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フォトウェディングのみを検討している方向けに、後悔しないための注意点や満足できる内容にするための方法や考え方をご紹介しています。結婚式を挙げるか上げないか、考え方は人それぞれですよね。ただし、夫婦間や親との間で意見のズレが生じる場合は、後々のトラブルを避けるためにもしっかりと検討することが必要です。
またフォトウェディングを行う場合には、どんなことに気をつければ後悔のない写真を撮ることができるのでしょうか。
この記事では次のような内容について解説します。
- フォトウェディングとは?
- フォトウェディングをやって後悔したこと
- フォトウェディングのみを行う際の注意点
- フォトウェディングのみでも充実させるポイント
そもそもフォトウェディングとは?
フォトウェディングとは、結婚式や披露宴は行わずに、ドレスや和装を着て写真撮影だけを行うことを指します。「写真だけの結婚式」と考えるとわかりやすいですね。
卒花さんたちの声を聞いてみると、結婚式ではなくフォトウェディングを選ぶカップルには大きく2つのパターンがあるようです。ひとつは結婚式を中止するなどやむを得ず行うパターン、もうひとつは結婚式の必要性を感じず自分たちの意思で進んで行うパターンです。
要因としては新型コロナウイルスの感染拡大による影響や価値観の多様化・費用面の不安が挙げられます。まずはフォトウェディングとはどんなものなのか?需要の傾向と併せて紹介していきます。
結婚式の代わりに写真で思い出を残すこと
フォトウェディングとは結婚式を挙げない代わりに記念写真のみを残すことです。「写真撮影だけの結婚式」というようなイメージです。そんなフォトウェディングにも衣装やロケーションの選択肢は多く、フォトスタジオや式場でも様々なプランが用意されています。
類似するキーワードとして前撮り・後撮り・ウェディングフォトがありますが、それぞれの違いについて紹介します。
前撮り | 結婚式<前>の撮影のこと |
後撮り | 結婚式<後>の撮影のこと |
ウェディングフォト | 結婚式を挙げることを前提とし、その前後に行う撮影のこと。通常、前撮りや後撮りを総称した呼び方 |
フォトウェディング | 写真撮影だけの結婚式のこと。家族など少数を招いた食事会とセットで行うプランもある |
どれも似たような呼び名ですが、それぞれの名称の違いを理解しておくと便利ですね。
フォトウェディングの需要傾向
フォトウェディングの大きなメリットとして「費用が抑えられる」という点と「記念に残せる」という点が挙げられます。結婚式を挙げるとなると莫大な費用がかかりますが「新生活や結婚旅行にお金を使いたかった」「経済的に厳しい」というようなお金を理由とした結婚式を挙げない場合に、費用が抑えられて記念写真が残せるフォトウェディングが選ばれています。
また「2人とも結婚式に関心はないけど記念になるものを残したかった」「親から写真だけでも残して欲しいと言われた」というような結婚式を挙げたいと思っていないカップルが記念写真は残しておきたいという場合に、気軽に行えるフォトウェディングが選ばれています。
このようにフォトウェディングの需要には定番なものから価値観の多様化によるものがありますが、新型コロナウイルスの影響で今後もさらに増え続けることとなるでしょう。
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会の調査によると、2020年度において約28万組が新型コロナウイルス感染症の影響があったと言われています。
そして、「コロナの影響で結婚式が延期・規模縮小・中止になったため」と、答えた方は22.3%となり、新型コロナウイルス感染拡大がフォトウェディング実施のきっかけになった方が2割程度います。
出典:【フォトウエディング動向調査2021】新型コロナウイルス流行や挙式・披露宴との関係は…?/フォトウエディングの実施率は72.0%。平均費用約21万円/市場規模は推計794億円
また、Googleトレンドでの「フォトウェディング」というキーワードの過去5年の推移を見ると、コロナとの付き合いを意識するようになった2020年4月頃から検索需要が高まっていることが分かります。(グラフは2017年4月〜2022年4月)
2020年春の新型コロナウイルス発生以後、フォトウェディングのニーズは高まっており、今後もこのトレンドは続くものと思われます。
さて、このように注目が集まるフォトウェディングですが、続いては気になる費用について見ていきましょう。
フォトウェディングの費用相場は10〜20万円
そんなフォトウェディングの気になる費用相場について紹介していきます。
フォトウェディングには主に「スタジオ撮影」と「ロケーション撮影」があり、それぞれ相場が少し異なります。スタジオで撮影するスタジオ撮影にかかる費用はおよそ10〜15万円ほど。屋外で撮影するロケーション撮影にはおよそ15〜20万円ほど。スタジオ撮影はロケーション撮影に比べて、移動が発生しない分リーズナブルです。
実際に結婚式を挙げるとなるとおよそ200万円以上の費用がかかるので、10〜20万円で済ませられるフォトウェディングなら大幅に節約することができます。
参考:日本経済新聞「コロナで変わる結婚費用 少人数婚や写真婚で安く」
とはいえフォトウェディングにも様々なオプションがあり、要望が多くなれば多くなるほど費用は高額になってしまいます。例えば写真のカット数の追加(約1〜3万円)や土日料金(約2〜3万円)などの追加料金、着たいドレスや髪飾りを選ぶならランクアップ料金がかかる…等、オプションも多彩なので、よくチェックしておきましょう!
そして中には3万円以下でフォトウェディングが叶えられる「格安プラン」も存在します。基本的にはスタジオ撮影でデータが1カットもらえるというようなシンプルな内容ですが、ヘアメイクや衣装もついているプランもありました。こういったプランを活用すれば格安でフォトウェディングを叶えることもできます。
参考:Photorait「格安プランがある(3万円以下)スタジオ」
費用や相場については、別記事のフォトウェディングの相場は?「フォト婚」のお金の話を徹底解説!でも詳しくご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
フォトウェディングをやってみて後悔したことは?
結婚式を挙げなかった後悔、フォトウェディングに関する後悔は少なからず起きてしまいます。具体的にどんな後悔があるのか、紹介していきます。
思い通りの姿に映らなかった
フォトウェディングは一生の思い出の写真となるので、特に女性は一番綺麗なコンディションで写真に残したいものですよね。いざ写真を見てみると太っていたり、二の腕が気になったり、猫背でドレス姿が台無しになっていたり…思い通りの姿に映ってなくてガッカリすることも。
撮影までの期間ダイエットをしたりエステに通う期間を設けるなど、コンディションを整えるために余裕を持ったスケジュールで計画を立てるといいかもしれませんね。
似合わないヘアメイクで撮影してしまった
自分に似合わない・気に入らないヘアメイクになってしまい後悔したという声も多いです。なりたいイメージも言葉だけではヘアメイクさんにうまく伝わらず、思い通りにならないことも。なりたいイメージを共有するためにも参考画像を見せることで、ヘアメイクさんにわかりやすく伝えることができます。
親や友人からやっぱり直接観たかったと告げられた
両親からすれば子供の晴れ姿は見たいものですし、ふたりの結婚を心から祝福する友人にとっても直接祝福の言葉をかけたいものです。「直接見たかった」と言われると「やっぱり結婚式を挙げたらみんな喜んで来てくれたのかな?」と少し後悔してしまうかもしれません。
他人の結婚式に出席して羨ましく思えた
今は結婚式なんて必要ないと思っていても、のちのち誰かの結婚式に出席したときに後悔してしまう可能性も考えられます。たくさんの人に祝福されて幸せそうな新郎新婦を見ると少し羨ましく思えるかもしれません。
式場の雰囲気の写真を撮ればよかった
結婚式らしい写真を残せば良かったという声も。式場が提案するフォトウェディングならチャペルや教会などで撮影できるのでおすすめです。指輪の交換や誓いのキスなど結婚式で行われるセレモニーを写真に残すことができるので、結婚式らしい記念写真を残すことができます。
このほか、別記事の先輩花嫁に学ぶ!フォトウェディングのみで後悔しないためのポイントと対策では卒花さんたちの体験談もご紹介していますので、ぜひこちらもチェックしてください。
フォトウェディングのみを行う際の注意点
フォトウェディングのみを行う際の後悔しないための注意点を解説します。
プランやオプションの費用をよく確認する
フォトスタジオや式場によってもプラン内容やオプションはさまざまです。ふたりの要望が叶えられるプラン内容かどうか確認しておくことが大切です。
写真のカット数が少ないプランだったり、土日祝の撮影だと別途料金がかかる等、オプションによる追加料金で思わぬ出費がかかることも。プラン内容は隅から隅までよく確認しておきましょう。追加料金で膨れ上がる出費を避けるためにも、絶対に妥協できないポイント(衣装?ロケーション?写真の仕上がり?)を整理して優先順位をつけるといいかもしれませんね!
夫婦や親との要望のすり合わせを行う
どんなフォトウェディングにしたいのか、夫婦で話し合い、イメージをすり合わせておくことも大切です。お互いがイメージするフォトウェディングに相違があるとトラブルになる可能性があります。
ふたりが満足できる最適なプランを選ぶことで、後悔のない写真に仕上がるはずです。また家族や親族と一緒に撮影できるプランもあるので、ご両親の要望も聞いておくといいかもしれませんね。
ヘアメイクのイメージの要望ははっきりと伝える
ヘアメイクさんとなりたいイメージを共有することで、理想通りのヘアメイクに近付くはずです。参考画像を用意してイメージを共有することで認識の違いを無くせます。また自分に合わない髪型やメイクを事前に話しておくことで、仕上がりに関する後悔を無くせるはずです。
格安プランに要注意!トラブルを防ぐために事前確認や比較を行う
格安でフォトウェディングを叶えられるプランも複数ありますが、価格だけに注目すると後悔する可能性が高くなります。プラン内容が十分なものではなくて追加料金がかかってしまったり、安っぽい仕上がりになって後悔してしまう可能性も。口コミなどを事前に確認したり、他のプランと比較することで、トラブルを防ぐことができます。
小物や衣装の持ち込みが可能か確認
趣味のアイテムや飾り物などフォトジェニックを意識した写真も最近人気です。自分たちで小物を用意することでオリジナリティを出すこともできますし、衣装を用意すれば節約にもつながります。使いたい衣装や小物の持ち込みができるかどうかも確認しておくといいでしょう。
【15選】100均で揃えるフォトウェディングの持ち込み小物アイデアでは、費用を抑えて準備できるおすすめの小物をご紹介しています。ぜひこちらも参考にしてください。
フォトウェディングのみでも充実させるポイント
新郎新婦の記念写真を残すことがメインのフォトウェディングですが、より充実したフォトウェディングにするためにさまざまなオプションが用意されています。
両親や子どもと一緒に撮影する
新郎新婦の写真の他にご両親やお子様と一緒に撮影できるプランもあります。両親に晴れ姿を見せることもでき、一緒に撮影して記念写真を残すこともできます。きっとご両親に喜ばれるので、一度相談してみてはいかがでしょうか。
会食を行う
家族や親族、親しい友人など本当に限られた人だけを招待して会食を行うことができるプランもあります。披露宴とまではいかずとも、ふたりのお披露目を兼ねた会食を行い、感謝の気持ちを伝えるのもおすすめです。
チャペル・式場で撮影をする
結婚式は挙げなくていいけど結婚の記念写真は残しておきたい、そんな方にはチャペルや結婚式場での撮影がおすすめです。指輪の交換や誓いのキスなど結婚式で行われるセレモニーを写真におさめることができるので、より結婚式らしい写真を残すことができます。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
この記事ではゲストを招いての結婚式ではなく、写真撮影を中心としたフォトウェディングのみを行うスタイルについて解説してきました。最後にこの記事のポイントをおさらいしておきましょう。
- フォトウェディングとは結婚式の代わりに写真で思い出を残すこと
- 新型コロナウイルスの影響や価値観の多様化などにより人気が高まっている
- フォトウェディングの相場はおよそ10〜20万円ほど
また、後悔せずに充実したフォトウェディングを行うためには次のような点を理解しておきましょう。
- 思い通りの姿に映らなかった
- 似合わないヘアメイクで撮影してしまった
- 両親や友人からやっぱり直接見たかったと告げられた
- 他人の結婚式に出席して羨ましく思えた
- 式場の雰囲気の写真を撮ればよかった
これら経験者の体験談を踏まえて準備しておきたい対策は次の通りです。
- プランやオプションの費用をよく確認する
- 夫婦や両親との要望のすり合わせを行う
- ヘアメイクのイメージの要望ははっきりと伝える
- 格安プランに要注意!トラブルを防ぐために事前確認や比較を行う
- 小物や衣装の持ち込みが可能か確認する
さらに満足度を上げるための工夫ポイントは次の通りです。
- 両親や子どもと一緒に撮影する
- 会食を行う
- チャペル・式場で撮影をする
フォトウェディングの写真は一生の思い出に残るもの、後悔のないようにしたいですよね!これからフォトウェディングを行う予定のカップルの皆様にとって、少しでもこの記事がお役煮立てると幸いです。お二人にとって素敵な思い出となるフォトウェディングを実現できることを祈っています。
また、注目のフォトウェディングとは?費用相場や後悔しないための業者の選び方を解説ではフォトウェディングの基礎知識や卒花さんたちの体験談もご紹介していますのでぜひ参考にご覧ください。