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結婚前の顔合わせは、相手のご両親とゆっくり話ができるチャンスです。
しかし「どんな話をすればいいんだろう…」と、話題に悩む方も少なくありません。顔合わせで両家の親睦を深めれば、結婚後も良好な関係を築いていくことができます。
この記事では顔合わせに適した話題や、反対にタブーな話題を、事前準備や当日の流れなどと併せて紹介します。 顔合わせを控えてこんな悩みを持つ方は、ご覧いただくことで安心して当日を迎えられますよ。
顔合わせとは?意味や当日の流れ
はじめに、顔合わせの意味や役割をご存知ですか?
「必要とは聞くけど、なぜするのか分からない…」 そんな方が多いのではないでしょうか。 スムーズに顔合わせを執り行うためには、顔合わせの意味や役割を理解し、当日の流れを確認しておく必要があります。
そこで、まずは顔合わせの意味や役割、当日の流れを詳しく解説します。 「どうして顔合わせをするの?」と疑問に思っている方は、ぜひご一読ください。
顔合わせとは?意味や役割
顔合わせとは、結婚を決めた男女の両家が集まって、お互いの家族を紹介することです。 両家の親睦を深める目的で執り行われます。
結婚すると、相手のご家族に会ったり、一緒に行動したりする機会が増えます。そんな時、どう接すればいいか分からず気まずい雰囲気になりたくないですよね。
相手のご家族と長く良好な関係を築いていくために、まずは顔合わせでお互いのことを知り、親睦を深めておくことが欠かせないのです。
顔合わせ当日の流れ
顔合わせは新郎新婦が主催で執り行います。スムーズに執り行うために、当日の流れをしっかりと把握しておきましょう。 一般的に、顔合わせは以下の流れで進みます。
1.開始の挨拶
顔合わせ開始の挨拶は基本的に新郎側の父親、または新郎本人が行います。集まってくれたことに対するお礼をしてから、家族紹介に移りましょう。
2.両家の家族紹介
新郎側→新婦側の順番で、父親、母親、その他兄弟姉妹などの家族を紹介していきます。
3.食事
顔合わせにおけるメインの時間です。食事の前には新郎側の父親が音頭をとり、乾杯の挨拶をします。その後、和やかに歓談しながら親睦を深めます。
4.記念撮影
親睦を深めた後は写真撮影をします。記念撮影のタイミングは人によって前後するので、あらかじめお店のスタッフに一声かけておくとスムーズに撮影できます。
5.締めの挨拶
締めの挨拶は新郎本人か、もしくは新郎新婦が行います。集まってくれたことに対するお礼の言葉を伝えましょう。
以上が顔合わせ当日の流れです。なお、開始の挨拶から締めの挨拶までにかかる時間は、約2~3時間です。事前にお互いのご両親に共有しておくと安心です。
また、主催の新郎新婦は当日、予定の時間を過ぎてしまわないよう時間配分を考えた進行を心掛けましょう。
両家顔合わせの話題におすすめ!定番の人気テーマ5選
それでは、本題である顔合わせでの話題について紹介していきます。
改まった場で相手のご家族に会うのはとても緊張しますよね。ですが、それは相手のご家族も同じです。顔合わせでは、そんな緊張感が和らいで場が盛り上がるような話題を提供できるのが理想です。
以下では顔合わせで一般的によく使用される人気のテーマを、詳しくご紹介します。
1. 季節や天気に関すること
初対面でもそうではなくても、気軽に話題に出しやすいのが季節や天気に関する会話です。
顔合わせでも、よく会話の切り出しとして使われています。 無難に話を切り出せるのはもちろんですが、相手も話に乗りやすいので、お互いの緊張をほぐすのに丁度良い話題です。
- 「今日は暑いですね」
- 「桜がキレイですね」
まずはそんな話から始めてみましょう。
2.家族の紹介とそれぞれに関すること
顔合わせは、お互いの家族について知る絶好のチャンスです。そこで、自己紹介を兼ねてお互いの家族について話すのもおすすめです。
家族との思い出話をしたり、地元の話題を出したりすれば場が盛り上がります。 地元の話題を出す時は、写真を用意しておくといっそう効果的です。
他の地域にはないキレイな風景やユニークな建物に、相手のご家族は興味を持ってくれることでしょう。
3. 子どもの頃の思い出
場が和む話題として、子どもの頃の思い出や家族とのエピソードも挙げられます。
「名前の由来」「習っていたこと」「学生の頃の性格」「面白かった思い出」などを話題のネタにしてみてください。 新郎新婦も、お互いの子どもの頃をより詳細に知ることができて一石二鳥ですね。
4.趣味に関すること
趣味に関する話題は、自分のことをより知ってもらいたい時におすすめです。
もしも相手のご家族と共通の趣味があれば、趣味を通してさらに親睦を深めることもできます。 趣味について話す場合は、事前に聞いておくと話題を広げやすいですよ。
5.結婚式や今後の生活の相談
顔合わせには、結納や結婚式など今後の段取りを話し合うための場という側面もあります。
お互いの家族が直接会って話をする機会は限られているので、顔合わせの日は、今後について両家の意見を聞くチャンスです。結婚式の流れやプランを話し合っておきましょう。 理想がある場合は、伝えておくとスムーズに準備を進められます。
もしも顔合わせの時に結婚式の話をしようと考えている場合は、パンフレットや資料を持参すると分かりやすく、話もまとまりやすいです。
顔合わせで避けたい話題は?マナーと注意点
親睦を深めるために開く顔合わせですが、話題を間違えると雰囲気が悪くなったり、気まずくなったりすることも。そうならないよう、避けたほうが良い話題についても知っておきましょう。
時と場合に合わせた適切な話題を提供することで、スムーズに顔合わせが進行します。 ここからは顔合わせで避けたい話題を、マナーや注意点と共に詳しく解説します。
政治や宗教の話題は避ける
政治や宗教の話は、よほど親しくない限り避けるのがマナーです。人によって価値観が大きく異なる話題であるため、トラブルに発展する恐れがあります。相手の意見を伺うのはもちろんですが、自分の意見を話すこともやめておきましょう。
仕事の話は深く追及しない
人によって触れてほしくない話題の1つが仕事の話です。職業を簡単に質問するくらいならば問題ありませんが、年収まで深く聞かれるのは不快に感じる方もいます。
また、相手のご両親だけではなく、兄弟姉妹の職業まで質問するのも避けるのが無難です。
健康状態や病気の話には触れない
健康状態についても聞くのは避けた方が良いでしょう。ご両親くらいの年齢になると、健康状態に問題を抱えているケースが少なくないためです。
万が一健康状態が悪かったり、病気の話になってしまったりすると、深刻な雰囲気になり、おめでたい顔合わせの席にふさわしい話題とは言えません。
両家顔合わせが気まずい雰囲気になる3つのNGパターン
先ほどまではNGの話題を出すことで、両家の雰囲気が気まずくなるというお話をしました。しかし、NGの話題に触れること以外でも、顔合わせの席が気まずくなるケースがあります。
ここからは、両家の顔合わせでよくある失敗談をご紹介します。失敗談を見て、どんなことに気を付けるべきかを学んだり、備えたりすることが、顔合わせを成功させる鍵です。 顔合わせの前に、ぜひご覧ください。
主役が遅刻をしてしまった
顔合わせの席でありがちな失敗として、当日に主役の新郎や新婦が遅刻してしまうケースがあります。
ご両親を待たせるような状況になってしまいますし、場を繋ぐよう気を遣わせてしまいます。遅刻をしないよう、顔合わせの準備は前日までに終わらせること、夜は早めに寝ることを心掛けましょう。
それでも、万が一遅刻してしまった場合は遅刻の理由を詳しく説明し、誠意をもって謝罪することで挽回できる可能性があります。
両家の服装に格差が出てしまった
顔合わせ当日は、両家の服装にも気を配りましょう。服装に格差が出てしまうのは、雰囲気が気まずくなる原因の1つです。
また、ご家族のうち1人だけラフな格好で参加してしまうケースもあります。 一般的に、男性は黒や紺など濃い色のスーツ、女性は淡い色のワンピースなど、正装で参加するのがベターです。
ただし、会場が高級料亭の場合、着物で参加するケースもあります。 いずれにしても服装に格差が出ないよう、事前に話し合って決めておきましょう。
進行が両親任せになってしまった
顔合わせの席ならではの失敗として、緊張のあまり進行が滞ってしまった、事前の準備が不足していたなどの理由から、進行が両親任せになってしまうケースもあります。
緊張するのは仕方がないので、挨拶だけでもしっかりと練習しておく、役割分担を決めておくなどして、スムーズに会が進むように準備しておきたいですね。
顔合わせのぐだぐだを回避!決めておきたい役割分担
顔合わせの席でありがちな失敗談として、最後に「進行が両親任せになってしまう」ことを紹介しました。
こうした両親に頼り切りの状況を避けるためには、しっかりと事前準備をしておく必要があります。事前準備の一環として、役割分担を決めておくと顔合わせがぐだぐだになりにくいです。
では、どんな役割を決めておくと良いのでしょうか?以下で詳しくご紹介します。
役割1.挨拶役
顔合わせでは、開始の挨拶と締めの挨拶、挨拶の機会が2回あります。開始のあいさつは男性側の父親や男性本人が、締めの挨拶は新郎新婦が担当することが多いです。
挨拶は内容は事前に考えておきたい方もいるため、新郎新婦以外が担当する場合は、顔合わせの前にお願いしておく必要があります。新郎新婦としても心の準備ができるので、あらかじめ明確にしておきましょう。
役割2.進行役
スムーズな顔合わせの席にするために、進行役は大切です。
ある程度流れを決めておかなければ、単なる飲み会になってしまいます。 進行役とプログラムを事前に決めておけば、流れに沿って進行できるので、スムーズな顔合わせになります。
役割3.会計役
顔合わせでは、誰がお会計を持つかでトラブルになるケースがあります。基本的には新郎新婦が会計役を担当しますが、ご両親が支払いたいと思っている場合もあるため、事前に話し合っておきましょう。
また、会計役になった場合はタイミングを見計らい、サッと会計を済ませるのがスマートです。 ぐだついてしまうと、顔合わせ全体のイメージが悪いままお開きになってしまう恐れがあります。詳しくは顔合わせ費用の相場と支払い方法!いつ誰が支払う?手土産や宿泊交通費の負担も解説を参考にしてください。顔合わせ経験者200名のアンケート結果も必見です。
顔合わせの話題を盛り上げるために必要な準備
ここからは、顔合わせでの会話をさらに盛り上げるための準備についてご紹介します。
以下で紹介するポイントを押さえておくと、スムーズに顔合わせが進み、相手のご家族との親睦もしっかりと深めることができるでしょう。 「顔合わせで沈黙が生まれないか心配…」 そんな不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
家族に当日の流れや話題を共有しておく
会話が途切れてしまう原因の1つとして、回答に困ってしまうことが挙げられます。
どのような話題が振られるのか、あらかじめ知っていればその場に適した回答や質問を準備でき、沈黙が生まれにくく話題が盛り上がりやすいです。 顔合わせの前には家族に対して、相手の家族に聞いておきたいことを事前に確認しておきましょう。
家族のプロフィールを共有する
家族構成や仕事、趣味などは、事前に新郎新婦の間で共有しておくことで、話題を作りやすくなります。
特に仕事の話は、どこまで聞いていいか相手のご家族も探り探りです。事前の共有があればNGの話題に触れる心配がなく、気楽に話ができるでしょう。
写真やしおりなどを用意する
話が途切れてしまうといった事態を避けるために顔合わせの進行内容や話題になりそうなトピックスを記載したしおりを用意しておくのもおすすめです。家族の紹介を兼ねて、写真やイラストを添えておくとわかりやすいですね。【顔合わせのしおり作成ガイド】無料テンプレートを使った作り方やアイデアを紹介!では手作りの方法やアイデアをまとめています。ぜひこちらもご覧ください。
また、結婚式について具体的に準備を進めている場合は、結婚式場の資料なども用意しておくと良いでしょう。こうした資料があると会話を繋げやすくなったり、会話の内容をイメージしやすくなったりと、色々なメリットがあります。
顔合わせを成功させる秘訣!実践したい3つのポイント
顔合わせを成功させるためには、話題に気を付けるのはもちろんのこと、自身の振る舞いにも気を付ける必要があります。
最後に、顔合わせの時間を充実したものにするために実践したい3つのポイントを紹介します。顔合わせの成功に向けて、ぜひご一読ください。
明るく話しやすい雰囲気を演出する
その場が明るい雰囲気だと軽やかな気持ちで話ができ、顔合わせが成功しやすいです。明るく話しやすい雰囲気を演出するために、笑顔を心掛けましょう。
適切なタイミングでハキハキと返事をする
話している最中に反応がないと、不安になってしまうものです。相手の話が途切れたタイミングでは適切な相槌を打ち、話を聞いていることを伝えましょう。
相槌を打つ際は、小さな声だとかえって不快な気持ちにさせてしまう可能性があります。 適切に、かつハキハキと返事をしてしっかりコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが大切です。
両家がバランス良く話せる機会を作る
場を持たせようと一方の家族のみがひたすら話しているのは良くありません。バランス良く話せる機会を作ることが、親睦を深める大事なポイントです。
片方の家族がずっと話し続けることのないよう、積極的に質問をしてコミュニケーションを取りましょう。
ただし、NGの話題でも触れたように、質問することで雰囲気が悪くなる話題もあるので、随時判断しながら臨機応変に話に参加してください。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
今回は、顔合わせにおける話題や流れやマナー、準備すべきことなどについて解説しました。 顔合わせは両家の今後を決める大事なイベント。特に初めて相手のご家族に会う場合、顔合わせの印象がそのまま本人の印象に繋がります。
最後にこの記事のポイントを振り返っておきましょう。
- 顔合わせは両家の親睦を深めることが目的
- 天気や家族の話は、場の雰囲気を盛り上げやすい良い話題
- 政治や宗教、仕事の話は雰囲気が悪くなる可能性があるのでNG
- 顔合わせを成功させるために、役割分担や事前準備をしっかりしよう
- 当日の振る舞いにも気を付けることが顔合わせを成功させるポイント
顔合わせを成功させるためには、話題選びはもちろん、基本的なマナーや当日の振る舞いにも気を付けましょう。 本記事を参考にしっかり準備をして、顔合わせを成功させてくださいね。