを取るなどの工夫が必要になるでしょう。カメラマンによっては、ヘアメイクアーティストや衣装レンタル業者について詳しく知っている方もいるので、一度相談してみると良いでしょう。

前撮りはいつ撮影するのがベストなの?

結婚式の前に写真撮影をする前撮り。では「結婚式の前」とは、具体的にどれくらい前なのでしょうか。気になる前撮りの時期や、時期を決めるポイントについて、卒花さんに聞いてみました。

経験者に聞く!結婚式の何ヶ月前に前撮りした?

前撮り経験者100名への撮影時期のアンケート結果グラフ
前撮り経験者100名への撮影時期の調査(2021年10月当社調べ)

前撮りの時期としては「結婚式当日〜2ヶ月前」が約5割と最も多い結果となりました。次いで多いのは「2~3ヶ月前」(23%)、「3~6ヶ月前」(22%)です。全体でみて、約9割の方が結婚式の6ヶ月以内に前撮りを済ませていることがわかります。

前撮りのタイミングを考えるためのポイント

前撮りのタイミングを決めるにあたり、卒花さんたちはどのようなことを重視したのでしょうか?撮影タイミングを決めるためのポイントをみていきましょう。

撮影タイミングを決めるポイント1:季節

ロケーション撮影の場合、季節は写真の仕上がりイメージに大きく影響を与えます。桜が美しい公園で撮る場合は春を選ぶなど、そのロケーションが最も美しく見えるシーズンを選ぶと良いでしょう。また、結婚式とは別の季節に撮影することで、式の写真とは違ったイメージの写真を残せるメリットもあります。

撮影タイミングを決めるポイント2:美容

前撮りの写真は、思い出として永く手元に残るものです。せっかくなら、お肌やボディを入念にケアした状態で臨みたいものですよね。前撮りと結婚式の日取りを近くすることで、前撮りまでに整えた状態をキープしたまま結婚式を迎えられる可能性が高まることでしょう。

撮影タイミングを決めるポイント3:準備

とても楽しみな結婚式ですが、式の直前は準備に奔走し、忙しくなってしまうのも事実。結婚式の準備期間も考慮したうえで前撮りの時期を決めれば、式の準備も慌てずに済みますね。

続いて、前撮りの基礎知識としてスタジオ撮影とロケーション撮影について詳しく見ていきましょう。

どこで撮影する?スタジオ撮影とロケーション撮影の違い

前撮りを撮影する場所は、大きく分けて、屋内の専用施設で撮る「スタジオ撮影」と、野外で撮影する「ロケーション撮影」の2つがあります。どちらか一方のみの撮影をするカップルもいれば、両方の撮影を希望する方もいます。ここでは、それぞれの撮影方法の特徴をみていきましょう。

スタジオで撮影する

天候に左右されず照明の調整も自在

スタジオ撮影は、ヘアメイクから撮影まで同じ場所で行われることがほとんどです。そのため、移動の負担もなく、メイクや衣装の崩れを気にしなくて済むというメリットがあります。また、光の当たり具合など細かな点も調整可能であるため、お気に入りの質感の写真が撮れることでしょう。さらに、屋内スタジオでの撮影は、天候に左右されないという点も大きなメリットです。

ロケーションで撮影する

四季折々の風景とオリジナリティーが魅力

ロケーション撮影は、自分の思い入れのある場所や、お気に入りのスポットで撮影ができる点が嬉しいですね。さらに、自然光のもとナチュラルなイメージで撮影したり、夜景をバックに感動的な1枚を残したりできるなど、場所や季節、時間によってお二人だけのオリジナルのイメージを創り出せる点が大きな魅力です。一方で、屋外での撮影は天候に左右されてしまうという点に注意が必要です。

前撮りにおすすめのロケーション4選!

人気のロケーション撮影ですが、いざ撮影場所を決めようとすると悩んでしまいますよね。また、前撮り写真をインスタなどのSNSにアップしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。ここでは、インスタにも映えるおすすめのスポットをご紹介します。

ビーチで撮る

美しいビーチは前撮りの定番スポットのひとつ

青い空と澄んだ海が爽やかなムードを演出してくれるビーチは、前撮りの人気スポットです。ドレスに裸足で撮影ができるなど、ナチュラルな雰囲気だけではなく、アクティブなイメージを演出できるのもビーチの魅力ですね。日中の撮影はもちろんですが、夕暮れ時の撮影でも、美しい写真が残せることでしょう。

庭園や公園で撮る

美しい満開の桜は和装にぴったり

自然が美しい庭園や公園も、前撮りに人気のスポットです。公園や庭園は、四季折々で全く違う表情を魅せます。庭園や公園での撮影は、季節も併せて考慮するようにしましょう。桜並木が有名な公園や紅葉が美しい庭園、一面の花畑が有名なスポットなど、自分たちの好みのロケーションを探す楽しさもありますね。

観光地やランドマークで撮る

印象的な一枚を残すなら名スポットもおすすめ

お気に入りの観光地や思い出のあるランドマークで撮影すれば、幸せいっぱいの表情のお二人が残せそうですね。東京ディズニーランドで楽しそうな笑顔のお二人を収めたり、東京タワーが美しく見えるスポットで撮影したりできるのが魅力です。撮影前後の時間も観光したり、遊んだりして過ごせるかもしれませんね。

歴史的な建造物や寺社で撮る

日光東照宮の神橋(しんきょう)は一年中前撮りカップルを見かける有名スポット

お寺や神社、歴史的な建造物での前撮りも人気です。京都の清水寺や東京駅など、国の重要文化財として指定されている場所であれば、思い出の場所がそのままの姿で永く保存されていくという魅力があります。結婚してから10年後や20年後、さらには金婚式などの節目の年に、同じロケーションで記念撮影ができてしまうかもしれませんね。

撮影場所の違いやロケーション撮影に適したスポットはイメージいただけたでしょうか?さて、続いては新婦さんの関心が高い、衣装やヘアメイクについてです。

和装?洋装?前撮りの衣装やヘアメイク、小物のポイント

前撮りした理由として「和装の写真を残したかった」という声が多くの卒花さんから寄せられました。ここでは、衣装やヘアメイクのポイント、実際の撮影時に何着の衣装を身に着けたのかなど、前撮りにあたって気になることを、経験者のアンケート結果を基に解説していきます。

衣装は何着着た?

前撮り経験者100名への新婦さんの衣装の数アンケート結果グラフ
新婦編:前撮り経験者100名への衣装の調査(2021年10月当社調べ)

約半数の新婦さんが2着の衣装で前撮り撮影をしたと回答しました。次いで多い回答は「1着」(29%)となっています。これらを合わせると、約8割の新婦さんが1~2着の衣装で前撮りをしたことがわかります。

前撮り経験者100名への新郎さんの衣装の数アンケート結果グラフ
新郎編:前撮り経験者100名への衣装の調査(2021年10月当社調べ)

新婦さんは2着の衣装で撮影する方が最も多かったのに対し、新郎さんは「1着」(51%)が最も多いという結果になりました。新婦の衣装替え回数と新郎の衣装替え回数は、必ずしも一緒でないようですね。

衣装は何を着た?人気の上位をランキング!

前撮り準備のなかで最も重要ともいえる衣装選び。みんながどんな衣装を選んだのか気になりますよね。前撮りで着用した衣装について、経験者100名へアンケートを実施しました。アンケートからは、新郎新婦ともに和装の人気が高いということがうかがえます。詳しくみていきましょう。

新郎新婦ともに和装が人気!

新婦さんへのアンケート結果は以下のとおりです。(前撮り経験者100名、複数回答可)

新婦さんが前撮りで選んだ衣装ランキング(複数回答可)
  • 1位:色打ち掛け 57%
  • 1位:ウェディングドレス 57%
  • 3位:カラードレス 42%
  • 4位:白無垢 30%
  • 5位:私服 3%

色打ち掛けとウェディングドレスが同率1位で高い人気を示す結果になりました。結婚式でウェディングドレスを着る予定の方は前撮りでは和装を選ぶことが多いようです。自分が結婚式で着る衣装を踏まえながら前撮りの衣装を選ぶことが大切ですね。

別記事の5分でわかる和装の前撮り基礎知識!ポーズや髪型の基本と卒花さんのクチコミ、おすすめ業者をご紹介では、和装ならではの小物選びやヘアスタイルのご紹介や、そもそも和装って何?といった基本を詳しく解説しています。ぜひこちらもチェックしてください。

続いて、新郎さんの衣装に関するアンケート結果です。(前撮り経験者100名、複数回答可。パートナーの男性が着た衣装を回答していただきました)

新郎さんが前撮りで選んだ衣装ランキング(複数回答可)
  • 1位:紋付袴 69%
  • 2位:タキシード 64%
  • 3位:燕尾服 1%
  • 4位:私服 3%

新郎さんの衣装については、和装である紋付袴が最も人気で、次いで洋装のタキシードという結果でした。アンケート結果からは、多くの新郎新婦が和装で前撮りを行っていることがうかがえますね。

和装と洋装にはそれぞれの良さがあるため、どちらの衣装を着るのかとても悩みますよね。次に、和装で前撮りを行った方、洋装で前撮りを行った方それぞれから寄せられた口コミをご紹介します。

和装の前撮りに関する卒花さんの感想

結婚式本番はお色直しに時間をかけたくなかったのでカラードレスのみにすることにしました。前撮りをすることで和装、白無垢も着ることができたので嬉しかったです。特に白無垢に綿帽子は長年の夢で、一生に一度しか着ることがないものなのですごくいい思い出になりました。(滋賀県 35歳 女性)

和装にも憧れがあったため、前撮りでは日本人らしい和服での撮影ができてよかった。また、夫の袴姿を見るのが初めてで新鮮な姿を見ることができ大満足でした。(北海道 26歳 女性)

値段を気にせずに着物を選べるプランだったので、一番高い素敵な着物を着られたのが嬉しかった。(東京都 35歳 女性)

色打掛を着てみたかったが、結婚式で着るととてもしんどいと聞いていたので、前撮りで着れてよかったです。(東京都 37歳 女性)

結婚式は洋装、前撮りは和装(色打ち掛け、白無垢)にしました。結婚に関して気になる衣装は全て着ることが出来たので、衣装について全く後悔することがないです。ただ、和装は着ているだけで重くて苦しかったので、結婚式では絶対に着たくないなと思いました笑。それを前撮りで実感出来て良かったです。(福岡県 28歳 女性)

洋装の前撮りに関する卒花さんの感想

和装はお互いに興味が無かったので、ドレスとタキシードで行いました。普通は和装を選ぶのかと思いますが。結婚式とは違うカラードレスや、形の違うウエディングドレスが着れたのでよかったです。(愛知県 28歳 女性)

前撮りでは当日の衣装と違うものが選べたので、結果的に沢山の衣装を着ることができた。また、当日は動きやすさを考慮してシンプルなドレスにしたが、前撮りではボリュームのあるデザインも気にせずに選ぶことができたので良かった。(兵庫県 39歳 女性)

ウェディングドレスとカラードレスを着て撮りました。ロケーション撮影だったのですが、風がちょうどいい時に撮れて、自然な感じを演出できました。風になびくドレスや髪がとても良かったです。(北海道 20歳 女性)

珍しいケースかもしれませんが、結婚式当日に着用するドレスと同じもので前撮りしました。事前にドレスと髪型を試してみることで修正点が見えたことが非常に良かったです。式当日は髪型を少し変更し、花冠のサイズ感も調整してもらえたので、当日は不安を感じることがなかったです。(兵庫県 33歳 女性)

ドレスの歩き方の予行練習になるいい機会でした。式当日よりも前撮りの方が時間にゆとりがあってドレスを満喫できたと思います。(静岡県 30歳 女性)

口コミを見ると、結婚式でドレスを選んだ方も前撮りで洋装を選ぶケースがあることがわかります。結婚式では着る予定のないカラードレスを選んだり、結婚式で着るドレスとは違う雰囲気のドレスを選んだりしたという声が寄せられました。

衣装やヘアメイク、小物はどうやって準備する?

前撮りプランを利用する場合は、衣装やヘアメイク、小物はプランに含まれていることが多く、準備不要であることがほとんどです。ぬいぐるみやアクセサリーなど、思い出のある小物を使って撮影したい場合は、担当者に別途相談のうえ持ち込みをしましょう。

最近はカジュアルな雰囲気の写真を残すために、私服での撮影も増えています。特別な衣装やメイクを行いたい場合はオプションで対応してもらえることがあるので、こちらも事前に相談してみましょう。

大好きなアイテムや思い出の品と

結婚式では着用できない小物を使って撮影しました。大好きなディズニーのカチューシャや思い出の品を持ち込み、何度も自由に小物を変えて撮影出来て良かったです。(埼玉県 33歳 女性)

自分たちらしさを演出

ドレスだけでなく、自分達で用意したカジュアルなアイテムを用いて自由度の高い撮影をしていただけて、自分たちらしさが出せて良かったです。(栃木県 34歳 女性)

リラックスした私服姿で

私服の前撮りも撮ってもらえたので、結婚前の幸せな日常的な空気感を撮影してもらえてよかったと感じた。(大阪府 26歳 女性)

卒花さんに聞く!前撮り写真の活用方法は?

素敵に撮れた前撮り写真。二人の思い出とするのも良いですが、せっかくならウェディングアイテムに使って、家族や友人にお披露目したいですよね。前撮り写真を活用するには、どのような方法があるのでしょうか。

前撮り経験者100名に実施したアンケート結果は次のとおりです。

前撮り経験者の写真の用途ランキング(複数回答可)
  • 1位:結婚報告のハガキや年賀状 65%
  • 2位:ウェルカムボード 44%
  • 3位:結婚式ムービー 36%
  • 4位:ペーパーアイテム(席次表やプロフィールブックなど) 17%
  • 5位:プチギフト 5%

結婚式に使うアイテムを抑え、ハガキや年賀状に前撮り写真を使ったという方が最も多い結果となりました。前撮り写真の活用事例をいくつかご紹介します。

前撮り写真で「年賀状」

 
 
 
 
 
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和装の前撮り写真は年賀の挨拶にぴったりです。お二人とも、とっても素敵ですね!

前撮り写真で「ウェルカムボード」

 
 
 
 
 
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美しいロケーションとお二人の笑顔がよく合います!

前撮り写真で「ペーパーアイテム」

 
 
 
 
 
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おしゃれなお二人の写真がたくさん!新郎新婦の入場が楽しみになりますね。

前撮りで撮影した写真はこうした事例を参考にどんどん活用することをおすすめします。晴れやかなお二人の姿は、ウェディングアイテムだけではなく、結婚報告のハガキや年賀状にもぴったりです。受け取った方は結婚報告と同時にお二人の幸せな様子も知ることができて、安心できますね。

「1分で振り返る」この記事のまとめ

卒花さんの半数が行う前撮り。メリットや気をつけたいポイントを押さえて、理想の写真を末永く手元に残しましょう。

前撮りはメリットばかり

前撮りは、結婚式と違う衣装が着られる、二人らしい思い出を残せる、結婚式当日に使用するアイテムに使えるなど、メリットがたくさんありますよ。

撮影の計画はお早めに

フォトスタジオなどの業者に依頼するのか、SNS経由でフリーランスのカメラマンに依頼するのか、もしくは、スタジオ撮影かロケーション撮影かなどの条件によって、準備に必要なものや費用は変わる。余裕を持って計画を立てましょう。

しっかりした事前準備を

一生の思い出に残る前撮り写真。写真を撮りたい季節や結婚式の準備期間を考慮して、自分のお肌や体のコンディションなどを整えておくのがおすすめです。

いろんな表情をプロのカメラマンに撮ってもらう機会は、日常生活ではなかなかないものです。結婚式当日とは違う雰囲気のお二人を残せるのも前撮りの魅力ですね。前撮り写真があれば、この先何年、何十年経っても、当時のお二人の自然な姿を思い出せることでしょう。

この記事を書いた人
鈴木 杏奈
自身の国際結婚の経験より、結婚に関する各種手続きやマナーの違いを実感。SNSを通じて国際結婚に関する悩みや質問が寄せられるようになり、日本と海外の結婚事情への造詣を深める。現在は女性のライフスタイルに関する記事を中心に執筆するライターとして活躍中。ドイツ在住。
保有資格:秘書検定2級