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結婚祝いをもらったら内祝いを贈るのがマナーです。しかし、「内祝いにどれくらいの金額のものを贈れば良いのか」「いつまでに贈るべきなのか」と、悩むことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、結婚内祝いの金額相場やおすすめギフトについてご紹介します。また、基本マナーやギフトの選び方なども詳しく解説するので、結婚内祝いでお悩みの方に必見の内容です。本記事を参考にしながら、それぞれのケースに適したギフトを探しましょう。
結婚内祝いとは
結婚するまではお祝いを贈ることも、もらう機会もないため、内祝いのイメージがつかない方も多いのではないでしょうか。ただ、結婚後はお祝いをもらったり、贈る場面も増えるため、内祝いの意味や種類を知っておくと今後の生活にも役立ちます。ここでは、内祝いが本来もつ意味や役割について紹介します。
内祝いの意味や役割
結婚祝いのお返しとして贈るものを「内祝い」と呼びます。ただ、本来の内祝いは家でのお祝い事(幸せ)を周りの方にお裾分けするという意味があります。昔は、お祝いをもらった、もらわないに関わらず、幸せのおすそわけをする習慣があったようです。
似た言葉との違い
「片祝い」、「おため返し」、「引き出物」など内祝いと似た言葉があります。似たような響きのため、困惑してしまいがちですよね。ただ、これらの言葉と内祝いの意味は大きく異なるため、混同しないためにもそれぞれの意味を確認しておきましょう。
- 片祝い…お祝いを頂いてお返しをしないこと
- おため返し…結婚祝いを頂いたときに、1割の金額を半紙などとお返しする風習
- 引き出物…披露宴に参加したゲストに感謝の気持ちとしてわたす贈り物
内祝いの種類
内祝いは結婚だけでなく、さまざまなお祝いの場面で使用されます。
例えば、
- 出産内祝い
- 初節句内祝い
- 新築内祝い
- 快気内祝い
などがあります。結婚後はお祝いをもらったり、内祝いを贈る場面が増えてくるのでさまざまな内祝いがあることはおさえておきましょう。
結婚内祝いの金額は「半返し」が基本!関係性別に見る費用目安
内祝いを選ぶにあたって気になるのが内祝いの金額です。内祝いは、基本的には感謝の気持ちや幸せをお裾分けしたいという気持ちが大切で、予算に厳密な決まりはありません。
ただし、結婚内祝いの相場はあるため、相場から大きく外れるような金額相当のお返しだと失礼にあたってしまうこともあります。頂いた金額やお祝いを頂いた人との関係性により内祝いの金額が異なるため、ここでは5つの関係性別の費用目安を紹介するので参考にしてください。
家族の場合
両親や祖父母、兄弟姉妹などの場合は、基本的には相場は気にしなくても構いません。ただ、世帯を持った兄弟姉妹から3〜5万円ほどのお祝いをもらった場合には1万円程度の内祝いを贈るのがよいとされています。
家族の場合は、「引き出物のみ」「食事会を開く」など、家族の意向や希望に合わせたお返しも可能です。あえて物ではなく、食事会などで思い出でお返しするのも素敵ですね。
親戚の場合
親戚の内祝いの相場は1〜5万円は1/2または1/3返し、10万円以上は1/3が一般的です。親戚からのお祝いは、これからの2人の生活を支援しようとする気持ちから高額になるケースもあります。そのため、内祝いが高すぎると、その気持ちを無駄にする可能性があるため、1/3がよいとされています。
上司の場合
上司への内祝いは、1〜3万円は1/2または1/3返し、5万円以上は1/3が相場になります。目上の方に対して、1/3程度で良いの?と不安になる方もいると思います。ただ、多めに返すと逆に失礼にあたる可能性があるため、1/3で問題ないとされています。
同僚や友達の場合
同僚や友達の場合は、お祝いの金額に関わらず1/2(半返し)が基本です。ただし、以前にお祝いを贈ったことがあり、内祝いをもらっている場合はそのときの金額を参考にしてください。基本は半返しですが、同程度の相場の方がより安心です。
連名の場合
お祝いは一人だけではなく、数名で頂くケースもあります。連名の場合は1人あたりの金額を計算し、1,000円以上であれば1/2返し、500円以下であれば同額程度の内祝いを用意しましょう。また、連名以外で個人で少額のお祝いをもらった場合、1/2〜1/3返しをするのがマナーになります。
結婚内祝いに喜ばれるギフトの選び方
頂いた結婚祝いの感謝の気持ちから、相手に喜んでもらえる内祝いを選びたいところ。内祝いに限らず贈りものを選ぶときは、相手に合わせて商品を選ぶことが大切です。ただ、結婚の内祝いは一定のルールを守ってギフトを選ぶ必要もあります。マナーにも注意してギフトを選びましょう。
趣味や好みに合うものを選ぶ
親しい間柄の人には、趣味や好みのギフトを選びましょう。親しい間柄でないと、好みのものを選ぶのが難しいと思いますが、感謝の気持ちをしっかり伝えるためにもじっくり考えて、相手が喜びそうなものを選んでください。
職場関係者は日用品が無難
職場関係者の場合、相手の好みが分からなかったり、親しい間柄でないことも多いです。その場合は、日常の中で使用できるものを選ぶのが無難です。
ただし「消えもの」だと結婚の祝いが消えるイメージから、縁起が悪いとされ結婚祝いにはタブーとされていた時期もありました。そのため、年上の方だと「消えもの」に良いイメージを持たれない可能性があり注意が必要です。
ハイセンスおしゃれギフトも人気
普段自分では購入する機会が少なく、贈って喜ばれるのが質の良いものやワンランク上のハイセンスなギフト。中々、決まらないときは人気のお菓子屋さんなどの人気商品や定番商品を贈るのもおすすめです。
NORTH FARM STOCK「ギフトセットDM-03」
北海道発のナチュラルブランドです。大自然の中で育った野菜で作ったディップとトーストの詰め合わせセットになります。朝食はパン派の方にも喜ばれそうなギフトです。
OLIVIERS&CO「エクストラバージンオリーブオイル 500ml 2本セット」
世界15ヵ国で展開するフランスの最高級エキストラバージンオリーブオイルです。調味料だと日常で使えるメリットもあり、甘い物が苦手な方にもおすすめです。
銀座千疋屋「フルーツクーヘン」
フルーツ専門店として有名な千疋屋の焼き菓子です。「量より質」をモットーにしていて、専門の目利きが商品を厳選しているのが特徴です。
【金額別】結婚の内祝いにおすすめ!定番の人気ギフト7選
相手の好みを優先して選びたい内祝いですが、どんなものが人気なのか気になるところ。また、内祝いは頂いたお祝いの金額に合わせて選ぶ必要があります。そこで、金額別におすすめの定番人気ギフト7選を紹介します。相手が喜びそうなのがあるか、チェックしてみてください。
予算3,000円ならこの3つ
1.洋菓子・和菓子
誰でも食べやすく置き場に困ることもないため、人気の高いギフトの洋菓子や和菓子。何種類か詰め合わせたものだと、色々な味を楽しめるためおすすめです。また、子どもがいる方や家族が多い方だと、なお喜ばれます。ただ、事前に甘い物が苦手と分かっている場合は避けるほうが無難です。
2.タオル
菓子折りと並んで贈り物の定番ギフトのタオルです。タオルは日用品のため、何個あっても困ることはありません。また、すぐに消えてなくならないため、無難な贈り物です。甘いものが苦手な方や食べ物の好みがわからないとき、一人暮らしの方にもおすすめです。
3.石けん・ボディケアグッズ
女性へのギフトでおすすめな石けん・ボディケアグッズです。普段自分では買わないような高級な石けんやボディクリーム、ハンドソープだと、よりオシャレ度がアップします。また、食べ物の好みが分からないときでも、安心です。センスの良い女性への贈り物に選んでみてはいかがでしょうか?
予算5,000円ならこの2つ
4.ジュース・紅茶
ジュースや紅茶は好みが分かれず、贈り物に適しています。また、無添加のジュースや紅茶を贈るとワンランク上の上品さを演出できます。ただ、ジュースは瓶に入っている場合も多く、重くなりやすいため郵送するなどの配慮をしましょう。子供がいる方の場合、小さい缶の無添加なものだと子供も飲みやすくおすすめです。
なお、日本茶は弔事の贈りものというイメージがあるため、結婚内祝いには向きません。
5.調味料セット
調味料は、ファミリーから単身者まで使用でき実用的であることから幅広い層で喜ばれるギフトです。また、普段買わないような高級感がある調味料だと、なお喜ばれます。ただ、全く料理をしない方だと、困ることがあるため、注意しましょう。
予算1万円ならこの2つ
6.高級グルメ
1万円以上の予算であれば、カニやウニ、お肉など、高級グルメを堪能できるギフトも人気です。また、食品は家族みんなで楽しめるため、ファミリー層へはとくに喜ばれやすい傾向です。
7.カタログギフト
好きなものを選べるメリットがあり、相手を選ばずに贈れるカタログギフトです。1万円以上であれば、物や食品以外にも、体験がプレゼントできるカタログもあります。好みが分からない相手から高級なお祝いをもらった場合は、一つの選択肢にいれるのもよいかもしれません。
結婚内祝いは不要?注意したい3つのケース
お祝いを頂いた後は、お返しをするのがマナーだと思いますよね。ただ、中には内祝いを贈らなくても良いケースもあります。ここでは、結婚内祝いが必要ない可能性があるケースを3つ紹介します。自分に当てはまるケースはないか必見です!
結婚式の招待客からお祝いをもらったとき
結婚式をする方の場合、招待した人へのお祝いのお礼は引き出物で返すのがマナーです。そのため、基本的には結婚式に招待する方への内祝いは不要ですが、ご祝儀の金額が多いときは、別途内祝いを贈るケースもあります。
お返しは要らないと言われたとき
お返しはいらないといわれたものの、本当にお返しをしなくてもよいのか困ってしまう方も多いのではないでしょうか。親族であれば、好意に甘えてお返しをしなくても問題はないケースもありますが、職場の上司や取引先の人、同僚や友達などにはお礼状と共に軽いギフトを贈るのが無難です。
仲間内でのルールがあるとき
これまでに内輪内で何度かお祝いを贈りあっていて、お返しは不要というルールがある場合です。何度もある場合は、お返しをすると、逆に相手の負担になることもあります。言い出しにくい内容ですが、何度もお祝いが続き、親しい間柄の場合は、一度確認してもよいかもしれません。
結婚内祝いに向いていないギフトは?
前述では定番なおすすめギフトを紹介しましたが、とっておきのものを選びたいと思う方も多いと思います。ただ、中には結婚などの慶事に向かないギフトもあるため、相手に不快感を与えないように注意が必要です。とくに定番ギフト以外を選ぶ方は、内祝いに向かないギフトは事前に確認しておきましょう。
縁起が悪いもの
下記のような縁起が悪いものは、慶事に向かないため内祝いには避けましょう。
- ハンカチ(泣く=別れを連想する)
- 櫛(九=苦しい、四=死ぬ)
- ナイフやハサミ(切れる=縁が途切れる)
- 食器(割れ物)
- 2や4の数のもの(割り切れてしまう=別れを連想する)
ただし、食器や2や4のものは最近ではペアグラスも人気であることから、あまり気にしない方も多い現状です。
失礼にあたるもの
肌着や履物は、目上の方に贈ると失礼にあたるため、内祝いには避けましょう。肌着は服の下に着るもの、履物は踏みつけるものとして、見下したような印象を与えるとされています。そのため、目上の方への内祝いの場合は注意してください。
現金や商品券
相手の趣味が分からないときは、現金や商品券が候補にあがることもあります。ただ、現金や商品券だと
頂いたお祝いの金額を明示することになる
相手にお金欲しさ目当てにお祝いを贈ったかと思わせてしまう
など相手を不快にする可能性があります。相手の趣味が分からない場合や好きなものを選んでほしい場合は、カタログギフトが無難です。
結婚内祝いを贈る際の基本マナーとポイント
相手の喜ぶものを選ぶことも大切ですが、マナーを守ることも同じくらい大切です。感謝の気持ちをきちんと伝えるためにも、内祝いを贈る際の基本をおさえておきましょう。最後に、結婚内祝いを渡す際に喜んでもらうためのポイントを3つ紹介します
お祝いをもらったらお礼の電話を入れる
内祝いを贈るまでには時間がかかることも。そのため、お祝いを頂いたらまずは電話でお礼を一言伝えましょう。なお、親しい間柄であればメールなど電話以外の連絡でも問題ありませんが、職場関係者や目上の方には電話が無難です。お祝いのものも大切ですが、何よりも感謝の気持ちを伝えるということが一番大切なことは頭にいれておきましょう。
のしを付けることを忘れない
結婚内祝いには、下記の点に注意して「のし」を忘れずに付けてください。内祝い専用のサイトだと、のしを付けれるオプションがあることが多いです。
- 表書きには「内祝い」や「寿」と書く
- 紅白10本の結びきりの水引を選ぶ
(結婚祝いは何度も繰り返すことを避けたいお祝いのため、固く結ばれた結びきりを使うのがマナーです)
お礼状を添付する
内祝いのギフトを郵送で贈る場合は、お礼状を添付する必要があります。お礼状には、頂いた感謝の気持ち以外にも下記の内容を記載するのが一般的です。
- 新郎新婦の名前(名字が変わった方は旧姓もつける)
- 新居の住所・連絡先
- 今後の結婚生活の抱負など
また、お祝いには避けた方がよいとされる下記の忌み言葉の使用は避けるようにしましょう。
- 「終わる、流れる」、「冷える、飽きる」、「切れる、切る」「分かれる、別れる」
「1分で振り返る」この記事のまとめ
この記事では、結婚内祝いの金額相場をはじめ、おすすめギフトやマナーなどの注意点を紹介しました。ポイントをまとめると下記の5つです。
- 結婚後はお祝いをもらったり贈る場面が増えため、内祝いの意味や種類はおさえておくと今後の生活に役立つ可能性がある
- 結婚内祝いの相場はあるため、相場から外れた金額相当のお返しにならないように注意する
- 結婚式の招待客からのお祝いや仲間内でルールがあるときなど結婚内祝いを贈らなくても良いケースもある
- 結婚などの慶事に向かないギフトや贈る時のマナーもあるため、不快感を相手に与えないためにも注意する
結婚のお祝いを贈ってくれた方とは、結婚後も長く付き合っていく関係性になると思われます。そのため、内祝いに関するマナーには配慮しつつ、感謝の気持ちが伝わるような素敵な内祝いを選んでくださいね。