顔合わせの手土産にのしは必要?卒花さんに聞いた人気の品ランキングもご紹介

顔合わせの手土産にのしは必要?卒花さんに聞いた人気の品ランキングもご紹介

結婚前の両家顔合わせには思いを込めた手土産を持参したいですよね。そこで気になるのがのしは必要なのか?水引の選び方は?といったマナーです。今回は顔合わせの手土産とのしに関する基本的なマナーや作法、顔合わせ時に喜ばれるおすすめの品物をご紹介します。

目次

  1. 【卒花さんも9割が用意】顔合わせには手土産の持参がおすすめ
  2. 顔合わせの手土産に「のし」は必要?
  3. 顔合わせの手土産の渡し方とは?
  4. 【卒花さんから学ぼう!】顔合わせにおすすめな手土産ランキング
  5. 顔合わせの手土産にしてはダメなものは?
  6. 「1分で振り返る」この記事のまとめ

新郎新婦のふたりが、これから家族になるうえで必要な両家の顔合わせ。円満に結婚準備を進めるためにも、失礼のない振る舞いはもちろん、親睦を深めたいですよね。そのために、手土産の持参を考えている方も多いことでしょう。

しかし、「顔合わせの手土産にのしが必要かわからない…」「どのようなのしを選べばいいのか知りたい!」といったお悩みもありますよね。

この記事では次のような内容について解説します。

「手土産とのし」に関するこの記事のポイント
  • 顔合わせの手土産にのしが必要か
  • 顔合わせの手土産に適したのしの種類

また、上記に加えて、「手土産の渡し方」や、「先輩カップルが選んだ手土産の種類」についてもランキング形式で紹介していますので、手土産に関するお悩みをまるっと解消できますよ。

顔合わせの手土産でお困りの方はぜひチェックしてくださいね。

【卒花さんも9割が用意】顔合わせには手土産の持参がおすすめ

両家顔合わせの際は、手土産を持参することで、会話のきっかけとなり、場を和やかにする効果が期待できます。よって、持参するのがおすすめです。

プレハナが顔合わせ食事会を行った先輩カップル100名に聞いたアンケートでも、約9割の方が「手土産を持参した」と答えたことからも、顔合わせの際は手土産を持参するのがよいと言えるでしょう。

回答数100名(男性23、女性77)/2021年7月プレハナ調べ

とはいえ、必ず手土産を持参しなければいけないわけではないので、持参するかどうかを事前に新郎新婦が話し合っておきましょう。どちらか片方だけが手土産を持参していたり、金額に大きな差が出たりすると、気まずい空気になってしまうため、あらかじめ取り決めておくことが重要です。

もし、料亭などで顔合わせを行うのではなく、新婦もしくは新郎の家で顔合わせを実施する場合は、訪問する側が持参するのがマナーです。

顔合わせの手土産に「のし」は必要?

手土産はちょっとした気持ちを表す贈り物であるため、のしをつけず包装紙で包んだだけの状態で手渡すことが多い傾向にあります。よって顔合わせの手土産ののしは、必須ではないでしょう。

とはいえ、のしを付けてはいけないわけではありません。のしを付けることで、より正式で失礼のない印象を持ってもらえます。一方で、両家の顔合わせは親睦を深めるために行うことが多く、それを踏まえるとのしをつけるのは丁寧すぎるという考え方もあります。

いずれにせよ手土産の有無と同様に、どちらか片方がのし付き、どちらかはのし無しだと気まづくなる可能性もあります。そのため、のしについてもあらかじめ両家で方針をすり合わせておきましょう。

手土産の「のし」の表書き、水引は何が正解?

顔合わせに持参する手土産に適したのし紙は「結びきり」、表書きは「御挨拶」か「寿」がよいです。

のし紙の水引の種類は「結び切り」と「蝶結び」の大きく2つに分けられます。

「結び切り」は、水引が固く結んでほどけないようになっている形を指し、婚礼関連の催しの際に選ばれます。簡単にほどけないことから“一生に一度きりの縁であってほしい”という願いが込められているため、蝶結びではなく、結びきりを選ぶのが一般的です。

ただ、地域によっては蝶結びにする場合もあるため、心配であれば、両親や百貨店の店員さんなど詳しい方に確認しましょう。

続いて、のし紙の表書きですが、「御挨拶」は、両家の親睦を深めるのが目的の比較的カジュアルな食事会向きであるのに対し、「寿」は既に結婚式の日取りが決まっている場合や、結納も兼ねたフォーマルな顔合わせの場合に適しています。

名入れは両家ともに「苗字のみ」に留めましょう。

水引の本数は何本を選ぶ?

婚礼にふさわしいとされるのは10本の水引き

お祝いごとの際は、水切りの本数は奇数を選ぶのが基本とされていますが、結婚関連の場合、10本の水引を使います。一見、10本は偶数だと思いがちですが、この場合の「10」は偶数ではなく、両家5本ずつの「5×2」で10とされています。5を二重で考えるのは、両家が手を取り合って、固く縁を結ぶ様を表しているためです。

また、水引は本数が多いほど丁寧となり、結婚は最上級のお祝いごとにあたるため、10本の水引を用います。

しかし、顔合わせはまだ結婚前であることを踏まえると、10本だと大げさに感じさせてしまう可能性もあります。水引の本数が、5本や7本のものを使っても問題ありません。

なお、9は奇数ですが「苦」を連想させるため、使われません。

内のしと外のしはどっちがいい?

画像引用URL:https://www.weddingnews.jp/magazine/175275

「内のし」は、のし紙をかけてから包装紙で包む方法、「外のし」とは包装紙の上からのし紙をかけることを指します。お祝いごとやお悔やみごとで使い分ける必要はなく、手土産に用いる際の決まりなどもないため、どちらを選んでもかまいません。

ただ、内のしは、のしが汚れたり破れたりしないよう、贈答品を発送する場合などによく使われます。よって、手渡しで手土産を渡す顔合わせは外のしが適しているでしょう。

顔合わせの手土産の渡し方とは?

手土産を渡すのは挨拶の後がベスト

顔合わせの手土産は、お互いに挨拶を済ませたあと、着席する前に渡すのが望ましいです。

もし、そのタイミングで渡せなかった際は、結びの挨拶の後に渡しましょう。

どちらかの実家で顔合わせを行う場合は、部屋に通してもらい、全員が揃ってから渡すとよいです。挨拶のあとに手土産を渡せた場合は、手土産について話題を広げると、その後の会話もしやすくなりますよ。

なお、手土産を渡すときには、風呂敷や紙袋などから取り出し、のし紙の名前が相手側に向くように手渡しましょう。紙袋は、手土産を渡した後に「よろしければお使いください」と一言添えて手渡すのが丁寧な対応です。店先や帰り際などであれば、紙袋のまま渡すケースもありますので、状況に応じて対応してください。

手土産は両家を代表して父親が渡すことが多い

顔合わせは両家の親同士が面識を持つための場でもあるため、家を代表して、両親のどちらかが渡すのがよいです。傾向としては父親から、相手の父親へ渡すことが多いです。

なお、手土産の準備と持参についても、双方の両親が新郎新婦に招待されたという形式となるため、招かれた側である親が用意し持参するのが一般的です。

手土産の渡し方をはじめ、顔合わせで気をつけたいポイントなどをまとめた顔合わせの流れとマナーをカンペキ理解!手土産や服装、席順の注意点もぜひご覧ください。

【卒花さんから学ぼう!】顔合わせにおすすめな手土産ランキング

手土産を用意するうえで何よりも悩むのが、「何を贈るか」ではないでしょうか。結婚相手の好みならまだしも、ご両親や家族の好みとなるとわからない方も多いことと思います。他にも、失礼なものを贈ることのないように、あらかじめどのような品が手土産として適しているのか、人気なのかが知りたいところ。

そこでプレハナは、顔合わせ食事会に手土産を持参した先輩カップル87名に、「手土産のジャンル」についてアンケートを実施しました。

回答数87名/2021年7月プレハナ調べ

その結果、1位和菓子、2位洋菓子、3位食品、4位お酒となりました。なお、それぞれのジャンルでおすすめの商品は、別記事の両家顔合わせの手土産におすすめの品と金額相場や渡し方のマナーで詳しくご紹介しています。

また、ランキングには入っていませんが、「相手の家族の好きなもの」や「地元の名産品」もおすすめです。以下では、各ジャンルの中でも人気があるものや、おすすめの理由について解説します。

手土産ランキング1位:和菓子

顔合わせ手土産におすすめの日本橋屋長兵衛の最中

幅広い年代に喜ばれ、さまざまな老舗店があることから、選びやすいジャンルです。中でも、「どら焼き」や「最中」はふたつの生地がひとつに合わさって出来ていることから、「夫婦円満」や「両家の結びつき」をイメージさせるため、顔合わせの手土産として人気があります。

手土産ランキング2位:洋菓子

顔合わせ手土産におすすめのキハチのバームクーヘン

その種類の豊富さから相手に合わせたお菓子を選びやすく、人気があります。特に、バームクーヘンは年輪のように見えることから、夫婦ふたりで年々幸せを重ねていく様子をイメージさせ、結婚関連では定番の縁起物となっています。

ただし、サイズが大きいものは切り分ける必要があるため、「縁が切れる」ことをイメージさせ、「縁起が悪い」と感じる人もいます。よって、カットされていないタイプの一口サイズのものを選ぶとよいでしょう。

手土産ランキング3位:食品

顔合わせ手土産におすすめのちきりの贈り物

甘いものが苦手な方への手土産として選ばれることが多いのが、縁起がよいとされる昆布や鰹節、コーヒーやお茶などの食品です。

縁起物

昆布は「よろこんぶ」という語呂合わせから、鰹節は背と腹で切り分けられた身を雄節と雌と呼び、二つ揃って一つの形を作るため、夫婦円満を連想させることから、縁起物として好まれています。

他にも、「おめでたい」の語呂合わせで鯛をモチーフにした食品や、「しわができるまで夫婦一緒に歩めるように」という意味を込めて梅干しを贈るなど、縁起を担いだものを贈る傾向にあります。

コーヒーや紅茶

相手のご家族がコーヒーや紅茶好きなら、普段は買わないような高級な銘柄のコーヒーを送ってはいかがでしょうか。飲み比べができるように、さまざまな種類が楽しめるバラエティパックを贈るのもいいかもしれません。

またお茶も、甘いもの、塩辛いものが苦手な方に贈るギフトとして候補にあがることが多いです。日常使いできるうえ、来客の際にも活用できるため、便利で喜ばれます。

一方で、香典返しなどの弔事に使われる場合もあります。よって、お祝いの席にふさわしい華やかなデザインのパッケージを選ぶようにしましょう。

手土産ランキング4位:お酒

顔合わせ手土産におすすめのサントリーの知多

相手のご家族がお酒好きなら、話のネタにもなるため、ぜひ送りたいところです。特に、地酒であれば地元の話題へと話を広げられます。

それだけでなく、地酒はその土地でしか手に入れられないものもあるため、お酒好きの方との仲を深めるにはうってつけと言えるでしょう。

おすすめ手土産その1:相手の家族の好きなもの

相手のご家族の好みに合ったものを贈れば、間違いなく喜ばれます。お互いの好みを知るために、新郎新婦が情報交換を行いましょう。また、好きなものを把握するだけでなく、嫌いなものやアレルギーについても併せて確認しておきましょう。

今後も誕生日や何かのお礼などで贈り物をすることが出てくるため、この機会に知っておいて損はありません。

何よりも「相手の好みに合わせようとした心遣い」を喜んでくれることでしょう。

おすすめ手土産その2:地元の銘菓

地元の銘菓や名産品は、会話のきっかけとなるためおすすめです。有名な商品であれば双方が知っているため、喜ばれるうえ会話も広がるでしょう。一方で、現地に行かないと買えない品や家族の中では定番となっているものを送った場合でも、希少性があるため喜んでもらえます。

また、会話の面でも自分の地元や家族について知ってもらえるきっかけとなり、一歩進んだ関係になれるのではないでしょうか。

顔合わせの手土産にしてはダメなものは?

手土産として好まれるものがある一方で、縁起の悪いイメージを連想させることから手土産にするのは控えた方がいいお菓子や、相手への心遣いとして避けるべき品があります。

これから永らく続いていく両家の関係に水を差してしまわないように、しっかりとチェックしていきましょう。

ようかんやカステラなどの切り分けが必要なお菓子

ようかんやカステラは食べるときに切り分けるため、「縁が切れる」ことをイメージさせ、ふさわしくないとされています。一方で、1本の長いお菓子であることから「末永いお付き合いを」という意味合いもありますが、送った相手がどのように捉えるかはわからないため、避けるのが無難でしょう。

もし、ようかんやカステラが相手の好物や地元の銘菓である場合は、切り分けが不要の一口サイズのものを選ぶのがおすすめです。個包装されているため、一度に食べる必要がなく、保存がしやすい点もメリットと言えるでしょう。

おせんべい

おせんべいは、自然と割れてしまうことや、割って食べるケースがあることから、結婚においては「ふたりの仲が割れる」という縁起の悪いイメージにつながる恐れがあります。どうしてもおせんべいを送りたい場合は、割れる心配のない「おかき」や「あられ」で代替するといいですよ。

また、味噌味は「失敗して恥をかく、面目をなくす」などを意味する慣用句「味噌をつける」を連想させるため、避けた方がよいでしょう。

持ち運びが大変なもの

両家の顔合わせは料亭やレストランなど外の会場で行われるケースが多いです。また、顔合わせを行うエリアとして両家の中間地点が選ばれることが多いことを考えても、帰りの移動で持ち運びが大変な「かさばるもの」や「重たいもの」は避けるべきです。

特に「お酒」は手土産の定番であるため選ぶ方も多いと思いますが、重さに配慮したうえで選ぶ必要があります。

顔合わせの会場が相手の自宅である場合や、相手が会場まで車で来る場合は、多少であればかさばるものでも問題ありません。置き場所に困るような規模のものはやめましょう。

生菓子やフルーツなど日持ちがしないもの

冷蔵庫や冷凍庫での保存が必要なものや、賞味期限が短いものはかえって相手を困らせてしまう可能性があります。持ち歩きの面で心配になる方もいらっしゃいますし、相手の家に持参した場合でも、冷蔵庫や冷凍庫に空きがなく慌てさせてしまうかもしれません。

また、賞味期限が短いものを手土産にすると、好きなタイミングで食べるのではなく必要にかられて食べなくてはならない恐れがあるため、賞味期限が長いものを選びましょう。加えて、常温保存できるものだと保存場所に困らないため、なおよいです。

顔合わせ会場の近くで購入した物

事情はどうであれ、顔合わせ会場の近くで手土産を用意すると、「手土産を事前に購入していなかったのか?」「持ち運ぶのが面倒だから、当日についでで購入したのだろうか?」などとよくない印象を持たれるかもしれません。

顔合わせは両家の親睦を深めることが目的ですので、不要な溝を作らぬよう必ず事前に手土産を準備しておくようにしましょう。

数にも注意

贈る品の種類だけでなく、数にも注意する必要があります。偶数は「割れる数」であることから、お祝いごとにはふさわしくないとされているため、顔合わせの手土産も奇数で準備するのが望ましいです。

ただし、「9」は「苦」を連想させるので避けましょう。

「1分で振り返る」この記事のまとめ

今後続いていく両家の関係の第一歩である顔合わせで会話のきっかけにもなる手土産。

そんな手土産を贈るうえで、重要なのは以下の5つのポイントです。

記事のまとめ
  • 手土産は渡したほうが丁寧。両家で事前に打ち合わせて用意するかを決める。
  • のしは無くてもよいが、付けると失礼がない。
  • のしを付ける際は「水引10本」、「結び切り」、表書きは「御挨拶」か「寿」、名入れは「苗字のみ」、「外のし」がよい。
  • 手土産を選ぶときは、相手の好みを事前に調査しておくと間違いない。
  • 縁起の悪いものや相手が困ってしまうような手土産は避ける。

手土産を贈るうえで、どのくらい厳格な対応を望むかは家庭によって違います。よって、新郎新婦が率先して話し合い、両家でバランスを取るのが円満のカギです。

また、相手のご家族の好みを知るうえでも話し合いは重要です。結婚に向けてふたりの絆を深めるためにも、しっかりコミュニケーションを取って進めていきましょう。