顔合わせ費用の相場と支払い方法!いつ誰が支払う?手土産や宿泊交通費の負担も解説

顔合わせ費用の相場と支払い方法!いつ誰が支払う?手土産や宿泊交通費の負担も解説

顔合わせ食事会の費用負担や支払いについて先輩200名へのアンケートと共に解説します。食事代はいつだれが支払うのか?平均費用や出席人数はどのくらいなのか?といった疑問を持つ方も多いはずです。手土産や服装などの金額相場を抑えつつ、基本マナーを理解してください。

目次

  1. 顔合わせ食事会の費用相場と先輩200名への調査結果
  2. 顔合わせの食事代は誰が負担するの?
  3. 【会計編】顔合わせの食事代はいつ、だれが支払うの?
  4. 顔合わせ食事会の支払いで気をつけたい3つのポイント
  5. 顔合わせのエリアと交通費や宿泊費はどうする?
  6. 顔合わせの衣装レンタルやヘアメイクの費用は?
  7. 手土産は必要?顔合わせ食事会の手土産の相場は?
  8. 顔合わせ食事会で支度金(結納金)はどうする?
  9. その他に顔合わせ食事会にかかる費用は?
  10. 「1分で振り返る」この記事のまとめ

結婚にあたり、多くの方が実施する両家の顔合わせ。しかし、いざ顔合わせをするとなると、食事代や交通費は誰が支払うのか、手土産はどうするのかなど、多くの疑問がわいてきて困ってしまうものです。

今回は、顔合わせ経験者200名を対象とした独自調査をもとに、費用の相場を細かく解説していきます。さらに、先輩からの口コミをもとに、避けたいトラブルの実例もあわせて紹介します。

顔合わせ食事会の費用相場と先輩200名への調査結果

顔合わせ食事会にかかる金額は、招いた人数や会場によって大きく異なります。ここでは、顔合わせ経験者200人に実施したアンケート結果をもとにして、招いた人数別の平均金額や、会場別の平均金額などの詳細を紹介します。

顔合わせ食事代の平均費用は58,575円

顔合わせ食事会には、会食費用のほか、交通費や宿泊費、手土産代などさまざまな費用がかかります。顔合わせ食事会を行うにあたり、先輩たちはどの程度の金額を支払ったのでしょうか。

プレハナで実施した顔合わせ経験者200名(男性57名、女性143名)へのアンケート調査では、食事代の平均費用は58,575円という結果になりました。参加人数や会場のグレードによって金額は大きく異なるため、この平均費用はあくまでも目安として捉えてください。

顔合わせ食事会の平均参加人数は6.5名

顔合わせ食事会の平均参加人数は6.5名という結果になりました。新郎新婦とその親が出席した場合は最大で6名ですが、平均人数が6.5名ということは親以外の親族が参加するケースも珍しくないことがわかります。

顔合わせ食事会に兄弟姉妹や祖父母を同席させるべきかどうか悩んでいる方は顔合わせに兄弟姉妹が出席するしないは自由!先輩の口コミと出席する際の注意点もぜひご覧ください。

出席人数や会場ごとの費用は?

顔合わせ食事会にかかる平均費用は把握できたものの「うちは多くの親族を呼ぶ必要がある」という方や「もっと少ない人数で行う場合の平均費用が知りたい」という方もいらっしゃることでしょう。

次に、顔合わせ食事会に支払った費用の相場や、出席人数ごとの平均金額、会場ごとの平均金額などの詳細について、顔合わせ経験者200名のアンケート結果を紹介します。

顔合わせ食事会の費用はいくらでしたか?

回答数200名(男性57、女性143)2021年7月プレハナ調べ

全体の半数である50%の方が、顔合わせ食事会に支払った費用の総額は5~10万円であると回答しました。

出席人数別の平均費用は?
  • 4名以下:36,276円
  • 5〜6名:53,617円
  • 7〜9名:73,513円
  • 10名以上:95,882円

出席人数別の平均費用では、人数が増えるごとに平均金額が上がるものの、いずれの出席人数である場合も、1名あたりの費用は1万前後であることがわかります。

会場のタイプ別の平均費用は?
  • レストラン:51,304円
  • 料亭:61,807円
  • ホテル:71,634円
  • その他:31,067円

会場タイプ別の平均費用の調査結果を見る限り、レストラン→料亭→ホテルの順で食事代が高くなるようです。最も平均費用が安かった「その他」には、新郎新婦いずれかの実家なども含まれているため、支払い額が安くなることには納得感がありますね。

さて、ここまでは顔合わせ食事会にかかる費用の詳細についてみてきました。それでは、これらの費用は誰が負担している場合が多いのでしょうか。アンケート結果をもとに、費用負担の状況や支払いの際に気をつけることなどについて紹介します。

顔合わせの食事代は誰が負担するの?

まずは顔合わせの食事代をだれが負担するのか?という気になるテーマについて見ていきましょう。顔合わせ経験者200名へのアンケート結果は次のようになりました。

食事代は誰が負担しましたか?

回答数200名(男性57、女性143)2021年7月プレハナ調べ

「お二人が全額負担」したケースが最も多く、57%でした。新郎新婦が親や親族を招待するという形式で食事会を開催した方が多いようです。

次に多かったのは、「新郎の親が全額負担」するケースで、23%でした。開催場所によっては、一方の親族に長距離移動が伴ってしまう場合があります。遠方から足を運んでもらうことへの歓迎と感謝を込めて、もう一方の親族が食事代を全額負担することもあるようです。

顔合わせ食事会の費用負担について、明確なルールはありません。両家で話し合い、納得のいく方法を事前に決めておくことが大切です。

【会計編】顔合わせの食事代はいつ、だれが支払うの?

続いて、当日のお会計について見ていきます。食事会の当日、お会計はいつ?だれが支払うのか?という点を理解していきましょう。和やかに進行した食事会も支払うタイミングや振る舞いひとつで場の雰囲気がギクシャクしてしまうことがありますので、基本マナーを理解しておきましょう。

いつ支払うのか?

食事代の支払いは「誰も追加のオーダーをしない」ことが明確になってからにしましょう。具体的には、ひと通り食事を済ませ、食後のデザートやコーヒーが運ばれてきたタイミングがベストです。また、支払いの際に出席者の前で財布を開けるのはスマートではありません。支払者はお手洗いに立つなどして、席を外したタイミングで支払いを済ませましょう。

だれが支払うのか?

先ほどご紹介した費用負担とは別に、実際にお店へのお会計はだれが行うのか?という点についてもアンケートをとりました。費用を負担する人と会計を行う人は別であるケースがあることに注意しながら確認してみましょう。

食事代のお会計はだれが行いましたか?

回答数200名(男性57、女性143)2021年7月プレハナ調べ

当日の食事代のお会計をした人物は「新郎」が最も多く62%。最終的な費用負担者は別にいる場合でも、当日の支払いはひとまず新郎が行ったというケースが多いようです。

事前に費用負担する人を決めていても、いざ会計のタイミングになると、ご馳走になる方は気まずいものです。楽しい食事会の雰囲気を壊さないためにも、ひとまず新郎新婦で支払いを済ませて、後日個別にやりとりして精算するという配慮があるとスマートです。

費用負担者が複数名の場合であっても、その場で現金を集めることはせず、まずは1名が代表してその場の支払いを済ませておくとよいでしょう。

顔合わせ食事会の支払いで気をつけたい3つのポイント

今後末永くお付き合いをしていく両家にとって、顔合わせ食事会は大切なものです。楽しく滞りのないものとするためには、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。必要な費用の把握方法や、事前に決めておくべきことなどについて、顔合わせ食事会経験者の先輩からのアンケート結果をもとに詳細を紹介します。

1.誰が費用を負担するかは相談して決定し、事前に共有しておく

当日の会計時になって費用について揉めるという事態は避けなければなりません。また、招待される立場としては、自分たちもお金を用意すべきか迷ってしまうこともあるでしょう。出席者に余計な心労をかけないためにも、費用負担について事前に相談して決めておくとスマートです。

費用負担者が決まったら、両家にも伝えて、事前に合意をとっておくというステップも重要です。支払者の決定と両家への連絡は、遅くとも顔合わせ食事会の1週間前までに済ませておくとよいでしょう。

2.おおよそ費用を事前につかんでおく

実際の費用負担者が誰であるかに関わらず、新郎新婦の二人が顔合わせ食事会にかかるおおよその費用を把握しておくことが大切です。費用は「コース料金+飲み物✕人数」で試算のうえ、個室代やサービス料の有無も確認しておくとスマートです。

さらに、予約したお店に問い合わせをして、過去の相場と照らし合わせてもらい、飲み物や追加オーダーを加味した最終的な支払い金額のイメージを聞いておけば安心です。問い合わせの結果は、費用負担者にも伝えておくようにしましょう。

3.クレジットカード支払いが可能か確認しておく

いざ当日の会計というときにクレジットカードが使えないことが判明すれば、支払いをする人は焦ってしまいます。事前に会場に問い合わせをして、クレジットカードの使用が可能か確認しておきましょう。クレジットカードが使えるかわからない状態のままであれば、支払い者は現金を用意してしまうかもしれません。余計な手間をかけさせないためにも、会場に確認した結果を支払者に伝えておくことがマナーです。

ここまで、顔合わせ食事会の支払いで気をつけたいポイントを紹介しました。こうしたポイントを見落としてしまうと、どのようなトラブルにつながる可能性があるのでしょうか。次に、アンケートに寄せられた実際のトラブル事例を紹介します。

お断りするのが大変だった…
食事が終わり、お会計のタイミングになったところで両家の親から「費用を負担する」と申し出がありました。私と妻で払うことを決めていたので、両者の申し出を丁重にお断りするのが非常に難しかったです。身内とはいえ、誰が払うかは事前に話を通しておいほうが良いと思います。(26歳 男性 東京都)

実の両親に気まずい思いをさせてしまった…
食事代は私と夫で負担すると決めていたのですが、当日、義理の父がこっそりお会計を済ませて全額支払ってくれました。そのことをあとから知った私の両親はとても申し訳なく思っていました。厚意に甘えるのも良いですが、両親の立場を考えた振る舞いをすべきだったと少し反省しています。(28歳 女性 大分県)

金額が気になって気疲れした…
義理のご両親が顔合わせのお店を予約してくださいました。ただ、個室のみの予約だったため料理のコースは当日注文することに。金額の面で義理の両親に配慮しながらコースを選ぶことになり、私も両親もとっても気疲れしました。(34歳 女性 岩手県)

交通費の負担に不満が…
私の実家が観光地ということもあり、私の実家の近くで顔合わせ食事会を行いました。義理の両親と義理の妹たちはほぼ旅行気分で来ているのに、交通費を私と夫で全額負担したことが少し不満でした。よく話し合っておけば良かったと後悔しています。(31歳 女性 愛知県)

顔合わせ食事会では、両家とも「相手に良い印象を与えたい」と思っています。そのため、会計時になって両家が支払いを申し出てくるということが起こりかねません。支払者を事前に決めて共有しておくと、トラブルを避けられるでしょう。また、食事会では、ご馳走になる方も気を遣ってしまうものです。一方が気まずい思いをしないよう、新郎新婦が十分に配慮することが必要です。

顔合わせのエリアと交通費や宿泊費はどうする?

両家顔合わせ食事会では、場合によってはどちらかのご家族が遠方から足を運ぶケースもあります。顔合わせを開催したエリアに関する先輩カップルの声と合わせ、交通費や宿泊費の負担についてもアンケートを取りました。

交通費や宿泊代は誰が負担しましたか?

回答数200名(男性57、女性143)2021年7月プレハナ調べ

交通費や宿泊費は「各自で負担」した方が83.5%であり、多数を占めました。また、食事会の開催場所は、「両家のほぼ中間」が35%、「女性の実家の近く」が44%、「男性の実家の近く」が22%など、さまざまです。どちらか一方が遠方からの移動を伴ってしまう場合は、もう一方が交通費や宿泊費を負担するというケースもあるようです。

顔合わせの衣装レンタルやヘアメイクの費用は?

顔合わせ食事会では、女性を中心に着物などの衣装レンタル費用やヘアメイク代がかかるケースもあります。これらの費用の実態について、同じく顔合わせ経験者200名にアンケートを取りました。

衣装レンタルやヘアメイク費用は掛かりましたか?

回答数200名(男性57、女性143)2021年7月プレハナ調べ

衣装レンタルやヘアメイク費用が掛かった方は4%と少数派でした。費用が掛かったと回答した方の平均額は34,444円で、そのうち44%は本人が費用を負担したと回答しています。顔合わせ食事会は結納とは違い、明確な形式やルールはありません。そのため、衣装レンタルやヘアメイクの手配はせずに、食事会そのものを楽しんだという方が多いようです。

手土産は必要?顔合わせ食事会の手土産の相場は?

顔合わせ食事会に手土産を持参したのは200名中123名で62%。半数以上の方が手土産を持参しています。手土産の費用相場については3,000〜5,000円と回答した方が最も多く、全体の54%を占めました。

手土産の持参は自由ですが、どちらか片方だけが持参した場合、もう一方は気まずい思いをしてしまいます。こうした状況を避けるためには、手土産の持参について事前に両家で話し合っておくことが大切です。手土産を持参することが決まった場合は、その金額感も両家で揃えておくようにしましょう。

なお、手土産に持参する品物は、日持ちのする洋菓子や和菓子、お酒などを選ぶ方が多いようです。顔合わせの手土産におすすめの品や渡し方のマナーについては両家顔合わせの手土産におすすめの品と金額相場や渡し方のマナーで詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

顔合わせ食事会で支度金(結納金)はどうする?

近年では結納の代わりに顔合わせ食事会を開催するケースが増えています。ゼクシィの結婚トレンド調査2020(首都圏版)によると約9割のカップルが顔合わせ食事会のみを開催しているのだとか。

結納を行わずに顔合わせ食事会のみを開催する場合、支度金(結納金)はどうしているのでしょうか?同じく200名の先輩に調査した結果は次の通りです。

回答数200名(男性57、女性143)2021年7月プレハナ調べ

「支度金の受け渡しはしなかった」との回答が80%を占めました。顔合わせ食事会は、カジュアルに食事を楽しみながら親睦を深めるという主旨で開催されることが多く、結納と違って厳格なルールやしきたりはありません。そのため、支度金を贈らないケースが多いようです。

しかし一方で、「支度金の受け渡しがあった」との回答も16%ありました。支度金の受け渡しをした方の中には、顔合わせ食事会を「結納の代わり」として開催したという方がいらっしゃいました。こうした場合は、結納金ではなく支度金を新郎側から新婦側へ贈ることがあるようです。

その他に顔合わせ食事会にかかる費用は?

顔合わせ食事会にかかるその他の費用としては、婚約記念品の用意や、当日の進行を説明するための「しおり」作成にかかる費用などが考えられます。これらは、絶対に必要なものというわけではありません。二人が望む顔合わせ食事会を叶えるために、ケースバイケースで対応するとよいでしょう。

婚約記念品の費用

婚約記念品とは、婚約の証しとして贈るプレゼントのことです。一般的には、男性から女性に贈る場合が多く、婚約指輪が代表的です。近年では、指輪以外のアクセサリーや腕時計なども人気です。

婚約記念品を贈る習慣は元をたどると結納につながります。結納の儀式の一つとして、結納金とともに品物を取り交わします。この儀式にならって、顔合わせ食事会の場においても、男性から女性に婚約記念品を贈るケースがあるようです。

しおりの制作費用

顔合わせ食事会を円滑に進めるために、当日の流れを示した「しおり」を用意する新郎新婦もいます。しおりを作成する場合、自分で手作りするのか、外注するのかによって値段が変わります。手作りの場合は材料費のみで済むため、おおむね5,000円以内が相場です。Webショップなどに外注する場合は、部数にもよりますが、15,000円以内で収まる場合が多いようです。

「1分で振り返る」この記事のまとめ

両家の親睦を深めるために行う顔合わせ食事会。次のようなポイントに気をつけて、費用負担によるトラブルを避け、楽しい食事会を開きましょう。

記事のまとめ
  • 食事代の費用負担者を事前に決め、両家に共有しておく
  • 交通費や宿泊費など、食事代以外に必要な費用の負担についても明確にしておく
  • 手土産を持参するかどうか、持参する場合はその金額感も事前に両家で決めておく
  • 結納金や婚約記念品の贈呈有無についても話し合っておく

顔合わせ食事会の費用負担には明確なルールはありません。だからこそ、両家でよく話し合い、納得のいく形を決めておくことが大切です。

何かと忙しい結婚準備。顔合わせ食事会の事前準備に気を遣って、少し疲れてしまうこともあるかもしれません。しかし、二人の「両家に楽しく参加して欲しい」という気持ちは、きっと参加者に伝わることでしょう。二人の細やかな心遣いは、永きにわたって、良き思い出の日として両家の記憶に残ることと存じます。

この記事を書いた人
鈴木 杏奈
自身の国際結婚の経験より、結婚に関する各種手続きやマナーの違いを実感。SNSを通じて国際結婚に関する悩みや質問が寄せられるようになり、日本と海外の結婚事情への造詣を深める。現在は女性のライフスタイルに関する記事を中心に執筆するライターとして活躍中。ドイツ在住。
保有資格:秘書検定2級

顔合わせ食事会の費用負担や支払いについて理解した上で、そもそも顔合わせ食事会の流れってどうすべきなの?進行内容はどうするの?といった疑問をお持ちの方は顔合わせを成功させる流れと進め方!手土産や服装、席順の注意点とは?もぜひご覧ください。基本的なマナーを含めた全体の流れを解説しています。