家族婚の費用相場はいくら?ご祝儀や引き出物、家族婚のメリット・デメリットを解説

家族婚の費用相場はいくら?ご祝儀や引き出物、家族婚のメリット・デメリットを解説

親族だけの少人数で行う家族婚の費用相場やご祝儀、引き出物などお金に関する内容をわかりやすく解説します。身内だけの結婚式と言っても規模やオプションなど条件は様々な家族婚。通常挙式にするか家族婚にするか迷っている方は、メリットとデメリット、卒花さんの体験談を参考にしながら判断することをおすすめします。

目次

  1. 家族婚のメリット・デメリットとは?
  2. 家族婚の費用は?
  3. 【人数別】家族婚の費用
  4. ご祝儀の費用はいくら?
  5. 引き出物の費用は?
  6. 少人数の家族婚を成功に導くポイント
  7. 「1分で振り返る」この記事のまとめ

家族婚のメリット・デメリットとは?

まずは家族婚のメリットとデメリットを確認しておきましょう。

新型コロナウイルスの影響で、結婚式の計画を躊躇されている方も多いのではないでしょうか?そんな中、小規模で感染リスクの少ない家族婚を考える方も増えているようです。メリットとデメリットを理解して最良の選択をできるようにしてくださいね。

家族婚のメリット

費用を抑えてこだわりを出せる

ゲストの数が多い結婚式では、結婚式を予算内で納めるために削らなくてはならない項目も出てきます。その点では、家族婚は費用が抑えられる分、新郎新婦のこだわりたい内容を取り入れやすくなります。

例えば、余裕ができた予算で、ドレスのグレードアップや写真・ビデオ撮影の追加などプラスされる新郎新婦も多いです。写真撮影では和装も人気があり、ロケーションの良い場所に出張撮影を行うプランなどもあります。

また、ゲストの多い結婚式では、無難にオーソドックスなプランを選択する流れになってしまいがちです。家族婚ではこういった気遣いがなく、自分たちの満足のいく個性的な結婚式を演出できるのも良い点ですね。

低予算で楽しく行えた

両親には結婚式での晴れ姿を見せたかったので、 低予算で挙式を実現できたのが良かったです。身内だけで和気あいあいできたのもとても楽しかった。(兵庫県 38歳 女性)

準備期間を短くできる

結婚式の準備期間はゲストの人数が多いほど長くなります。通常100名以上の結婚式で6ヶ月〜1年の準備期間が必要です。そのため、あまりの準備の大変さにマリッジブルーになる方もいます。

そして、コロナウイルス終息の目処が立たない状況下では、準備期間が長いことも不安の要因の1つになります。ゲスト人数の少ない家族婚は準備期間も短く、こういった不安や煩わしさがより軽くすみます。

一人一人との交流時間をしっかり確保できる

食事の際もゲストとの距離感が近い家族婚は、アットホームな雰囲気で会話も楽しめます。また、ゲスト同士、親族同士の会話がはずみ親睦が深まったという声も多いようです。

両家の仲が深まりました

出席者が多いとゲスト自身も気をつかうことも多いと思いますが、家族だけだとお互いの昔話や、両家の家族での話などをすることができて家族同士の絆が強くなったと思います。感動というより、楽しさや祝福されてることをとても肌で感じることができる結婚式でした。(奈良県 36歳 女性)

新郎新婦もゲストと一緒に料理や会話を楽しめるように、同じテーブルを希望するケースも多いです。結婚式後に両家の親族が揃って食事をする機会は意外に少なく、お互いの家族にとっても良い思い出として残るでしょう。ゲスト全員との交流時間もゆったりと確保できるため、普段なかなか会えない親族などには特に好評です。

親しい人だけを招待できる

招待客のリストを考える際に、どこまで招待したら良いのか悩みますよね。特にゲストの人数が多くなると、新郎新婦以外の関係性も加わるため、この問題は複雑になります。さらに、新郎と新婦のゲスト人数のバランスを揃えるために、あまり親しくない友人に式の参加をお願いすることもあるようです。

家族婚はそんな煩わしさがなくなり、親族や親しい友人しか招待しないため結婚式の連絡も簡単です。

家族婚のデメリット

ご祝儀が少ないことも 

ゲストの人数が少ない家族婚は、結婚式にかかる費用は総額的には抑えられますが、自己負担額の占める割合はご祝儀がない分だけ高くなります。

結婚式にかかる自己負担額は、【総額ーご祝儀】であるため、結婚式の総額が安いからといって必ずしもお得になるとは限りません。結婚式の総額だけに注目してしまうと、こういった落とし穴があるため注意しましょう。

招待しなかった人たちに別途連絡が必要になる

家族婚はゲストの人数が少ない分、招待しなかった人たちには結婚報告を別途しなくてはなりません。家族婚の規模にもよりますが、たとえば両親・兄弟姉妹のみで家族婚を行った場合、結婚報告が別途必要な相手は親戚から職場関係や友人など数多くなります。

特に、普段会わない方への報告は電話やLINEなどで済ませる場合もあるでしょうが、夫婦でご挨拶に伺った方が良い場合があります。こうした報告・挨拶の多さは、通常の結婚式と比べると大変ですね。

招待客の線引きが難しい

招待客の線引きは家族婚でも難しい問題です。家族婚でもゲストの人数に上限はあるため、どこまで親族や親しい友人を招待するかは悩むところですね。

親族の場合は新郎新婦及び両親から血族が近い方から招待するのが基本ではありますが、招待できなかった方には角が立たないように、両親からも連絡してもらうと良いでしょう。今後の関係にひびを入れることのないようにフォローを忘れないようにしましょう。

家族婚の費用は?

家族婚は人数が少ない分だけ費用が抑えられるメリットがあります。それでも、その費用は気になりますよね。具体的にはどのくらいの金額が必要なのでしょうか?

これはもちろん、希望する結婚式のスタイルやゲストの人数によって変わります。ひとくくりに家族婚といっても、新郎新婦と両親のみで行うものから、親族やごく親しい友人まで含めるものまで規模の幅はあり、結婚式のスタイルも挙式のみ、挙式+会食ではかかる費用が違います。

ここではLe Crit「親族のみで結婚式をするときの費用っていくらなの?」を参考に、家族婚の結婚式のスタイルとその費用の相場について見ていきましょう。

挙式のみの場合

【挙式のみ】の結婚式の費用の総額はおよそ以下の通りです。

  • 人前式:10〜20万円
  • 神前式:20〜30万円
  • 教会式:30〜40万円

出典: Le Crit「親族のみで結婚式をするときの費用っていくらなの?」

費用は、選んだ挙式スタイルによって、このように変わります。挙式のみの結婚式は会食がないため準備に時間をとられることが少なく、リーズナブルに行えるのが魅力ですね。また、参列されるゲストの人数が数人増えても、あまり費用に影響されることはありません。

挙式のみの結婚式は、感染症対策の面からも近年とても人気です。そのため、以前では考えられなかった格安プランを提供する式場も増えています。

挙式+会食の場合

【挙式+会食の費用】の結婚式の場合、挙式の部分はこだわりや希望によって費用が異なってきますが、会食の費用はおよそ以下の通りです。

  • 会費制の場合 1〜2万円
  • ご祝儀の場合 1〜2万円+引き出物の金額

出典: Le Crit「親族のみで結婚式をするときの費用っていくらなの?」

会食の費用は、会費制としてゲストより会費を頂く場合と、ご祝儀の形でいただく場合の2パターンがあります。

会費の相場は、ご祝儀でいただく総定額より低く設定することが多く、1〜2万円の範囲がほとんどです。ご祝儀の形でいただく際には、会食+引出物の費用を準備しておく必要があります。

挙式後に会食を楽しむ場合、披露宴ではなく食事会という名目で行われることもあります。この披露宴と食事会には定義上に違いはありませんが、家族婚のように少人数で行われる会食のことを食事会と呼ぶことは近年多いようです。

国内・海外のリゾート婚の場合

【国内外でのリゾートウェディング】の場合は、100万円を超えてくることが一般的です。沖縄などの国内だと100〜200万円、ハワイなどの海外だと200〜400万円以上を見込んだ方が良さそうです。

沖縄でのリゾートウェディングの場合、ハイシーズンである7〜9月を避けることで費用を落とすことができます。

海外リゾートウェディングの場合は、親族中心の10〜15人程度の家族婚が主流ですが、その場合の結婚式の相場は総額200〜400万円(旅費・宿泊代含む)となり、旅費・宿泊代のセット料金で設定されることが多いです。ただし、ここ数年は新型コロナウイルスの影響で、海外ウェディングを希望する方が減っており、従来の相場よりは安く挙式することが可能なようです。

【人数別】家族婚の費用

ここまででも結婚式のスタイルにより費用の違いがあることについて触れましたが、費用の違いは結婚式のスタイル以外でもゲストの人数によって変わります。
ここでは、ゼクシィ「少人数・家族だけの結婚式の費用相場・ご祝儀はどのくらい?【人数別】」を参考にしつつ家族婚のゲスト10〜40人までの人数別の費用相場を見ていきましょう。

ゲスト数が10〜20人未満の場合

【ゲスト数が10〜20人未満の結婚式相場】

平均:150〜170万円(100万円台は約5割以上)

出典: ゼクシィ「少人数・家族だけの結婚式の費用相場・ご祝儀はどのくらい?」

家族婚ではゲスト数が10〜20名未満の結婚式の総額は、大半の方が100万円台で行っており、挙式のみではなく挙式と会食を含めたケースが多くなります。そのため、挙式スタイルにかかる金額以外にも、会食場所や会場・装飾により金額のばらつきが見られます。

また、10名以上の場合であれば、挙式と会食を同じ会場で行うセットプランも選べるため、選択肢も広がりますね。

ゲスト数が20〜30人未満の場合

【ゲスト数が20〜30人未満の結婚式相場】

平均:210〜230万円(100〜200万円台は約7割以上)

出典: ゼクシィ「少人数・家族だけの結婚式の費用相場・ご祝儀はどのくらい?」

ゲストの数が20人以上になると、両親や兄弟姉妹以外に親戚や親しい友人が含まれるケースが多くなります。そうなると、会食の際は1つのテーブルを囲むのが難しくなり、グループごとの円卓スタイルに配置されます。

近年ではコロナウイルス感染予防のため招待できなかった方にzoomから参加をお願いするなど、新しいスタイルも生まれました。

ゲスト数が30〜40人未満の場合

【ゲスト数が30〜430人未満の結婚式相場】

平均:240〜260万円(200〜300万円台は約6割以上)

出典: ゼクシィ「少人数・家族だけの結婚式の費用相場・ご祝儀はどのくらい?」

ゲスト数が30〜40人未満の結婚式はゲスト数が20〜30人未満の結婚式と比べると、総額の上昇の幅は少なくみえますが、自己負担額は高くなる傾向があるようです。総額はあまり上がらないのに、なぜ自己負担額の比率が増えるのでしょうか?

その理由は、ゲストの属性にあります。増えたゲストの多くは、友人や同世代の親戚である場合が多く、一人あたりのご祝儀の金額が下がることが考えられます。そのため費用をカバーできるご祝儀の比率が下がり、自己負担額が上がるのです。

ご祝儀の費用はいくら?

家族婚ですと一般の結婚式よりゲストの人数が少なくなるため、ご祝儀の総額は少なくなることは説明してきました。では、そもそもご祝儀の費用の相場はいくらなのか気になりますよね。

ご祝儀の相場はゲストの年齢や新郎新婦との関係性によって変わります。
例えば、親世代の親族や祖父母など新郎新婦と近い関係で、年齢も高いゲストの場合は5〜10万円が相場になります。

兄弟姉妹は関係性の面では新郎新婦に近いものの、年齢が新郎新婦と近い場合が多いことから、ご祝儀は3〜5万円が多いです。また、兄妹姉妹が学生の場合には、原則ご祝儀は不要と考えられています。

そして、親しい友人になると、新郎新婦との年齢が近い場合が多く、親族ではないことから2〜3万円が一般的です。そのため、ゲストに友人の数が多い家族婚の場合には自己負担額が上がるのです。

このように、新郎新婦との関係性とゲスト自信の年齢を考慮した金額が、ご祝儀の相場になります。

引き出物の費用は?

家族婚といっても、ご祝儀をもらうからには、引き出物は用意しなくてはなりません。これは、招待した側の礼儀であり、古くからの日本のしきたりでもあります。

家族婚の場合はゲストが親族中心のため、高額なご祝儀をいただくことも想定する必要があります。そのため、引き出物の価格もそれに合わせて高く設定したほうが良いでしょう。

以下は、ご祝儀の金額に対する引き出物の相場です。

ご祝儀引出物の金額引出物の内容
2万〜3万円5千円前後記念品・引き菓子
5万円1万円前後記念品・引き菓子・縁起物かプチギフトなど
10万円1万〜2万円記念品・引き菓子・縁起物かプチギフトなど

参考:家族婚や少人数婚でも引き出物は贈る?贈らない?

ご祝儀の金額に応じて、記念品をグレードアップしたり、品数を増やします。通常、3点以上の引き出物が理想とされていますが、予算に無理がある場合でも記念品と引き菓子の2点は必ず入れましょう。

ご祝儀をもらわない会費制の食事会では、引き出物を準備する必要は基本的にはありませんが、感謝の気持ちとしてお見送りの際にお菓子などを手渡す姿はよく見られますね。

少人数の家族婚を成功に導くポイント

家族婚は、コロナウイルス感染予防の観点からも注目されている結婚式です。従来の結婚式との違いについては紹介してきましたが、家族婚を成功させるポイントがあります。

それは、小規模ならではの家族婚の良さを活かすことです。ゲストの人数の多い結婚式では難しい気配りやこだわりを、家族婚では実現することができます。それでは、家族婚ならでは良さを活かし、成功させるための4つのポイントを紹介します。

小規模な式場を選ぼう

ここ数年で家族婚の人気が高まり、以前は少人数の結婚式を行っていなかった式場でも「家族婚プラン」など少人数でも可能なプランを提供するようになりました。式場の選択幅が増えたのは良いことですが、式場の広さが家族婚に向いていない式場もあるため注意しましょう。

ゲストとの距離感、式場の装飾にかかる金額、式場とゲストの人数のバランスを考えると小規模な式場の方が家族婚には向いています。会場の広さは家族婚を成功する上で重要な要素です。

料理にこだわりを

ゲストが結婚式の料理に期待をすることは家族婚でも同じです。家族婚はゆっくりと料理を楽しめると考えるゲストの方も多いため、料理の美味しい式場を選ぶ新郎新婦も増えています。

演出の少ない式では、デザートビュッフェなどを取り入れるとそれだけでも盛り上がります。試食会などを行っている式場もあるため、式場選びの際には参考にしてみるのも良いですね。

プロの司会者を呼ぶ

家族婚の司会進行は、新郎新婦やゲストが行う場合とプロに依頼する場合があります。新郎新婦やゲストの司会進行はアットホームな雰囲気で良いのですが、時間の配分や会話の割り振りが素人のため難しくなります。ゲストに負担をかけずに新郎新婦もゆっくり式を楽しむためには、プロの司会者に依頼した方が無難です。

司会者に依頼する場合は、事前に進行内容の打ち合わせが必要になります。より良い結婚式にするために、ここはしっかりと希望を伝えましょう。

ゲストとの距離を近くする

人数が少ない家族婚では、会食の際などゲストと新郎新婦の席が離れていると寂しい印象を与えてしまうこともあります。そのため、新郎新婦とゲストとの距離を近づけて会話を楽しめるような空間作りが必要です。

ゲスト一人ひとりとの会話を大切に考えて、演出や余興に重点をおかずに歓談時間を長く設けるケースも増えています。歓談はゲスト同士の会話も弾むように、新郎新婦が同じテーブルを囲むのも良いですね。

「1分で振り返る」この記事のまとめ

今回は家族婚について、どのようなメリット・デメリットがあるのか?費用はどうなるのか?成功のコツなど家族婚の仕組みや魅力について幅広く紹介しました。

家族婚といっても、結婚式のスタイルやゲスト人数によって形式はさまざまです。家族婚によって結婚式のしきたり自体が変わるわけではありませんが、人それぞれ結婚式に求めるものは当然違います。

式場選びをする際には、家族婚であれば良いという考えではなく、「自分たちの希望に沿った家族婚にするには何を重視するべきか」をしっかり決めておく必要があります。そして、ゲストに満足してもらうことも忘れてはいけません。

ふたりでしっかりと相談していくうちに、きっと理想の家族婚の形が見えてくるでしょう。

このほか、家族婚の基礎知識や経験者の感想を知りたい方は注目の家族婚とは?メリットや流れ、おすすめ演出を卒花さん100名のクチコミを元にまとめましたをぜひご覧ください。