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両家の顔合わせ後、お礼状を出す時は「いつまでに出すべき?」「どんな内容を書けばいいの?」など、疑問が尽きません。相手の両親と良好な関係を築いていくことを考えると、失礼のないようにしたいですよね。
そこで今回は、顔合わせ後に出すお礼状について、基本マナーや注意点を解説します。近年増えている「メールやLINEで済ませていいの?」といった疑問に対する回答もまとめました。例文つきなので、この記事を読めば結婚式の準備で忙しくても、すぐにお礼状を書くことができます。
「顔合わせ後のお礼状で失敗したくない」「相手の親からの印象が良くなるお礼状を出したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
顔合わせ後のお礼状は出したほうがいい?
両家の顔合わせを行った際は、会食後1週間以内にお礼状を出しましょう。お礼状を出すことで、良い関係性を保ちたいという気持ちがしっかりと伝わり、丁寧な印象を与えられます。また、「しっかりしている」「思いやりがある」といったように印象UPに繋がる可能性もあります。
顔合わせ後のお礼状が特に効果的なケース
顔合わせの後は、お礼状を出すのがマナーです。特に、次のようなケースに該当する場合は、お礼状を出すことで好印象を得られるでしょう。
相手の実家で顔合わせをした場合
例えば、新郎または新婦の実家が遠方にありなかなか訪れる機会がないときや、どちらか一方の実家近くで結婚式を挙げる場合などは、顔合わせを相手側の実家で行うこともあるでしょう。他人を家に招く際は、片付けや料理の手配などさまざまな手間が発生します。おもてなしをしてくれた相手側の家族に対し、感謝の気持ちを込めたお礼状を書くのがマナーです。
顔合わせの費用を相手の親に負担してもらった場合
顔合わせの費用を相手側の親に支払ってもらったときも、お礼状を出しましょう。食事会の費用を出してもらっているにも関わらず、お礼をしないでいると「失礼な人」と感じさせてしまう恐れがあります。
顔合わせの席でミスをしてしまった場合
顔合わせの席でミスをしてしまった場合、お礼状を出すことで悪いイメージを払拭できる可能性があります。どうしてそうなったのか、今後はどうしていきたいのかなど自分の気持ちを書いて伝えることで、本当の自分を理解してもらえるでしょう。
顔合わせ後のお礼状をメールやLINEで送る人が増えている
近年、メールやLINEでお礼状を送る人が増えています。ゼクシィが行ったアンケートによると、66.7%の人がお礼状をLINEで送っていることが分かりました。アンケート結果は以下の通りです。
- LINEを送った人:66.7%
- 電話をした人:16.1%
- メールをした人:10.1%
- 手紙を送った人:6.0%
- 彼を通して伝えた人:6.0%
※アンケート結果の出典:ゼクシィ(彼親が喜ぶ! 親あいさつ&顔合わせ後のお礼の書き方【手紙・SNS文例】)
顔合わせの前からすでに相手の家族と会っている人も少なくありません。普段から相手の両親と親しくしている場合や、相手の両親が手紙よりもメール・LINEを好む場合は、メール・LINEでお礼状を送っても問題ないでしょう。
お礼状は顔合わせ当日、または翌日に出しましょう
お礼状は、顔合わせの当日か、翌日のうちに出すのが一般的です。遅くとも1週間以内には届くようにします。メールやLINEで連絡する場合は、翌日の午前中までに送るようにしましょう。できるだけ早く送ることで、感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
お礼状を出すのが遅れてしまったら?
お礼状は1週間以内に送るのがマナーです。お礼状は心を配る行為であるため、送るのが遅くなってしまうと良い印象を持たれない恐れがあります。万が一1週間以内にお礼状を送れないときは、以下のような「挽回のためにできること」を実践しましょう。
次に会った時に直接お礼を言う
家が近い場合や、すぐにまた会う約束をしているときは、直接お礼とお詫びの言葉を伝えるのが効果的です。お礼状を書けなかった理由やトラブルがあった場合などはその内容を話してみてもよいでしょう。また、お礼状を出せなかった罪悪感が大きいときは、お菓子やお茶などを渡すのもおすすめです。感謝の気持ちや心配りがしっかりと伝わります。
お礼状に遅くなってしまったお詫びの言葉を入れる
遅れてお礼状を出す際は、お礼状にお詫びの言葉を記載しましょう。例えば、以下のような言葉が適しています。
- 「本来ならば早急にお礼を申し上げるところ、このように遅くなってしまい申し訳ありません。」
- 「お礼をお伝えするのが遅くなってしまい、大変申し訳ございませんでした。」
- 「お礼が遅くなってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。」
遅くなった理由は、無理に記載しなくても構いません。逆に、記載することで「言い訳のようだ」「そんなことで後回しにしたのか」などと嫌な印象を抱く方もいます。
顔合わせ後のお礼状を出す時の基本マナー
顔合わせのお礼状には、厳密な決まりは特にありません。しかし、失礼な印象を与えないためには、最低限のマナーを守ることが大切です。ここでは、配慮したいポイントとマナーを4つ紹介します。
手書きして封書で出す
お礼状は封書に手書きで記載するのがベストです。時間をかけて丁寧に記載する必要があるため、気持ちが伝わりやすいと言われています。また、文字の形や文章に書き手の性格が現れるため、自分らしさを出しやすい方法でもあります。
ただし、相手の親がマナーやしきたりをあまり気にしない場合や堅苦しいものを好まないケースでは、封書でなくハガキを使用しても問題ありません。また、よく連絡を取り合う間柄であれば、メールやLINEなどでお礼を伝えることもあります。
便箋や封筒は派手過ぎずシンプルなデザインを選択
封書を使用する際は、便箋や封筒に白無地のものを選ぶのが一般的です。派手過ぎずシンプルなものにしましょう。また、クリーム色よりも純白に近い白色の方がよりフォーマルな印象になります。
ワンポイントの柄や淡い色合いのものを使用する人もいますが、華やか過ぎるものは避けるのが無難です。色や柄が大きく入っているものはカジュアルさが出るため、相手との関係性や性格などに合わせて使用しましょう。
必ず縦書きで書く
お礼状は、縦書きで書くのがマナーです。縦書きで書くのに慣れていない人もいるかもしれませんが、だからこそ「丁寧に記載してくれた」という印象を与えられます。
横書きで手紙を書くのは、友達や自分の家族など親しい間柄の人に出すときです。特に、しきたりを重んじる人や伝統的なやり方を好む人には縦書きで記載した封書を送りましょう。
ペンは水性ボールペンでOK
お礼状を書く時に使うペンの種類に悩む方もいるかもしれません。ペンの格式は、以下の通りです。
- 毛筆
- 万年筆
- 水性ボールペン
- 油性ボールペン
水性ボールペンを使って書いても問題ないと言われています。ただし、フォーマルな印象の手紙を書きたいときは、毛筆や万年筆を使用するのがベストです。また、ペンは黒色のインクのものを選びましょう。青や赤などカラーのインクは好まれないケースも多くなっています。
顔合わせ後のお礼状を出す時の注意点
ここでは、お礼状を出す時の注意点を紹介します。結婚相手の親からの高感度が下がるリスクを少なくしたい場合は、注意点を事前に確認しておくことが大切です。
誤字脱字をした時に修正液を使わない
言葉や漢字を間違えてしまった際、修正液を使用したいと思うこともあるでしょう。しかし、誤字脱字に修正液を使うのはNGとされています。修正液を使用すると「書き直すのが面倒くさい」「新しい封書を使用するのがもったいない」と思っているのではと感じさせてしまう恐れがあるためです。もし、書き損じた場合は、新しい便箋や封筒に書き直しましょう。
尊敬語と謙譲語を間違えない
お礼状では、普段使用しないような言葉も使用するため、言い間違いや言葉の使い方には注意が必要です。特に、尊敬語と謙譲語は言葉の響きが似ているものも多く、使い方を間違える方も少なくありません。お礼状でよく使う敬語の例を挙げると以下の通りです。
【お礼状でよく使う敬語】
尊敬語 | 謙譲語 | |
行く | ・いらっしゃる ・おいでになる | ・伺う ・参る |
来る | ・いらっしゃる ・おいでになる ・見える ・お越しになる | ・参る |
言う | ・おっしゃる ・言われる | ・申す ・申し上げる |
食べる | ・召し上がる ・食べられる ・お食べになる | ・いただく ・頂戴する |
見る | ・ご覧になる ・見られる | ・拝見する |
尊敬語は相手を敬う言葉で、謙譲語は自分がへりくだるときに使う言葉です。そのため、尊敬語と謙譲語を間違えると失礼にあたります。
お礼状をパソコンで作らない
お礼状は手書きで書くのがマナーです。パソコンの文字では、その人の人間性や性格などが見えずらい上に、「時間がなくて早く仕上げたかったのでは」「テンプレートをコピーしたのかも」といった印象を与えてしまう恐れがあります。
ただし、「絶対に手書きで作成しなければならない」という決まりもありません。文字を書くのが苦手な人や、手先を怪我していて思うように動かないときなどは、パソコンで作成しても問題ないでしょう。
お礼状と一緒にギフトを贈るべき?おすすめのギフトは?
顔合わせの後にお礼状を送る際は、基本的にお礼のギフトは不要です。かえって気を遣わせてしまう恐れもあります。ただし、場合によっては、ギフトを一緒に贈ると印象が良くなるケースもあります。ギフトを贈ると良いケースと、おすすめギフトを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
お礼状と一緒にギフトを贈るといいケース
顔合わせの後、お礼状と一緒にギフトを贈ったほうがいいケースはいくつかあります。
食事会の費用を負担してもらった
相手の親に食事会の費用を負担してもらった場合は、お礼状だけでなくお礼の品も添えて贈るのが望ましいでしょう。お礼状だけの場合よりも、「これからの関係性を良くしていきたい」という意思や、費用を負担してくれた心遣いへの感謝の気持ちがしっかりと伝わります。
こちら側だけ手土産を用意していなかった
顔合わせの際にこちら側だけ手土産を用意していなかったケースも、お礼状を贈る際にギフトを添えるのがベストです。会食の場では嫌な雰囲気になっていなくても、内心「非常識」「どうでも良いと思っているのでは」といった印象を抱かせてしまっている可能性があります。ギフトを贈ろうか悩んでいる場合は、念のため贈るのが得策でしょう。
お礼状と一緒に贈るおすすめのギフト
お礼状と一緒に贈るおすすめのギフトを紹介します。相手側の性格や好みに合わせて、喜んでもらえるようなギフトを選択しましょう。
タオル
タオルは消耗品のひとつです。何枚あっても困らないでしょう。また、いずれ消耗してしまうものなので、もらう側も気軽に受け取れます。特に「今治タオル」は創業150年の歴史を誇る老舗ブランドです。柔らかい肌触りと品質、種類の豊富さに定評があります。
参考商品: 極上タオル premium(楽天市場)
スイーツ
スイーツは、女性やファミリーから人気の高い商品です。親戚や友達が来たときに一緒に食べてもらうのにも適しています。特に、マドレーヌやクッキーなどの焼き菓子は日持ちするため、急いで食べる必要がなく、受け取る側の負担を軽減できます。
参考商品:マコロンと豆菓子の詰め合わせ(Higashiya)
カタログギフト
相手家族の好みが分からないときや、商品選びに悩むときはカタログギフトがおすすめです。カタログギフトには、日用品からグルメまでさまざまな商品が用意されています。商品を選ぶのは贈られた側なので、要らないものを贈ってしまう心配もありません。
参考商品:ギフトカタログ(DEAN&DELUCA)
すぐに使えるお礼状の例文
ここでは、お礼状の例文を「封書」「メール」「LINE」の送り方別にまとめて紹介します。また、例文も紹介していますので、参考にしてみてください。自身のケースに合わせて内容をアレンジしながら、心を込めてお礼状を作成しましょう。
封書で送る場合の例文
お礼状の構成はおおむね決まっています。封書で送るお礼状に記載する内容は、以下の通りです。
- 頭語
- お礼の言葉
- 顔合わせでのエピソード
- 再度お礼と締めの言葉
- 結語
- 日付と名前
上記の流れを意識すると、読みやすい文章になります。また、お礼状の例文も紹介するので、参考にしながらアレンジしてみてください。
基本の例文
拝啓
先日はお忙しいところ、私たちのために貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。両家で会食する機会を作っていただいたことに、大変感謝しています。
会食の際に◯◯家のフォトアルバムを拝見し、私も◯◯さんと一緒に、◯◯家のようにあたたかく素敵な家庭を築いていきたいと、強く思いました。未熟な部分もありますが、◯◯さんを支えられるよう精一杯努めて参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
改めて、◯◯さんとの婚約を祝福してくださりありがとうございます。残暑なお厳しき折柄、お体にお気を付けください。
敬具
費用を負担してもらったケース
拝啓
先日はご多忙のところ、お時間を頂戴しまして誠にありがとうございました。改めて婚約のご挨拶をさせていただきましたが、あたたかく受け入れてくださり嬉しく思っております。
この度は顔合わせに際し、思いがけず会食費用までお心遣いいただきまして、大変恐縮しております。本当にありがとうございます。
両家顔合わせで楽しい時間を過ごすことができ、◯◯さんと二人でとても喜んでおります。まだまだ至らない部分もあるかと存じますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
敬具
顔合わせでミスをしてしまったケース(h4)
拝啓
先日はご多用中にもかかわらず、両家顔合わせのために予定をご調整くださいまして誠にありがとうございました。◯◯さんのご両親にお会いでき、大変ありがたく思っております。
顔合わせ当日は緊張が大きく、十分にご挨拶ができず申し訳ございませんでした。何卒ご無礼をお許しください。
◯◯さんに相応しい伴侶になれるよう、精進して参ります。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
敬具
メールで送る場合の例文
メールでお礼を伝える際は、以下のような文章を記載しましょう。
- 顔合わせのために時間を作ってもらったことへのお礼
- 結婚を認めてくれたことへのお礼
- 今後の抱負や意気込み
- これからも関係を築いてもらうことへのお礼とお願い
- おもてなしへのお礼
封書と違い、「拝啓」や「敬具」といった頭語・結語がなくても問題ありません。また、普段から親しい関係にあるケースも多いため、多少カジュアルさのある文章でも不自然ではないでしょう。メールでお礼を伝える際の例文をいくつか紹介します。参考にしてみてください。
相手側の自宅に招かれた場合
先ほどは、顔合わせのお時間を頂戴しましてありがとうございました。また、ご自宅にお招きいただいた上に美味しいお料理までご馳走いただいて、大変恐縮しております。おかげさまで、素敵な時間を過ごすことができ◯◯さんと二人で喜んでおります。
私も料理の腕を上げられるよう、日々精進して参ります。ぜひご指導のほどよろしくお願いいたします。みなさまにも、よろしくお伝えください。
また近々会う予定がある場合
先ほど、無事に帰宅致しました。本日はお忙しいところ、貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。
帰宅後も◯◯さんと、会食時の思い出話に花を咲かせています。また、私の両親も充実した時間を過ごせたと、大変喜んでおります。
次はまた来週末に、みなさまとお会いできることを楽しみにしております。至らないところもあるかと存じますが、今後ともよろしくお願いいたします。
LINEで送る場合の例文
LINEで送るお礼状には、メールと同じく以下のような文章を記載します。
- 顔合わせのために時間を作ってもらったことへのお礼
- 結婚を認めてくれたことへのお礼
- 今後の抱負や意気込み
- これからも関係を築いてもらうことへのお礼とお願い
- おもてなしへのお礼
LINEの場合も頭語や結語を使用しないのが一般的です。また、普段LINEでやりとりすることが多い場合、あまり堅苦しい雰囲気を好まないケースも少なくありません。形式ばった文章にならないよう心がけましょう。
ただし、絵文字の多用や何日も経ってから連絡するといった行為はマナー違反です。最低限のルールは守りながら、カジュアルさのある内容に仕上げる必要があります。例文をいくつか紹介するので、参考にしながらアレンジしてみてください。
新郎から新婦の家族にLINEする場合
こんにちは。◯◯です。
先ほどは、私たちのためにお時間を作ってくださりありがとうございました。
◯◯さんとの婚約を認めていただくことができ、光栄です。これからも、末永くよろしくお願いいたします。
新婦から新郎の家族にLINEする場合
こんにちは。◯◯です。
本日は顔合わせにご参加くださりありがとうございました。
◯◯さんのご家族のみなさまにあたたかく迎えていただけて、とても嬉しく思います。まだまだ未熟者ですが、今後もよろしくお願いいたします。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
- お礼状は1週間以内に届くように送るのがマナー
- メールやLINEでお礼を伝える人も増えている
- お礼状を書く際は敬語の使い分けに注意
- より丁寧に感謝の気持ちを伝えるなら、ギフトを添えるのが効果的!
今回は、両家顔合わせのお礼状の書き方や基本マナーを紹介しました。お礼状の書き方に厳密な決まりはないものの、構成や記載内容には一定の決まりがあります。マナーを守り、失礼のないように努めましょう。
また、顔合わせでのエピソードや感じたことを記載することで、気持ちが伝わりやすくなります。例文を参考にしながら、自身のケースに合わせて内容をアレンジしてみてください。
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