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彼のご両親に結婚の挨拶を行くことになったけど、「初対面で何を話せばいいのだろう?」「どんな服装や髪型がふさわしいのかな?」と戸惑う女性も多いと思います。そしてよく耳にする「嫁姑問題」の心配がいらないよう、特に義理の母には気に入られたいですよね。
この記事では、結婚挨拶のマナーに悩む女性のみなさんが、当日緊張せず彼のご家族に好印象を抱いてもらえるように、事前準備から当日までの流れに沿って、押さえておくべきポイントをご紹介します。しっかり読んで準備をして、当日はリラックスして楽しみましょう。
結婚挨拶準備①お互いを知ることも結婚挨拶の大切なマナー
結婚挨拶成功の最初のステップは、事前にお互いについてを知っておくことです。今こうして事前に結婚挨拶に関して情報を集めているように、彼のご両親についても情報を集めておくことがとても大事です。挨拶の服装やマナーがわかっていれば少し自信がつくように、ご両親についても事前に彼に聞いておくと、よりリラックスして当日を迎えられますよ♪
そして、あなたが「どんな両親なんだろう」と思うように、彼の両親も「どんな子なんだろう」と思っているものです。彼を通して、あらかじめ自分のことも話しておいてもらいましょう。
結婚挨拶当日の話題にもなる!知っておきたい義両親のこと
彼のご両親の情報は沢山聞いておいて損はなし!「お会いした時に質問してみよう」と思っていても、いざ当日になると緊張して上手く話せないものです。
「用意周到に準備してきたみたい」と思うかもしれませんが、「◯◯さん(彼)から聞いたのですが」と一言添えると、「ふたりで私たちの事も話してくれているのね」と彼ママも嬉しいはず!
また、NGワードやご両親の苦手な話などをリサーチすることも大事です。良かれと思って話題に出したつもりが、どんより空気に・・・なんてならないように、事前に沢山の情報を集めておきましょう。
- 職業
- 趣味
- 出身地
- 好きな/嫌いな食べ物
- 新婚旅行先
彼に兄弟姉妹がいる場合は、ご両親同様に情報を聞いておきましょう。情報だけでなく、家族写真などを見せてもらっておくと「◯◯さん(彼)と弟さん、本当にそっくりですね」など、会話のきっかけにもなるかもしれません。
先手必勝!事前に伝えておくべき自分のこと
彼のご両親にとっても初めましての女性。「どんな子が来るのかしら」と気になっているはずです。ご両親にも心の準備をして当日を迎えていただけるように、あらかじめ彼からあなたのことを伝えておいてもらいましょう。
せっかく彼のご両親と仲良くなれるチャンス!「自己紹介だけで終わっちゃった・・・」はもったいない!基本情報を伝えておくことで、当日の説明も省けてより深い会話が出来るかもしれませんよ。
とはいえ、「自分の彼女のことを親に話すのが恥ずかしい」という男性も多いですよね。「何を事前に言っておけばいいのだろう」と彼が困らないように、次の項目をチェックしながら「これだけは伝えておいてね」と教えてあげると彼も安心です!
- 職業
- 学歴(気にするタイプの義両親の場合)
- 出身地
- 兄弟姉妹の有無
- 両親の居住地
- 二人の出会い
結婚挨拶準備②聞かれそうな質問を事前に準備
初対面の人、ましてや彼の大切なご両親なので、誰でも緊張するのは当たり前です。結婚挨拶は上手く喋ることではなく、「彼との将来をどんな風に考えているか」を伝え、安心してもらうことがとても大切です!
そのためにも彼と“将来設計”をしっかりして、ふたりの未来にズレがないようにしておきましょう。結婚挨拶に来たのに「まだ何も決まってません」では、ご両親を不安にさせてしまいます。
結婚挨拶当日の予想質問リスト
「結婚式はどうするの?」「新婚生活はどこでスタートするの?」などは、ご両親も気になる点ですので、聞かれそうな質問と答えを用意しておくと当日戸惑うことはないでしょう。次のチェックリストを参考に、ご両親に聞かれそうなことを彼と話し合ってみてくださいね。
- 入籍の予定日
- 結婚式の時期
- 結婚式会場の地域
- 新居の場所
- 結婚後の働き方
- 子供の予定
結婚挨拶の時点で決まっていないことがあれば、「まだふたりで相談しているところです」と素直に伝えましょう!
特に結婚式など家族の都合も関わってくることは「◯月くらいにこんなスタイルの結婚式を考えているのですが、いかがですか?」と彼のご両親にも意見を伺うほうが丁寧かもしれません。なかには「決める前に相談してほしい」と思うご両親もいらっしゃいます。
彼からご両親のタイプや、彼の兄弟姉妹が先に結婚している場合は、どんな順序で物事を決めたかを参考に聞いておくのも◎
「決まっていない」というのはダメなことでないので、あやふやにせず「悩んでいる」と伝えると、素敵なアドバイスがもらえるかも!
結婚挨拶当日①彼ママはここを見ている!気をつけたい女性の身だしなみマナー
第一印象は出会って数秒で決まります!まだ相手のことを深く知らない段階では、まず見た目で判断されてしまいがち。最初に「派手そうな子ね」と思われると、つい彼ママもそこに目がいってしまいます。
でも安心してください!ほかのマナーと違い、見た目は事前にしっかりと準備&対策する時間があります。第一印象が良いと、結婚の承諾までよりスムーズになるので、ぜひ気を配ってみてください。
同じ女性ということで、ついつい彼ママも気になってチェックしてしまう身だしなみ。“自分らしさ・自分好み”は一旦お休みして、“清潔感と上品さ”を第一に身だしなみを整えることが大切!
まずは「とても感じのいい子ね、色々と話してみたいわ」と彼ママに思ってもらえるように準備をしましょう。
好印象を与える女性の服装の選び方
身だしなみでまず目に入るのが服装です。「普段の自分を知ってほしい」と思う方もいるかもしれませんが、結婚挨拶は「日常」ではありません。TPOをわきまえた清潔感ある服装を選びましょう。
結婚挨拶では上品で女性らしいワンピースや、スカートにジャケットが一般的でオススメです。座ることやお辞儀を想定し、試着の際には少し動きながら、違和感がないか確認すると安心です。スカートの丈は、座った時に膝が隠れる程度のものを選びましょう。
セパレートタイプの服を着る場合は、胸元が開いたトップスは避けましょう。
また夏場であってものノースリーブは避け、ストッキングも履くようにしましょう。
- ワンピースやスカート+ジャケットがオススメ
- スカートは膝が隠れる丈でタイトではないものを
- 胸元が開いたトップスはNG
髪型も清潔感が大切
服装同様に“清潔感”がポイントの髪型。髪を染めている方も多いですが、色が明る過ぎると親世代は「派手な子」と認識してしまうことも。服装とマッチするようにヘアカラーも見直しましょう。
また、お辞儀をした時に髪が顔にかからない様にまとめておくのが◎遅れ毛などもピンなどでスッキリまとめた方がさらに清潔感が出ます。髪を耳にかけたり、前髪をついつい触ってしまう方は、落ち着きがなく思われてしまうので要注意です。
- 過度に明るいヘアカラーはトーンダウンしましょう
- 何度もお辞儀をするので長い髪はまとめておくのが無難
- ヘアアクセサリーはなしまたはシンプルなものを
ナチュラルメイクで明るい印象に
最低限のメイクはマナーの1つですが、過度なメイクはNGです。特に濃いめのアイメイクや真っ赤なリップは、派手な印象を与えてしまうので避けた方が良いでしょう。「自分を可愛くみせるメイク」より、ご両親に「違和感を与えないメイク」を心掛けましょう!
ピンクやブラウン系のナチュラルメイクが彼ママ受けも抜群!普段ノーメイクの方は顔色がよく明るい表情に見えるように、ファンデーションや淡い色のリップは必須です。
- ナチュラルメイクが好感度大
- つけまつげやエクステなどは避けて自然な目元に
- ノーメイクはNG!ファンデーションやリップは必須
ネイルにも気を配ろう
お茶をいただく時や手土産を渡す時など、何かと目に入るのが手元!ネイルアートをしている方は、華美な装飾や色は避けるのがベター。「その爪でお米を研げるのかしら…」なんて思われてしまうかもしれません。
先が尖っているデザインや、過度に長いネイルも避けましょう。淡い色味のフレンチネイルなど、シンプルなデザインがおススメです。普段ネイルをされない方は、無理にしなくてOK!ハンドクリームで指先まで保湿して、当日を迎えましょう。
- 大ぶりの装飾や派手な色また長すぎるネイルは避ける
- ネイルをしていなくても指先まで丁寧に保湿しておくとGood!
意外と見られている?持ち物にも注意しよう
服装に合わせてハンドバッグやクラッチバッグを用意しましょう。ただし、ひと目見てハイブランドとわかるバッグは「お金使いが荒い子かしら」といった印象を与えてしまいます。なるべくシンプルなバックを選びましょう!
アクセサリーは小ぶりなピアスなど、目立ちすぎない上品なものがオススメです。また、プロポーズの時に婚約指輪をもらった場合は、着けていくかも悩みどころですよね。カバンに入れておき、彼のご両親に結婚の承諾を得てから、会話の話題に上がった場合は「◯◯(彼)さんに頂いた指輪です」と見せるのが無難です。
- バッグはブランドが目立ち過ぎないものを
- 婚約指輪をもらった場合は身につけずに持っていくのが◎
結婚挨拶当日②彼ママも安心!本題の結婚挨拶会話編
会話のネタや身だしなみの準備が整ったら、いざ本番の結婚挨拶へ!ここでは、結婚挨拶の当日の振る舞い方や会話のポイントを説明します。
緊張すると笑顔を忘れたり、早口になってしまうので、普段よりゆっくりはっきり話すように心掛けると安心です。会話に詰まったら、予想質問リストを思い出してみてくださいね。
ひとりで全部こなそうと思わず、挨拶もふたりで乗り越えましょう!
困った時は彼にフォローしてもらう姿も「こうやって助け合っていくんだろうな」と案外好印象になることも。
セリフの準備は大丈夫?結婚挨拶本番のマナー
義理の両親の前での彼氏の呼び方
普段は呼び捨てやニックネームで呼んでいても結婚挨拶の場面では「◯◯(下の名前)さん」が一般的です。
また恥ずかしいからといって「彼は」「息子さんは」などと呼んでしまうのもよそよそしく感じ、どこか他人事のように感じてしまいます。
「ご両親の前では◯◯さんって呼ぶね」と彼とあらかじめ練習しておくと当日スムーズかもしれません。
義理の両親の呼び方
「◯◯(彼の下の名前)さんのお父さん」「◯◯さんのお母さん」がマナーです。結婚挨拶に来ているのに親しく「お義父さん・お義母さん」と呼んでしまうと「まだ結婚が決まったわけじゃないのに」と思われてしまうかも。
また、つい距離を詰めたくて、フレンドリーに話してしまうと「常識のない子」と思われてしまいますので、結婚挨拶の時はいつも以上に丁寧な言葉を使いましょう。
結婚挨拶を切り出すタイミング
部屋に案内してもらったらまず「改めまして、◯◯さんとお付き合いさせていただいている△△ △△(あなたの名前)です。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。」と挨拶し手土産を渡します。
すぐに本題に入らず、自己紹介や軽い雑談を済ませて、彼から結婚報告の挨拶を切り出してもらうのが一般的です。タイミングは彼に任せましょう。
結婚挨拶の場にふさわしい手土産については結婚挨拶の手土産を成功させる!親世代が本当に嬉しかった品物とは?で詳しく解説していますのでぜひチェックしてください。
本題を話すときのマナー
座敷で足を崩していた場合は座布団を外して正座をし、椅子の場合は横に立つか、膝に手を置き姿勢を直し本題に入ります。彼の言葉に続き、彼の好きなところ(人柄など)や、自分の両親には挨拶が済んでいることなど伝えると良いでしょう。
「明るい家庭を築いていきたいと思っております。◯◯さんのお父さん、お母さんとも末永くお付き合いをさせていただければうれしいです。まだまだ至らない点もありますが、どうぞよろしくお願いします。」など心をこめて伝えましょう。
本題のあとは歓談で距離を縮めよう
無事に結婚の承諾を得たら、彼のご両親と仲良くなるチャンスです。すぐに帰らず歓談を楽しんで!事前に彼から聞いておいた情報をもとに話題をふると、彼のご両親も楽しく話してくれるはずです。彼の子供の頃のエピソードを伺うなども盛り上がる会話の一つ!自分のことばかり話してアピールしてしまうと面接みたいになってしまうので、なるべく聞き役に回りましょう。
また“政治や宗教”などは、とてもデリケートな話題なので避けましょう。その他にも、ご両親の健康状態やお金のことなど込み入った話や自慢話、彼を見下すような話はやめましょう。
結婚挨拶は食事の時間を外して伺うのが一般的ですが、食事を勧められた場合は、一度は辞退するのがマナーです。すでに用意されている場合は、親睦も深まるので参加してOK!「ありがとうございます、何かお手伝い出来ることはありますか?」と気の利いた言葉も添えましょう。
基本的なマナーや丁寧な言葉使いはもちろんですが、二人の将来を想像してもらえるような、「しっかりとした女性」を印象づける会話が大切です。彼ママに安心の表情が見られたら、攻略もすぐそこですよ!
結婚挨拶当日③結婚挨拶は最後までぬかりなく
結婚の承諾をもらっても油断は禁物です。帰るまで、そして帰ってからも彼ママのチェックは続いています!
「結婚を認めてもらえたから安心」と思わず、感謝の気持ちを丁寧に伝えたりと、気遣いの出来る女性は好感度も更にアップします。
ここからは、義理の両親とこれからより良い関係を築けるように、結婚挨拶を終えた後に気をつけたいことをご紹介します。
最後まできちんとした女性かどうかが大切。重要な局面だけの「取り繕った良い女」だと思われないように、家を出るまで気を配りましょう。
玄関を出るまで気を抜かずに
結婚挨拶が終わった後も、義理の両親のお家にいる間は、失礼のないように振る舞いましょう。わかならいことや不安なことがあれば、彼にも相談してみましょう。
おいとまのタイミング
おいとまのタイミングはなかなか言い出しにくいもの・・・ここも彼に言ってもらいましょう!滞在時間は1時間半~2時間半くらいが一般的です。事前に彼と「◯時頃」と決めておき、会話のタイミングをみて「そろそろ彼女を送っていくよ」と言い出してもらえばOKです。
茶器や食器はそのままにせず「よろしければ片付けます」という姿勢も忘れず!「そのままでいいよ」と言われたら「ありがとうございます、ご馳走様です」とお礼を伝えましょう。
帰り際の挨拶
場が和み、ご両親との距離が近くなったとしても、帰り際には姿勢を正し、改めてお礼の挨拶をしましょう。つい気を抜いて挨拶が軽くなってしまうと、今までの努力が水の泡。
「本日はこれでおいとまさせて頂きます。すっかりと長居をしてしまいすみません。お時間をつくっていただきありがとうございました。これからどうぞよろしくお願いします。」と、深くお辞儀をして伝えます。最後の挨拶がより丁寧だと「しっかりした子ね」と好印象間違いなしです。
玄関を出る時
「あぁ、終わった・・・。」とつい緊張の糸が緩んでしまいますが、玄関を出るまで気を抜かずに!忘れ物がないか確認し、スリッパを揃え、靴を履いてから再度お礼を伝えましょう。この時に靴を履きながらや、ドアを開けながら挨拶・・・なんて失礼のないように。
また冬場などでコートがある場合は、手にかけておき玄関を出てから身に着けるのがマナーです。「寒いから着てね」など声掛けがあれば「ありがとうございます」とお言葉に甘えてOK!
家に帰ってもお礼を忘れずに
帰ってホッと一息つく前に、彼のご両親にお礼の電話をかけましょう。
わざわざ電話なんて・・・と思うかもしれませんが、結婚への前向きな姿勢がより伝わります。
「△△です。先ほど無事に帰宅しました。本日は長いお時間お邪魔させていただき、ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。◯◯さんのお父さんにもよろしくお伝えください。」など、遅い時間でなければその日のうちに連絡しましょう。
LINEやメールを交換した場合はそちらでもOKです。ただしスマホの操作が苦手な方もいるので、どのようにお礼の連絡をするか、彼にさりげなく聞いておくといいかもしれません。
また、挨拶から1週間以内に手書きのお礼状を出すとより印象がアップ!電話やLINEが主流の時代だからこそ、心のこもったお礼状は嬉しいものです。
- まずは彼のご両親のことを知る
- 自分のことも事前に彼から伝えてもらう
- 将来設計にズレがないように彼とも話し合いを
- 身だしなみは“清潔感と上品さ”を最優先
- 彼の呼び方とご両親の呼び方に気をつける
- 帰宅後はお礼の連絡を
大好きな彼とのゴール、そしてスタートでもある結婚挨拶は、女性だけでなく彼のご両親にとっても大事な瞬間になります。たったの数時間で「このふたりなら大丈夫!」と安心してもらうために、事前の準備やマナーをおさらいして当日を迎えましょう。挨拶が無事に成功し、彼のご両親といい関係が築けますように・・・!
また、結婚挨拶のための服装や手土産の準備、当日の流れと基本マナーについては結婚挨拶の流れとマナーガイド!義理の両親に好印象を与える言葉づかいや振る舞いをシーン別に解説もぜひご覧ください!