持ち込み料って何?知っているだけで得する結婚式の基礎知識

持ち込み料って何?知っているだけで得する結婚式の基礎知識

結婚式の料金明細には「持ち込み料」というものがあります。気に入った結婚式場を見つけて、見積もりをお願いしたら、見慣れない料金が発生していてびっくり!なんて話はよく耳にします。予算オーバーで泣く泣くサプライズを諦めたなんていう話も。そうならない為に、知っているだけで得する「持ち込み料」の秘密をお教えします!

目次

  1. そもそも「持ち込み料」って何のこと?
  2. アイテム別持ち込み料
  3. 持ち込みと式場で揃えるのはどちらの方がお得なの?
  4. 実は「持ち込み料」がかからない式場もあるんです
  5. まとめ

「こんな所にまでお金がかかるの?」とびっくりしてしまう、結婚式。当初の見積もり額から、あっという間に膨れ上がる予算に、驚きを隠しきれませんよね。 今回は、ナナイロウェディングの監修のもと結婚式ならではの費用である「持ち込み料」について、詳しく解説したいと思います。

そもそも「持ち込み料」って何のこと?

持込料とは

「持ち込み料」とは、結婚式場や、その式場が提携契約しているお店以外の業者や、個人で準備したアイテムを、式場に保管してもらう為に発生する費用の事です。気に入った結婚式場に、すべて気に入ったアイテムが揃っているとは限らないので、こだわりがあればあるほど、たくさん費用がかかってきてしまいます。

どうして「持ち込み料」が発生するの?

当日持ち込んだアイテムに何かトラブルが発生してしまった時、すぐに対処してくれるのが提携しているショップの方々です。そういった「もしも」の時にすぐ対応できるよう準備をしていただく費用になります。

またウェディングドレスに関しては、とてもナイーブなアイテムになりますので、清潔に安全に保管できる場所や環境を整えなくてはいけなくなります。その為の「保管料」ともよく言われます。

ただ実際は、式場へ提携先から、マージン(お金)が入る仕組みというのが、持込料の発生する一番大きな理由かもしれないと言われています。式場側の視点ですと、お客様に提携先のアイテムを利用して貰えば、それだけ式場に提携先が斡旋料を支払う事になり、売上が上がる・・・なーんてことも。

アイテム別持ち込み料

持ち込む事ができる代表的なアイテムの平均費用を紹介します。

ウェディングドレス

持込料相場1点につき10,000〜100,000円

式場によって大きな差があります。提携店以外でレンタルした場合や、購入ドレスなどを利用する際にかかります。

写真・ビデオ(他業者カメラマンの派遣)

持込料相場100,000円前後

基本的にはNGの会場が多いようです。OKの会場でも高額である事がほとんどなので要注意。

会場装花(ブーケなどの生花)

持込料相場50,000円~80,000円

式場には生花を整える箇所がたくさんあります。項目が多ければ多いだけ、金額も増えていきます。

映像演出(会場で上映する映像)

持込料相場50,000円~100,000円

上映する映像自体への持ち込み料は、DVDなどの保管料のみなので、1本~3,000円程で低価格です。しかし、どうしてもそれを上映するためにかかるプロジェクターレンタル料、上映してくださるスタッフなど合算すると50,000円~100,000円程かかってきてしまいます。

映像演出にも種類があります(オープニング・二人のプロフィール・エンドロール)が、保管料自体の1本あたりの金額は、ほとんど変わりません。最近ではパソコンで簡単にムービーを編集できることから自作するカップルも増えているようです。

たとえ持ち込み料がかかったとしても自作したムービーを持ち込みたい、と考えている方は【完全版】結婚式プロフィールムービー自作の教科書もぜひご覧ください。自作する手順や方法について詳しく解説しています。

引き出物&引き菓子・プチギフト

持込料相場1個あたり300〜500円

アイテム1点あたり+αの金額なので、ゲストの人数により変動しますが、それだけでかなり痛い出費に・・・。

ペーパーアイテム

持込料相場1個あたり150〜500円

最近は気軽にPCなどで作成できるソフトなども多数販売されているので、自分で手作りする人も多いようです。

ちなみに、マイナビウェディング「イマドキ結婚&結婚式の本音アンケート」によると、最も多かったのが、ペーパーアイテム。持ち込みの理由を聞いたところ、「自分たちで作れるから」「費用を抑えたかったから」「友達にプレゼントしてもらったから」とのことでした。

司会者・ヘアメイク

こだわる方が多い一方、当日発生するトラブルなどを避ける為、NGの会場も多くなっています。

持ち込みと式場で揃えるのはどちらの方がお得なの?

新婚旅行の為、これから生まれる子供の為、新居の為など、結婚式の後にもどんどんお金はかかっていきます。だからこそ、結婚式の費用はなるだけ抑えたいですね。

では、式場で揃えるのと持ち込みで、どちらの方がお得なのでしょうか。実際に「式場で揃えた場合」と「持ち込みで揃えた場合」のパターンを比較してみましょう。

結婚式場ですべて揃えるスタイル

ウエディングドレス

選ぶ候補が提携ショップ内で絞られているので、本当に似合うスタイルのウェディングドレスに早いタイミングで出会うことができる。可愛い!着たい!と思ったウェディングドレスが、いざ着てみたらアレ?となってしまう事も少なくありません。

本当に似合うウェディングドレスに出会うのは意外と難しいんです。また、当日のフォローも万全です。提携ショップ内の中でしか選べないので、自分のイメージに合ったデザインや、色が見つからない事もしばしば。ドレスを選ぶまでに3回、採寸や調整などに2回程提携ショップに行かなくてはならないなどの面もあります。

写真撮影・ビデオ撮影

式場提携なので、その式場のベストスポットを知り尽くしている方に撮影していただけます。式場によってスタッフの動き方は違います。その為、その人たちとうまく連携をとって動けるというのは、よりよいタイミングで撮影ができるという事にも繋がってきます。

ビデオ撮影に於いては、会場の音響係との息が合う事によって、ミキサー卓から直接録音(ライン録りと呼ばれるものです)する事ができ、クリアな音質で記録することができます。撮影料金が圧倒的に高額になります。

また、アルバイトの方や経験の浅いカメラマンが担当になる場合もあります。その為、当たりはずれが多い傾向があります。「担当の方はプロの方ですか?」なんて聞きづらいですよね・・・。

会場装花

何度も同じ会場で装花を担当しているので、何をどうしたら会場が映えるか、また、一番合理的な飾り方は何かなど、「場」について知り尽くしています。

装花はそれだけで式場のイメージをガラリと変えてしまうので、勿論式場も上手な花屋さんと提携したいと思っています。その為、ウェディングフラワーのノウハウを持った花屋さんを選んで提携してる事がほとんどです。

見積もりに書かれている「プラン」の装花代は、最低限「メインテーブル」と「ゲストテーブル」の花だけしか含まれていない事が多いです。そこからグレードアップや、追加など増やしていくとあっという間に金額が倍に!!

映像演出

会場に慣れているという事は、それだけ当日のトラブルの発生率が低くなります。式のプログラムの中でも1・2を争う程トラブル発生頻度が高いので、式場は前日・当日、何度もリハーサルを行っています。

また、音響・照明は司会者との息が重要になってきます。お互いが良くわかりあっていればいるだけ、それは当日の安心感につながります。

やはり外部業者と比べると金額がお高め。また、サンプルが無い(新郎新婦の個人情報などの問題から)式場が多い為、金額と品質が比例するかどうかを見極めるのが難しいです。

引き出物・引き菓子・プチギフト

種類が多く、迷ってしまう事が多い為、選択肢が明確な分選ぶのが楽です。また、梱包や準備などもすべて対応してもらえるので、圧倒的に手配が楽です

また、年齢や傾向なども式場は良く知っているので、ゲストに沿ったアイテムを選ぶことができます。大手百貨店などが提携している所などは、種類が少なく、定番のアイテムしか取り扱いがない事もあります。

アイテムをそのまま購入するよりも割高になってしまう為、自分が想定している金額とアイテムが釣り合わず、ランクを下げなければならなくなる事もあります。

ペーパーアイテム

デザイン性が高く、高級感のある仕上がりの安心感は絶大です。ゲストが手にとって触り、残るものなので、式場も中途半端なものは提供しません。

また、招待状の発送・席次表作成に伴う出席者確定など、式までのタイムスケジュールと一緒に進行していく為、デザインなどだけ決めてしまえば後は手間がかかりません

素材は紙ですが、印刷代なども込みで地味に痛い出費になります。見積もりで予算をオーバーしてしまった際、ペーパーアイテムから削っていく方が多いようです。

外部業者にお願いするパターン

ウェディングドレス

自分自身の好きなデザインやパターン、ブランドが選べます。特にドレスに合わせる小物などは、たくさんのパターンから選びたい放題!最近は、持込料を半額負担してくれるお店も増えてきています。

ただし、式当日は会場に外部ショップの方は入れないので、サイズ変更や破れほつれなどイレギュラーなトラブルに対応できないことが多いです。

また、当日の汚れや痛みなどによりクリーニング代が高額になる事も。

写真・ビデオ撮影

作品などを見て、気に入った人に依頼することができます。また、金額の交渉・自分にあった選択肢から細かく料金プランをカスタマイズすることもできます。

式場のベストスポットを知らない場合が多い為、撮影のタイミングがつかめないまま式が終わってしまう事も。一番気をつけたいのが、式場提携業者以外の撮影に厳しい制限を設けている事があります

思っていたアングルで撮影できなかったなどや、照明のタイミングなどで決定的な瞬間が撮影できなかったなどのトラブルも珍しくありません。

会場装花

生花にこだわらない人であれば、大幅なコストダウンをする事ができます。また、式の季節に合わせてより安価な花で依頼するなど細かい金額の調整も可能です。

会場設置はA社、ブーケはB社など、自分の好みに合わせて細かく分けたりなどされる方もいます。提携の花屋よりも、細かい情報伝達が重要になります

会場の広ささえわからない人が注文を受けるので、より具体的なイメージと方向性、決断力が求められます。式や会場のテーマが定まっていない人などは、いつの間にか提携花屋で依頼する見積もりよりも高くなってしまう事もあります。

映像演出

提携業者に依頼した場合、すべてフルオリジナルでの作成だとかなり高額になってしまいますが、外部業者の場合は低価格で、細かい演出まで要望を聞いてくれる事が多いです

同時に流したい音楽や音声なども、対応してくれるため、よりオリジナリティの高い演出をする事ができます。当日までに、リハーサルをする事ができないので、突然持込の機材トラブルなどで上映できないなどのトラブルが発生しやすくなります。

また、音楽・映像使用による著作権利用申請などが正しく行われていない場合もあり、慎重な業者選びが必要になってきます。

引き出物・引き菓子・プチギフト

100%自分の好きなものを贈ることができます。こだわる方の多くは、「自分が生まれた場所のアイテムを贈りたい」や「特定のお店でまとめて購入し、ポイントを貯めたい」や、「アイテムは同様に、定価以下でお得に購入したい」などそれぞれの目的に沿って理由はさまざまです。

どうしてもアイテムとしてかさばってしまうので、保管の為にスペースが必要になってきます。その為、1アイテム当たりに持込料がかかってきてしまい、ゲストが多ければ多いだけコストがプラスで負担になります

ペーパーアイテム

外部業者にオーダーする方もいますが、最近は手作りする人も増えています。式場に頼むよりも費用が節約できる為、手作りする人が増え手作り用のキットの販売も年々増加傾向にあります。

オリジナリティーと式に向かっての達成感などを味わう事もできますが、手間と時間がかかります。また失敗してしまった場合、余計な費用がかさんだり、満足のいくクオリティに作成できず結局外部業者や提携業者に依頼してしまう事も。

実は「持ち込み料」がかからない式場もあるんです

「持ち込み料」がかかってしまった場合のお話ばかりしていましたが、実は式場によっては、「持ち込み料」が無料な式場もあります。でも、ここまで読んで下さった方はお分かりのとおり、そんな式場にとってデメリットを堂々と教えてくれる式場なんてあるの?と思ったアナタ!あるんです!

「持込料無料」で有名なスマ婚

最近は、「持ち込み料」に敏感なカップルも増えたため、大手結婚式場検索サイトには「持ち込み料無料の結婚式場」という名称のカテゴリーがきちんと分けられています。

また、アイテムによって無料と記載されているカテゴリーもある(例:ドレス・衣装の持込料無料結婚式場一覧など)ので、よりこだわりたいアイテムを選抜して、式場をチェックするのもよいと思います。

まとめ

今回は、是非知っていてほしい「持ち込み料」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。やはりアイテムや状況・希望によっては「持込料を負担しても持ち込んだ方が金額を抑えられる」事が多くあります。

持込料をかけずに持ち込みするために一番有効な方法は、見積もりをもらった段階で持ち込みを決めておき、契約前に持ち込みがかからない契約となるよう交渉することが重要です。また、予想外の出費をできる限り抑えるためには、事前にきちんと情報収集をしておくことが大切です。

結婚式で使う音楽の著作使用料も、見落としがちなポイント。BGMの著作権利用にかかる費用など詳しく知りたい方は【3分で読める】結婚式の音楽著作権の基本ガイド!演奏権と複製権とは?もチェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人
プレハナ編集部
プレハナを運営するナナイロウェディングは年間5,000本以上の結婚式ムービーを制作する、国内トップクラスのウェディングムービー制作サービスです。多くの卒花さんのお声をもとに、結婚準備を進めるプレ花嫁さんの役に立つ情報をご紹介しています。