「入籍後にどんな手続きをしたらいいのだろう」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。仕事にも関係することだからこそ、もれなくしっかり終わらせたいですよね。
この記事では、男性が知っておくべき入籍後の手続きについて解説しています。戸籍やクレジットカードなどに関する内容をくわしくまとめました。スムーズに作業をするために、ぜひ最後までお読みください。
入籍後に男性がやるべき11項目の手続き一覧
まずは、必要な手続きを理解しておきましょう。一般的に入籍後に、11個の手続きが必要です。
- 転出届・転入届・転居届の提出
- 印鑑登録
- 婚姻届受理証明書、住民票の取得
- 国民健康保険、国民年金などの手続き
- マイナンバーカードの変更手続き
- 運転免許証の名義・住所変更
- 銀行、クレジットカード、生命保険などの各種手続き
- 会社関連の手続き
- パスポートの書き換え・再発行
- 自動車関連の手続き
- 会員登録系の変更
一覧で見ると、気が重くなりそうですよね。しかし、一つひとつはそれほど大変ではありません。それぞれの見通しが持てるようにポイントをまとめました。
1.転出届・転入届・転居届
まずは、転出届・転入届・転居届についてです。これは、結婚にあたって引っ越す場合に必要となります。住所が変わらない場合は必要ありません。
転出届と転入届または転居届は、住所に該当する役所で手続きできます。ちなみに、転入届とは、市外へ引っ越したときのもの。転居届は市内で引っ越したときに必要な書類です。
手続き方法
転出届は引っ越し前に窓口で手続きします。もし引っ越し前に手続きし忘れてしまった場合には、郵送も可能です。切手を貼り付けた返信用封筒を同封する必要があるため、忘れないようにしましょう。
提出期限
- 転出届は引っ越しまでの14日以内
- 転入届・転居度家は新居に引っ越しした日から14日以内
期限を守るために、早めに取りかかりましょう。
提出時に必要なもの
提出時には、以下のものを準備しましょう。
・保険証
・免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類
2.印鑑登録
「市外へ引っ越す場合」と「苗字が変わる場合」は、印鑑登録が必要です。これは、役所で手続きできます。転入届と転居届を提出するタイミングで、一緒に印鑑登録をおこなうとよいでしょう。
持ち物は、登録する印鑑と本人確認書類です。
3.婚姻届受理証明書、住民票の取得
入籍後の手続きで必要となる「婚姻届受理証明書」と「住民票」は先に取得しておきましょう。
婚姻届受理証明書
婚姻届受理証明書とは、結婚したことを証明するもので、婚姻届を提出してすぐに取得できます。婚姻届受理証明書は会社に提出する場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
住民票
住民票とは、役所が誰がどこに住んでいるのか把握するための書類です。税金やワクチンの予防接種など、さまざまな手続きに関係するので必ず手続きしましょう。
婚姻届受理証明書を役所に持っていくことで、その場で住民票を新しい苗字に変更してもらえます。そのため、婚姻届受理証明書を先にもらっておくと便利です。
4.マイナンバーカードの変更手続き
住所または苗字が変わる場合には、マイナンバーカードの内容変更が不可欠です。手続きは役所で行いますが、住民票を発行するときに変更してもらえます。
持ち物は、マイナンバーカードか通知カード、本人確認書類です。
5.国民健康保険、国民年金などの手続き
国民健康保険や国民年金などの手続きは、入籍後に健康保険や年金区分が変更になる場合、必要です。
例えば、以下の場合が該当します。
- 専業主夫になる場合
- 自営業になる場合
面倒だと思われがちですが、国民健康保険の手続きをすれば、同時に国民年金の手続きもできます。持ち物も、本人確認書類だけなので比較的にスムーズに完了するのでないでしょうか。
6.運転免許証の名義・住所変更
運転免許証に関する手続きも引っ越しや苗字変更をした場合に必要です。一番おすすめなのは、住民票のある警察署で手続きをすることです。運転免許センターや運転免許試験場でも手続き可能ですが、混み合うため時間に余裕を持っておきましょう。
運転免許証は本人確認書類としても活用できるため、早めに変更しておくことがベターです。
7.銀行、クレジットカード、生命保険などの各種手続き
運転免許証同様、住所や苗字変更の場合に必要なのが、銀行、クレジットカード、生命保険などの各種手続きです。住所変更だけの場合は、インターネット上で完結できるので、知っておくと時短になります。
ただ、苗字が変わる場合は、銀行の窓口まで行って手続きしましょう。苗字が変われば、旧姓の印鑑から新姓の印鑑へ登録変更しなければならないからです。
持ち物は次の通りです。
・通帳(発行している場合)
・本人確認書類
・旧姓と新姓の印鑑
以上の手続きをした後は、会社にも氏名変更届を提出します。忘れてしまうと、給与が振り込まれなくなるため、次の給料日までに終わらせておきましょう。
8.会社関連の手続き
必ず、勤務先に入籍報告をしましょう。会社のルールに従って、氏名変更や給与振り込み口座名義の変更など、必要な手続きをおこなわなければいけません。
一般的に、以下の書類を提出することが多いです。
- 住民票
- 戸籍謄本
- 婚姻届受理証明書
また、結婚を機に退職する場合や、休暇をとりたい場合は早めに相談した方が、より円滑に進みやすいです。
9.パスポートの書き換え・再発行
住所や苗字が変更になった場合、パスポートの変更が必要です。書き換えや再発行は、パスポートセンターで行います。持ち物は、以下の通りです。
・有効中のパスポート
・申請前6ヶ月以内に撮影した証明写真
・申請前5ヶ月以内に取得した戸籍謄本または戸籍抄本
入籍後に海外に行く場合は早めに手続きしておきましょう。ただ、渡航の予定が当分ない場合は、急ぐ必要はありません。
10.自動車関連の手続き
自動車を所有している場合のみ、必要な手続きがあります。それは、「車庫証明」と「車検証」の変更です。
書類の提出先は、新しい住所を管轄する運輸支局または自動車検査登録事務所。必要な書類は、2つで入籍後の住民票と戸籍謄本です。入籍から戸籍謄本の変更までは数日かかるため、入籍日に手続きすることはできません。
具体的な持ち物は以下の通りです。
・戸籍謄本
・自動車保管場所証明書(車庫証明)
・自動車検査証
・認印
・手数料納付書
・自動車税、自動車取得税申告書
11.会員登録系の変更
最後は、日常生活、娯楽や趣味などに関係する手続きです。優先度が低いため、忘れやすいので気をつけましょう。一般的に必要な手続きは以下の通りです。
- ショッピングサイトやサブスクなどの会員登録の変更
- スマホの契約の変更
- 光熱費に関する契約内容の変更
クレジットカードの情報が変わったら、なるべく早めに変更しておきましょう。
平日1日でできる限り手続きを終わらせるモデルスケジュール
入籍後の手続きが想像以上にハードだと感じた方もいるかもしれません。それと同時に「なるべく早く終わらせたい」と思った方も多いのではないでしょうか。
忙しい方も効率よくできるように、平日1日できるおすすめスケジュールを紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 開庁時間に役所に到着
- 引越した場合は、転出証明書・転入届を取得
- 婚姻届を提出・婚姻届受理証明書の取得
- 変更後の氏名・住所が書かれた住民票を取得
- 印鑑登録・マイナンバーカードの変更手続きを行う
- 国民健康保険・国民年金の変更が必要な場合は行う
- 警察署で運転免許証の氏名・住所を変更
- 銀行で口座の名義人氏名届出印を変更
- パスポートがすぐに必要ならパスポートセンターへ移動
このスケジュールで動くと、戸籍謄本が必要な書類以外の変更手続きがすべて完了します。
入籍後に会社で必要な手続き
では、最後に会社で必要な手続きについて解説します。ただ、詳細は会社によって異なります。そのため、迷った時は結婚している上司や同僚に相談しましょう。
一般的に必要な手続きは以下の4つです。
- 住居変更届を提出(このときに結婚することを上司に伝えるとスムーズです)
- 婚姻届受理証明書の提出
- 苗字が変わった場合は給与振り込み口座の変更
- 苗字が変わった場合は名刺を作り直す
会社にあまり迷惑をかけたくない方は、余裕を持って計画的に行動するのがおすすめです。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
今回は、男性が入籍後にすべき手続きについて解説しました。役所での手続きはしないいけないのはわかっているものの、何をすべきか迷ってしまいますよね。けれども、一つひとつのポイントを理解しておけば、そこまで難しくはありません。
最後に要点をおさらいしておきましょう。
- 婚姻届を提出後は、婚姻届受理証明書、住民票の順に取得するのがスムーズ
- 多くの手続きに本人確認書類が必要なため、運転免許証の手続きは最優先
- 役所は開庁時間に合わせて行くのがおすすめ
- 会社での手続きは給与や健康保険証などに関わるので、計画的に済ませておこう
最低でも以上のポイントを理解しておきましょう。やるべきことは多いですが、それぞれは簡単にできるものばかりです。忙しいとは思いますが、時間に余裕をもって、必要な手続きをはじめてみてはいかがでしょうか。