結婚資金にいくら貯金する?平均貯蓄額や費用相場から計算!

結婚資金にいくら貯金する?平均貯蓄額や費用相場から計算!

指輪・結婚式・新婚旅行…結婚には何かとお金がかかるもの。新生活も視野に入れて、計画的に貯金したいですね。今回は、平均貯蓄額や費用相場をもとに目標の立て方を解説!リアルなカップルの意見もご紹介します。

目次

  1. 結婚資金の貯金どうしてる?平均額を大公開!
  2. 結婚費用はいくらかかる?これがリアルなデータ
  3. 結婚資金の貯金計画を立てよう!目標金額の考え方を解説
  4. 結婚資金の貯蓄がうまくいくコツ
  5. まとめ

指輪・結婚式・新婚旅行…結婚のタイミングでは何かとお金がかかります。結婚を考えはじめたら、ふたりで協力して着実に資金を貯めていきたいところです。

ゼクシィ 結婚トレンド調査2022によると、結婚関連の費用総額は平均で371.3万円。「こんなに?!」と心配になった人も、大丈夫。新郎新婦だけで全額用意しなくてもよいケースもあります。

この記事では、結婚資金の貯金について「実際に必要な金額」や「貯金のポイント」を徹底解説!結婚資金の貯金に関するカップルのリアルな意見も紹介しながら、おふたりの結婚までの道すじが見えるようにお話しします。

「結婚する予定だけど、お金のことが不安…」という人はぜひ読んでみてくださいね。

結婚資金の貯金どうしてる?平均額を大公開!

まず気になるのは、世の中のカップルの結婚資金事情ですよね。自分の貯金額は、多いのか少ないのか知りたいという人もいるでしょう。 そこで最初に、先輩カップルへの調査に基づいたデータをチェックしてみます。

結婚資金としての平均貯金額

まずは、先輩カップルが結婚までに貯金していた金額を確認しましょう。 ゼクシィ 結婚トレンド調査2022によると、結婚資金を貯金していたと回答したカップルは、87.5%。結婚資金としての貯金総額の平均は296.9万円でした。

多くのカップルが計画的に貯金をしていることがわかります。同調査によると、結婚費用の総額は平均371.3万円なので、必要な資金の8割程度はふたりで用意できている計算です。

ただし、結婚式費用が高額になりがちなエリアでは、より多くの貯金を用意する傾向あり。関東では平均336.6万円・関西では 平均327.4万円と、全国平均より30万円ほど高めの貯金額でした。

単身者の平均的な貯金額は20代で約179万円

結婚資金に限らず、一般的な20代単身者の貯金額もチェックしてみましょう。

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)によると、20代単身者の平均貯蓄額は約179万円。

「かなり多い」と感じた人もいると思いますが、平均値は一部の高額貯蓄をしている人の金額に引っ張られがち。調査データの中央値は約20万円なので、この金額の方がリアルに感じるかもしれません。

結婚資金の貯金を始める前に、現在の自分の貯金が多いのか少ないのか判断する目安になるでしょう。 結婚資金は単身で貯めたお金とは別に、ふたりで貯金を始める場合がほとんど。単身時の貯金は、結婚資金が不足するときや新生活費用にとっておくのもよいでしょう。

結婚費用はいくらかかる?これがリアルなデータ

実際、結婚にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?結婚にかかる費用の目安を把握しておくことで、貯金の目標が明確になりますよ。

ここからは、先輩カップルの調査データから、婚約〜新婚旅行までの平均費用をご紹介します。

結婚費用の平均総額は約370万円

結婚前後には、婚約(指輪・顔合わせ)・結婚式・新婚旅行と、あらゆるイベントにお金がかかります。

ゼクシィ 結婚トレンド調査2022によると、結婚関連の費用総額は平均371.3万円。最も高かったエリアは、首都圏の421.2万円です。 イベントは1年ほどの期間内に分散していることが多く、一度にこの金額がかかる訳ではありませんが、計画的に準備したほうがよいことは間違いないでしょう。

結婚費用の内訳

それではさらに細かく、代表的なイベントごとの平均費用も確認してみましょう。やはり結婚費用の大半を占めるのは結婚式。結婚式の支払いタイミングに合わせて、貯金の計画をするのがおすすめです。

【結婚関連イベント費用の平均値】
  • 両家顔合わせ:6.6万円
  • 婚約指輪:35.8万円
  • 結婚指輪(2人分):26.1万円
  • 結婚式総額:303.8万円
  • 新婚旅行:29.6万円※

※感染症蔓延の影響で国内旅行が多い時期の調査データ。お土産代は含まれていません

なお、上記データには含まれていませんが、新生活の準備資金も必須です。

新婚生活実態調査2020(リクルートブライダル総研調べ)のデータでは、新婚生活準備(インテリア・家具・家電製品)にかかった費用は平均で59万円。引越しや住宅購入を行うカップルは、さらに費用が膨らむので注意が必要です。

結婚費用は支払いのタイミングにも注意

大まかな結婚費用を把握したところで、支払いのタイミングも確認しておきましょう。

大きなお金が動くイベントについて、一般的な支払いタイミングをまとめました。いつまでにいくら貯まっていればよいのか、チェックしてみてくださいね。

結婚にまつわるお金の支払いタイミング
  • 結婚指輪:注文時に一括支払い
  • 結婚式:予約時に内金・挙式1~2週間前に残金を前払い
  • 新婚旅行:予約時に一括or予約時に内金・出発3週間前頃に残金支払(別途、お土産代や現地での食事・レジャー代も必要)

 結婚式の費用は基本的に現金か振り込みで支払いをすることが多いですが、クレジットカードが使える場合も。クレジットカードを利用すると、ポイントが貯まったり、タイミングによっては引き落としにご祝儀を充てられるメリットがあります。限度額に注意しながら、賢く活用するのもアリですね。

結婚資金の貯金計画を立てよう!目標金額の考え方を解説

それでは、実際に貯金の目標金額について考えてみましょう!目標が決まると、月々の貯金額もわかるので、行動に移しやすくなりますよ。

結婚資金の目標金額の考え方

ふたりに必要な結婚資金は、以下の考え方で計算できます。予定しているイベントの大まかな費用をすべて足した金額から、もらえるお金(ご祝儀・親族の援助など)を差し引いたぶんが自己負担額です。

ただし、もらえるお金を多く見積もるのは危険。迷ったら少なめに計算する方が無難です。

貯める必要があるお金=①総額 ー(②ご祝儀総額+③親援助)

 ①総額:具体的な結婚式のプランがイメージできていない場合は、まずは前の章に掲載の平均値を参考にしてみるのもおすすめ。新居への引越しを考えている場合は、その予算も足しておきましょう。

②ご祝儀総額ゼクシィ 結婚トレンド調査2022によると、ご祝儀の平均総額は 180.4万円。ゲストとの関係性によって金額も変動しますが、まずは1名あたり3万円で計算すると大きくずれないでしょう。

③親援助:同調査によると、76.9%のカップルが「親からの資金援助があった」と回答しています。援助総額の平均は両家合わせて178.4万円と、意外と高額な結果に。

どうしても足りないとき、どうする?

どうしても貯金だけでは厳しそう…そんなとき、結婚資金にあてられる貯金以外のお金は以下のとおり。

  • ご祝儀や親援助:前述のとおり、もらうカップルが大半です。もちろん、自分たちだけで資金を準備できるのが理想ですが、もし足りないときは両親に援助の相談してみるカップルもいるようです。
  • 補助金制度:新婚世帯に対し、新居の家賃や引越費用等を30〜60万ほど自治体が補助する制度です。夫婦ともに年齢が39歳以下・世帯所得400万円未満などいくつか条件があります。まずは住む自治体が制度を実施しているのか確認を。
  • ローン:金融機関で展開しているブライダルローンやカードローンを利用するカップルも。ただし、結婚直後から返済が始まり月々の支出が増える点には注意が必要です。

結婚資金の節約ポイント

貯金の負担を減らすには、結婚関連の支出の見直しも必須です。資金を用意するのが厳しいと感じたら、以下のようなポイントを見直してみましょう。

結婚資金の節約ポイント
  • 婚約指輪は省略し、結婚指輪のみにする
  • 結納ではなく、両家の食事会のみにする
  • 結婚式では人気のシーズン・日取り・時間帯を避ける
  • 家族婚・少人数婚・フォトウェディングにする
  • 結婚式のアイテムはDIYやレンタル・お譲りを活用する
  • 新婚旅行は、国内やオフシーズンを狙う
  • 新居への引越しは繁忙期を避ける・家賃に無理のない物件にする
  • 新居の家具家電は単身時代のものを使う

結婚資金の貯蓄がうまくいくコツ

最後に、カップルで結婚資金を貯めるコツをチェックしましょう。実際に結婚資金を貯めているカップルの声も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

おすすめは共同口座での管理

貯金の方法としては、共同口座を作って、お互い毎月決まった額を入金するのがおすすめ。どちらかの名義で口座を開設することになるので、あらかじめ相談しておくとスムーズです。

最も確実に貯まるのは、給与が入ったら使う前に貯金に回す「先取り貯蓄」です。生活費が余ったら貯金しようと考えていると、思うように貯まらないことがあります。

もちろん別々の口座に貯めるのもOK。ただし相手の進捗が見えにくく、不公平感が出やすいというデメリットもあるので、ふたりに合った方法を試してみましょう。

貯金額の目安は?シミュレーションしてみよう

元の貯金額や収入が異なるので、貯金額の目安はカップルごとに違います。 前の章で解説した目標金額を元に、まずはシミュレーションしてみてくださいね。

結果によっては、食費やデート代などを見直して貯金に回せるか相談することも必要になるでしょう。

【参考例】

▼条件

必要費用総額結婚費用総額:全国平均の371.3万円
親援助:全国平均の178.4万       と想定
※データはすべてゼクシィ 結婚トレンド調査2022より引用
目標貯金額

150万円
※結婚式の規模が不明なので、今回はご祝儀を考慮しない 総額から親援助を引いた192.9万円(約200万)が必要と想定。お互いに独身時代の貯金を25万ずつ・合計50万使うとして、残りの150万円を貯めたいと想定

期間

2年半
※結婚までの交際期間の調査では、約47.1%が1〜3年未満と回答しているのを考慮し上記設定とする

▼結果

1カ月の貯金額1人2.5万円ずつ
2人で合計5万円で、2年半後に150万円達成

貯金期間を長めにしたり、ボーナス時に多く貯金したりすれば、さらに余裕をもって貯金できますよ。

結婚資金の貯金をするカップルの声

SNSには結婚資金を貯めているカップルのリアルな声も。いくつかご紹介するので、これから貯金を始める人は参考にしてみてくださいね。

いっつあっぷ@プレ花さんのツイート

結婚準備を進めるうえで、お金の話は避けられないもの。楽しい話題ではありませんが、これから一生を共にする大切な人だからこそ相談することが重要ですよね。

南侑さんのツイート

同棲していなくても、毎月お互いにお財布にお金を入れてその中からデート代を捻出して、余ったぶんを貯金に回す方法です。いきなり結婚資金の貯金はハードルが高いという人も、共同財布なら気軽に始められそうです。

うらメムさんのツイート

ひとりで自分のために貯金するよりも、ふたりで一緒に貯金する方がモチベーションを維持しやすく、効率よく貯まるようです。辛くならない程度に、楽しんでお金を貯められるとよいですね。

心にゆとりある生活をしたいたくみさんのツイート

同棲しているカップルは、生活費の余りを貯金に回す方法も。やりくりが得意なカップルなら、節約も楽しんでできそうですね。

まとめ

この記事では結婚資金の貯金について、平均データを踏まえつつ「目標金額の考え方」や「貯金のポイント」などを解説しました。記事のポイントは下記の5点です。

記事のまとめ
  • 約9割のカップルが結婚資金を貯金している
  • 結婚関連で必要な資金のうち、平均で8割程度をカバーできる金額を貯金しているという調査結果も
  • 結婚や新生活にはお金がかかるので、結婚を見据えているなら計画的に資金準備を
  • 大まかに必要な資金と、もらえるお金を把握することで、貯金の目標金額がわかる
  • ふたりで目標を共有し、時にはムダを削るなど工夫しながら貯めるのがポイント

結婚は、ふたりにとって一生に一度の大切なイベント。お金の面で後悔することのないように、計画的に準備を進めていきましょう。