感動的な結婚式エンドロールに潜む意外な落とし穴
エンドロールとは、披露宴の結びにゲストの名前・メッセージとともに上映をする映像演出の一つです。事前に制作した映像から、当日撮影した写真をその場で編集して上映するものまで、様々なバリエーションがあります。ゲストへ向けたメッセージを映像にのせて見てもらえるエンドロールは、言葉では伝えきれない感動を感じてもらえる素晴らしい演出です。
さて、そんなエンドロールを制作する上で難しいのが、『家族や親族へ向けたメッセージの内容』です。知らず知らずのうちにマナー違反をしていたり、沢山いる親戚へのメッセージ内容が全て同じになってしまったり、失敗談は尽きることがありません。
他のゲストと比べ、両親へのメッセージが長文になってしまった。深く考えずにそのまま上映したら、後日先輩に「マナーがなってない」と指摘されてしまった。
あまり会うことがなく、記憶に残っていなかった親戚。とりあえず無難なメッセージを書いたが、実は大学の入学祝い貰っていたことを後から思い出した。お礼の一言でも添えるべきだった。
こんな失敗や後悔をしないためにも、両親や親戚へむけたメッセージのあり方を知っておく必要があります。今回はウェディングムービー制作のナナイロウェディングの監修のもと、メッセージをもらった身内も嬉しくて、他のゲストのことも考えた『気の利いた』エンドロールメッセージをご紹介していきます。
来賓も出席する披露宴でのメッセージ
まずは結婚式に来る全体のゲストの顔ぶれから、親族や家族へのエンドロールメッセージのあり方を考えていきましょう。
両家の会社関係(特に上司)や『主賓』と呼ぶようなご来賓を招待している場合、両親や家族、近い親族の立場は『招待する側』です。つまり、ゲストではなく新郎新婦と同じホスト側になるのです。
本来であれば、結婚式当日に時間のない新郎新婦の代わりにおもてなしをするのが常識です。となると、両親に宛てたメッセージが一番長文になってしまっては、バランスがおかしくなってしまいます。この場合は、両親と他のゲストのメッセージを同じくらいの内容や文の長さで組み立てていくのがおすすめです。
ポイント1.シンプルで心のこもった文章に
披露宴に出席した誰が見てもほほえましいような、心のこもった文章を選ぶのもポイントです。言いたいことをできる限り短く伝えられるよう、心がけましょう。
ふたりの子供に産まれたことを 心から感謝しています(24文字)
ポイント2.これからの目標を述べる
両親が見て心強く感じ、周りのゲストも見ていて清々しいと感じるメッセージは、ふたりの未来への抱負や目標です。特に新郎側の両親へ向けたメッセージに盛り込むと、新婦側のゲストも嬉しいのではないでしょうか。
笑顔のたえない家庭を築いていきます(17文字)
身内中心の家族婚でのメッセージ
対照的になるのが、家族婚や親しい人だけでの結婚式の場合。ここでは両親も含めた全員をゲストとして考えられることも多いのが特徴です。会社関係は呼ばずにごく親しい友人と親族のみという結婚式では両親や家族が積極的に参加するアットホームな演出も好まれます。そのような結婚式では両親へのエンドロールメッセージが多少長くなっても大丈夫です。
それではこちらの場合のメッセージのポイントをご紹介していきます。
ポイント1.素直な気持ちを言葉にのせる
アットホームな式だからこそ、素直な気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。自分の言葉で語るメッセージは、ゲストの心に響きいつまでも忘れられない思い出となるはずです。
夫婦の先輩として これからも色々相談にのってください いつも頼りにしてます(36文字)
ポイント2.小さいころの思い出をいれる
お世話になった両親や親族へは、小さいころの思い出や感謝の気持ちを伝えられる文章にしましょう。覚えていてくれたことに感動する方も多いはずです。
またバーベキュー連れて行ってね!今度は旦那さんも一緒に行きます!(33文字)
ポイント3.今日を迎えられたことへの感謝を伝える
結婚式を迎えるまでに、顔合わせやいろいろな準備にも協力してくれて、なにより二人の結婚を一番に喜んでくれているはずのご両親へ、産んでくれた感謝を伝えられる文章にすれば、身内のゲストも嬉しいことでしょう。
今日まで本当にありがとう 迷惑ばかりかけてしまったけど いつも一番の味方でいてくれました 今日の日を一緒に迎えられたことに 心から感謝しています(68文字)
関係が薄い親族へのメッセージ
結婚式に駆けつけてくれた親族に向けたコメントですが「みんな同じになってしまう」「かかわりが薄くてどんな人だったかも定かでない」など悩みどころのようです。そんなときに参考にしたいポイントをいくつかご紹介します。
感謝の気持ちを伝える
あまり会ったことの無い親族でも、ふたりの為に来てくれた大切なゲストです。今まで関係が薄いのであれば、今日来てくれたお礼やこれからのことをメッセージにしましょう。
ご遠方からありがとうございます(15文字)
今度北海道へ遊びに行かせてください!(18文字)
新居にも遊びに来てください(13文字)
お正月に会えるのを楽しみにしています(18文字)
両親に情報を求める
せっかく出席してくれる親戚なので、事前に人となりをご両親に確認しておくとよいでしょう。自分が忘れているだけで意外と接点があったり、幼少期にお世話になっていたことが判明する可能性もありますよ。
私も◯◯さんのような良妻賢母になれるよう頑張ります!(26文字)
僕のギター好きは◯◯さんに似たのかも 今度セッションしましょう!(32文字)
家族単位でまとめる
たくさんの親族がいて「どうしてもメッセージが浮かんでこない」なんてこともあるはず。そんな時は、両親にどんな人なのか、どんなことをしている人なのか、聞いてみるのも手です。もしくは一人ひとりへのメッセージではなくて、夫婦や家族でまとめてメッセージを書きましょう。
お話しできて嬉しかったです(13文字)
◯◯さんみたいに明るい男になります!(18文字)
小さなころから見守ってくれて ありがとうございました(26文字)
まとめ
エンドロールムービーのコメントについてのご紹介はいかがでしたか?
エンドロールムービーは、新郎新婦が退場した後でゲストに感謝を伝える事の出来る、結婚式の結びに欠かせない演出です。注意点に気を付けるだけで、ゲスト全員が喜ぶムービーができるはずです!ふたりの為に来てくれたゲストが感動して家路に付けるような、素敵なメッセージを作りましょう。
また、エンドロールのコメントを考える上で役立つ結婚式で使ってはいけない忌み言葉と重ね言葉ってなに?NGワードまとめもご覧ください!