目次
席次表にプロフィールを入れる理由とは?
席次表とは、ゲストに「どこのテーブルのどの席に座ってもらうのか」を伝える会場図のことです。最近では会場図だけでなく、新郎新婦のプロフィールやメッセージを記載することが一般的です。また、席次表の代わりに専用のプロフィールブックを用意するカップルも増えています。その理由は、ゲストに新郎新婦のことをくわしく知ってもらうことができるからです。
この投稿をInstagramで見る
ゲストの大半は、新郎新婦のどちらかとは仲が良くても、パートナーのことは良く知りません。けれども、新郎新婦の誕生日や出身地、趣味や職業などが分かるプロフィールがあれば、ゲストは二人の人柄を知ることができます。
初対面の人でも少しでも人柄が分かったり、共通点が見つかったりすると一気に親近感をもてることがありますよね。会場にいる全員が新郎新婦のことをよく分かっている方が心の距離が近くなるので、披露宴が盛り上がりやすくなる効果もあります。
また、ゲストが必ず目を通す席次表に掲載することで、開始時刻までに読んでもらえるのも魅力です。プロフィールがあることで、待ち時間がゲストにとって退屈な時間ではなく、楽しい時間になるでしょう。
押さえておきたいプロフィール項目
基本的なプロフィール項目
自分がどんな人であるかを知ってもらえるように、基本的なプロフィール項目を入れましょう。シンプルに箇条書きで書くと読みやすくなります。
- 名前
- ニックネーム
- 生年月日
- 干支
- 職業
- 出身地
- 血液型
このような基本的な内容は重要です。けれども、履歴書のように硬くなりすぎるのを避けたい時は、以下のような項目を加えてみてください。ゲストに自分たちの何を知ってもらいたいかを想像しながら、考えてみましょう。
新郎新婦の「人となり」を伝える項目
- 趣味や特技
→ヨガ・ランニング・キャンプ・ツーリング・大喜利・どこでも寝られる - マイブーム
→グランピング・映画鑑賞・観葉植物・パン屋巡り・コスメ研究 - チャームポイント
→笑った時の目元・真っ白な歯・にっこりとした口元・割れた腹筋 - 性格を一言で表すと
→優しい・頼もしい・明るい・ポジティブ・しっかり者・真面目・素直・ピュア - 好きなもの
→実家・家族・友達・ペットの〇〇・ディズニーランド・プレゼントされたネックレス・旅・料理 - 苦手なもの
→虫・暗い所・機械操作・取扱説明書を読むこと・整理整頓・ホラー映画 - 子どもの頃の夢
→医者・看護師・建築士・作家・スポーツ選手・アイドル・先生・お嫁さん・旅人 - 尊敬する人
→母親・父親・相手の名前・恩師・芸能人の名前・偉人の名前 - 座右の名
→「一期一会」「継続は力なり」 「生きてるだけで、丸もうけ(明石家さんま)」 - 将来の夢
→戸建てをもつ・家族でバンドを組む・家族で海外旅行にいく・幸せな家庭を築く
など、それほど難しくない内容であってもゲストの方にとっては披露宴が始まる前から楽しめる要素になりますので、ぜひご自身のことを書いてみましょう。
この投稿をInstagramで見る
一味違う!面白いプロフィール項目
基本的な情報に、面白いプロフィールをプラスするのもおすすめです。なぜなら、一味違う内容になってゲストに楽しんでもらえるからです。
【好きなものシリーズ】
- 好きな食べ物やお酒
- 好きな季節
- 好きな国
- 好きな映画
- 好きな本や漫画
- 好きな動物
- 好きなスポーツ
上記のような特段凝っていない項目でも、ゲストの方には十分喜んでもらえる内容になります。
【もしもシリーズ】
- 宝くじが1億円当たったら?
→豪邸を建てる・ミラコスタに住む・世界一周する・海外留学・高級車でドライブ - 無人島に持って行くもの?
→ライター・調味料・大量のツナ缶・いつもの毛布・日焼け止め・ポケットWi-Fi - 地球最後の日はどう過ごす?
→いつも通りに過ごす・家族と一緒にいる・みんなでホームパーティー・好きなものを食べる - 透明人間になったら?
→イタズラをする・映画館にずっといる・◯◯の裏側へ潜入・ドラマの撮影現場の見学 - 来世で出会うために何をする?
→会えると信じて全く同じことをする・SNSで探しまくる・YouTubeで呼びかける - 生まれ変わったら?
→今と同じ・猫になってのんびり暮らす・スーパーヒーロー・歌手
こちらは想像力のある方におすすめです。淡々と設問に答えるだけではなく、ご自身をアピールできる面白い回答がしやすい項目となります。
【その他】
- 人生最大のピンチは?
→デートの日に寝坊・結婚式前に体重増加・◯◯の時に居眠り - 口癖は?
→「めっちゃいいじゃん」「神〜」「お腹すいた」「それ、わかる!」 - 相手を生き物に例えるなら?
→甘え上手だから猫・元気だから猿・俊足だからチーター
結婚とは関係のない質問もありますが、ユニークな質問は場を和ませることができます。思わずクスッと笑えるような質問を二人で考えるのも、楽しそうですね。
新郎新婦のことがもっとわかる質問の例文集
さらに新郎新婦のことがよく分かる質問を入れると、ゲストに喜んでもらえます。新婦側のゲストは新郎のことを知りたいと思いますし、新郎側のゲストは新婦のことが気になりますよね。そのため、二人の出会いや理想の家庭などが分かるような質問があると、お互いのゲストにすごく喜んでもらえます。
二人のこれまでについて
二人が「どのような時間を過ごしてきたのか?」「どんな思い出があるのか?」が分かるような質問を入れることも大切です。ゲストも二人のラブストーリーを知ると、ドキドキワクワクして幸せな気持ちになります。
- 二人のなれそめは?
- 第一印象は?
- 告白時の心境は?
- 初デートの場所は?
- 思い出のデートは?
- プロポーズの言葉は?
- プロポーズの場所は?
- 結婚の決め手は?
- 相手の好きなところは?
- お互いの呼び名は?
- 相手の意外な一面は?
- 相手に直してほしいところは?
- 好きな得意料理は?
- 嬉しかったプレゼントは?
- 結婚式の見所はどこ?
どれも二人だけの秘密にしたいものばかりです。けれども、とっておきの話しをゲストと共有することで、場が盛り上がることは間違いなしです。
「突然バラの花束を渡された」「来週プロポーズすると予告された」「レストランでプロポーズする予定が勇気が出ずに家になった」など、幸せな話しから可愛いハプニングまで、イチ押しな話をぜひ紹介してみてはいかがでしょうか。
二人のこれからについて
これからの人生を二人がどう歩んでいきたいかが分かるような質問も素敵ですよね。夫婦になった二人の夢や覚悟が分かると、ゲストもお祝いや応援の気持ちがさらに高まるのではないでしょうか。
- 理想の家庭は?
- 理想の夫婦像は?
- 憧れの夫婦は?
- 家訓や二人だけのルールは?
- どんな妻(夫)になりたい?
- 家族でやってみたいこと?
- 子どもは何人ほしい?
- ペットを飼いたい?
- どんな家に住みたい?
- 理想の休日の過ごし方は?
- 新婚旅行はどこに行きたい?
- 相手にお願いしたいことは?
- 10年後はどんな夫婦になっている?
- 理想の老後は?
- 相手へ一言
二人のことをもっと知ろう!新郎新婦がお互いへ質問
新郎新婦がお互いにインタビューするという形もおすすめです。二人のことを深掘りできるような質問は、ゲストにも喜ばれます。結婚する前の特別な思い出や、結婚してからの本音を新郎新婦の対話形式で表現するのも面白いですよね。それでは、質問と回答の例をいくつかご紹介します。
二人のこれまでについて
Q1(新婦)初めて会った時に思った一言は?
A1(新郎)めっちゃかわいい
Q2(新郎)告白された時の気持ちは?
A2(新婦)びっくりしすぎて覚えていない
Q3(新婦)思わずキュンとする時は?
A3(新郎)一生懸命に料理を作っている時
Q4(新郎)プロポーズされた時の気持ちは?
A4(新婦)嬉しくて泣きそうになった
Q5(新婦)プロポーズの時の心境は?
A5(新郎)ドキドキ。人生で一番緊張した
Q6(新郎)どうして承諾してくれたの?
A6(新婦)一緒にいると安心するから
Q7(新婦)結婚の決め手は?
A7(新郎)一生一緒にいたいと思ったから
Q8(新郎)一番の好きなところは?
A8(新婦)笑わせてくれる面白さ
Q9(新婦)意外な一面は?
A9(新郎)早起きが得意
Q10(新郎)直してほしいところは?
A10(新婦)夜更かし
二人のこれからについて
Q1(新婦)どんな家庭を築きたい?
A1(新郎)笑いが絶えない明るい家庭
Q2(新郎)どんな夫婦になりたい?
A2(新婦)お互いに尊敬し合える夫婦になりたい
Q3(新婦)どんな妻になってほしい?
A3(新郎)今のままで最高です!
Q4(新郎)どんな妻になりたい?
A4(新婦)どんな時も明るく背中を押せる妻
Q5(新婦)どんな父親になりたい?
A5(新郎)いつまでかっこいい父親
Q6(新郎)子育てで大切にしたいことは?
A6(新婦)チャレンジ精神を大切にしたい
Q7(新婦)家族でやりたいことは?
A7(新郎)家族みんなでダイビング
Q8(新郎)理想の休日は?
A8(新婦)自然の豊かなところへドライブ
Q9(新婦)10年後はどんな夫婦になっていたい?
A9(新郎)ボケとツッコミのタイミングがバッチリの夫婦
Q10(新郎)目標にしたい夫婦は?
A10(新婦)お父さんとお母さんみたいな夫婦
いかがでしょうか?ご自身では特に面白みのない回答であっても、自分がゲストの立場になってみると、十分新郎新婦のことを理解できる内容になっていませんか?
このように、プロフィールに関してはそこまで難しく考えなくても、十分ゲストの方に楽しんでもらえる演出になるのです。
プロフィールを作成する際の注意点
実は、プロフィールを作成する際には、注意すべき点があります。結婚式は人生に一度の晴れ舞台です。とてもおめでたい場だからこそ、縁起がよくない言葉を避けなければなりません。
ここでは、席次表のプロフィールを作る時の注意点を2点紹介します。より素敵なプロフィールにするために、しっかり確認しておきましょう。
忌み言葉に注意!
「忌み(いみ)言葉」とは、特定の時や場所で使用してはいけない言葉です。結婚式ならば、二人の別れを連想させるものが当てはまります。
おめでたい席で、「終わる」「別れる」「冷める」「離れる」「切る・切れる」など縁起の悪い言葉が連発すると、聞いている側の気分が悪くなります。会場の雰囲気も沈んでしまいますよね。プロフィールを作る時は、忌み言葉やネガティブな表現を使わずに、ポジティブな言葉で伝えることを心がけましょう。
終わる・別れる・短い・離れる・切れる・切る・終わる・落ちる・負ける・去る・冷める など
重ね言葉に注意!
「重ね言葉」とは、同じ言葉を繰り返す言葉です。例えば、「しばしば」「ますます」「どんどん」などです。
「どうしてNGなの?」と疑問に思いますよね。注意すべき理由は、繰り返す表現が結婚の場にふさわしくないからです。結婚を繰り返すことは、離婚や再婚を意味します。そのため、結婚の場では、重ね言葉は避けるべき言葉であると覚えておきましょう。
- 「しばしば」→「よく」
- 「ますます」→「もっと」
- 「まだまだ」→「今はまだ」
- 「重ね重ね」→「加えて」
- 「どんどん」→「さらに」
忌み言葉や重ね言葉については結婚式で使ってはいけない忌み言葉と重ね言葉ってなに?NGワードまとめでさらに詳しく解説しています。気になる方はぜひこちらもご覧ください。
席次表プロフィールのお手本を紹介!
ここからは実際に他のカップルがどのようなプロフィールを入れているのかを見ていきましょう。まだイメージがわかない人も、ぜひ参考にしてみてください。
お手本①
- ご挨拶
- プロフィール
(基本事項・好きな食べ物・子供の頃の夢・相手へのメッセージ) - 席次表
- ゲストからQ&A
(事前にゲストから質問を集めて、それに答えるという内容)
お手本②
- ご挨拶
- 席次表
- プロフィール
(基本事項・好きなドラマ・マイブーム・相手の好きなところ・生まれ変わったらなりたいもの・今日の意気込み) - 思い出ベスト3
お手本③
- ご挨拶
- 席次表
- プロフィール
(基本事項・相手のチャームポイント・相手の尊敬できるところ・相手を動物に例えるなら・結婚の決め手・どんな家庭にしたいか) - 旅の記録
(旅先のエピソードやグルメを写真とともに紹介)
このように、二人の好きなものや思い出を軸にしながら、プロフィールをつくるカップルが多いようです。
こだわり派にはプロフィールブックもおすすめ!
プロフィールブックとは?
プロフィールブックとは、プロフィールを詳しくまとめたものです。席次表とは別に作成します。二人への質問を多めにしたり、思い出の写真をたっぷり載せることができるのが魅力です。プロフィール情報をたくさん載せたい!!というこだわり派の新郎新婦さんに人気があります。
披露宴開始前の待ち時間に「ゲストに少しでも楽しんでほしい」「退屈にさせたくない」という思いで、プロフィールブックを作るカップルが増えています。
例えば、二人の馴れ初めや生い立ちを時系列でまとめることもできます。また、簡単な家系図を載せて家族のことを伝えることも可能です。二人の好きなものや思い出に合わせて、アレンジができるのも嬉しいですよね。
プロフィールブックと席次表との違いは?
プロフィールブックと席次表との違いは、情報量とページ数です。
席次表は三つ折りタイプが多いです。席次表のおまけとしてプロフィールがあるという形式なので、プロフィールの内容はシンプルになります。一方のプロフィールブックは、二人のプロフィールがメインのため冊子形式が多く、質問項目や写真もたくさん入れられるのが嬉しいメリットです。
この投稿をInstagramで見る
「プロフィールにこだわりたい」「写真もたくさん載せたい」という方は、プロフィールブックをつくることをおすすめします。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
今回は、席次表のプロフィール項目についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
アレンジ自在な結婚式のプロフィール。しかし、ここにも注意すべきことがありましたね。二人にとって、最高の席次表やプロフィールブックが完成できるように、もう一度大切なポイントを6つ、確認しておきましょう。
- 席次表にプロフィールを入れるとゲストに喜んでもらえる。
- プロフィールには、基本的な情報は入れるべき。
- 二人のことをよく知ってほしい時は、なれそめや今後の夫婦生活についても入れる。
- ユニークな質問や対談形式など、内容はアレンジ自由。
- 忌み言葉やネガティブな表現、重ね表現は避ける。
- プロフィールを充実させたい時はプロフィールブックがおすすめ。
結婚式はお互いの友人やお世話になった人が大集合する貴重な機会です。席次表に記載する新郎新婦のプロフィールは、ゲストにお二人のことを楽しく詳しく知ってもらえるために欠かせません。
「プロフィールを詳しく知られるのはちょっと恥ずかしい」という気持ちもあるかもしれませんが、難しく考えすぎず、ゲストと幸せな時間を過ごすためだと思って、ありのままの自分たちを伝えてみてください。
今回の記事を参考にしながら、プロフィールの内容をぜひ考えてみてください。二人の幸せな想いが詰まったものなら、きっとゲストも喜んでくれるはずです。
また、席次表を準備するための基礎知識を身につけたいという方には、別記事の5分でわかる結婚式の席次表ガイド!何を書く?手作りする?肩書きの書き方やおすすめデザインテンプレートもご紹介がお役に立つと思います。ぜひこちらもご覧ください。