結婚式や新婚旅行など、結婚に関するイベントは出費がかさみますよね。そんな中、前撮りを検討している方も多いのではないでしょうか。費用を抑えつつ、後悔のない前撮り写真を残したいなら、知っておきたいのが費用相場。とはいえお金のことはなかなか周りには聞けないですよね。
「前撮りの相場っていくらなの?」「前撮り費用をおさえる方法は?」という疑問をお持ちの方へ、この記事では、
- 前撮りについて
- 前撮りの費用相場
- 前撮り費用を左右するポイント
- 前撮り費用をおさえる方法
- 前撮り料金の注意点
について紹介していきます。卒花さんはどうしていたのかデータも掲載しますので、あわせて参考にしてくださいね。
前撮りとは?
前撮りとは、結婚式の前にドレスや和装でウェディングフォトを撮影することです。記念写真を残すことができるほか、結婚式当日に時間の関係などで着ることができなかった衣装を着ることができます。撮影した前撮り写真は、ウェルカムボードや結婚式ムービーの素材にもなるので、お気に入りの写真を残したいものです。
前撮りにかかる費用の内訳
前撮りにかかる主な費用の内訳は以下の通りです。
- 撮影料金
- 衣装代
- ヘアメイク代
- 写真補正料金
- アルバム料金
- 写真料金
- データ料金
- 撮影場所使用料金
- ロケ地までの交通費
撮影スタジオのプランによっては、追加料金がかかるオプションの項目が異なるので注意が必要です。
前撮りの相場は?
では前撮りの費用相場について紹介していきます。卒花さんたちは前撮りにいくらぐらい費用をかけたのでしょうか?ゼクシィ結婚トレンド調査のデータをもとにご紹介します。
卒花さんたちの費用相場(スタジオ撮影の場合)
卒花さんたちがスタジオなどの事業者に支払った別撮り撮影の費用調査の結果は次の通りです。(調査数235)
費用 | 割合 |
5万円未満 | 11.5% |
5〜10万円未満 | 31.1% |
10〜15万円未満 | 18.3% |
15〜20万円未満 | 11.9% |
20〜25万円未満 | 11.9% |
25〜30万円未満 | 5.1% |
30〜35万円未満 | 4.7% |
35〜40万円未満 | 1.7% |
40〜45万円未満 | 1.7% |
45〜50万円未満 | 0.0% |
50万円以上 | 2.1% |
前撮りにかかった平均費用は14万円で、約半数の卒花さんが10万円前後で前撮りを行ったことがわかります。また、最も多かった回答は「5〜10万円未満(31.1%)」でした。次に「10〜15万円未満(18.3%)」、その次に「15〜20万円未満・20万円〜25万円(11.9%)」という結果でした。
高額前撮り
そんな中、前撮りに50万円以上かけたという人も2.09%と少数ですがいらっしゃいます。前撮りは撮影場所やロケーション、衣装にこだわると高額になりがちです。衣装1着のみではなく複数着用するなど、衣装の着用数が多くなることも高額になる理由のひとつです。
節約前撮り
10万円前後で前撮りを行った卒花さんが半数を占める中、2万円以下という安さで前撮りをした卒花さんもいました。格安の理由には、衣装がワンタッチ着物(参考動画:ワンタッチ着物)であったり、小さなデジカメによる撮影、1カット分のデータしかもらえない等の理由があります。
前撮り価格を左右するポイント
前撮りの価格を大きく左右するポイントとして、
- スタジオ撮影のみにするか
- ロケーション撮影のみにするか
- スタジオ撮影とロケーション撮影をするか
- 衣装をどうするか
という点が挙げられます。どんなイメージの前撮り写真を残したいかによって、金額は変わってきますよ。卒花さんへのアンケートによると、一番多かったのは「ロケーション撮影のみ」「衣装は新郎は紋服のみ・新婦は色打ち掛けのみ」でした。次に詳しく解説していきます。
スタジオ撮影のみ
スタジオ撮影のみの場合、かかる費用は平均15.4万円とロケーション撮影に比べて安く済ませることができます。スタジオだと「他人と似たような撮影になってしまうのでは?」という不安がありますが、持ち込む小物などを工夫すればオリジナリティのある前撮りにすることができます。
参照:ハナユメ公式Instagramのユーザーアンケート(2021年3月14日取得)、回答数495
ロケーション撮影のみ
ロケーション撮影のみの場合、かかる費用は平均16.7万円でした。ロケーション撮影といっても撮影場所はさまざまですが、ロケーション場所にこだわると交通費だけでも高額になることがあります。とはいえロケーション撮影の魅力は、季節ならではの風景やふたりの思い出の場所で撮影することができ、映画のワンシーンのようなおしゃれなイメージの写真を残すことができます。
参照:ハナユメ公式Instagramのユーザーアンケート(2021年3月14日取得)、回答数449
衣装
写真に残すなら妥協したくない衣装ですが、価格を大きく左右するポイントのひとつでもあります。よくあるパターンとしてはプラン内で借りられる衣装には限りがあり、オプションで衣装の種類が増える、などです。
衣装の数や種類によっても料金は変わります。衣装を2着以上着る場合は和装+ドレスの組み合わせだけではなく、カラードレスの複数着用や白無垢+色打ち掛けなどの組み合わせもありますよ。
前撮りの費用をおさえる方法
前撮りはこだわればこだわるほど、どんどん費用が膨れ上がります。しかし同じ写真でも、ちょっとした工夫をすることで費用をおさえることができます。前撮りの費用をおさえる方法について、ひとつずつ解説していきます。
平日に撮影する
多くの人が土日での撮影を希望するため、平日は料金が安くなっていることが多いです。平日の撮影だと料金をおさえられるだけでなく、特典をつけてくれる撮影スタジオもあるほどです。ロケーション撮影なら人が少ない中で撮影することもできるので、平日の撮影はメリットが多いです。
オフシーズンに撮影する
桜や紅葉と一緒に撮影するのが人気の春・秋に比べ、梅雨・夏・冬などのオフシーズンは料金が安く設定されていることが多いです。特に観光地などはオフシーズンだと交通費をおさえられます。
ただし、オフシーズンの撮影にはデメリットもあります。重ね着をした和装は真夏だと熱中症の心配があったり、薄着のドレスは真冬だと寒い中での撮影、とハードな撮影になることが予想されます。衣装と季節の組み合わせはよく考えるようにしましょう!
データのみの受け取りにする
プランに含まれているアルバムを無くして、データのみの受け取りにすると更に費用をおさえることができます。もしアルバムが必要な場合はデータのみを受け取り、印刷会社に依頼することで、クオリティはそのままに料金をおさえることができますよ。
小物は持ち込みにする
写真を華やかにするブーケや和装にぴったりの番傘など、撮影で使いたい小物に追加料金がかかる場合は持ち込みにすることで費用をおさえることができます。ただし、スタジオ・撮影業者によっては持ち込み料金がかかる場合もあるので、事前に確認するようにしましょう。
前撮り料金の注意点
前撮りで予期せぬ出費を防ぐためには各プランについて次のような点に注意しましょう。
- 撮影内容(場所、衣装数)
- 撮影枚数
- オプション料金となる項目
- 衣装や小物の持ち込みの可否
- 納品される物(データのみ、アルバム込みなど)
- 追加料金が発生するケース
プランに含まれていると思っていた項目に追加料金がかかるなんてこともあります。例えば「着付け代」や「和装のかつら」など、プランに含まれている場合とそうでない場合があり、あとあと別料金になることが判明することもあります。どの項目に追加料金がかかるかどうか、契約前に確認するようにしましょう。
また小物はレンタルと持ち込み、どちらがお得になるかをよく考えましょう。案外レンタルで借りた方が、手間がかからず安く済ませられるかもしれません。もし小物を持ち込む場合には、持ち込み料金がかかるかどうか確認するようにしましょう。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
さて、今回は前撮りの相場について解説してきました。最後にこの記事のポイントをおさらいしておきましょう。
- 前撮りの費用相場は、平均が約14万円。およそ半数の卒花さんが「10万円前後」で前撮りを行っている
- 前撮りの費用をおさえるには「平日に撮影する」「オフシーズンに撮影する」「データのみの受け取りにする」「小物は持ち込みにする」
- 契約前にプラン内容をしっかり確認することで予期せぬ出費を防ぐことができる
- 「なにがオプションになるのか」「撮影内容」「撮影枚数」「衣装や小物の持ち込みの可否」「追加料金の有無」を確認しよう
今回ご紹介した内容を参考に、お二人の希望や予算に合ったプランを選び、費用を賢く抑えて素敵な前撮り撮影にしてくださいね。一生の思い出に残る大切な写真が残せることを願っています。