入籍の報告をすると、親戚や友人、職場の人にお祝いをいただく機会が増えますよね。入籍祝いをいただいたら、基本的にお返しをすることがマナーとされています。
でも、お返しの品物の選び方に悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。入籍祝いのお返しの仕方には、お返しをする日程や予算のほか、のしの種類や贈ってはいけないものなど、覚えておきたいマナーもたくさんあります。
そこで今回は、入籍祝いのお返しのポイントはもちろん、おすすめの具体的な品物などをご紹介していきます。入籍祝いのお返しにお悩みの人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
入籍祝いのお返しは必要?
結婚式を挙げた場合は列席者に引き出物を渡すため、おもてなしでお返しをすることができます。一方、結婚式を挙げなかった場合や結婚式に来れなかった人などから入籍祝いをもらうことは多いものです。
入籍祝いではおもてなしをすることができないため、お返しが必要になります。そのため、入籍祝いをもらった全員にはマナーとしてお返しを用意するべきなのです。
のしはどうする?入籍祝いのお返しのマナー
ここで、入籍祝いのお返しのマナーを簡単にご紹介していきます。基本的なマナーとして覚えておきたいのは、以下の6つのポイントです。
- のし紙は基本的に必要
- 入籍祝いのお返しは1ヶ月以内に
- 入籍祝いが配送されたら、まずはお礼
- 手紙やメッセージカードを添えるのもあり
- 入籍祝いのお返しで選んではいけないもの
- 予算はもらった物の3分の1か半返し
お返しの品物の選び方や予算、お返しのタイミングまで1つずつ解説していきますので参考にしてみてくださいね!
1.のし紙は基本的に必要
入籍祝いのお返しには、水引が印刷されたのし紙が必要です。
水引は紅白か金銀、10本の結び切りを選びましょう。表書きには「内祝い」と書かれたのしを選び、のし下には入籍後の新しい姓のみ、または夫婦連盟で書きます。
ちなみに、様々なお祝い事に使われる蝶結びののしは、「何度も結び直せる」という意味を持つことから入籍祝いのお返しののしにはタブーとされています。間違えて蝶結びののしを付けてしまうと、マナーのない人と先方に思われてしまうので覚えておくと安心ですよ。
カジュアルで親しい間柄でも、のし紙がないと失礼だと感じる人もいるため、迷った場合でも基本的に付けておいた方がいいでしょう。
2.入籍祝いのお返しは1ヶ月以内に
入籍祝いのお返しは基本的に1ヶ月以内に贈るのがマナーとされています。親戚や友人、仕事関係の人など多くの人に入籍祝いをいただいた場合は、誰にお返しを送ったのか忘れてしまう可能性もあります。
入籍祝いをいただいた人のリストを作るなどして、お返し忘れをしてしまうことのないように注意しましょう。
ただ、入籍後は手続きなどでバタバタしてしまうことが多く、どうしてもお返しが遅れてしまう場合もあるかもしれません。その際は、手紙やメッセージにお詫びの言葉を添えることで誠実さが伝わりますよ。
3.入籍祝いが配送されたら、まずはお礼
遠方の親戚や友人などから、入籍祝いが配送で送られてきた場合は、まずは電話か手紙でお礼の言葉を伝えましょう!
親しい友人などカジュアルな間柄であれば、メールやラインでお礼をしてもいいかもしれません。お返しの品物を郵送で送った場合は、連絡がないと贈った相手もちゃんと配送されたか不安になるはず。こちらから連絡をすれば手元に届けられたことにホッとするため、届いた連絡は必ず行いましょう。
入籍祝いのお返しは、マナーとして1ヶ月以内に発送すれば大丈夫ですよ。
4.手紙やメッセージカードを添えるのもあり
親しい友人などカジュアルな間柄の相手に入籍祝いのお返しを贈る場合は、手紙やメッセージカードを添えるのもおすすめです。気持ちが伝わって、あたたかなお返しになるので、受け取った相手も嬉しい気持ちになるはず。
また、職場の上司など目上の方にも、きちんとした便箋で丁寧な手紙を添えれば、丁寧さが伝わって喜ばれるでしょう。
5.入籍祝いのお返しで選んではいけないもの
入籍祝いのお返しの中には、実は避けた方がいい品物があります。おもに、以下のようなものが挙げられます。
- 弔辞に使われることが多いお茶
- 「切れる」を連想させる包丁、ハサミ
- 「割れる」を連想させる陶器やガラス製品
- 2や4など割り切れる数のセットのもの
- 忌み言葉である「苦」や「死」を連想させる櫛
- 金額がハッキリと分かるような現金や商品券・ギフトカード
意外と注意するべきポイントが多いですよね。特に、マナーを重んじていそうな目上の方に贈るときは、慎重に選びましょう。
ただ、お返しは相手が喜ぶことが一番です。親しい友人などカジュアルな関係の人へのお返しはそこまでこだわる必要はないかもしれません。昨今では特に、こだわることも減ってきているとは言えますので、相手に合わせて選ぶ配慮をしてみましょう。
6.予算はもらった物の3分の1か半返し
入籍祝いのお返しの予算は、もらった物の3分の1か半返しが基本です。
例えば、10,000円程度のものをもらったら、3,000円〜5,000円で予算を組みましょう。特に親戚からは高額のお祝いをもらうこともあるはず。そういったお祝いへの半返しは、お祝いの気持ちを返すという意味になって、逆に失礼になることもあります。
基本的に、入籍祝いには3分の1程度の予算で組むのが無難でおすすめです。
また、高すぎると気を遣わせてしまいますが、反対に、安すぎるものをお返ししてしまうと失礼になります。入籍祝いでもらったものは、さりげなくネットで値段のリサーチをしてみると、失敗を防ぐことができるので安心ですよ。
【入籍祝いのお返しになやんでいるあなたへ】具体例をご紹介
ここで、入籍祝いのお返しのもの選びに悩んでいる人のために、具体的におすすめの贈り物をご紹介していきます。渡す相手に合わせて選んでみましょう。1つずつ解説していきますので、参考にしてみてくださいね!
1.ちょっと高級なお菓子
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普段あまり自分では買わないような、高級なお菓子を選ぶのもおすすめです。消え物はかさばらないうえ、失敗の少ない無難なアイテムの1つと言えます。相手の好みのお店やお菓子を知っていれば、ピンポイントで選びやすくさらに喜ばれるでしょう。
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バウムクーヘンは、お菓子の中でも縁起が良くて大変おすすめです。年輪を重ねるようにずっと一緒にいるという意味合いがあるので、縁起物として長年愛されています。バウムクーヘンはサイズもたくさんあるので、相手に合わせて選ぶのもおすすめですよ。
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グループで入籍祝いをもらった場合は、多めに入った個包装のお菓子を贈るのがおすすめです。個包装なら大人数でも簡単に分けやすいので、困らせずに済みますよね。すぐに食べて頂けそうなら生菓子でもありですが、クッキーなど賞味期限も長めのものを選ぶと安心できます。
2.ジュース
気軽に贈りやすいジュースも、基本的に老若男女に喜ばれるため大変おすすめです。普段自分では買わないような瓶のものを選ぶと、高級感が出ますよ。
子どものいる家庭や大家族などの場合は、ミニ缶サイズのジュースの詰め合わせなども特に喜ばれるのでおすすめです。ジュースは重くなってしまうため、手渡しではなく配送にすることで配慮が感じられますよ。
3.親しい間柄なら直接聞くのもあり
職場の上司や目上の方にはおすすめできない方法ですが、親しい友人などカジュアルな間柄の相手に贈る場合は、直接好みの品を聞いてみるのもありです。好みの品を聞けば、失敗はないので安心ですよね。
ただ、親しい間柄とはいえ、失礼のないように遠回しで聞けるように配慮することも大切ですよ。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
- 入籍祝いを頂いたら、基本的に全員にお返しをするのがマナーである
- 入籍祝いのお返しには水引が印刷された、のし紙を付ける
- 入籍祝いのお返しには、切れ物や割れ物など送ってはいけないものもある
- 入籍祝いのお返しの予算は頂いたものの半分か3分の1にすると相手に気を遣わせない
- お返しを贈る際は、相手との間柄や、家族構成などに合わせて贈り物選びをすると配慮があって喜ばれる
今回は、入籍祝いのお返しのマナーや予算、おすすめの品物など詳しく解説してきました。お返しを贈る相手によって、贈るものを変える配慮をすることも大切ですよね。
入籍後は色々な手続きも多いので、お祝いのお返しになかなか気を配れない場合もあると思います。入籍祝いのお返しのポイントをおさえておけば、いざというときに焦ることが無くなりますよ。
今回の記事をぜひ参考に、素敵な入籍祝いのお返しを考えてみてくださいね!