結婚式準備で新郎新婦を悩ませる問題のうちの1つが、エンドロールの名前の順番。他にも決めなければいけない事が山ほどあるから、貴重な時間を無駄にしたくないですよね!
今回は結婚式ムービー制作のナナイロウェディング監修のもと、エンドロールの名前順をスイスイ決められる法則をご紹介します!
席次順か五十音順!大きく分けて2パターンから選びましょう
エンドロールで流す名前の順番を決める上で、まずは大枠のコンセプトを決めましょう。大きく分類すると、
- 席次表の順番と同じように主賓から順番にゲストを紹介するパターン
- 順番のあえてつけず、五十音で紹介するパターン
- 席次表と五十音順のいいとこ取りパターン
大きく分けてこの3つのパターンがあります。それぞれの違いについてご説明いたします。
席次順で紹介する
席次表と同じように、「主賓→職場関係→友人→親族→家族」といった流れで、高砂に近い列席者から遠い列席者へと表示するパターンです。きちんとした印象で、しっかりと締めたい新郎新婦の方にはおすすめです。結婚式のエンドロールで一般的なのはこちらです。新郎と新婦を別々に紹介する場合と、新郎新婦を合わせて紹介する場合があります。
新郎主賓→新郎職場関係・友人→新郎親族→新郎家族→新郎両親→新婦主賓→新婦職場関係・友人→新婦親族→新婦家族→新婦両親→新郎新婦
新郎主賓→新婦主賓→新郎職場関係→新婦職場関係→新郎友人→新婦友人→新郎親族→新婦親族→新郎家族→新婦家族
五十音順で紹介する
最近の結婚式エンドロールで増えてきているのが、参列してくれたみんなを平等に分かりやすく、五十音で表示するパターンです。取引先や遠縁の親戚の方が多数参加される場合など、順番にどうしても迷ってしまう場合がありますよね。そういう場合は思い切って、五十音順で紹介する方法もあります。こちらも新郎新婦を混ぜてご紹介する場合と、別々にご紹介するパターンがあります。
- 新郎側・新婦側ゲストを分けて五十音順で流す
- 新郎側・新婦側ゲストを分けずに五十音で流す
席次表+五十音順
しっかりした印象を与えたいけど、友人や同僚の順番でどっちにしていいか迷ってしまう方は、席次表と五十音順を組み合わせたパターンもおすすめです。まずは主賓をご紹介した上で、会社関係、友人関係はグループごとに五十音順でご紹介。最後に親族と家族をご紹介するパターンです。
新郎主賓→新郎職場関係(五十音順)→新郎友人(五十音順)→新郎親族(五十音順)→新郎家族→新婦主賓→新婦職場関係(五十音順)→新婦友人(五十音順)→新婦親族(五十音順)→新婦家族→新郎新婦
新郎主賓→新婦主賓→新郎職場関係(五十音順)→新婦職場関係(五十音順)→新郎友人(五十音順)→新婦友人(五十音順)→新郎親族(五十音順)→新婦親族(五十音順)→新郎家族→新婦家族→新郎新婦
大枠が決まったら、グループ毎の順番を決めましょう
大枠の流れを決めたら、次は「新郎職場関係」「新婦友人関係」などの関係毎のグループ内で、紹介の順番を決めていきましょう。ここでは、席次表に合わせたご紹介順を説明します。前の章で「五十音順」を選んだ方は読み飛ばしてかまいません。
まずは主賓から!
順番は、基本的には席次表と同じです。ゲストに失礼にならないよう配慮し、目上の方から順番に並べます。お招きしたお客様の中で一番の主客・一般的には地位の高い方を主賓として扱います。
また特に大きな理由がない限りは、相手の地位の高さにかかわらず、新郎主賓から紹介するほうがよいでしょう。また、カジュアルな結婚式の場合を除き、主賓に関しては肩書を記載することでゲストのみなさんに紹介します。
主賓紹介の例
- 株式会社◯◯商事 代表取締役社長 △△△△様
- ◯◯県立◯◯高等学校 校長 ☓☓☓様
つづいて職場関係をご紹介!
主賓の次は、職場関係をご紹介します。立場が良く分かる書き方で、目上の方から並べます。
注意しなければならないのは「取引先」です。間違って会社の上司を先にご紹介してしまう方が多いですが、正しくは「取引先→会社の上司」の順番です。
また、元上司関係で現在は退職されている方は、会社の上司・先輩の後にご紹介する方が無難です。同じ社内関係では、地位の高い順番でご紹介します。役職を持たない場合は企業名・部署名のみで構いません。
また、先輩や同僚は、企業名・部署名を略して「先輩」「同僚」と表記する場合もあります。本人に喜ばれる書き方を考えましょう。
取引先会社の方→上司→勤務先先輩→元上司→同僚
気になる友人・知人関係の順番
友人関係は、特に順番に決まりはありませんが、時系列に沿ってご紹介することが一般的なようです。ただしゲストから見ると友人関係に序列をつけられていると感じる人もいますので、大学同期や高校の同級生など各グループ毎で、五十音順に紹介するという方法がおすすめです。
幼馴染(五十音順)→高校の先輩(五十音順)→高校の同期(五十音順)
大学の先輩→大学の同期→高校の先輩→高校の同期→中学の同期→幼馴染
ややこしい?親族の順番
親族の順番は、古くからの慣習で男性側優先という暗黙のルールがありますので、基本的には同列の場合は男性(父方)を先にご紹介します。また、祖父母とおい・めいについてはこの後ご説明する「家族」グループでご紹介してもOKです。
父方親族(大叔父・大叔母→祖父・祖母→おじ・おば→いとこ→従甥・従姪)→母方親族(大叔父・大叔母→祖父・祖母→おじ・おば→いとこ→従甥・従姪)
最後に家族をご紹介
エンドロールの最後に家族をご紹介します。血筋が近い順ですと、「父・母→兄弟姉妹→おい・めい」となりますが、エンドロールの演出として、父と母については最後にご紹介することが多いです。
また、基本的に家族には敬称は付けませんが、家族でも姓が異なる場合は「様」を付けましょう。おい・めいで、小さな子どもには「くん」「ちゃん」を使うのが一般的です。
その他、新郎新婦にお子様がいる場合は、別のグループとしてエンドロールの最後にご紹介しましょう。
義理兄→義理姉→兄→姉→義理弟→義理妹→弟→妹→父→母
個性を出すプラスアルファ☆自分たち独自の演出をしよう!
基本形で並べただけだと、なんだか自分たちの個性が出ていない気がする…。なにか自分たちらしいエンドロールにしたい!みなさんに今までの感謝を伝えたい!など独自の演出を希望される場合のアレンジ方法をご紹介します。
お世話になった方々へSpecial Thanks
ゲストだけではなく当日まで相談に乗ってくれたり、色々なアドバイスを頂いたプランナーさん・司会者のお名前やホテル名などを追加します。結婚式当日は新郎新婦は忙しいため、なかなか式場やプランナーさんに御礼の気持ちを伝える時間がありません。エンドロールでしっかりと感謝の気持ちを伝えるのも一つの手です。また、あとでエンドロールを見返したときに、当日だけの思い出ではなく、一緒に作り上げた記憶も思い出すこともできますね。
幸せをもたらすプランナー ◯◯様 本日の名司会者 ◯◯様
ゲストとの思い出の写真を添える
ゲストのグループごとに思い出の写真を挿入して、今まで歩んできた人生を振り返ってみてはどうでしょうか?プロフィールムービーを用意しなかった場合や、プロフィールムービーでは紹介しきれなかった写真も紹介することができます。自分の名前が表示されない時間もゲストに楽しんでもらえます。
コメントで個々にメッセージを!
もし準備に時間があるのであれば、お名前と一緒にコメントを入れるのもおすすめです。日頃、面と向かって感謝の気持ちを伝えることはあまりありませんので、エンドロールで「ありがとう」の気持ちをお伝えしましょう。
個別メッセージの書き方は【保存版】結婚式エンドロールのコメント文例完全マニュアルをご覧ください。
式に参加していない方の名前もご紹介
どうしても仕事の都合で来られなかった仲の良い友人の名前を入れてみてはいかがでしょうか。式の後で、エンドロールのムービーを見せて感謝の気持ちを伝えることができます。
また、今は天国にいる高校時代の恩師など、お世話になった故人の名前をご紹介して、感謝の気持ちを伝えるのも手です。結婚式を迎えることができたのは、当日来場したゲスト様だけではなく、参加していない多くの方の支えがあってこそですので、きちんと感謝の気持ちが伝えられるといいですね。
出来上がったら必ず確認したい注意点
最後に、エンドロールムービーが出来上がったら確認しておきたい注意点をご紹介します。数分で確認できる基本的な内容ですので、ぜひ見なおしてみてください。
ムービーの時間が長すぎる
エンドロールは5分が目安!
エンドロールムービーは一般的に4〜6分程度であることが多いです。コメントなどを詰め込みすぎて、ムービー自体が長くなり過ぎていませんか。あまり長いムービーは、ゲストに飽きさせてしまう恐れがあります。6分以上のムービーになっている場合は、5分程度を目安に短縮できるところがないか、もう一度構成を見直しましょう。
スクロールが速すぎる
スクロールは上から下までで6〜7秒
上の内容と似た注意点として「スクロールが早過ぎる」ケースも多くあります。短い時間で多くを詰め込み過ぎると、スクロール速度を速くしてしまいがちです。画面の上から下までで、6〜7秒程度を目安に、速すぎないかチェックしましょう。
誤字脱字や旧漢字の間違い
実はとても多い間違いの一つとして、ゲストの名前の誤字脱字があります。特に旧漢字などで間違っている場合が多いので要注意。式前日に気づいた…なんてことのないように、丁寧に確認しましょう。また、準備の段階でゲストの苗字が変わることもあります。出来る限り最新の情報を掲載できるように心がけてください。
まとめ
エンドロールムービーで名前のご紹介順についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。エンドロールムービーでは決まりきった形式はないので、失礼のないように基本形でまず組み立て、そこから大きく外れないように自分たちの個性を織り交ぜて作成するのがポイントです。
あなたがゲスト一人一人を大切に想い、丁寧に作られた気持ちはゲストの皆さんにきっと伝わりますので、是非制作の過程も思い出のひとつとして、楽しんで作ってみてください♪