目次
だれしも緊張する義理の両親への結婚挨拶。特に男性にとっては義理の父から承諾をもらうために不安は尽きません。
「緊張しすぎて、なかなか本題を切り出せなかった…」という体験談もよく耳にしますよね。
そこで今回は、これから義理の両親への結婚挨拶を控えた男性のための「本題の切り出し方講座」と題して、効果的な切り出し方や適切なタイミングについて解説します。
義理の父をラスボスに見立て、RPGゲームを攻略するようなイメージで読んでいただければと思います。
大切な結婚挨拶を成功させるため、ぜひ一緒に学んでいきましょう!
- 本題の決めゼリフを切り出すタイミングをシミュレーションしておこう
- 当日に発生しやすいトラブルの種類を知っておこう
- 義父のタイプは◯◯!?4タイプの攻略法を学ぼう
- 切り出し方の真髄は「起承転結」にあり!
なお、結婚挨拶のための服装や手土産の準備、当日の流れと基本マナーを知りたい方は結婚挨拶の流れとマナーガイド!義理の両親に好印象を与える言葉づかいや振る舞いをシーン別に解説をご覧ください。
先輩カップルに聞いた!結婚挨拶の失敗エピソード
まずは結婚挨拶で実際に起きた失敗談を紹介します。特に本題を切り出す際に先輩がつまづいたポイントを取り上げますので、ぜひ結婚挨拶を成功させるためのヒントをつかんでくださいね。
失敗エピソード1:礼儀を欠いて義理の父がご立腹
私の主人のお話です。ウチはいわゆる授かり婚なのですが、その報告も兼ねた結婚挨拶(両親は授かっていることを知っていて父は猛烈に激怒中)の時、 家に上がりリビングに入った瞬間に父から「まあ座れ」と言われたため、主人は第一声の謝罪をするタイミングを逃してしまい着席。その後、授かり婚に関して主人が謝罪をしましたが、父から「まず入ってきた時に頭下げるべきやのお」と叱られてしまい意気消沈していました。(33歳 女性 大分県)
こちらは自分の立場をわきまえなかったことで、無礼な態度を取ってしまったという経験です。カップルによっては結婚挨拶の前までに色々な事情を抱えていることもあるかと思いますが、どんな状況下でも「感謝」と「敬意」、そしてときには「謝罪」を忘れず、大人として当然の振る舞いはおさえておくことが大切ですね。
失敗エピソード2:話が弾まず気まずいムードに
彼女のお父さんと上手く会話をするために趣味や出身地についての話題を持ち出しましたが、会話が弾まずに沈黙の時間が流れてしまいました。沈黙を解消しようとあれこれ話題を変えたのですが、結果的に結婚申し込みの本題に至るまでに時間がかかってしまうことに。なかなか本題を切り出さない男と思われたようで、気まずい雰囲気になってしまったことを覚えています。(28歳 男性 神奈川県)
次は本題を切り出すまでの会話でつまずいてしまったという失敗談です。たとえ事前に話題を用意していても、その話題が必ずしも盛り上がるわけではありません。当たり前ですが、何も考えずに本番を迎えることは危険です。ある程度話す内容をイメージしておくべきでしょう。しかし同時に、本番で臨機応変に対応していく大切さも忘れてはいけませんよ。
失敗エピソード3:当日のセリフを丸暗記していたのに…
結婚挨拶は義理の両親だけにと思って彼女の実家を訪問したところ、義理の祖父母もおりギャラリーが思っていたより多く、出だしから想定外でリズムを崩してしまいました。そのため、事前に暗記して妻と練習していた結婚挨拶の文言を当日ど忘れしてしまうという失態を犯し、しどろもどろに。見かねた義理の父から「それで今日はなんの話があってきたの?」と言われ、自分から話を切り出すことができず情けない思いをしました。(26歳 男性 北海道)
こちらは当日のセリフを決め込んで練習していたにも関わらず、本番の緊張感から忘れてしまったという経験です。当日は自分たちが想定しない展開や状況がどうしても発生します。暗記に頼った状態では、そんな際に取り返しのつかないことになってしまいますよね。必ずしも丸暗記がベストな対策とは言えないということを知っておいてください。
以上、結婚挨拶の切り出しにまつわる3つの失敗エピソードをご紹介しました。本番当日に本題を切り出す場面では様々な失敗のリスクがあることを理解いただけたのではないでしょうか。
続いては、そんなドキドキの当日にスムーズに本題を切り出せるような事前準備の仕方について解説していきます。
あなたに必要な装備を知ろう!当日の成功を決めるのは事前準備!
結婚挨拶を成功させるための事前準備のポイントを、5つに分けて解説していきます。
ポイント1.結婚したいと思った理由を自分のなかで明確にする(書き出しておく)
まずは、パートナーと結婚したいと思った理由を自分の中でも明確にしておくことです。
頭の中で考えるだけでなく実際に紙に書くなど文字として起こしてみるととてもクリアになりますよ。理由を明確にすることで結婚の挨拶にも説得力が出ますし、本番で結婚理由を聞かれた際にスムーズにあなたの思い伝えることができると、義理の両親も安心して結婚を認められますよね。
ポイント2.義理の両親(特に父)の情報をヒアリングする
2点目は、義理の両親の情報を事前にヒアリングしておくことです。
男性にとっては、結婚挨拶で鬼門になるのはやはり義理の父親です。事前にパートナーに義理の父親がどんな性格の人なのか、どんな雰囲気を持つ人なのかをしっかりと聞いてご自身の中でイメージを持っておきましょう。またどんな人が苦手なのかなど、ネガティブな情報もしっかりと押さえておけるといいですね。
ポイント3.自分の情報を義理の父に伝えておいてもらう
続いてのポイントは、自分の情報を義理のご両親に伝えておいてもらうということです。
特にご両親と結婚挨拶の場で初めてお会いするという場合は事前に伝えてもらうことが大切でしょう。そうすることでご両親もあなたの人となりが分かって安心できるでしょうし、あなた自身の自己紹介の負担を減らすこともできますよ。パートナーと話し合い、どんな情報を伝えておくべきなのか一緒に整理しておくとベストですね。
ポイント4.正しい装備(身だしなみ)を整えよう!
続いては、身だしなみについて。
結婚挨拶において身だしなみはあなたの印象を決める非常に大事な武器です。もし相手のご家族がカジュアルな服装だと想定できても、特別な指示がない限りこちらはスーツなどの正装で向かいましょう。身だしなみを整えることで誠実さや清潔感といった新郎に期待している好印象を演出することができますよ。
仕事柄スーツを着ることがなくどんなものがいいか分からない場合は、専門店などでプロに相談してみることをおすすめします。
ポイント5.パートナーの「気軽に行けばいいよ」を鵜呑みにしない
最後のポイントは、パートナーの甘い言葉を鵜呑みにしないということです。
パートナーにとっては気兼ねなく関われる家族でも、新郎にとっては全く違います。これから関係を築いていくという段階で気軽さを持つことは危険と言えるでしょう。結婚挨拶の場においては慎重すぎるくらいの丁寧さを出していくことが無難であり、マナーです。しっかりと準備をして万全な状態で結婚挨拶に望むことを強くお勧めします。
以上、事前準備の5つのポイントを説明しました。自分が伝えたいことの整理、お相手家族の情報のリサーチ、身だしなみなどどれも基本的なことですが、大切なポイントばかりです。本番をスムーズに乗り切ることができるよう、しっかりと準備しておきましょう。
結婚挨拶で失敗を避けるためには事前準備が必須!次のポイントを意識して準備しよう。
- 結婚したい理由を明確な言葉にして書いておく
- 義理の両親(特に父)の性格や特長をヒアリングしておく
- あなた(男性)の情報を事前に義理の父に伝えておく
- 男性の服装はスーツが基本
- パートナー(彼女)の助言は鵜呑みにしない
続いては、結婚挨拶のメインのパートにして最大の難関である本題(結婚申し込みの話題)を切り出すタイミングを学んでいきましょう。
本題を切り出すタイミング!狙いすました会心の決めゼリフで切り込め!
結婚挨拶で本題を切り出すタイミングは結婚承諾成否を分ける重要なポイントです。あなたの思いが最も伝わりやすいタイミングを見計らって、考えておいた会心の決めゼリフを繰り出しましょう!
おすすめのタイミングは3つ!
タイミング1.場が温まり義父が思わず笑顔になったとき
まず一つ目は会話で場が温まり、義父に笑顔がこぼれたタイミングです。
義父の警戒心がとけたこの瞬間は、まさにラスボスが少し攻撃の手を緩めたタイミングとまさしく同じ。この隙を狙って思いの丈をぶつけてみましょう!いきなり「結婚させてください!!!」と言ってしまうのではなく、「大切なお話があるのですが…」とあくまでも冷静に切り出していくことが重要ですよ。
タイミング2.義父が自分に共感を示してくれたとき
次の候補は義父が自分の話に共感してくれた時です。
話を進めていく中で共通の話題で盛り上がったり、あなたの考えに共感してくれる瞬間が訪れるかもしれません。その瞬間はお互いの心的距離が近くラスボスの義父もあなたに対する警戒心が薄くなっていることでしょう。このタイミングを逃さずにつかむことが大切です!話の流れが変わってしまう前に、本題を切り出しましょう。義父もすんなりと受け入れてくれること間違いなしです!
タイミング3.義父があたかも結婚を認めてくれるような発言をしたとき
最後の候補はあたかも結婚を認めてくれるような発言をしたときです。
例えば「娘もいい年だし、もらってくれる相手が見つかってよかった」などの発言は見逃せません。このタイミングを逃していつ結婚承諾を切り出せることがあるでしょう!義父もあなたからの決め台詞を心待ちにしているはずです。そんな義父の貴方への思いを無駄にしないよう、確実に必殺技を繰り出しましょう。義父も喜んであなたの決め技を受けてくれるはずですよ。
この3つのタイミングがきたら物怖じせずに勇気を持って本題を切り出してください。上記の3つ以外でも警戒心が和らぎあなたの話を素直に聞いてくれそうなタイミングにはつねに目を光らせ、すばやく切り込むことが重要です。
いざ討ち入り!本題突入の3パターン
切り出すタイミングと同じように「どのように切り出していくのか」も大切です。必ずしもあなただけのタイミングでいきなり本題に入れるというわけではないので油断は禁物です。
自分から切り出すパターン
まずは一番切り出すタイミングのコントロールがしやすい、自分から切り出すパターンです。当日の話の流れからスムーズに本題に移れるよう準備をしていきましょう。
基本は本題前に場を温める歓談のトピックを2〜3個用意し、トピックが切れたところで本題に移っていくという流れがいいでしょう。話を盛り上げることで義父や義母の緊張感、警戒心が解けるような雰囲気づくりを意識してみてください。無難なのは共通の話題を用意することでしょう。
パートナー(実娘)の合いの手をきっかけに切り出すパターン
次はパートナーの協力を得て、切り出すきっかけを作るパターンです。
場を温めたら、パートナーがタイミングを見極め、「お父さん、今日◯◯さんに来てもらったのはね…」な彼女に合いの手を入れてもらいましょう長年の親子関係だからこそ、大切な話に移る時の「間」や「呼吸」を理解でき、絶妙なタイミングで本題を切り出せるようになります。なにより、実の娘からの切り出しを無下にする親はいません。彼女からの合いの手をもらえたら、あとは用意しておいた決め台詞を伝えるだけです。
義父から本題を促されるパターン
最後は義父からいきなり本題を切り出されるパターンです。
ご挨拶の冒頭や歓談の途中など予測が不可能で、いつでも急転直下で訪れる可能性があるのがこのパターンです。しかしこんな時に慌てたり焦っている姿を見せることは厳禁。それだけで結婚への決心を疑われてしまう可能性があります。ですのでいつでも冷静に本題を語ることができるよう心の準備をしておきましょう。このパターンに備えるという点でも、あらかじめ決め台詞を決めて挑んでいくことが重要ですね。
このように本題への切り出しパターンにもいくつかの種類があることがわかりますね。できるだけ自分たちから流れを作っていくことが理想的ですが、義父からのパターンなど予想外のタイミングでもきちんと対応できるよう、言葉も心もしっかりと準備をしていきましょう。
本題を切り出す前にトラブル発生!こんなときはどうする?困惑の3パターン
会話が続かず沈黙が多い
本題を切り出す前のトラブル一つ目は、歓談の会話が続かず場を温め切れないパターンです。
こんな時は沈黙を打ち破るトピックスを用意してみたり、義父だけでなく周りのご家族に話を振ってみるなど場を温め直す努力が必要です。今までの会話から共通の話題がないか探ってみたり、パートナーの方にも思い出話などで盛り上がれる糸口はないかなど協力してもらいましょう。義父本人と盛り上がれなくても、義母や彼女とでもいいので自分からコミュニケーションをとって沈黙が続かないようするのがポイントです。
相手からの質問が多くて話が終わらない
次のトラブルは相手からの質問が多くて話が終わらないパターンです。
こちらは沈黙の時とはまた違った困惑を感じますね。ご両親があなたに興味を持っている状態は好ましいですが、ずっと相手のペースに飲まれてしまうと本題を切り出すことが難しくなってしまいます。こんな時は思い切って自分のペースに持っていきましょう!
まず相手の話の腰をできるだけ折らないようある程度は話を聞いてから、勇気を持って本題を切り出していくと言う流れが理想的ですね。「おれの話を聞かないヤツだ」と言う印象を持たれない適度なタイミングを見計らうことが重要です。
本題前からあきらかに結婚に反対されている
最後のトラブルは本題前からあきらかに結婚に反対されているパターンです。
カップルによっては何らかの事情があってご両親が結婚に対していい印象を持っていないこともありますよね。こんな時に重要なのはくじけずに本題を切り出す勇気です。反対をしている理由を慎重に見計らいながら、その不安を取りのぞく言葉や態度を見せていきましょう。
最初から反対しているとはいえ、あなたの行動次第で答えは変わる可能性もあります。ご両親はあなたの誠実さやこれからに対する決意を知りたいのかもしれませんよ。ネガティブな感情でのぞむのではなく、「絶対に結婚したい!」という強い決意を持って会話を進めましょう。
それぞれのトラブルにはきちんとした対処法があります。こうしたトラブルが発生することを想定し、事前に対策を準備しておくようにしてください。
本題を切り出す3つのタイミング
- 場があたたまり義父が思わず笑顔になったとき
- 義父が自分に共感を示してくれたとき
- 義父が結婚を認めてくれるような発言をしたとき
本題に突入する3つのパターン
- 自分から切り出すパターン
- 彼女の合いの手をきっかけに切り出すパターン
- 義父から本題を促されるパターン
本題を切り出す前に想定される3つのトラブル
- 会話が続かず沈黙が多い
- 相手からの質問が多くて話が終わらない
- 本題前からあきらかに結婚に反対されている
また、トラブルが発生する要因のひとつに「義理の父の性格タイプを理解していなかった」というものもあります。次のパートでは義理の父のタイプを典型的な4つに分類し、それぞれの特長や攻略法を説明します。
ボスキャラ登場!義理の父をタイプ別に分類
「敵を知り己を知れば百戦殆(あやう)からず」という言葉の通り、まずは相手の情報を知ることが一番です。
ここではわかりやすく義父を4つのタイプに分けて紹介していきます。RPGゲームのボスキャラのようなイメージで紹介していきますので、ご自身の場合に置き換えて攻略法を参考にしてみてください。義理の父親がどのタイプに当てはまりそうか、事前にパートナーに聞いてみると効果的ですよ。
タイプ1:頑固一徹、真面目タイプ
このタイプの特長
口数が少なく、会話も向こうからは膨らませてこないことがこのタイプの特長です。一方で、口には出さずとも家族を大切に思う気持ちが強く特に娘さんに対しては深い愛情を持っています。あなたに対しては「大切な愛娘に対する誠実さや真面目さ、愛情の深さ」を求めていると言えるでしょう。
このタイプの攻略法
まずは直接義父と話をするのではなく義母など周りのご家族を巻き込んで会話を盛り上げ、話しやすい雰囲気作りをしましょう。ご家族と適切にコミュニケーションをとる姿を見てだんだんと義父の警戒心もほぐれていきます。粘り強く会話を続けていけば義父が心を開き、饒舌になる瞬間が訪れるはずです!
頑固一徹、真面目タイプはいわゆる昭和の頑固親父です。彼らは一見話づらそうに見えて、家族思いでとても優しい一面を持っています。あなたの誠実さや真面目さが伝われば彼らもまっすぐにあなたと向き合ってくれますよ。根負けせずに粘り強くコミュニケーションをとることで信頼を獲得し、義父の心の壁を溶かしていきましょう。
タイプ2:温厚柔和タイプ
このタイプの特長
温厚柔和タイプの特長は、朗らかで物腰が柔らかくこちら側の話をじっくりと聞いてくれる点です。一方でいつもニコニコとしているのでその笑顔に隠された本心がなかなか見えてこないことが課題でしょう。口に出さずとも会話から結婚に対する決意が新郎から感じられるかを観察しています。
このタイプの攻略法
基本的に自分の話をせず、こちらの話を聞いてくれるタイプなので、義父自身の本心や不安を解消しづらいことがあります。ですのでできる限り義父自身に話してもらえたり、あるいは質問をしてもらえたりするよう会話をコントロールしていきましょう。雰囲気も和やかでスムーズに結婚の挨拶までいくこともありますが、結婚承諾をしてもらえるかの明確な返事は必ず義父自身からもらってください。
温厚柔和タイプの義父はとても話しやすく、比較的緊張せずに挨拶できる相手です。一方で隠れがちな彼らの不安や疑問をしっかりと取り除いて、結婚に納得してもらえるようなコミュニケーションが大切になっていきます。スムーズな会話に安心せず、しっかりと義父の本心に寄り添えるよう意識していきましょう。
タイプ3:にぎやか酒豪タイプ
このタイプの特長
にぎやか酒豪タイプの特長としては、場が盛り上がりやすく会話をスムーズ進められることが挙げられます。彼らはおしゃべり好きなので自分自身のこともオープンに話してくれるでしょう。一方で結婚の承諾などの話題から逸れて全く関係のない話につながってしまう危険性もあります。新郎には話を気持ちよく続けられるような明るさと社交性を求めています。
このタイプの攻略法
場を盛り上げつつも肝心の結婚の承諾を確実に行えるよう会話をコントロールしていきましょう。特に父親の特性を理解しているパートナーと協力をすることで軌道修正の糸口を見つけられますよ。せっかく長居したのに本題を話せずじまいで終わらないように本来の目的をしっかりと意識してください。
にぎやか酒豪タイプの父親はとても明るくあなたのことも温かく迎え入れてくれるでしょう。様々な話をして、お互いを理解することももちろん大切ですが、結婚挨拶の目的でお邪魔していることを忘れないでください。
自分の話をすることが好きな義父でも、あなたが結婚挨拶の話をし始めたら真剣に聞いてくれます。けじめをしっかりとつけるという意味でも、確実に結婚承諾をもらいましょう。
タイプ4:スポーティーなアクティブタイプ
このタイプの特長
スポーティーなアクティブタイプは、多趣味がゆえに話の引き出しも多く会話も弾みやすいのが特長です。また、一つ一つの趣味や仕事に対しての熱量が高く強いこだわりを持っています。そんな彼らは新郎にも熱意や男としての根気を求めていると言えるでしょう。
このタイプの攻略法
彼らが持つ趣味などで共通のものがあればそこを押し出して、会話を始めましょう。またそれらの趣味や仕事に対する熱意や想いを共有できると一気に彼らとの心の距離が縮まりますよ。どんな場面においても自分の意思をしっかりと持っているということが伝わることで、信頼を得ることができスムーズな結婚承諾につながります。
スポーティーなアクティブタイプの父親はまるで学生の部活動のような熱い気持ちを大切にしています。趣味や仕事の話を会話の糸口にしてそこからあなたの熱い想いを伝えていきましょう。しっかりとした受け答えや何事にも自分の主義主張を持っているという印象づけをできると彼らから熱い信頼を得られることができ、彼らから結婚承諾を得られやすくなりますよ。
ここでは分かりやすく4タイプの父親を紹介しましたが、どのタイプに当てはまるにせよ、共通するのは相手に合わせた攻略法を持ってコミュニケーションをとることがポイントです。事前にリサーチを行い、義父がどのタイプなのかしっかりと把握しておきましょう。適切な攻略法で義父との距離を縮め、お互いに納得して結婚の承諾へとつなげていくことが大切です。
本題を切り出す上で外せないのが、義理の父の性格を理解しておくことです。あなたのメッセージは、相手に伝わってはじめて意味があります。義理の父のタイプに応じた話題展開や切り出しタイミングをシミュレーションし、メッセージを効果的に届けるための工夫を凝らしましょう。事前に彼女から義理の父の特長をヒアリングして充分な対策を練っておけば、結婚を認めてもらえる確率はグッと上がります。
いよいよ本題!新郎のための切り出し方マニュアル
これまで本題を切り出すタイミングやそのパターンそして気をつけるべきトラブル例や義理の父の4タイプについて解説してきました。
さてここからは、本題を伝える際の話の流れについて解説を行いたいと思います。結婚の意思を伝える中で、最も大切なことは「相手(義父)にあなたの思いがきちんと伝わること」です。相手の立場に立ち、話を理解しやすく思わず聞き続けてしまうような話の展開を意識して文章を組み立てていきましょう。
起承転結を意識して切り出すこと!
メッセージを伝える上で最も基本的な型は「起承転結」です。
起承転結の文章の型に沿って内容を考えることで、聞いている側も内容を理解しやすく聞きやすい文章になります。結婚挨拶の場面でも話を聞く義母や義父の立場に立ったストーリーを描くことができますので、ぜひ活用してください。特に話の初めである「起」は重要で、聞く側の心の準備を整えることができますよ。
また、聞き手の心に響くキラーワードを散りばめることでより印象的で感動的な結婚挨拶になるでしょう。くれぐれも脈絡なく「結婚させてください!!」と切り出すのはご法度です。
以下に起承転結の結婚挨拶の例をご紹介します。
1.起の例文:本題に入ったことがわかる内容
改めて本日はお時間をいただきありがとうございます。本日お邪魔したのはぜひ◯◯さんのお父さんお母さんに直接お会いしてご挨拶をしたいと思ったからです。(以下略)
2.承の例文:パートナーの女性への感謝や愛情を表現する内容
〇〇さんの笑顔や何事にも全力で取り組む姿に、いつも元気と幸せをもらっています。◯◯さんにはいつもそばで支えてもらい、感謝しかありません。(以下略)
3.転の例文:結婚したいという思いに至った経緯を表現する内容
◯◯さんと真剣にお付き合いをさせていただく中で、自然とお互い将来のことを話すようになりました。(以下略)
4.結の例文:結婚を申し込む内容
時間をかけてわたしと◯◯さんで真剣に話し合い、ふたりで人生を共に歩みたいという答えが見つかりました。これまで大切に育ててこられた◯◯さんを私にも大切に、幸せにさせていただきたく思います。◯◯さんと結婚させてください。(以下略)
以上が起承転結に沿った切り出し方の例文です。1つ1つの要素はシンプルですが、きちんと思いが伝わる文章になっていることがお分かりいただけたかと思います。ぜひご自身の言葉で起承転結の文章を考えてみてくださいね。
最後に起承転結のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
起承転結のメリット
起承転結で文章を考えていくと、あなた自身が伝える内容を整理しやすいだけでなく聞いている側も内容を追いやすいです。突然本題が来るのではなく、そこに至るまでの背景(ストーリー)をリアル知ることができることも起承転結ならではですね。
起承転結のデメリット
一方で起承転結の各項目を長くしてしまうとどうしても結論が遅くなり冗長的な印象を与えてしまいます。伝えることを精査して、話をコンパクトにまとめることを意識しましょう。
また、はじめに結論を伝えてから、その理由を伝える「結+起承転結」のパターンもわかりやすいかもしれませんね。
このパートでは、結婚挨拶の本題を伝えるときに起承転結を使う有効性をお伝えしました。起承転結を活用することで、話し手にも聞き手にも優しい文章になるので、ぜひ取り入れてみてください。きっとお相手の家族の心に届く結婚挨拶にすることができますよ。
切り出し方の基本は「起承転結」。結婚挨拶のような緊張した場面では、支離滅裂な話し方をして失敗してしまったという男性の声を多く耳にします。そうした失敗を避けるためにも、日本語の文章展開の基本中の基本である「起承転結」を押さえた例文を事前に書き出してみることをおすすめします。
他にもある!結婚挨拶の本題を切り出す場面で気をつけたいポイント
起承転結の型の他にも、小技的に使える話題や表現のポイントがあるのでいくつか紹介します。あなたの思いをより効果的に伝えるためにもこれらのコツを押さえていきましょう。
ポイント1.話はなるべくコンパクトに
1つ目は話をできる限りコンパクトにまとめるということです。結婚挨拶では自分の伝えたいことを伝えるだけでなく、お相手の家族の疑問や不安を解消することも重要です。相手のご家族が聞きたいことを気兼ねなく聞けるだけの時間的な余白を作り、双方が納得できるだけの会話を交わした上で結婚承諾に至れるように配慮していきましょう。
ポイント2.将来のビジョンや思いを交えて語る
また将来のビジョンや思いを入れ込むこともおすすめです。これまでのお付き合いや『結婚したい』という今の思い(過去と現在のこと)だけではなく将来(未来のこと)について思いを伝えることができると、これからの決意を感じられご家族も安心してあなたを家族の一員として迎え入れてくれるはずです。
ポイント3.必ず正式な結婚申し込みを伝える
会話の流れでなし崩し的に結婚を認めてもらえるようなムードになっても、必ず自分の言葉で申し込み、ご両親からの返事をいただきましょう。いくらフレンドリーなご両親でも結婚挨拶のけじめの言葉は欲しいものです。後から「正式な結婚申し込みはなかったな(笑)」などと言われないよう、しっかりとけじめをつけていきましょう。
一つ一つはちょっとしたコツですが、どれもスムーズな結婚承諾のために重要な要素です。少しの意識づけで変わるので、ぜひこの3つのポイントを意識して本番にのぞんでくださいね。
事前に当日の切り出し方をシミュレーションをしておこう!
最後にお伝えしたいのは、シミュレーションの大切さについてです。
ご両親、特にラスボスとなる義父を攻略するためには事前のシミュレーションは欠かせません。あなたの全力を発揮できるような状態を整えていきましょう。シミュレーションの際に意識するポイントを3つ紹介します。
伝えたいこと、言いたいことを文字にして書き起こしてみる
まずは伝えたいこと、言いたいことを頭の中で考えるだけでなく一度文字にして書き起こしてみるということです。頭の中の言葉を文字に起こしてみることで自分の言葉として考えを整理でき、さらに記憶に定着しやすくなります。
そうすることで本番でも自分の思考をきちんと言語化でき、伝えたい内容がしっかりと聞き手に届くようになりますよ。特に「なぜ結婚したいと思ったのか?」については必ず言語化して答えられるよう確実に文字に起こしていきましょう。
一言一句覚えるためというより、自分の思考を一度言語化して整理するために書き起こすことが重要になってきます。
何度も口に出して読んでみる
伝えたい内容が定まったら、次は実際に口に出して何度も読んでみましょう。そうすることで「ここの部分が伝わりづらいな」「表現が不適切だな」「話しの流れに違和感があるな」など改善点が見えてきます。その都度改善をして、聞き手の目線に合わせた適切な文章にしていきましょう。
実際に口に出して練習することで、本番でも淀みなく自信を持って話すことができるようになりますよ。一人ではなくパートナーにも協力してもらい、聞き手の視点から内容を精査できるとより良いですね。
暗記はNG!緊張で空っぽになると取り返しがつかない
最後は暗記について。意外と盲点なのですが、暗記はNGだということです。
内容を精査していき満足できる文章ができると、どうしてもそれを一言一句全て暗記したくなります。ですが結婚挨拶においては危険と言えるでしょう。なぜなら丸暗記をしようとすることで、内容というより言葉尻に執着してしまい、本番で一部の文章を忘れただけで全体で何を言いたかったのかすっかり忘れてしまう可能性があるからです。
言葉を暗記するのではなく、内容(本当に伝えたいこと)のみを整理しておき、あとは本番の雰囲気に合わせて発言しましょう。その方が気持ちの面でも落ち着いて結婚挨拶をすることができますよ。
当日のシミュレーションにもちょっとしたコツがあることがご理解いただけたのではないでしょうか。しっかりと準備をすることで本番も心の余裕を持ってあなたらしい結婚挨拶ができますよ。ぜひこの3点を意識して事前準備をしてみてください。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
今回は結婚挨拶(特に相手の女性のお家へ行く際)の切り出し方について解説してきました。最後に、今回の記事の概要を簡単におさらいしておきましょう。
この記事で解説したポイント
結婚挨拶の成功は事前準備にかかっている
当日あなたが伝えたいメッセージ(結婚したいと思う理由)を書き出し、義理の両親の情報を踏まえた伝え方を考えておくことが大切です。加えて、あなたの人となりを事前に義理の両親に伝えてもらうことも欠かせません。服装は「清潔感のあるスーツ」が鉄板です。
本題を切り出すタイミング
場が温まり、義理の父があなたへの共感や理解を示してくれたタイミングを逃さずに本題を切り出しましょう。自分から切り出すほか、彼女に合いの手を入れてもらう方法もおすすめです。なお、義理の父から本題を促されるパターンも想定し、いつでも本題に移れるような心構えを整えておくこともお忘れなく。
義理の父のタイプを理解し、起承転結で切り出そう
結婚申し込みに対するあなたの思いを効果的に伝えるためには「義理の父のタイプを理解しておくこと」「起承転結で分かりやすく話を展開すること」の2つを押さえておきましょう。事前に義理の父の情報をヒアリングし、本題のセリフは紙に書き出して何度も口に出してシミュレーションしておくことが大切です。
今回の記事が皆さんの結婚挨拶の参考に少しでもなれば幸いです。皆さんと皆さんの大切なご家族の笑顔が溢れる結婚挨拶になることを心から願っています。