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ご両親に結婚を認めてもらう結婚挨拶は失敗できない場面であり、彼にとっても彼女にとっても結婚準備のなかで最も緊張するシーンのひとつですよね。
ご両親から安心して結婚を認めてもらうためにも、結婚挨拶の場面に適した話題や振る舞いを知っておくことはとても大切です。あなたの人柄を率直に伝えるのはもちろん大事ですが、それ以前に「なんだか不安だな」「マナーや礼儀知らずなヤツだ!」と思われては結婚を認めてもらうどころではありません。
そこで今回は、結婚挨拶のシーン別におすすめの話題やセリフを例文付きでご紹介します。当日をシミュレーションしながらぜひパートナーと一緒に読んでくださいね。
大切な結婚挨拶を成功させるため、ぜひ一緒に学んでいきましょう!
- 場面ごとの例文を見ながら適切なセリフを理解しよう
- 実はもっとも大切なのは本題よりも前後の「歓談」
- 「とにかく安心させてほしい!」これが親の本音
なお、結婚挨拶のための服装や手土産の準備、当日の流れと基本マナーをまとめて理解したい方は結婚挨拶の流れとマナーガイド!義理の両親に好印象を与える言葉づかいや振る舞いをシーン別に解説をご覧ください。
親の本心はこれ!結婚挨拶で本当に聞きたいことアンケート結果
ついにやってきた我が子の結婚報告。いつかはこんな日が来ると心待ちにしていながらも、親にとっても緊張と不安が重なる一大イベントです。聞きたいことはいっぱいあるはずです。あなたが結婚挨拶で対峙する義理の両親を安心させるためにも、相手の気持ちを理解することが大切です。
そこでまずは親世代がどんなことを聞きたいと思っているのか理解しましょう。ここでは40〜60代の男女100名へのアンケートをご紹介します。「世間体を気にせずに、もし聞けるものなら聞きたいこと(聞きたかったこと)」というテーマに対し、親世代から集まった回答は実に興味深い結果となりました。早速その結果を見てみましょう。
義理の息子に本当に聞きたいことは?
やっぱりコレか…という感じですが、No.1は「給与や年収」のこと。そして相手家族の「経済的な裕福度」と続きます。大事な娘がお金のことで苦労しないかどうか、人並みの生活ができるかどうか、を一番心配しているんですね。「娘のどこが好きなのか」、や「女性遍歴」よりも圧倒的に高い割合。ズバリ「年収はいくらなの?」とは聞けないでしょうが、同世代の平均年収より上か下か…くらいは聞いておきたいというのが本音ではないでしょうか。
義理の息子が福祉の仕事についていたため、おそらく給与は高くないだろうと思った。そのため娘には保育士の仕事を極力辞めないように言った。悪い印象は持たなかったが、本音を言うと、少しだけ残念に感じてしまった。旦那さんの給与が充分なら子育て期間は娘が育児に専念できる選択肢もあるから。(54歳 女性 愛知県)
義理の娘に本当に聞きたいことは?
男性の結果と比べるとバラけた印象です。一番は「仕事と家庭のバランス(家庭を大事にできるのかどうか)」。親世代なら、結婚したら女性は退職して専業主婦になるのが一般的でしたが、今どき共働きは当たり前ですし、結婚後もキャリアを積みたい女性も多いので、そこに関しての理解はあるものの、それでも家事育児の中心はやはり女性側という認識が強く、バランスよくこなしてくれそうか、もしくは、家庭よりも仕事優先では困る…という本心が見え隠れする結果になりました。
息子が連れてきた彼女の仕事が看護婦でした。お休みが土日ではなく夜勤もあるそうで、ふたりのうちはいいけれど子供が生まれて育児や家庭を大切にできるのか不安に感じました。わたし自身ずっと専業主婦で過ごしてきたこともあり、仕事のことに口をはさみづらく、モヤモヤした気分になったことを覚えています。(54歳 女性 広島県)
男は仕事(お金)、女は家庭。令和になった今でも、古くからのこうした認識はあまり変わっていないようですね。親にとってみれば、自分たちの経験値の中で「やはりコレが大事」だと思うことをズバリ知りたいのが本音です。親の本音を理解した上で結婚挨拶にのぞむと、あなたの言葉選びや立ち居振る舞いも変わってくるのではないでしょうか?
- 基本的に、親の頭の中は「不安」「心配」だらけ
- 【男性は仕事(お金)、女性は家庭】という価値観はいまでも根強い
- あなたの努力で解決できる「不安」「心配」はできるかぎり取り除こう
さて、親の本心を理解したところで、さっそく結婚挨拶へ…。
と、その前に流れを知っておく必要があります。事前の準備~挨拶当日、終わってからに至るまで、基本のフローを理解しておきましょう。
まずは結婚挨拶の流れを理解しよう
「何て言う?」「何着ていく?手土産はどーする?!」と、いきなり各論を考える前に、まずは全体感を把握しておきましょう。全体が見えると落ち着いてくるものです。その上で、各ステップがどのようなものか知り、それぞれのシーンで参考にしたい話題や例文を紹介していきますので、具体的なセリフや振る舞いを頭の中でイメージしながら読んで下さいね。
結婚挨拶の流れ
- 事前準備
- 当日の待ち合わせ、訪問
- 玄関での挨拶から着座まで
- 歓談1(ウォーミングアップ)
- 本題(結婚を切り出そう)
- 歓談2(質問タイム)
- おいとま
- 事後のお礼
はじめにお伝えしておくと、実はこのなかで大事なのは本題(結婚を認めてもらうためのパート)ではなく、その前後の歓談です。結婚挨拶の場ですから、「結婚したい」と言われることは当然相手も分かっています。しかし、本当に関心があるのはあなたの人となり。本題の前後の歓談中に投げかけられる質問や話題を通してご両親はあなたを見極めていると考えよう。詳しくはこの記事の中で説明します。
また、結婚挨拶の流れやマナーについて詳しくは別の記事で解説します。ここでは1〜8の全体的な流れがイメージできれば十分です。
とはいえ、「本題の他にこんなにステップがあるのか…」と、ちょっと戸惑ってしまった方もいるかもしれません。しかし、安心してください。一つ一つはそんなに難しいことではありません。前述したように、本当に関心があるのは「あなたの人となり」ですから、それを知るためのポイントとして上記のようなステップがありますよ、という意味です。
それでは、各ステップを一つずつ解説していきますね。
結婚挨拶の事前準備って何をすればいいの?
「段取り8割」という言葉もあるように、何事も「ダンドリ=事前準備」が当日を成功させる大切なポイントです。大事な商談に何の準備もせずに臨む人はいませんよね。結婚挨拶の事前準備も同じです。また、義理の両親へきちんと誠意を示し、配慮や敬意を表すことにもつながります。
当日の話題やセリフにも影響してくるのが事前準備です。おふたりの挨拶を迎え入れてくれるご両親が知りたいこときちんと伝えるためにも、事前準備はしっかり行いましょう。
おもな事前準備は次の通りです。
まずは彼女の実家へ!挨拶順序の基本
両家への挨拶の順序は、彼女実家→彼実家が基本です。理由は、古来から続く風習によるものです。女性の親に結婚の許しを得てから、男性の親に報告をする、という形が一般的なのです。最近はあまり順序を気にしないケースもあるようですが、先に男性の親に結婚挨拶に行ってしまうと、「何で先に来てくれなかったんだ…」と寂しい思いをする女性側の親もいますので、事情が無い限りは、順序を守った方がベターです。
自分たちのことを親に伝えておく
「どんな人を連れてくるのか楽しみ!いや、ちょっと心配…」と、複雑な心境の親を安心させるために、基本情報はしっかり事前に伝えましょう。どんな仕事をしているのか、性格や人柄、出身や年齢、などの最低限のプロフィールは必須です。何度も会ったことのある場合でも、改めて相手の事を自分の親に伝えておくと、いよいよ結婚するんだな、という心構えにもなります。
また、一般的に親が心配しやすいトピックス(授かり婚、再婚、これから転職予定、など)がある場合は必ず事前に伝えておくようにしましょう。言いにくいから後回し…にすると、後で分かった時にトラブルになる可能性大です。最悪破談…ということになりかねませんので、隠したりせず、正直に話しておきましょう。
親の思いや情報をリサーチする
自分たちの結婚を一番喜んでもらいたいのが両親。だからこそ、心配している事や知りたがっている事、そもそもふたりの結婚についてどう思っているか、きちんと聞いておきましょう。事前に不安な点を解消しておけば、当日を安心して迎えられます。
また、お互いの両親についての情報も相手に伝えておきます。性格、仕事、趣味などは会話の糸口にもなりますし、食べ物やお酒の好みなどは手土産選びの参考になるので、具体的に細かく伝えましょう。
はじめて?経験者?兄弟姉妹の結婚挨拶の事例があれば情報収集する
兄弟姉妹が先に結婚している場合は、その時の挨拶がどんな感じだったか聞いておきましょう。こうした事例は非常に参考になりますし、あなたを迎え入れる両親の方も過去の経験を基準に当日に臨むことが多いと思います。兄弟姉妹の事例を参考にして当日の話題やセリフを組み立てることをおすすめします。
手土産の準備も忘れずに
結婚挨拶に手土産は必須アイテムですが、適当に何でも良いわけではありません。ふたりのために時間を割いて迎えてくれる両親への感謝、お礼の気持ちを伝えるためのものですから、その意味を考えて慎重に選びましょう。好み、家族構成を考えるのはもちろん、出身地の銘菓や、テレビで取り上げられた人気の商品などは、当日の話題作りにもなるのでおすすめです。金額は3,000円~5,000円程度が良いでしょう。
手土産について詳しくは結婚挨拶の手土産を成功させる!親世代が本当に嬉しかった品物とは?もぜひご覧ください。
以上が最初のステップとなる事前準備です。普段はゆっくり両親と話す機会が無い人も、結婚準備の段階では急に接点が増え、今まで知らなかった親の気持ちを知るきっかけになったり、本音で語り合う時間が持てたりします。そんな貴重な時間を楽しむ気持ちで事前準備を進められると良いですね。
これらの事前準備を済ませたら、いよいよ結婚挨拶の当日です。続いては、当日の流れに沿って話題や例文をご紹介していきます。
待ち合わせからお宅到着後のシーンで使える例文と話題
いざお宅訪問!の前に、まだ気を付けるべきポイントがあります。待ち合わせやお宅到着の場面でも、適切な振る舞いやふさわしいセリフがあるんです。ここで失敗したら、事前準備が水の泡…。第一印象を決める大事なワンシーンで絶対失敗しないように、しっかり頭に入れてくださいね。
待ち合わせ〜到着
時間厳守は大人としての常識。相手をお待たせするような失礼は避けるよう、余裕を持って到着するようにしましょう。とは言え、迎える方の準備もあるので早すぎる到着も迷惑になってしまいます。約束の5分前くらいを目安にしましょう。そして、ふたりで待ち合わせしてから挨拶へ向かう事をおすすめします。ドキドキしたまま到着シーンを迎えるよりも、ふたりで最終打ち合わせを兼ねて顔を合わせることで、一呼吸おいて落ち着くことができます。
玄関での挨拶と自己紹介の例文
さていよいよ到着し、玄関口で出迎えるご両親とご対面。にこやかな表情にホッとして、ずかずかと上がり込むなんてNG!まずは次のような点に配慮しましょう。
挨拶のタイミング
玄関口ではひとまず名前と訪問の意図を告げる程度の簡単な挨拶をしましょう。
パートナーの紹介
スムーズに挨拶を促す意味でも、迎える方がひと言パートナーの紹介をしてあげるのがベターです。
靴と上着の扱い
コートを着てきた場合は、玄関先で脱いで手に掛けるのがマナーです。また、靴を揃えて向きを整えるのも忘れずに。特に男性が忘れがちなポイントですので気を付けましょう。
続いて、このシーンでの挨拶例文です。
玄関での挨拶例文1(相手と初対面の場合/彼から彼女の親へ@彼女の実家)
こんにちは。初めまして◯◯(苗字のみでもOK)と申します。本日は◯◯さんとの結婚についてお許しを頂きたくご挨拶に参りました。よろしくお願いいたします。
ちょっと硬いかな…と思うくらいが丁度よいです。ここでしっかり訪問の意図を伝えておくことで、部屋に入ってからの本題が切り出しやすくなります。
玄関での挨拶例文2(相手と初対面の場合/彼女から彼の親へ@彼の実家)
こんにちは。初めまして◯◯です。本日はお時間いただきましてありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
基本的には、彼女側への挨拶は済んでいる(結婚の承諾を得ている)ので、彼の親へはその報告というスタンスになります。訪問の意図は分かっているので、時間を作ってくれたことへの感謝の意を表しましょう。
玄関での挨拶例文3(相手と何度も会っていてある程度親しい間柄の場合/彼から彼女の親へ@彼女の実家)
こんにちは。今日は改めて◯◯さんとの結婚について正式にお許し頂きたく、ご挨拶に伺いました。
何度も会っている親しい間柄だったとしても、結婚の挨拶はちゃんとして欲しいと思っているのが親ごころ。いつもと違う「特別な日」であることをお互いに印象付けるために、しっかりとした言葉を選びましょう。
玄関での例文4(相手と何度も会っていてある程度親しい間柄の場合/彼女から彼の親へ@彼の実家)
こんにちは。先日◯◯さんが私の家に結婚の挨拶に来てくれました。今日は改めてそのご報告に伺いました。よろしくお願いします。
既に自分の家には挨拶済みであることを伝えます。彼本人からも報告済みかと思いますが、改めて彼女の口から聞く事で、親として「我が子がちゃんと筋を通して話を進めている」と安心してくれるでしょう。
着座後の挨拶例文とおすすめの話題
着座後はあらためて礼儀正しく本日のお礼の挨拶や自己紹介を述べる場面です。まずはこの場面でのチェックポイントをご紹介します。
座る位置に注意
部屋に通されたら、まず上座・下座を確認しましょう。入口から遠い方が上座で、目上の人が座ります。マナーとしては自分が下座に座るべきですが、「こちらへどうぞ」と促された席に従うようにしましょう。
改めて挨拶
玄関先で簡単な挨拶は済ませてありますが、席に着いたら改めてしっかりと挨拶をします。相手の目をしっかり見て、落ち着いてハキハキした声を心掛けましょう。
こうしたポイントを踏まえ、いくつかの例文をご紹介します。
挨拶例文1(相手と初対面の場合/彼から彼女の親へ@彼女の実家)
改めてご挨拶させて頂きます。◯◯さんとお付き合いさせて頂いている◯◯◯◯(フルネーム)です。今日はお忙しい中お時間を頂きましてありがとうございます。
自己紹介はフルネームで言いましょう。そして時間を割いてくれたことへの感謝、挨拶の場を設けてくれたことへのお礼を述べます。まだ緊張が解けていない場面だと思いますが、強張った表情では相手も構えてしまいます。自然な笑顔を心掛けてくださいね。
挨拶例文2(相手と初対面の場合/彼女から彼の親へ@彼の実家)
お忙しい中お時間を頂きましてありがとうございます。◯◯さんとお付き合いさせて頂いている◯◯◯◯(フルネーム)です。今日はよろしくお願いいたします。
最初に時間を作ってくれたことへのお礼を述べてから自己紹介、の方が自然な印象になります。男性同様、自然な笑顔を心掛けるのも大事ですが、隣の彼よりもあまりにも堂々と話すよりは、少し緊張気味の方が好印象かもしれません。彼とのバランスを気にすると良いですね。
挨拶例文3(相手と何度も会っていてある程度親しい間柄の場合/彼から彼女の親へ@彼女の実家)
今日はお時間頂いてありがとうございます。改めて◯◯さんとの結婚についてお許しを頂きたく、ご挨拶に伺いました。よろしくお願いします。
ある程度の親しい関係性があるからこそ、丁寧な言葉、真剣な表情で特別な日を意識した挨拶をしましょう。相手の親側も、今日は節目の日になるんだという心構えができます。
挨拶例文4(相手と何度も会っていてある程度親しい間柄の場合/彼女から彼の親へ@彼の実家)
改めまして、今日はお時間頂きましてありがとうございます。◯◯さんとの結婚のご報告、ご挨拶に伺いました。どうぞよろしくお願いします
相手の目を見てしっかりと言葉を伝えたら、おしとやかに手を揃えてお辞儀を。いつもはフランクな間柄でも今日は別、特別感を出すイメージで。
挨拶とともにお時間をいただいたお礼をお伝えしたところで、続いて話題に関する例文です。
話題例文1 天気や気候の話題
「今日は気持ちよく晴れましたね」「今日はあいにくの雨ですね」「だいぶ温かくなりましたね」など
万人共通、当たり障りのない会話のきっかけとして、天気の話はまず間違いありません。緊張をほぐし、次の話題に広がるきっかけ作り(寒がり、暑がりなど)としても最適です。
話題例文2 訪問した地域の話題
「このあたりは初めて来ました。静かで暮らしやすそうですね」「大きなショッピングモールも近いし便利ですね」「古くからの街並みが残っていて趣がありますね」など
初めての訪問であれば、その地域の印象やお宅の周りの雰囲気をさりげなく褒める話題が良いでしょう。何度も訪問したことがあるようであれば、近くに出来たお店や施設のトピックスなども共通の話題としておすすめです。
話題例文3 来るまでの道のりの話題
「今日は電車で△分くらい掛かりました。けっこう近いですね」「今日は車で来たのですが、◯◯あたりが混んでいましたね。何かイベントでもあるんでしょうか」など
これも会話の糸口には最適な話題です。「そうそう、あそこはいつも渋滞するんだよ」「電車の乗り継ぎは分かりにくくなかった?初めてくる方は結構迷うのよね」など、話が広がりやすいですね。
ありきたりな話題に思えても、お互いの緊張をほぐすためにこうした身近な内容から会話を始めることがポイントです。こうしたコンパクトな話題に続いて、手土産のお渡しへとスムーズに進めましょう。
手土産を渡すときのセリフとその後の話題
まず手土産をお渡しする場面のポイントです。
着席後の挨拶が終わったタイミングがベスト
挨拶が終わりかんたんな話題で会話を交わしたところでお渡しします。必ず本題に入る前に渡すことがポイントです。本題の後となるときっかけが掴みにくいものですし、相手に手ぶらで来たの…??と訝しく思われないようにしましょう。
紙袋から出すのがマナー
持参した紙袋そのまま、はNG。きちんと袋から出して、箱の正面を相手に見えるようにして差し出します。
では、この場面で使えるセリフやその後の話題へのつなげ方をご紹介します。
手土産をお渡しするときの例文1(彼から彼女の親へ@彼の実家)
◯◯さんからご両親が甘いものがお好きと伺いました。私の家族も好きで、昔から好んで食べていた△△をお持ちしました。
好みを先にリサーチしておくのは必須です。選んだ理由を添えることで、きちんと好みを考慮したというさり気ないアピールにもなります。
手土産をお渡しするときの例文2(彼女から彼の親へ@彼の実家)
◯◯さんからご家族皆様、珈琲がとても好きだと伺いました。私の実家の近くにこだわりの珈琲豆を扱っているお店がありまして、とても人気で美味しいのでぜひ飲んでみてください
こだわりの逸品も手土産としては最適です。詳しく(珈琲なら酸味や苦味の具合)聞いておいて、好みに合わせたものを選べば、さらに喜ばれますね。
手土産は会話を広げる絶好のきっかけです。好みのものについてであれば相手も話しやすいし、自分の地元のものであれば、故郷の話題に触れ、自分を知ってもらうことにも繋がります。スムーズに会話が広がるように、あらかじめトークを用意しておくことをおすすめします。手土産に続いて展開する話題の例は次のようなものを参考にしてください。
話題の例文1(ご両親の好みと伺ったので〜 等)
ご両親が甘いもの、特に和菓子がお好みだと伺ったので、ちょうど今の季節限定の◯◯店の△△をお持ちしました。
ただの和菓子ではなく「季節・限定」などのキーワードがあると会話も広がりやすいので、そういった品を選ぶのもおすすめです。手に入れるのにひと手間掛けた感も伝わります。
話題の例文2(地元の名産品でして〜 等)
ご両親がおふたりで晩酌をすると伺いましたので、私の地元の名産品◯◯をお持ちしました。日本酒にとても合うそうです。
地元の名産品も手土産のテッパンです。自分たちの近所では買えない珍しいものになりますし「他にはどんな名産品があるの?」「◯◯の産地としても有名だよね。」など興味を持ちやすいですね。
事前のリサーチ、渡すタイミングと手土産にまつわるトーク、ひと工夫加えることで、各段に印象が良くなります。既に関係性が構築されている間柄だったとしても「とりあえずカタチだけあればいいよね」なんて軽く考えずに、感謝を込めて準備しておきましょう。
手土産も無事に渡したので、さっそく本題へ!とその前に少し歓談をはさみましょう。歓談を入れることで、よりスムーズに本題に入れる効果がありますので、具体的な例文を交えて解説します。
本題前の歓談でウォーミングアップ!人柄や印象が決まる場面のセリフはこれ!
ここでの目的は「お互いの緊張をほぐす」「場をあたためる」事です。あまり難しく考える必要はありませんが、会話が広がりやすく、気まずくなりにくい話題を考えておきましょう。また、思うように会話が弾まず、沈黙が訪れることもあり得ますので、対処方法も知っておきましょう。
まずは場を温めよう!ウォーミングアップに適切な話題
結婚を認めてもらうという本題の前に、少し歓談の時間をとって、お互いの緊張や遠慮をほぐし、場を温めるウォーミングアップが大切です。アスリートは本番で最高のパフォーマンスを出すために、とても時間を掛けて丁寧に行います。そう、最高のパフォーマンス=結婚の承諾 というゴールに向けて、気を抜かずに行いましょう。親側も、本題の前にできるだけ相手のことを知りたい、情報を得たい、と考えているのです。とは言え、自分ばかり喋るのは印象が悪くなるので、自分は少し控えめに、4(自分):6(義両親)くらいのバランスで話すように心がけましょう。
歓談話題の例1 趣味のこと
スタンダードかつ自分でも話しやすい話題です。スポーツ、映画、音楽、など自分がどんな趣味があるのかを話したり、彼女(彼)との共通の趣味、また事前に両親の趣味も聞いていれば、「◯◯が趣味と伺いましたが・・・」と切り出して色々と質問してみると会話が弾みます。良く思われたいあまりに嘘をつくのはNG!質問に答えられず墓穴を掘ります。女性なら料理と答えて女子力をアピールしたいところですが、苦手なのに無理するのは禁物です。
歓談話題の例2 仕事のこと
両親もここはしっかり聞きたい話題です。会社名、所属部署、担当業務、実際にどんな仕事を日々しているのかを話します。専門用語を並べて細かい話をしても失礼になるので、全く無関係の人が聞いても分かる範囲の説明に留めましょう。役職についている場合は、アピールポイントになりますので、ここで伝えましょう。
歓談話題の例3 休日の過ごし方
趣味の話とも関連しますが、休日の過ごし方にその人となりが結構表れるものです。アウトドア派かインドア派か、仲間と過ごすのか1人で過ごすのか、など。結婚後のライフスタイルにも直結する話題なので、親の方からも色々と質問がありそうな話題です。
歓談話題の例4 兄弟姉妹のこと
何人兄弟なのか、何番目なのか、同性、異性など、兄弟姉妹の構成は性格や気質に影響大なので、あるあるネタ含め、話が膨らみやすいでしょう。お互いの親戚になる身近な人の話ですから、ネガティブな言い方をしないように気を付けて。
もしも沈黙が訪れたら…。そんなときはコレ!沈黙を突破する便利な話題3選
話好きなタイプなら向こうから話を広げてくれるでしょうけれど、思うように会話のテンポが進まず、お互い遠慮や緊張で沈黙が訪れてしまうこともあるでしょう。備えあれば憂いなし、そんな沈黙を突破する切り札の話題を用意しておけば大丈夫!
便利な話題の例1 小さい頃の話
「◯◯さんは小さい頃どんな子供だったんですか?」から始まる思い出話。両親の方も、待ってましたとばかりに色々話してくれるでしょう。話に花が咲いて、納戸からアルバムを出してきて見せてくれたりするかもしれません。自分も見たことが無い相手の一面を知る良いきっかけにも。
便利な話題の例2 時事ネタ
最近話題になっていること。オリンピックやワールドカップなどのスポーツ系、アカデミー賞や直木賞などの文科系、事前にリサーチしておいた興味の対象に近いニュースがあればその話題について触れるのも良いでしょう。ただし政治や宗教などナイーブなネタは避けましょう。
便利な話題の例3 ペットの話題
どちらかがペットを飼っていれば、その動物について「こんなところが可愛い」「こんなことが出来る」など親バカ?のように色々話したくなるものです。もしどちらも飼っていなければ「ペットを飼ってみたいんですけど犬と猫どちらが好きですか?」なんて無難なフリも誰もが答えやすいでしょう。
上記のように、場をあたためる歓談テーマ~沈黙を突破する便利な話題までしっかりと用意しておくことも大事ですが、彼(彼女)が困ってるなと感じたら、助け舟をだして、ふたりで協力して沈黙を乗り切りましょう。
さて、ウォーミングアップで場が温まったら、いよいよ本題、結婚の承諾を得るためのシーンに進みます。
本題!結婚を認めてもらうための言葉選びと例文4選
いよいよ本題。誰もが緊張する場面ですが、ここでしっかりキメなければせっかくのウォーミングアップが水の泡・・・。相手の目を見てはっきりと、大事な思いを言葉にしましょう。男性が結婚を申し込むセリフを発したら、女性はつかさずフォローを入れるようにしましょう。彼に結婚を申し込まれて嬉しいと思っていること、彼となら幸せになれると感じていること、だから認めて欲しい、という意を伝えます。
本題の結婚承諾の言葉は、男性から切り出すのが基本です。これは、男性女性どちらの実家でも同じです。女性の実家で、彼が切り出しやすいようにきっかけを作ってあげるのは良いですが、結婚申し込みの言葉は彼に言ってもらいましょう。本題を切り出すタイミングでは次のような点に注意すると良いです。
ポイント1 姿勢を正す
ここからが本題、と分かりやすい意思表示にもなるので、座敷なら座布団から一度下がる、椅子なら一度椅子を引くなどして、姿勢を正しましょう。歓談から空気を変えて、少しの緊張感を持って大事な場面を迎えるほうが、相手の心にも響くはずです。
ポイント2 相手の目を見て話そう
「目は口程に物を言う」ということわざもあるように、真剣さや誠実さは目を見れば分かるものです。視線が定まらないようでは、この人大丈夫かしら…と不安を与えてしまいます。両親揃っているなら、父親母親両方交互に見るようにして、おふたりに伝えている、という気持ちを表しましょう。
ポイント3 語尾はハッキリ、言葉はストレートに
前置き長く、周りくどく・・・とならないように、伝えたい気持ちをシンプル&ストレートに言葉にしましょう。話す速度も、緊張のあまり早口になり過ぎないよう、落ち着いて相手が聞き取りやすいペースに配慮しましょう。また、語尾が消えかかったり、ごにょごにょと曇らないように気を付けて下さいね。
続いて、このシーンで使える例文を4つご紹介します。
本題の例文1(彼から彼女の両親へ@彼女の実家)
先日、◯◯さんにプロポーズし結婚の承諾をもらいました。改めて、ご両親に◯◯さんとの結婚の了承を頂きたいと思っております。未熟者の私ですが、精一杯◯◯さんを幸せにします。結婚をお許し頂けるでしょうか
既に親しい間柄だったとしても、ここは改めてきちんとした言葉を選びたいところです。ここまで硬く無くても大丈夫ですが、何よりも大切に思っているという気持ちを精一杯伝えましょう。
本題の例文2(例文1を受けて、彼女から実の両親へ@彼女の実家)
◯◯さんとお付き合いしてきた中で、彼の誠実さや、何より私を大切に考えてくれていることを感じている。だからプロポーズされて本当に嬉しかった。◯◯さんとなら私、幸せになれると確信しています。だから結婚を認めてください
結婚についてふたりが同じ気持ちでいること、お互いを尊重し、ふたりで幸せになれると思っていることを重ねて伝えることで、両親に安心して承諾してもらえるように後押しをします。
本題の例文3(彼から実の両親へ@彼の実家)
改めての報告なんだけど。◯◯さんと結婚したいと思ってる。事前に伝えたとおり、先日彼女の家に挨拶に行ってご両親からも結婚の承諾をいただいている。そこで今日は◯◯さんから二人に挨拶させてもらいたくて時間をもらったんだ
男性の場合、付き合っている彼女のことなど親に話さない方も多いでしょう。それが急に結婚の話となると、照れくさいし何と伝えて良いか分からず悩んでしまいそうですね。でも親を避けては通れない話ですので、どこまで話が進んでいるかを含め、きちんと報告しましょう。
本題の例文4(例文3を受けて、彼女から彼の両親へ@彼の実家)
先日◯◯さんが私の家に結婚の挨拶に来てくださり、両親に結婚の承諾を貰いました。二人とも、とても喜んでくれています。未熟者の私ですが、◯◯さんと力を合わせて温かい家庭を築きたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします
女性の親には既に了承を得ている段階で、男性の親も基本は賛同しているからこの場があるわけです。なので「認めてください」というニュアンスは無くても良いかと思います。
ここまで順調に進めば、両家の親も当然即OKと答えてくれるはず。と思いきや、すぐにYESかNOを答える親はさほど多くないようです。本題の結婚挨拶が済んだら、怒涛の質問タイムが待っているのです。
ゴールはもう少し、次の想定質問をチェックしてください。
ここが最重要!あなたをプレゼンする義理の両親からの質問タイム!
本題の挨拶の言葉は、両親にとっては序章のようなもの。大事な子供の結婚相手、根掘り葉掘り聞きたいことが山ほどあるのです。それは「この人なら大丈夫」と安心したいからなのです。そんな親心を理解して、質問には誠実に積極的に答えましょう。聞かれたことに「はい」「いいえ」と単純に返すだけでなく、自分のことをしっかり知ってもらうアピールタイムと思って、補足情報を交えながら、自分が6~7割話すつもりで丁度良いでしょう。
親が本当に知りたい4大トピックス
1.人柄
これから付き合っていく上で、どんな風に接したらよいのかを決める基本情報です。温厚、短気、大らか、神経質、世話好き、甘えん坊・・・など、良い面だけを言いたい気持ちは分かりますが、人間誰しも完璧ではありませんから、ネガティブになり過ぎない言い方で、「彼は末っ子だから少し甘えん坊なところがあって・・・」程度に伝えると、人となりが分かってもらえるでしょう。
2.仕事(収入)
冒頭のアンケートにもあったように、結婚相手の収入や経済状況、仕事と家庭のバランスなどは親としてもぜひ知っておきたい項目です。どんな仕事をしていて、どんなポジションなのか、将来どんな目標があるのか、など経済力や仕事の多忙さを印象づける内容をポジティブに答えましょう。夢やビジョンを語るのも良いですね。
3.家族のこと(家庭環境)
どんな家族で育ったのか、親の性格、親の仕事や勤め先、同居の祖父祖母はいるのか、家族に何か特別な事情のある人はいないか、一軒家かマンションか、など、さり気なく経済状況を伺うような内容や、将来何か苦労をするような事情を抱えていないか、を聞き出すような質問もあるでしょう。もしネガティブに取られそうな事情があったとしても、いずれ分かることであれば、先に伝えておいた方が無難です。
4.結婚を決めた理由
ふたりの馴れ初めも含め、どんなところがお互い好きになって、どのタイミングで結婚を意識するようになったか、など、親として当然興味はあるでしょう。付き合いも長くなったので何となく・・・という漠然とした感じだったとしても、「長く付き合ってきて、一緒に居るのが自然で一番自分らしく居られる存在になり・・・」と言い換えた方がポジティブに聞こえます。伝え方を工夫すると良いですね。
変化球を想定しておくべし!この質問で聞かれていることはコレだ!
親からの質問には、ストレートに答えを聞きたい主旨のものもありますが、表面の言葉からは見えない真意や本心が隠されていることももあります。なんてことない質問や話題でも、実はどんなリアクションをするか試されている…!ということがあるのです。このパートでは、そんな変化球のような質問の例をいくつか挙げて解説します。
あとあと振り返って「しまった!!あの質問の真意はこれだったのか…」と後悔しないようにしてくださいね。
「こんなできのわるい娘(息子)で本当にいいの?」の質問の真意は・・・
謙遜して我が子を「出来のわるい」と表現していますが、そのまま受け取って「でも私がフォローしますから~」ではちょっと違います。「ご両親にとっては少し頼りない部分もあるかも知れませんが、私にとっては・・・」というように、ふたりが互いに認め合い尊敬し合っている関係性であるかどうかを知りたいのです。
自分たちの若い頃の貯金、車、マイホームの話題、の真意は・・・
これは誤解しやすい話題なので要注意です。この話題がでたときは、ご両親が自分達の若い頃の自慢話をしてマウントを取りたいわけでも、若い頃の貧乏話をして笑いを取りたいわけでもありません。さりげなく「その辺はどうなの?お金に余裕はあるの?給料はどのくらい?」と探っているのです。具体的な給料や貯金の金額を言う必要はありませんが、不安にさせるような状況は改善しておくべきですね。親心を察して「お金のことは心配ありません」というメッセージを含めて会話しましょう。
過去の彼女や彼氏の話題、の真意は・・・
これはズバリ、結婚後に浮気する心配があるかどうかを探っている質問でしょう。過去に何人も彼女(彼)がいた場合、モテるからもしかしたら・・・と思われるかもしれません。かと言って、嘘もダメですので、「年相応に恋愛経験がある」のが無難な答えでしょう。
言われてみれば納得、という内容でもいざ本番当日の緊張感のなかではうまく立ち回れないこともあります。ここでは挙げたのはあくまでも一例ですが、ほかにもこうした変化球のような質問が投げ込まれる可能性がありますので注意が必要です。親の本心が隠された変化球を見逃さず、聞き手の関心事にジャストミートする受け答えができるように心構えしておきましょう。
気まずい話題こそ誠実さの見せどころ!こんな話題はどう答える?
変化球質問の他にも、触れて欲しくなかった気まずい話題になる事も想定できます。そんな時に黙ってしまったり、嘘をついたりするのは最もNGな行為。対応できる準備もしておきましょう。
授かり婚「いきなり子供が出来たって・・・、大丈夫なの?」
ふたりの子供を授かることが出来た!こんなに嬉しいことはない!
気まずそうに言うのではなく、あくまでも嬉しい事実、幸せ溢れる報告として伝えるようにしましょう。いまや結婚前に授かることは珍しい事ではありません。
非正規雇用(彼)「正社員じゃないって・・・、生活できるの?」
今は非正規ですが、正社員登用されるように資格取得を目指しています。また、将来は◯◯を考えていて・・・
非正規雇用を不安定な働き方として不安に思う親世代は多いでしょう。大事なのは、将来に向けて何らかの努力やアクションをしているという事実や思いがあるかどうかです。また、パートナーがそれを理解し、支えていく心づもりがあることも合わせて伝えましょう。
転勤が多い:「慣れない土地で馴染めるか不安だし、子育ても大変では・・・?」
リモートワークという手段も増えてきましたし、子供の学校の都合など場合によっては単身赴任も考えています。ふたりで納得いくまで相談し、家族にベストな方法を選択していきます
転勤の経験のある家庭で育った場合は特に問題視されませんが、一度も転勤や引っ越しをしたことのない家庭の場合は、過剰に心配されることもあります。ポイントは、ふたりで相談して進めていくつもりであること、を伝えることです。そして、パートナーも理解をして了承済みであることを丁寧に話しましょう。
とにかく、気まずい話題は逃げずに誠意を示すことが大事です。人生は紆余曲折の繰り返し、良いことばかりではない事は、人生の先輩の親達の方が知っています。ピンチはチャンス、対応力をアピールする場面と考えて、丁寧に答えていきましょう。
先輩体験談!私はこんな話題で盛り上がった!おすすめの話題7選
そもそも、それまであまり接点も無く、世代も異なる人達と会話を盛り上げるには、それなりの努力が必要です。事前に彼(彼女)から親の情報を出来るだけ聞き出して、話題のヒントになりそうなトピックスを集めておきましょう。できれば両親それぞれが好きそうな話題をバランスよく用意できると良いですね。ふたりに気持ちよく話してもらいましょう。
ここでは結婚挨拶を経験した先輩50名へのアンケートで集まった体験談をご紹介します。ぜひ参考にしながら、鉄板パターンの話題を頭に入れておきましょう。
その1.趣味や好きなことに関する話題
義理の両親がスポーツや運動が好きな人で、私自身も小さい頃から大学卒業まで野球をしていました。現在でも野球しており、義理の父も野球をやっていて甲子園を目指していた事もあり、野球の話題で盛り上がる事が出できました。プロ野球の球団もお互い好きな球団でしたので、野球シーズンだったのでとくに盛り上がりました。選手のプレーや内容でも話が弾みました。更にお互いゴルフもやるので、ゴルフの内容やプレー場所等での会話もあり楽しく過ごせました。(32歳 男性 神奈川県)
義両親が料理、お菓子、パン作りが好きということを聞いていたので、自分なりに聞いてみたいことなどを事前に考えました。ご機嫌とりのように聞くのではなく、「作ってみたけれども上手くいかなかったから改善点を知りたい」「ツールを新しく揃えるつもりなのでおススメを教えてもらいたい」など会話が弾むようなことをイメージしました。実際に会話も弾み、義両親から話題を振ってもらえたり、どんなものが好きなのか知ることができました。(31歳 女性 青森県)
結婚の挨拶で夫の実家へ伺ったのは、丁度キャッシュレス決済などが話題になっている頃でした。私は、ポイ活を趣味にしているのですが、彼のお義父さんもお得情報を調べるのが好きな人だったので、どこのクレジットカードがお得か、どこのキャッシュレス決済の還元率が良いか、日頃どんなポイ活を行っているかなど、お互いに知っている情報を出し合って盛り上がりました。お義父さんと話が盛り上がったことは嬉しかったのですが、後からセコい嫁と思われてしまったのではないかと、少し心配になりました…。(32歳 女性 神奈川県)
自分自身も相手の両親もお酒が好きということもあって、結婚挨拶の時にはとても楽しくお酒をたくさん飲んだのが印象的です。飲みながら、好きなお酒についてや居酒屋話などに花を咲かせたのが楽しかったです。やはり、共通の趣味や好きなことの話題が一つでもあればとても盛り上がると思います。事前に相手に、義理の両親がどんなことが好きなのかや趣味をリサーチしておくと安心して臨めると思うので、そこは確認しておくべきだと思います。(36歳 女性 北海道)
好きなことの話題は誰でも饒舌になるものです。それが共通の趣味となればなおさら盛り上がり、どんどん話が広がりますね。上記の体験談のように事前のリサーチが肝。また「コツを教えてください」とか「おススメを教えてください」などのお願いトークも相手には嬉しいポイントです。
その2.パートナーの生い立ちに関する話題
夫が小さかった頃に、注射が嫌で病院で逃げ回った話をしてくれたのですが、なぜ注射することになったのか、注射から逃げてどこへ隠れていたのか、その後もずっと注射が嫌になった夫と、当時は予防接種ですら逃げて大変な思いをさせられた義両親とのあーでもないこーでもないの思出話がとても楽しく盛り上がりました。私も、夫がなぜ予防接種を嫌がるのか不思議だったので、過去のエピソードを聞いてなるほどと納得がいき、すごく笑いました。(43歳 女性 千葉県)
私と夫は中学の時からの同級生なので、もともと義理の両親とは仲が良かったこともあり、緊張することもなく昔話で盛り上がりました。 夫の中学のころの可愛かった話や、格好つけていたころの話など、を私の方から話しました。逆に義理の両親からは、私が知らなかった幼少のころの夫の様子や、思い出話を聞くことが出来て、とても笑った記憶があります。小さいころの話は義理の両親も絶対に話していて楽しいはずだし、こちらから聞いてみるのもいいかもしれません。(36歳 女性 東京都)
やはり1番盛り上がったのは、夫の小さい頃の話です。とても嬉しそうに話してくれました。たとえば、私の小さい時の話をしたあとに、夫も小さい頃こうだったんですか?などと話の切り口を作りました。 また学生時代の修学旅行の行き先などの話や七五三などの行事ごとも盛り上がりました。 この内容から少しずつ話題を広げていき、普段どんな料理をされているのか伺ったり、私と夫の普段の生活話をして盛り上がることができました。特に結婚前から同棲をしていたので、生活する中で夫の癖について話すと、興味深々楽しそうに聞いてくださいました。(34歳 女性 北海道)
結婚挨拶で1番盛り上がった話題は、夫の子どもの頃の話でした。学校での成績や入っていた部活動、習いごとの話など。夫はサッカーをやっていたのですが、義父もサッカー経験者で通っていたサッカー教室のコーチをやっていたそうで当時の夫の様子などをたくさん話してくれました。アルバムの写真もわざわざ出して来てくれて、とても盛り上がった記憶があります。(35歳 女性 東京都)
小さい頃のエピソードは、とにかく盛り上がる鉄板トークです。親にとっても、懐かしい思い出話を聞いてもらえるのは嬉しいものです。大人になってからのパートナーとGAPがあるエピソード程盛り上がりますね。卒業アルバムや昔の写真も出しておいてもらうと完璧です。
その3.地元に関する話題
私は大変田舎で産まれ育ったので、その田舎特有のエピソードが好評でした。田舎あるあるのような話をするととても興味を持って聞いておられました。やはり義理の両親は結婚相手がどのような場所で産まれ育ったのか興味があると思いますので鉄板の内容だと思います。例え田舎育ちではなくてもその地域特有のあるあるを話すと盛り上がると思います。(34歳 女性 兵庫県)
地元の特産品の話題で盛り上がりました。私の地元は長野県で主人の地元のは山形県だったので、山文化が似ており食べ物の好みなども似ていました。長野では虫を食べることが有名ですが、実は山形県でも食べているという話や、長野のりんごは青森より美味しいという話など、農作物や食べ物に関する話題が特に盛り上がりました。あとは高校野球の強豪校など全国的に有名なスポーツの話題、ウインタースポーツの話題などでも盛り上がることができました。(30歳 女性 石川県)
義理の両親宅へお邪魔した際、私の地元の銘菓を手土産として持って行ったのですが、そのお菓子のことで盛り上がりました。お二人とも甘いものが好きだったのでとても喜んでもらえたし、他にはどんなものが好みかなどをお互いに話しました。そこから地元の美味しいお店やカフェなどの話になり、和やかな雰囲気で今度みんなで行こうと約束しました。 食や趣味など、何か共通点があると盛り上がりやすいし、話を展開させやすいので助かりました。(30歳 女性 福岡県)
その地域独特の風習や特有のエピソードも、珍しい話として興味を持ってもらえます。親にとっても、どんな環境で育ったかは、価値観を探るためにも是非知りたいと思うでしょう。事例のように、手土産と合わせて話題になる事が多いので、その観点で手土産を選ぶのも良いですね。
その4.馴れ初めやお付き合いに関する話題
結婚挨拶までは心臓がバクバクしていて会話の内容もおぼろげでした。直接的に言ったのは主人だったため私は一緒に頭を下げた程度だったのですが、そのとき義理の両親が花が咲いたような笑顔をしてくださりホッとしました。その後の盛り上がった会話は馴れ初めでした。特に義理の母が興味津々で根掘り葉掘り聞かれて緊張から楽しい時間へと変わりました。(33歳 女性 宮城県)
高校生からの付き合いなので、挨拶といってもかしこまったものではなく、普段のように夕飯を食べに行った際に、籍を入れるという話をしました。長い付き合いということもあり、付き合いたての頃に実家で義両親と接したときに私が緊張してほとんどしゃべらなかったことや、おとなしそうにしていたことが初々しかったなぁと笑い話になりました。義両親ともに結婚に対してとても祝福してくださり、終始笑顔で話をしてくれていました。(38歳 女性 神奈川県)
特に母親の方が興味津々に前のめりで聞いてくるパターンが多そうです。男性は親に自分の恋愛話をあまりしない事も多いので、ここぞとばかりに根堀り葉掘り質問攻めに合う事も。女同士、恋バナでキャッキャと盛り上がれば、ぐっと距離も縮まるでしょう。
その5.仕事に関する話題
職場結婚でしたので、職場での夫の評判や仕事っぷりの話が一番ウケが良かったです。職場での様子は滅多なことがない限り親は知り得ないものなので、私から息子の頑張っている話が聞けて良かったみたいです。義母がとてもその話題について嬉しそうに聞いていて質問も多かったので、話を少し盛ったり、夫を持ち上げたりしました。そのためか、夫も饒舌になり、双方会話がはずんで和やかな雰囲気になり、私も緊張がほぐれて良かったです。(37歳 女性 京都府)
わたしと旦那の出会いは職場です。そのため、職場での旦那の様子や仕事の内容などを話したときは盛り上がりました。おそらく、義理のご両親も自分の息子がどんな仕事をしてるかまではよく把握していなかったのでしょう。わたしは旦那の後輩に当たるので、頼りになる部分や面白かった出来事などを話しました。義理の母もおしゃべりな人なので、うちの息子ならやりそうだわーと、面白がって聞いてくれました。やはり、旦那の仕事ぶりを持ち上げたのが良かったのかなと思いました。(36歳 女性 茨城県)
私が学生時代にアルバイトしていたお豆腐と湯葉の懐石料理のお店に、義理の母もよく行くそうで、そのお店の話で盛り上がりました。お料理については、好きなメニューのことで意気投合しました。また、そのお店は個室になっていて、個室ごとに使っている器が違っていて、当時、陶芸が趣味だった義理母は、自分で色々と作品を作っていて、焼き物に興味があったので、器の話でも盛り上がりました。そのお店でアルバイトしていて良かった~と心底思いました!(40歳 女性 埼玉県)
同じ職場の出会いであれば、普段見ることのない「職場の顔」を話すと喜ばれます。親にとって子供はいくつになっても何だか頼りない子供に見えてしまうもの。きちんと社会人として仕事で評価されている話を聞くのは何よりも嬉しいはず。ちょっとだけ盛るのもアリですね。
その6.ペットに関する話題
義実家では猫を飼っており、私は犬を飼っていましたが猫も好きだったので猫の良さについての話題で盛り上がりました。普段の猫の様子、お世話についてなど色々聞きました。義母は人付き合いがあまりない方、好き嫌いがハッキリしていると事前に主人から聞いていたのですが、お互い猫好きということもあってすぐ打ち解けました。私がニコニコと義母と話していたのを見た義父は、後々あの時のあなたの笑顔が好印象だったと教えてくれました。(35歳 女性 大阪府)
義理の両親の実家には柴犬がいます。主人は社会人になってから実家を出ていたので、柴犬は息子同然に可愛がられていました。当日義理の両親も緊張していたのですが、その柴犬の話題にすると空気が和むように感じました。「その子をどこでもらったんですか?どんなワンチャンですか?」と聞くと、会話が弾みました。また義理の両親も、「動物は好き?」といった動物ネタから始まり、私の事も色々と聞いてくれました。ペットの柴犬の話題のおかげで重たい空気が軽くなったように感じました。(36歳 女性 大阪府)
ペット好きはすぐに距離が縮まります。犬の散歩中の飼い主同士が、気軽に話しかけて仲良く会話しているのをよく見かけますよね。共感度が強いんです。どちらかがペットを飼っているなら、こんな鉄板ネタを利用しない手はありません。積極的に話題にしましょう。
その7.将来に関する話題
相手方のご両親は無口な方だったのでなかなか会話は弾みませんでしたが、ご両親の近くにいずれ何年かかるかわからないがマイホームを建てたいと伝えた所、とても笑顔になり楽しい会話になっていった記憶があります。(50歳 男性 静岡県)
親世代にとって「マイホーム=幸せの象徴」のようなイメージもありますし、将来のことを語ることは、経済力や計画性、両親のことを大切に思っている、などのたくさんのアピールポイントにもなります。具体的ではないとしても、新生活に夢が持てる話は場を明るくしてくれるでしょう。
だいたいはこんな鉄板トークで話が進むことが多いので、難しいことは考えずにざっくり頭でイメージしておくと安心です。「あの失敗ネタだけは言わないで~」などもその後の喧嘩の種にならないよう、事前にすり合わせをしておきましょう。
結婚を認めてもらったら忘れずに伝えておきたい5大トピックス
無事に承諾の返事をもらったら、具体的な今後の段取りについて忘れずに伝えておきたいポイントがあります。親側から質問されなかったとしても、自分達からしっかり伝えてくべき大事なトピックスになりますので、下記を頭に入れておきましょう。
1.両家顔合わせについて
お互いの親への挨拶を済ませたら、なるべく早いタイミングで両家の顔合わせを行います。お互いの親の意向を聞いて、ふたりが形式や日取り、場所を手配するのが一般的。落ち着いた場所(ホテル、料亭、個室のあるレストラン等)で行うのが多いようです。まずはどんなスタイルにしたいか希望を聞きましょう。
2.結納について
最近は結納を行わないケースも多いようですが、しきたりを重んじる習慣がある場合もあるし、地域によってしきたりが異なるので、丁寧に意向を確認しましょう。結納を行う場合は、上記の両家顔合わせと兼ねて行います。
3.入籍について
入籍=婚姻届け提出 は、ふたりの記念日やゴロの良い日にしておくと結婚記念日として覚えておきやすいので人気です。結婚式の前でも後でも特に決まりは有りませんが、先に入籍を済ませて苗字を変更しておいたほうが、その後の諸々の手続きの際に楽です。
4.結婚式について
大勢招待して華やかにやりたいのか、家族中心の少人数で行うのか、挙式だけで披露宴は行わないのか、など、招待する親戚のことも含め、親が関与する場面も多くなるのが結婚式問題。お金の援助もお願いしたいなら、しっかりと意向を聞いて進めましょう。
5.新居について
どちらかの実家に同居する、という方もいますが、多くはふたりで新生活を始めるパターンが多いでしょう。結婚式を実施する場合は、結婚式前から同居を始めたほうが、一緒に準備もできるし、早めに貯金を始めたり、何かと余裕もできるのでおすすめです。
結婚を認めていただいたあとは、こうしたトピックスを率先してお伝えするようにしましょう。ご両親の不安を少しでも解消しておくことが、今後の結婚準備をスムーズに進める上で大切です。
最後まで気を抜かずに!おいとまの切り出し方と例文
無事に挨拶もひと通り終わったら、あまり長居をせずにおくのがマナーです。訪問から1~2時間を目安に切り出しましょう。帰るタイミングを伝えるのは、最初の挨拶同様、どちらの実家であっても男性からです。
このタイミングで使える例文をいくつかご紹介します。
おいとまの例文1(彼から彼女の両親へ@彼女の実家)
もうこんな時間ですね。今日はまずご挨拶に、と伺いましたので、そろそろおいとまさせて頂きます。本日はお時間をいただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
話が盛り上がっていたとしても、スマートに切り上げる方が印象が良いです。もっとお話をしていたいけれど…というようなニュアンスが伝えられるとベターです。そして、時間を取ってくれたことへの感謝を伝えましょう。
おいとまの例文2(例文1を受けて、彼女から実の両親へ@彼女の実家)
ふたりとも今日はありがとう。無事に挨拶が済んでホッとしています。これから一つずつ彼と相談しながら進めていくけれど、分からない事や相談したいこともたくさんあると思うから、これからもよろしくお願いします。
娘の親としては、ホッとした反面、さっそく寂しい感情も芽生えているかもしれません。そこを察して、これからも頼りたい存在であること、ふたりで勝手に話を進めずに、相談しながら進めていくつもりであることを伝えるようにしましょう。
おいとまの例文3(彼から実の両親へ@彼の実家)
今日はありがとう。これでお互いの親への挨拶も無事に済んだので、次は両家の顔合わせを近いうちにお願いしたいと思ってる。また相談するから、よろしくお願いします。
今日のお礼と、次の予定や段取りを伝えておきましょう。細かいことには口を出さないタイプの親でも、進捗状況は気になるものです。
おいとまの例文4(例文3を受けて、彼女から彼の両親へ@彼の実家)
今日はお時間を取っていただいて、どうもありがとうございました。始めは緊張していたんですが、楽しくお話させていただきました。これからもよろしくお願いいたします。
丁寧にお礼を述べて、笑顔でおいとまの挨拶をしましょう。打ち解けてくれた感が伝わると、彼の親もホッとするはずです。
もしも食事に誘われたら?
帰り際、「ご飯も食べていって。用意してあるから」と誘われることもあるでしょう。その心配が無いように挨拶の時間帯も考えたはず・・・。ここはどう対応すべきでしょうか。まずはやりとりの例文を見てみましょう。
あなた:「ありがとうございます。とても嬉しいのですが、今日は挨拶だけ・・・と思ってお邪魔しましたので、また日を改めてのお邪魔させてください」
義理の母:「あら、遠慮しなくていいのよ。◯◯が好きだって聞いたから簡単だけど用意しておいたの」
あなた:「そうなんですね。ありがとうございます。ではお言葉に甘えて、ごちそうになります」
一旦は遠慮してお断りするのがマナーとされていますが、この例のように食事の準備をしてくださっているケースでは素直に受け入れてもらった方が喜ばれると思います。遠慮しすぎて頑なに断ってしまうと、「何か気に障ることでもあったのかな?」と心配されてしまいます。むしろ笑顔で「いただきます!」と伝えた方が断然好印象になりますよ。
もしも宿泊を勧められたら?
遠方からの訪問の場合は「泊っていったら?」と宿泊を勧められる場合もあります。帰りが遅くなることを心配してくれているのでしょうけれど、さすがに泊まるのは・・・!?
ありがとうございます。今日は近くの◯◯ホテルを予約してきました。今度伺う時は、ぜひ泊まりでお邪魔させてください。
相手の実家に負担を掛けないように、あらかじめ宿泊の手配をしておくとスマートです。そして、親しみの意を込めて、次回は是非・・・と添えるのを忘れずに。実家にお泊りすることになったら、着替えやタオルなど、自分で用意していきましょう。
挨拶訪問の最後を締めくくる「おいとま」の場面、イメージいただけたでしょうか?おいとまの場面は結婚挨拶の大詰めです。最後に緊張の糸が途切れてグダグダにならないように、気を抜かずにしっかり振る舞いましょう。
事後のお礼は大人のマナーが試される最終チェックポイント!
親側も、挨拶を終えてホッとしていると同時に、時間が経つにつれ、本当にあの子で大丈夫かな…、もうちょっと聞きたいことがあったな、と考えているかもしれません。そんなタイミングで、お礼の連絡が来れば、気が利く子だな、という印象にもなりますし、気持ちも伝わります。お礼を伝える方法は、電話が良いでしょう。メールやLINEは余程親しい間柄になってからにしましょう。
電話セリフ例文1(彼から彼女のご両親への電話)
今日は本当にありがとうございました。楽しくお話させていただき、すっかり長居をしてしまい失礼いたしました。これから色々とご相談させて頂くこともあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
無事に帰宅したこと、挨拶へのお礼を簡潔に述べます。もし伝え忘れたことがあれば、このタイミングで伝えると良いでしょう。帰宅時間が遅いようであれば、翌日にするのがマナーです。
電話セリフ例文2(彼女から彼のご両親への電話)
今日は本当にありがとうございました。無事に自宅に戻り、私の両親にも報告したところです。さっそく両家の顔合わせでお会いできることを楽しみにしています。これから色々と教えて頂くことも多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
挨拶へのお礼、自分の親にも報告し、次の段階である両家顔合わせを楽しみにしている旨を伝えます。話が滞りなく進んでいく事が、何よりの安心材料なのです。また「教えてください!」という謙虚な姿勢を見せておくことも、その後を円滑に進めるポイントです。
なお、感謝の気持をより丁寧にお伝えしたいという方は、後日書面でお礼状をお送りすることもおすすめです。電話のお礼だけでも充分ではありますが、相手が礼儀やしきたりを重んじる家であれば、一筆書いてみることをおすすめします。内容は電話のお礼と同様の短い文で大丈夫です。
最後に、結婚挨拶の場面で使ってはいけないNGワードや、マナーを欠いた誤った振る舞いの例をいくつかご紹介します。
結婚挨拶でNGなワードや振る舞い
最後に、結婚挨拶では絶対にNGな言葉づかいや発言がありますので、下記事例をよく読んで、うっかり発言しないように注意しましょう!
NG例1:お義父さん、お義母さん
まだ結婚前で義理の親子関係にもなっていないのに「お義父さん、お義母さん」と呼ばれると違和感を覚える親も多いのです。親しみを込めて、というのはもう少し先にしましょう。「◯◯さんのお義父さん」という感じが自然です。
NG例2:娘さんをください
ひと昔前のドラマにありそうなセリフですが・・・、実際には言うのはNG。「娘はモノじゃないんだ!」と不愉快にさせてしまいます。「結婚させてください」と言いましょう。
NG例3:あだ名、親しい呼び名
いつもは名前を呼び捨てだったり、ニックネームで呼んでいるのが普通だと思いますが、改まった挨拶の場では相応しくありません。「◯◯さん」と呼ぶようにしましょう。
NG例4:結婚理由がポジティブでないと受け取られるワード
「妊娠したから結婚する」「いい年齢だから結婚する」などのネガティブなワードもNGです。結婚に対して全然前向きじゃない理由を聞かされて、喜んで賛成してくれる親はいないでしょう。流れで、惰性で、結婚するなんて、横で聞いているパートナーも悲しい気持ちになります。
NG例5:親の前でベタベタする
仲が良いのはいいけれど、親の前で甘えたりイチャイチャしたやり取りはやめましょう。どんなにリラックスできる雰囲気だったとしても、けじめの挨拶の場だということを心掛けましょう。
NG例6:根拠のない自信たっぷりの発言
夢や目標、将来の展望を語るのは良いですが、いきなり「◯◯億稼ぐ男になります」とか「絶対に世界一幸せにする自信があります」など、勢いにまかせてイキっているような発言は控えましょう。
NGワードを恐れて、伝えたいことも言えなくなってしまうのはもっとNG!親の気持ちになって考えれば、どんな言葉に違和感を覚えて、どんな言葉なら嬉しいと感じるのか分かるはずです。謙虚に、誠意を持って会話を進めましょう。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
今回は結婚挨拶で使えるセリフの例文や話題について解説してきました。最後に、今回の記事の概要を簡単におさらいしておきましょう。
- 親の本心(本当に知りたいコト)を知っておこう
- まず全体の流れを把握しておこう
- お互いの親の性格や趣味志向をパートナーに事前に伝えておこう
- 挨拶は彼女の家が先、が基本。逆はNG
- 手土産は絶好の歓談きっかけ。慎重に選ぼう
- 自己紹介~結婚承諾を得るセリフは事前にしっかり考えて練習を
- 歓談ネタはいくつもパターンを考えておこう
- 沈黙を突破する鉄板ネタも用意しておこう
- おいとまはスマートに!訪問時間は1~2時間が目安
- 事後のお礼は欠かさずに!電話やお礼状で印象アップ!
ここまで読んで「あー、気を遣うことだらけで何か気が重い・・・」となってしまった人もいるかもしれません。でも大丈夫、すべて完璧に覚えて実行する必要はありません。ゴールは、ふたりの結婚をお互いの親に認めてもらい、新しい家族として「好印象を持ってもらう」ことです。ちょっとくらい言葉遣いや作法を間違えたって、誠意が伝われば問題ナシです。
結婚挨拶はまだ入り口。結婚式や新生活の準備など、まだまだやるコトは続きます。一つずつ、ふたりで楽しむ気持ちで乗り越えていってくださいね。