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職場の人から結婚祝いをいただいたら、お返しの品を贈るのがマナー。失礼のないようスマートに対応したいところですが、どんな品物を選んだらよいのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?
今回のテーマは、職場の人に結婚祝いをいただいた場合のお返し(結婚内祝い)です。費用目安や基本マナー、渡す際の注意点などを詳しく解説するので、これから結婚祝いのお返しを選ぶ新郎新婦は必見ですよ。
職場の人からの結婚祝いはお返しするべき?
職場に限らず、結婚祝いをもらったらお礼の意味を込めてお返しをするのが基本です。ただし、お返しがいらないケースもあるので状況に応じて判断しましょう。
結婚祝いのお返しが必要なケース
結婚式のご祝儀とは別にお祝いをもらった場合、基本的にお返しが必要だと考えておきましょう。
職場の人はもちろん、結婚式に招待していない人・欠席した人からもらったお祝いも含みます。 職場から連名でお祝いをもらった場合など1人あたりの金額が少ないことがありますが、それでも原則お返しが必要です。
結婚祝いのお返しが不要なケース
お返しが不要なケースもチェックしておきましょう。例えば、会社の制度としてお祝いをもらった場合などが該当します。
- 会社の福利厚生の一環でお祝いをもらった場合
- 結婚式のご祝儀
- お返しを辞退されたとき
結婚式のご祝儀は、式当日のおもてなしと引き出物がお返しにあたるので、別途お返しとして贈り物をする必要はありません。ただし、想定より高額なご祝儀をいただいた場合や、結婚式のご祝儀とは別にプレゼントなどをもらった場合は、お返しをしましょう。
結婚内祝いや新婚旅行のお土産を贈るカップルが多いですよ。 「お返しはいらないよ」と言ってもらえるケースもありますが、この場合は社交辞令なのか見極めが必要です。不安なときは、お返しをするのが無難なケースもあります。
職場の人に結婚祝いのお返しをする際の基本マナー
職場の人にお返しを贈るときには、どんな点に気をつけるべきなのでしょうか?今後の人間関係を円滑にするためにも、基本マナーをおさえて失礼のないようにしたいですね。
ここでは、職場への結婚祝いのお返しについて、おさえたいポイント3点をご紹介します。
職場で手渡ししながらお礼を述べる
結婚をお祝いしてくれたことに対して、感謝の気持ちを伝えるのがお返しの目的です。ぜひ手渡ししてお礼をしましょう。
シフト制などでなかなか会えないケースは、まずは電話やメールでお礼を伝えます。そのうえで都合のよい日を伺って会いに行く、または郵送するという方法もありますよ。直接渡せない場合は、お礼状を添えるのが一般的です。
お祝いを受け取ってから1ヵ月以内にお返しをする
結婚祝いのお返しは、タイミングを逃さず渡しましょう。一般的には、結婚祝いをもらってから1ヵ月以内を目安にお返しを贈ります。結婚式を挙げる場合は、挙式後1ヵ月以内に結婚式の報告もあわせてお返しをします。
連名の場合でも一人ひとりにお返しする
職場では、同僚や後輩などから「〇〇一同」というかたちで結婚祝いをいただくケースも。連名の場合でも、お返しは1人ずつ贈る想定で考えます。ひとりずつ負担金額を計算し、それに見合った金額のお返しを用意する必要があります。
詳しい計算方法は、次のパートで解説します。
職場への結婚祝いのお返しにかかる費用目安は?
職場とひとことで言っても、上司・同僚・部下など関係性はさまざま。結婚祝いのお返しは、相手との関係性によって目安となる予算金額が異なります。
上司や社長にお返しする場合
上司など目上の人にお返しをする場合は、1/3〜半額以下の予算が基本です。マナーとしては、目上の人を立てるという意味で少なめに返すのが良いとされています。
もし周りに結婚した同僚がいれば、どの程度のお返しをしたのか聞いてみるのもよいでしょう。
同僚や部下にお返しする場合
同僚や部下へのお返しは、半返しが基本です。連名でお祝いをもらうケースも多いですが、その場合も1人あたりの負担金額を計算して半額程度をお返ししましょう。
連名の場合の考え方は以下のとおりです。 まずお祝いをくれたメンバーを漏れなく確認し、1人あたりの負担してくれた金額を計算します。1人あたりの負担金額の半額程度がお返しの予算です。
10,000円÷10人=1,000円(1人あたりの負担金額)
1,000円÷2=500円(1人に渡すお返しの予算)
このとき、お返しの予算が500円以下なら個包装のお菓子などを配る形でも問題ありません。高級感のあるお菓子や、お菓子と紅茶・コーヒーなどをセットにして自分でラッピングするなど、予算内で特別感のあるギフトを用意すると丁寧な印象です。
取引先にお返しする場合
相手の立場に応じて1/3〜半額程度のお返しをするとよいでしょう。会社同士の付き合いにも関係する話なので、結婚祝いをいただいたことは上司にも必ず報告する必要があります。
職場への結婚祝いのお返しにおすすめの商品とNG商品
具体的にどんなものを選ぶとよいのかイメージが湧かない…という人もいるのではないでしょうか。ここからは、結婚祝いのお返しにおすすめの商品とNGな商品をご紹介します。
結婚祝いのお返しにおすすめの商品
まずは、結婚祝いのお返しにおすすめの商品例をご紹介します。職場の人に贈るお返しは、予算に合う金額で持ち帰りの負担にならないものを選びましょう。
カタログギフト(相場:3,000〜10,000円)
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まずは実用的な贈り物の定番・カタログギフト。選べる価格帯が豊富なので、高額なお祝いをいただいた場合にも選びやすいのが特徴です。「お酒好きの上司」など好みが明確にわかっている人には、お酒やグルメなどジャンル特化型のカタログも喜ばれるでしょう。
タオル(相場:1,000〜5,000円)
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タオルは誰でも使うものなので、喜ばれることが多いギフトです。上質な素材のものや、ブランドものを選ぶ人が多いですよ。ハンドクリームや石鹸などとセットの商品もあるので、相手の好みに合わせて選びましょう。
お菓子やコーヒー・紅茶(相場:500円〜3,000円)
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連名でお祝いをもらった場合にも選びやすいのが、お菓子のギフトです。おしゃれで高級感のある包装の商品や、有名なメーカーの商品など特別感のあるものが喜ばれます。
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甘いものが苦手な人向けには、コーヒーや紅茶なども喜ばれるでしょう。おしゃれで華やかなデザインのギフトも多いので、結婚祝いのお返しにぴったりです。
結婚祝いのお返しに避けるべき商品
縁起の悪いものや失礼にあたるものなど、結婚祝いのお返しには避けた方がよい商品もあります。NGマナーも知ったうえで、ギフトを選ぶと安心です。 また、品物自体は問題なくても、いただいたお祝いより高すぎる・安すぎるものも失礼になるので要注意ですよ。
縁起の悪いもの
ハサミ・ガラス製品・ハンカチなど、「切る」「割れる」「別れる」を連想させる物は、縁起が悪いので慶事の贈り物としては基本的にNG。 また、髪をとかすクシや、4や9の数字が関連するものなど「苦」「死」を想像させる物もイメージが悪いので避けるようにしましょう。
現金・金券・ギフトカード類
現金・金券・ギフトカード類を贈るのは避けましょう。直接的に金額がわかるので、贈り物としてはちょっと生々しいですよね。 好みのものがわからなくてギフト選びに迷うのなら、カタログギフトが無難です。
目上の人に失礼なもの
肌着や履物は、服の「下」に着るもの・「踏みつける」ものとして、目上の人に贈るのは失礼とされています。上司など目上の人に対しては、個性的なものを選ぶよりも、王道の品を選ぶ方が失敗が少なそうです。
結婚祝いのお返しを渡す際の4つのポイント
お返しの品を選んだら終わりではありません。ここからは、結婚祝いのお返しを渡すときのポイントを整理します。渡す際にも気配りを忘れず、スマートに対応しましょう。
内祝いにはのしを付ける
結婚祝いのお返し(結婚内祝い)はフォーマルな贈り物なので、お返しの品には「のし紙」をつけます。ギフトを購入するお店でつけてもらえることが多いので、店員さんに贈り物である旨を伝えるとよいでしょう。
- 水引10本の結び切り(紅白または金銀)
- 表書きは「内祝」「寿」などが一般的
- 贈り主である新郎新婦の名前(新姓を書くケースが多い)
慶事で使う水引の本数は、基本的に5本。結婚の場合は両家それぞれ5本ずつ、合わせて10本を使います。引っ張ってもほどけない「結び切り」で10本の水引を結ぶデザインを選ぶのは、「一生涯結ばれる」という意味を持たせるためです。
営業時間内を避けて渡す
あくまで私的な用事なので、業務中に渡すのはマナー違反です。営業時間内は避け、昼休みや就業前後の時間を選びましょう。 上司や取引先の人の場合は、あらかじめスケジュールのお伺いを立てておくと、時間を空けてもらいやすくなります。
人目のない場所を選ぶ
第三者に見られると、「私はまだもらっていない」「自分にはくれなかった」など人間関係のトラブルにつながる可能性もあります。目立たず慎ましやかにお渡しするのがよいでしょう。
喪中の場合は四十九日を過ぎるまで待つ
相手が喪中であることがわかっている場合、四十九日が過ぎるまで慶事の贈り物は避ける心遣いが大切です。また、のしには「寿」「内祝」ではなく「御礼」と記載するのが望ましいでしょう。
お返しの準備方法とやっておきたいこと
結婚祝いのお返しは、お祝いをいただいてから1ヶ月程度と準備時間が短いので、段取りが重要です。スムーズに対応するために、お返しの品を準備する際のポイントを解説します。
お返しを贈る人をリストアップする
結婚祝いをいただいたら、忘れないうちに誰から何を(いくら)もらったのか記録しておきましょう。お返しの品を準備する時に、どれくらいの金額の品を何人分用意するのか把握するのに役立ちます。贈り忘れも防げますよ。
家庭を持つと出産や季節の贈り物など様々な贈答の機会があるので、今後のためにもいただきものの記録は習慣化するのがおすすめです。
お返しの品に添えるお礼状を用意する
結婚の報告や感謝を伝えるため、結婚祝いのお返しにはお礼状やメッセージカードを添えることが望ましいです。結婚祝いをいただいてから挙式まで時間がある場合には、まずはお礼状だけ先に送る場合もあります。
目上の方への贈りものに添えることが多いお礼状は、マナーも細かいので書くのに時間がかかります。先に文章を考える・用紙を用意するなど、準備をしておくとスムーズです。
結婚祝いのお返しに添えるお礼状のマナー
最後に、結婚祝いのお返しに添えるお礼状について書き方を簡単に解説します。友人や同僚など堅苦しくない間柄ではカジュアルなメッセージカードが好まれますが、上司など目上の人にはマナーを押さえたお礼状を添えると印象がよいでしょう。
お礼状に書く内容
お礼状の基本構成は以下のとおりです。最低限、「お礼の言葉」「内祝いを贈ること」「今後のお付き合いのお願い」は書くようにしましょう。
- 頭語(拝啓・謹啓など)
- 時候の挨拶(お礼状を渡す月によって使い分ける。新春の候、初夏の折など)
- お祝いへのお礼
- 内祝いを贈ること
- 近況・抱負・今後のお付き合いのお願い
- 結びの挨拶
- 結語(冒頭で使用した頭語とセットの言葉。敬具・敬白など)
- 日付・住所・名前(夫婦の連名)・連絡先
お礼の品を選んだ理由なども記載すると、感謝の気持ちが伝わりやすくなって好印象です。
使用を避けたい言葉
お礼状の文章は、縁起の悪い言葉や言い回しは避ける必要があります。NGワードの例を紹介するので、文章を考えるときに気をつけてみてくださいね。
- 「別れ」を連想させる忌み言葉(例:離れる・別れる・切れる・終わるなど)
- 「不幸を繰り返す」ことを連想させる重ね言葉(例:いろいろ、日々、ますますなど)
- 句読点:「終わり」や「区切り」を表す句読点の使用は控えるべきというマナーも
封筒に決まりはない
特別な決まりはないものの、上司に渡すお礼状はシンプルな白い便箋・封書が無難でしょう。ただし、お祝いごとなので華やかで品のある花柄などを選ぶ人もいます。
便箋は縦書きがフォーマルです。黒の万年筆や筆ペンが最も格式高い筆記具ですが、最近は黒のボールペンを使用する人も増えています。誤字脱字があると失礼なので、下書きをしてから丁寧に清書するのがおすすめです。
お礼状について詳しく知りたい人は別記事の「【文例集】結婚祝いのお返しに手紙は必要?お礼状のマナー・書き方」もチェックしてください。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。慎重に対応したい職場へのお返し選びですが、準備の流れはイメージできたでしょうか?まとめとしてこの記事のポイントをおさらいしておきましょう。
- 結婚祝いをもらったら、基本的にお返しが必要
- 連名でお祝いをもらった場合も、1人ずつ金額を計算してお返しを用意する
- 時期を逃さず適切な金額の品物を、原則手渡しするがマナー
- 職場の人へのお返しは、持ち帰りの負担にならない実用的なギフトがおすすめ
- リストを作って贈り忘れを防止したり、お礼状の文章を考えるなど事前準備も大切
結婚祝いのお返し選びは頭を悩ませることが多いと思いますが、ぜひマナーを押さえ、感謝を込めた大人の対応を目指してくださいね。