招待状を手書きで作成したいけれど「招待状は手書きが常識?」「字が下手でも大丈夫かな」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、招待状を手書きするときに大切なことは「ルールを守ること」「丁寧に書くこと」です。とは言うものの、「宛名の書き方はどうしたらいいの?」「どんなマナーがあるの?」と疑問に思いますよね。
この記事では、宛名の書き方や招待状のルールやマナーについてわかりやすく解説します。さらに伝統も大切だけれど、「個性を出したい!」「かわいいのが好き」という方のために封筒のアレンジ術も伝授しています。ポイントを知れば、きっとあなたも自信を持って招待状が書けるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
招待状は手書きが常識?
結婚式の招待状は「手書きが常識なのかな?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。昔はそうでしたが、今は「招待状は手書きが常識」という考えはなくなってきています。けれども一般的にみると、手書きの方も多いといわれています。また年配の方だと「招待状は手書きが当たり前」という考えの方もいることは頭に入れておきましょう。
とはいえ、「字が下手でも大丈夫かな」と心配になる方もいるかもしれません 友人から美文字の招待状が送られてくると余計に不安になりますよね。しかし、安心してください。招待状の手書きで一番大切なことは、丁寧にマナーを守って書くこと。字が上手い下手ではありません。
招待状の手書きは今の常識ではありませんが、メリットがあるため手書きに挑戦する方が多いようです。続いては手書きのメリットについて詳しくみていきましょう。
招待状を手書きにするメリット
では、招待状表書きにするメリットとはどのようなことなのでしょうか。今回は3つのメリットを紹介します。
費用が安くなる
一番のメリットは費用が安くなることです。 もし業者に頼む場合、 一般的に以下のコストがかかります。
- 結婚式場を経由して依頼する場合、一通あたり約200〜300円(100通だと約3万円)
- 代筆サービスに依頼する場合、一通あたり約100〜200円(100通だど約2万円)
一通の金額だけで考えると数百円の差ですが、全体で考えると高額になってしまいます。自分で手書きする場合は筆ペンを用意するだけでいいので、断然費用を安くできます。
想いが伝わる
2つ目のメリットは、新郎新婦の想いがゲストに伝わることです。新郎新婦が一生懸命に書いた字には想いが詰まっています。さらに手書きは温かみがあるので優しい印象を与えられます。
二人もゲストのことを思いながら宛名を書くことで、「楽しい結婚式にしたい」「思い出に残る時間にしよう」という意識が高まるのではないでしょうか。
上の世代からは好印象
3つ目のメリットは上の世代から好印象を得られることです。招待状を格式が高い順に並べると、「手書き」「代筆サービス」「印刷」となります。そのため「少しでも失礼がないようにしたい」と思っていたり、年齢の高いゲストが多かったりする場合は手書きがおすすめです。
招待状の宛名の書き方
招待状を手書きにすると決めたら、招待状の宛名の書き方を知っておきたいですよね。今回は、レイアウトや注意点について紹介します。ぜひ参考にしてください。
レイアウト
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レイアウトのポイントをおさえておきましょう。相手の氏名、住所を正しい位置に書くことが重要です。
- 郵便番号記号の「〒」は書かなくていい
- 住所は「都道府県名」から
- 住所が長い場合は改行。2行目は必ず1文字分下げることをお忘れなく!
- 番地は横書きでは算用数字、縦書きの場合は漢数字
- 宛名の位置は封筒の中心
- 宛名の字は、住所よりも大きくはっきり書く
もし、 同一住所の世帯に送る場合は連名で書きましょう。同姓の場合、2人目からは姓を省略して大丈夫です。ですが、封筒が縦書きと横書きかどうかで、何点か違いがあるので説明します。
横書きの注意点
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横書きでは、4点に注意しましょう。
- 住所の位置は、郵便番号の始まりと揃える
- 郵便番号と住所は二文字ほどを開けて、「左端から」書き始める
- 番地などの数字は「算用数字」
- 切手は「右上」に貼る
縦書きの注意点
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縦書きの注意点は、5点あります。
- 住所の位置は、郵便番号の右端に揃える
- 一文字下げて、住所を書き始める
- 番地などの数字は「漢数字」
- 郵便番号は横向きで、算用数字でよい
- 切手は「左上」に貼る
このように、宛名の書き方にはルールがあります。マナーを守って丁寧に書くことを心がけましょう。
招待状の差出人の書き方
招待状で書くべきものは宛名だけではありません。差出人である新郎新婦の名前や住所を書く必要があります。自分たちのことなので油断しやすいですが、ここにも書き方のルールがあります。失敗しないようにポイントを確認しておきましょう。
1.一般的に多いのは新郎新婦
そもそも、差出人面には誰の名前を書くべきなのでしょうか。一般的に多いのは新郎新婦の名前と住所です。
ですが、「親」を差出人にして送る場合もあります。伝統や格式を重んじたい方や親の出資で開催する方におすすめの書き方です。
2.名字は旧姓
新郎新婦の名前を書く場合、「名字は旧姓なのか」気になる方も多いと思います。
差出人の名前は旧姓にするのが一般的です。すでに婚姻届を提出している場合は、入籍後の名字を書いても問題はありません。
3.横書きと縦書きでレイアウトが変わる
差出人のレイアウトも、横書きと縦書きで変わります。
横書きのレイアウト
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横書きの場合は、封筒のふたの下に「左右中央揃え」で書きます。
縦書きのレイアウト
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縦書きの場合は、封筒のふたの「左側」に書き、新郎新婦の氏名の頭を揃えます。
知っておくべき!招待状のマナー
招待状を手書きで書くなら、知って得する招待状マナーについて紹介します。ぜひ参考にしてください。
1.毛筆か筆ペンを使おう
手書きの場合は、毛筆か筆ペンを使いましょう。宛名は太くはっきりと書く方が縁起がいいといわれています。そのため細字のボールペンではなく毛筆か筆ペンがおすすめ。
毛筆はちょっと大変という方は、手軽に買える「中字の筆ペン」で書いてみましょう。 筆ペンに慣れていないという方は、本番前に何回か練習するのがベターです。
2.敬称を使い分けよう
敬称は「◯◯様」が一般的です。しかし、お世話になった先生へ送る場合は「◯◯先生」や「◯◯教授」と書く場合があります。正解はないので、自分に合った敬称を使い分けましょう。
3.招待状のカードと封筒の向きは縦か横に統一!
封筒の向きは、招待状のカードと統一しましょう。招待状のカードが縦書きの場合は縦の封筒を、横書きの場合は横の封筒を用意しましょう。
かわいい!手書きの招待状のアレンジ術
ここまでは招待状のレイアウトやルールについて紹介しました。マナーを守るのことは大切だけれど、「せっかくなら個性を出したい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
続いては、ゲストが「かわいい」と心ときめく手書きの招待状のアレンジ術を伝授します。簡単にできるものばかりなので、よかったらトライしてみてください。
1.切手
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結婚式の招待状には慶事用の切手を使うのが一般的。けれども、洋風の絵柄がいい方は華やかなグリーンティング切手がおすすめです。どちらも、郵便局や郵便局のウェブサイトで購入できます。
さらに最近ではデザイン性の高い切手を選ぶ方も増えています。二人の結婚式招待状のテーマに合った切手を貼るとより個性が出るのではないでしょうか。
2.封筒の裏地に柄を入れる
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封筒の裏地に柄を入れるのもおすすめアレンジ術。さりげなくおしゃれさやこなれ感を演出したい方に選ばれています。最近はデザインの種類が増えていて、裏地がカラーだけではなく、花柄など柄物も登場しています。
100均でも発売されている時があるので、コストカットしたいという方はぜひチェックしてみてください。
3.封筒の色をカラーにする
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インパクトを出したいという方は、封筒の色をカラーにしてみてはいかがでしょうか。白が主流ではありますが、招待状の雰囲気に合わせてカラーの封筒にする方も増えています。伝統的な白もいいけれど、少し物足りなさを感じる方はカラーの封筒も検討してみてください。
4.シーリングスタンプ
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デザイン性を重視したいという方はシーリングスタンプがおすすめです。シーリングスタンプとは、熱で溶かしたロウにハンコを押したものです。ここで使うロウはシーリングワックス。このシーリングワックスで押したスタンプなので、シーリングスタンプと呼ばれるようになりました。
高級感やアンティーク感を演出できるので結婚式の招待状で人気があります。シーリングワックスセットも販売されていますが、最近はシーリングスタンプ風のシールも人気を集めています。特に100均でも販売されている商品が「コスパ最強」と話題です。
セリアのシーリングスタンプ
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こんなにかわいいシーリングスタンプが100円で手に入るとは驚きです!利用しない手はありませんよね。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
今回は、招待状の手書きについて紹介しました。手書きとなると、自分の字に不安を抱いてしまいますよね。けれども、一番大切なことは「ルールを守ること」「丁寧に書くこと」です。失敗しないために、大切なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
- レイアウトは縦と横で異なる
- 差出人は新郎新婦の名前で、苗字が旧姓
- 毛筆か筆ペンを使って太くはっきり書く
- 「様」や「先生」など敬称を使い分ける
- 個性を出したい場合は、封筒の色やシーリングスタンプでアレンジする
以上のポイントをおさえながら、想いを込めて書いてみましょう。一つひとつの字に込められた想いは、きっとゲストに届くのではないでしょうか。
また、招待状は手作りで節約!卒花さんのデザイン事例と作り方、体験談まとめでは手作り派の新郎新婦さんの参考になる情報をご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。