結婚式費用を親が出さないのは普通?援助の頼み方やモヤッとした時の解決策

結婚式費用を親が出さないのは普通?援助の頼み方やモヤッとした時の解決策

高額になりがちな結婚式費用。半数以上のカップルが親の援助を受けると言われているなか、両家または片方が出さない方針だとモヤッとしてしまうことも。今回は、親への資金援助の頼み方や疑問を解説します。

目次

  1. 結婚式費用を親が出さないケースは約3割。一方の親のみの場合も
  2. 親の援助についてモヤッとしたら、まずは相手に相談
  3. 実際、結婚式費用の援助はどう頼む?
  4. それでも親が結婚式費用を出さない方針のとき
  5. 援助をお願いする前に知っておきたいQ&A
  6. まとめ

気づいたら高額になりがちな結婚式の費用。ゼクシィ 結婚トレンド調査2022によると、挙式・披露宴・ウェディングパーティーの平均総額は303.8万円。すべて自分達の貯金から出すのは大変なので、親から援助してもらえると正直ありがたいですよね。

もちろん、資金援助は親の「気持ち」として受け取るべきもの。援助をしない方針のご家庭もあります。でも、両方もしくは片方の親が出さない場合、ちょっぴりモヤッとしてしまうこともあるかもしれません。

この記事では、結婚式費用を親が出さない方針のとき、人間関係を壊しにくい援助の頼み方や考え方を解説します。お二人や家族が納得して結婚式当日を迎えられるように、ぜひ参考にしてみてくださいね。

結婚式費用を親が出さないケースは約3割。一方の親のみの場合も

そもそも、結婚式費用を親が援助するケースは多いのでしょうか?お祝いとして出してくれる親も多いですが、子供を自立した大人とみている場合や経済的な事情で援助をしないケースもあります。

まずは、先輩カップルのデータをもとに、親の資金援助の状況を見ていきましょう。

約7割のカップルが援助を受けている

ゼクシィ 結婚トレンド調査2022によると、71.9%のカップルが親から結婚資金援助を受けたと回答。ただし、妻の年齢が35歳以上の大人カップルになるほど援助を受ける割合は減ってくる傾向にあります。

資金援助の総額は、平均162.7万円。同調査によると、結婚式費用の総額は平均で303.8万円なので、半額程度を親の援助でカバーできる計算です。意外にも、大きな金額をもらっているケースが多いようですね。

片方の親からのみ援助を受けるケースも

ゼクシィ 結婚トレンド調査2022によると、「両家からそれぞれ援助があった」とする割合は72.4%。一方で、16.6%が「片方の親からのみ援助を受けた」と回答しています。

家庭の考え方や経済状況など家庭によって事情が異なるため、必ずしも両家からもらうケースばかりではないことは頭に入れておいた方がよいでしょう。

結婚式費用を親が出さなくても問題ない

データにもあった通り、援助を出す・出さないは親が決めること。気持ちの問題なので、どちらのケースであってもおかしくありません。

カップルによっては、「自分達の力で式をあげたい」「親に口出しされたくない」などの理由で親からの資金援助を断るケースも。自分達も親も納得していれば、自分達だけで式の費用を捻出することも問題ありません。

ただし、親の立場としてどうしても援助したいという希望があれば、親の顔を立てて受け取ることも大切です。式は自分たちで挙げたいというこだわりがあるなら、新生活への備えとして受け取りたいと交渉するのもよいでしょう。

親の援助についてモヤッとしたら、まずは相手に相談

結婚が決まったタイミングや最終見積もりのタイミングなどで受け取ることが多い、親からの資金援助。結婚式の準備が進むにつれて「あれ、うちの親は出さないつもりなのかな…?」「うちの親は出したのに、相手の親からは援助の話しがないな…」などと悩むケースも多いようです。

1人でモヤモヤしていても、解決に繋がりません。まずは新郎新婦の間で話し合ってみませんか?

親援助について悩んだとき、話し合いのポイントは?

親の資金援助について悩んでいることがあれば、まずは率直に相手に相談してみましょう。援助してほしい金額・親の性格や考え方・どんなところにモヤッとしているのか…など、お互いに知っていること・考えていることを共有するのがおすすめです。

もし親に資金援助を依頼することになった場合、相手の親には言いにくいもの。今後の関係性のためにも、実子が積極的に話しを切り出すように心掛けましょう。

結婚式費用を新郎新婦で折半して、自分の負担分をいくらか助けてほしいと、「二人から」ではなく「自分と親」の関係で依頼してみる方法もあります。

結婚式準備について話し合っておきたいこと

もしこれから結婚式準備を始めるのであれば、のちのちお金で悩まないように話し合っておきたいことがあります。

結婚式準備について話し合っておきたいこと
  • 理想の結婚式(グレードや規模感・費用の捻出方法など)
  • 予算
  • 現状の貯蓄額と不足金額
  • 資金援助についての親の方針

「どんな想いがあって、こんな式を挙げたい」「それにはいくら必要で、いくら足りない」という観点で状況を整理しておくことで、親へのお願いもしやすくなります。結婚式準備の優先順位もつけやすくなるので、どんどん見積もりが高くなる現象も防げるでしょう。

実際、結婚式費用の援助はどう頼む?

実際に親に資金援助をお願いする場合、どんな方法があるのでしょうか?親の性格や考え方に合わせて、頼みやすい方法を考えてみましょう。

素直にお願いする

電話やメールは極力避けて、二人でお願いに行くのがベストです。結婚式準備の報告や叶えたい理想を伝えつつ、「ふたりの資金では足りない」と素直に伝えてみましょう。

「衣装代だけ」「招待する親族のぶんだけ」「〇〇円足りない」など、具体的に依頼するのもポイントです。

準備に親を巻き込む

式場見学や衣装選びなど、結婚式の準備に積極的に親を巻き込むことで、援助の気持ちを引き出すカップルも。見積もりも一緒に見てもらうことで、「この式場で挙げたいけど、これくらい足りない」という話しもしやすくなります。

親同士で話してもらう

片方の親が「援助するべき」という方針の場合に有効な方法です。食事会など両家が会する場面で、それとなく親同士で援助の話しをしてもらうとよいでしょう。

返済前提で貸してもらう

援助はしないという意志が固い親には、「結婚式後に返済する」「ご祝儀から返す」などの条件で貸してほしいと依頼するケースも。結婚式場が前払い制で、取り急ぎお金を用意する必要があるカップルなどがこの方法を取る場合があるようです。

それでも親が結婚式費用を出さない方針のとき

二人で依頼しても、親の気持ちが変わらないケースも。そんな時、どのように気持ちを整理したらよいのでしょうか?SNS上のリアルな意見もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

親の価値観や立場を理解する気持ちも大切

本来、援助金は“親の気持ち”として受け取るもの。二人でお願いしても親の方針が変わらない場合は、親の考え方を受け入れる気持ちも大切です。

結婚後も末永い付き合いになるので、価値観や状況の違いを理解し、時には空気を読むことも必要。「自立した大人として見てもらっている」「そのぶん親に口出しされることなく、自分達の式を楽しめる」と考えれば、前向きに結婚式準備を進められるでしょう。

結婚式費用の親援助についてお悩みの声も

実際に、SNSで見かけるお悩みや意見も見てみましょう。「両家ともなし」「片方だけなし」「お願いして出してもらった」など状況は違えど、交渉したり、自分を納得させたりして解決しているようです。

片方の親の援助がないケース

片方の親が出さない場合、モヤッとした気持ちになってしまうもの。相手の親ならなおさら、ストレートに伝えられず悩んでしまいがちです。

まずはパートナーと相談のうえ、「資金援助をお願いする」または「援助を受けない代わりに自分達の好きなように演出を決める」など、納得のいく方法を見つけられるとよいですね。

結婚式への要望が多い親に援助を依頼したケース

結婚式への要望が多い親の場合は、資金援助のお願いもしやすくなります。親の要望を反映させた場合の見積もりを、しっかり提示できるとよいでしょう。

親の方針を受け入れたケース

一人前の大人として、自分で結婚式を挙げるべきと考える親もいます。新郎新婦の意志を尊重して、結婚式への口出しもないケースなら、お互い納得できそうですね。そもそも、結婚式を「育ててくれた親への感謝の場」と考えて、両親を招待する新郎新婦も多いです。

親に期待せず自力で式を挙げるケース

親を頼らず、前向きに夫婦二人三脚でやっていくケースも珍しくありません。「すべて2人の力でやってきた!」という事実が、夫婦間の結束や自信につながるでしょう。

援助をお願いする前に知っておきたいQ&A

最後に、結婚式費用の親援助について、抑えておきたいポイントをご紹介します。

援助を受けない場合はご祝儀をもらう?

結婚式の費用を援助した場合、親は結婚式当日のご祝儀を出さないのが一般的。費用を負担しているので、親も主催側と考えれば自然ですね。

両親が結婚式の費用を負担しない場合、一般的に10万円〜30万円がご祝儀の相場とされています。

援助を受けたら、結婚式の主催者は親になる?

結婚式の費用を援助してもらっても、必ずしも親名義で招待状を出さないといけない訳ではありません。最近は、新郎新婦の名前で招待状を出すケースがほとんどです。

ただし援助してもらっている手前、念のため招待状作成前に両家に確認をとった方が安心でしょう。

いくらまでもらって大丈夫?贈与税のルールは?

贈与税とは、人から財産をもらったときにかかってくる税金のこと。一般的に、年間で合計110万までは贈与税がかかりません。ただし、これは受け取る側の限度額なので、父から110万・祖母から110万もらってしまうのはNGです。

ちなみに、結婚式の費用を親が式場に直接支払うケースは、贈与とみなされず非課税です。

また、ご祝儀や結納金についても、国税庁によると「個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物又は見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの」として贈与税はかからないとされています。

さらに、2023年3月31日までの期間限定で利用できる制度も。「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置」を使えば、祖父母や父母等から、18歳以上50歳未満の子や孫等へ結婚資金を贈与した場合、300万円まで非課税になります。

ただし、口座から引き出す際に費用の領収書が必要になるなど用途の制限があるので、銀行ホームページなどをしっかり確認して慎重に対応しましょう。

まとめ

この記事では、親から結婚式費用の援助の話しが出ない場合について、考え方やお願いのしかたをご紹介しました。ポイントをおさらいしましょう。

記事のまとめ
  • 結婚式費用について、親から資金援助を受けるカップルは約7割
  • 親の方針や経済状況により、「援助なし」「一方の親からのみ」というケースも珍しくない
  • 親から援助の話しがなく悩んでいるなら、まずは相手に相談してみるのがおすすめ
  • 素直に援助のお願いをするパターンや、結婚式準備に親も巻き込んで様子を伺うパターンもある
  • あくまで親援助は親の気持ちの問題。お願いしてもダメなら、親の考え方を受け入れることも大切

家庭によって子どもへの愛情の示し方は異なるもの。お二人やご両親が納得して、幸せな結婚式を迎えられるようお祈りしております。