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結婚式で、今や欠かせない映像演出である、プロフィールムービー。今回は結婚式ムービー制作のナナイロウェディングがこれまでのノウハウをもとに、感動的なプロフィールムービーに必要な写真の選び方を紹介します。
そもそも、「なぜプロフィールムービーを作るのか」を忘れずに!
制作をするなかで、夢中になってついつい忘れてしまいがちなのが「なぜプロフィールムービーを作るのか?」という基本的な目的。結婚式に来てくださる、これまでお世話になってきた家族や仲間との想い出を振り返りながら観るビデオですよね!
楽しんでもらえなければ意味がありません。「自分達が好きな写真」という視点を少し置いておいて、「この写真をみてお客さんは楽しんでくれるかな?」という視点も持ちつつ写真を選んでみましょう!
写真を流す順番、構成を意識しよう
写真を選ぶ時の前提として、時間軸を意識しましょう。基本的にプロフィールムービーの構成は幼少期〜現在まで、時間軸に沿って写真を並べます。仮に時間軸を無視して、5歳の時の写真→大学時代の写真→小学生の写真というように並べてしまうと成長の過程が伝わらない構成となり、見ている人が困惑して感動が薄れてしまいます。
ほとんどのビデオが下記のように構成されています。
- 新郎幼少期〜現在までの写真
- 新婦幼少期〜現在までの写真
- 2人の出会い〜現在(デートなど)
このとき、幼少期(0歳〜5歳くらいまで)の写真が多いと盛り上がります。
コンセプトを決める
プロフィールムービー全体をどんな風に見せたいのかを初めに想像しておきましょう。
- テンポの良い曲にあわせて楽しく見せたい
- しっとりとした曲にあわせて、少し感動を誘うビデオにしたい
- 前半(新郎、新婦の幼少期〜現在)はしっとりと見せて、後半(2人が出会ってから)は賑やかに楽しく見せたい等々…
コンセプトによって、写真にいれるコメントも変わってくるので「どんな風に見せたいか」「どんなコメントを入れたいか」も意識しながら写真を選びましょう。
生い立ちパートは懐かしく、わかりやすく
幼少期から2人が出会うまでの写真選びのポイントを、時代ごとにご紹介!
幼少期
- 親と映っている写真を入れて、若い頃の親を見せる
- 兄弟姉妹や親戚と映っている写真
- 仲良しだった友達との写真
- 習い事等があればその写真
- 七五三、運動会、行事系の写真をポイントで
※この時代の写真を多めに入れることがポイント!
思春期(小学・中学生)
- 友達と映っている写真(その友達が結婚式に出席していると尚盛り上がる)
- 部活、クラブ活動等の写真(一目で何の部活なのかわかるもの)
- 入学式、卒業式、修学旅行等の写真
大学生〜成人
- 大学サークル等の写真
- 成人式の写真
- 旅行写真
このパートは比較的少なめにポイントは「どんな子ども、どんな青春時代だったのか」がみんなに伝わること。サッカーや野球、音楽などずっとしていたことがあれば、その写真を数枚ちりばめるとどんな幼少期、青春時代を送ったかが分かりやすくなります。
変な顔をしてたり、泣いてたり、いたずらしてたりしている写真を入れると更にあなたのカラーが出て面白くなりますね!
2人のパートは会話が想像できる写真を
ここで一番意識すべきことは「等身大の2人をみせる」ことです。旅行に行ったり、祭りに行ったり、ドライブに行ったり…そんな想い出の一枚一枚を選ぶと思いますが、カメラを意識して決まりすぎている写真ばかりでなく何でも無い一枚や、はしゃいでる時の一枚等、自然なショットを入れるのがポイントです。
今の時代、スマートフォンで取ったビデオをスクリーンショットして写真にすることもできるので写真として残っていなくても、自然な表情を捉えた1枚を入れることができます。
また交際から結婚までの間が長ければ、交際し初めの写真も選びましょう!初々しい二人の姿を見るのも、友達や家族としては新鮮で楽しいですよね。
2人の会話が想像できるオススメビデオ
こちらのビデオは2人の会話が想像できる写真ばかりで、等身大の姿が見られます。選んでいる写真のアングルもバラエティがあり、見ていて飽きない作りになっています。写真だけでなく、後半にビデオを入れているのもポイント!人物写真、風景、ビデオのバランスがとれていると、メリハリが出て見ている人をぐっと惹き付けることができます。
ここが重要!メリハリをつける裏技
要所に行事写真を入れて、時間軸をはっきりさせる
前半でも記載した通り、時間軸に沿って写真を並べるのがポイント。その中で、「入学式」「卒業式」「成人式」等一目で分かる写真が入っているとどこまでの写真がどの時代なのかが分かりやすくなります。
集合写真をまんべんなく入れる
2〜3人で映っている写真の中に、ところどころ集合写真を入れると視覚的なバランスがとれます。ただ、入れ過ぎは要注意!!3〜7秒くらいで切り替わる写真が集合写真ばかりだと、見ている人はどこに新郎新婦がいるのかを探すのに疲れてしまいます。
集合写真は「あぁ、こんな仲間といたんだな。」「こんなサークルにはいってたんだな」等、あくまで自分の成長過程、周りにいる仲間を表現するポイントとして選びましょう!
家族系、友達系、会社系パートをわける
家族、友人、仕事仲間…あなたを囲む人たちがたくさん出席する披露宴。それぞれの仲間との想い出はたくさんあって、どの写真も入れたくなると思いますがどのコミュニティの仲間なのかを少し意識しつつ写真を選び、枚数のバランスを取りましょう。
例えば、高校時代の部活友達、大学時代のバイト友達、小学校からの親友がいたとしましょう。そこで大学時代のバイト友達との写真ばかり流すと、限られたビデオの写真枚数の中で大学時代が最も強く印象に残ります。が、披露宴に来ている人が見たいのはもっといろんな面々。バランスよく写真を選んで、どんな仲間に囲まれて育ってきたのかを表現しましょう。
因みに、プリクラばかり入れるのもNG。状況が分かり辛く、観ている人を飽きさせてしまいます。
会社の仕事風景などの何気ないショット
幼少期から思春期、大学生時代の写真を見せて、あなたの生い立ちが分かったところで、現在働いているオフィスでの仕事風景や、普段の何気ない一枚があると過去が現在に繋がっているあなたの成長がより分かりやすく伝わります。
2人の想いでグッズ、景色
人物写真を入れるだけでなく、一目で伝わる想い出の品や想い出の風景を入れると、その前後にくる人物写真がより引き立ってメリハリのあるプロフィールムービーになります。ただの風景写真ではなく、誰が見ても「想い出の場所なんだなぁ」だと分かる写真を入れましょう。
枚数を詰め込みすぎない
お気に入りの写真や、みんなに見てもらいたい写真は山ほどあるもの。ただ、残念ながら5〜7分のプロフィールムービーに全ては入れられません。無理に詰め込んでしまうと、ビデオ全体のコンセプトとストーリー性が崩れてしまって結果、自己満足のビデオになってしまいます。
「披露宴に来てくれるみんなとの想いで写真を入れたい」という想いから、集合写真ばかりになって、見ていて疲れるビデオになることもあります。観ている人に「すごく良いビデオだった」という後味を感じてもらうには、欲張らずに、「一目見れば状況が伝わる」ベストショットを厳選することを心がけましょう!
ちょっと高度な技術に挑戦!歌詞を意識しよう。
映像と音楽のコンビネーションは「最も」といっても過言でないほど重要!音楽の移り変わりにあわせてシーンを変えるのはもちろん、できれば歌詞も意識してみましょう!
歌詞にあわせて字幕を入れると、音楽と映像とのコンビネーションがとれて一気にクオリティーが高いプロフィールムービーに見えます。
歌詞と2人のストーリーがマッチしたオススメビデオ
邦楽の歌詞を上手く2人に当てはめて、ところどころに歌詞の字幕を入れています。2人のストーリーと伝えたい気持ち、歌詞が絶妙にマッチしていてクオリティの高い作品になっています。
まとめ
しっかりコンセプトとストーリーを決めて、それに沿って選んでいけば感動的なプロフィールムービーを作ることができます。
大切なのは「どの写真を見せたいか」よりも「どの写真を見てもらえたら、今の2人がどうやってここにいるかを分かってもらえるか」ということ。それが、観ている人を楽しませること、感動させること、自分達自身が2人のこれまでを振り返ることに繋がります。ビデオ作りのベースとなる写真選びを慎重にして、最高のプロフィールムービーを作りましょう!
写真選びと同じくらい重要なのが、BGM。プロフィールムービーにおすすめのBGMは2022年版!結婚式プロフィールムービーおすすめ曲リストをご覧ください。