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カップルが夫婦になるとても大切な日、入籍日。「良い日に入籍したいけど、どう決めればいいの?」「選び方がよくわからなくて決められない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
実は、入籍日を選ぶには少しコツがあります。そのコツをおさえておくと、のちのち後悔しない入籍日を選ぶことができるんです。この記事では次のような内容について解説します。
- 入籍日は結婚式の前?後?
- 入籍日の選び方7パターン
- 先輩カップルの「私たちはこう決めました!」アンケート
- 入籍日にふさわしい日リスト
これから入籍する予定の方はぜひ参考にしてください。
入籍日を決めるための基礎知識
そもそも「入籍」とはなんでしょうか?入籍日を決めるには、まず入籍について知っておきましょう。
入籍日とは?前後で何が変わる?
入籍とは元々ある戸籍に誰かが入ることを指します。つまり入籍は本来、結婚を意味する言葉ではありません。
しかし、一般的には、親の戸籍から抜け、夫婦2人の新しい戸籍を作る手続きを「入籍」と捉えられています。だから婚姻届を出す日=入籍日、入籍=結婚のイメージがあるのですね。
また入籍すると、以下のようにさまざまな変化が起こります。
名字が変わる
名字が変わると運転免許証、健康保険証、クレジットカードなどの名義変更の手続きをする必要があります。
配偶者控除や扶養控除を受けられる
正式に配偶者(家族)として認められるので、所得税や住民税といった税金の面で控除を受けられます。
夫婦の間で相続権ができる
入籍すると相続権が得られる上に、相続税の軽減が適応されます。結婚するとお金の話も関わってくるということですね。
入籍のタイミングはいつが適切?
入籍日を決めるのに明確な決まりはなく、お二人の自由に決めてOKです。一般的に多いタイミングは「両家の両親から結婚を承諾された後」~「結婚式の当日」までの間となっています。
入籍日を結婚式の「前」にした人は「入籍の手続きが複雑なので、結婚式準備の前に済ませたかった」と考える人が多いよう。たしかに入籍の手続きを先に済ませておくと、慌てずに結婚式の準備ができますね。
入籍日を結婚式の「後」にした人は「親が入籍は結婚式後だと考えていたから」といったご両親の意向や「新婚旅行にすぐ行きたかったので、入籍で名字が変わるのを延ばしたかった」といった事情があったようです。入籍するとたくさんの名義変更手続きがありますので、結婚式や新婚旅行など一連の行事が終わってから落ち着いて入籍するのもいいですね。
顔合わせ食事会や結納との前後関係は?
結論から言うと、顔合わせ食事会の場合は前後どちらに入籍日を持ってきても大丈夫です。いっぽう結納は「婚約の儀」と捉えられるため、結納を終えた後に入籍日を持ってくるのが一般的です。
入籍日をのどタイミングにするかは、2人だけでなく、両家の両親も納得のいくタイミングが好ましいですね。
- 明確な決まりはないので自由に決めてOK
- 両家両親が納得できるタイミングがおすすめ
- 結納(婚約の儀)をやる場合は結納後に入籍するのが一般的
- 入籍前後の手続きを考慮し、時間に余裕のあるタイミングを選ぶ
入籍日は自由に決めてよいだけに、余計悩んでしまう気がしますね。そこで、先輩カップルの意見を参考にしてみてはいかがでしょうか。プレハナ独自で実施した既婚者100名へのアンケートで、入籍タイミングを調べた結果は次のようになりました。
あなたの入籍タイミングはいつでしたか?
入籍日のタイミングについては、回答者の半数以上が「結婚式より前」に入籍日を決めたことがわかりました。プロポーズから結婚式までは期間が空くため、その間に入籍をした方が多いようです。
次に多いのが「結婚式より後」に入籍日を決めた方で14%。皆の前で誓いを立てた後に入籍して、より結婚感を高めたという声が聞かれました。また、結婚式の当日に入籍したというカップルは全体の9%、約10人に1人という結果となりました。
さて、続いてはいよいよ本題。入籍日の決め方について解説していきます。
入籍日の決め方7パターン
明確なルールがないだけに悩むカップルも多い入籍日の決め方。このパートでは縁起の良い日や語呂合わせなど、入籍日の代表的な決め方を7つご紹介します。
決め方1.縁起の良い日を選ぶ
結婚とは他人同士が夫婦になり、人生を共に歩んでいくもの。そのため「少しでも幸先の良いスタートにしたい」と縁起の良い日を入籍日として選ぶ方が多いようです。
また親世代では特に縁起を重視する方も多いので、あらかじめ縁起の良い日を選んでおくと入籍日をスムーズに決めやすくなります。「縁起の良い日っていつのこと?」という方は下記を参考になさってくださいね。
大安
大安日、大安吉日とも呼ぶ日です。六曜(六輝)の中で最も縁起が良い日として位置付けられており、祝い事の日取りとして人気があります。六曜は時間で吉凶を区切る日も存在するのですが、大安は1日を通して縁起が良く、万事において吉といわれています。
友引
一般的には「ともびき」と読みます。朝と夕は吉だけれど昼は凶という日で、時間によって吉凶が分かれています。「友を引く」と書くことから葬式などの凶事には不向きとされ、逆にお祝い事には向いている日です。友引に入籍する場合は、朝か夕方の時間帯を選びましょう。
先勝
「せんしょう」、「さきがち」と読みます。願掛けに適しており、午前中が吉、午後からは凶といわれる日です。入籍は午前中に済ませるのがいいでしょう。
先負
「せんぶ」もしくは「さきまけ」と読みます。先勝とはまったく逆で、午前中は凶、午後は吉となります。「負」という漢字があるので縁起が悪いように見えますが、午後からの祝い事は吉とされています。
天赦日
「てんしゃにち」または「てんしゃび」と読みます。すべての神様が天に昇り、天が万物の罪を許す日という意味。暦上最大の吉日といわれています。1年に5~6回しか巡ってこない希少性が特徴です。
一粒万倍日
「いちりゅうまんばいび」「いちりゅうまんばいにち」と読みます。「この日にまいた一粒の籾(もみ)は万倍にも実る」という意味の開運日です。何かを始めるのに良い日とされます。
母倉日
「ぼそうにち」と読みます。「母が子を育てるように、天が人を慈しむ」という母性的な意味を持っている日です。何事にも吉ですが、特に婚姻関係においては大吉とされています。
大明日
「だいみょうにち」と読みます。「天地が開け、太陽の光で隅々まで照らされる」という意味を持つ日です。年間150日もあるので、こちらの都合に合わせやすいというメリットがあります。慶事や吉事に適しているというだけではなく、旅行にも大吉といわれています。
六曜(ろくよう/りくよう)とは、毎日の吉凶(縁起の良し悪し)を占う考え方のことです。六輝(ろっき)とも言います。仏教をはじめとする宗教とは関係がなく、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つの曜があり、それぞれの曜に意味があります。縁起の良し悪しの基準となるため、ビジネスシーンや冠婚葬祭の儀において重要視されることが多い指標です。
決め方2.お二人の記念日や誕生日を選ぶ
付き合った日や、プロポーズした日、誕生日などお二人にゆかりのある日付を入籍日として選ぶカップルもいます。お二人にとって深い関係がある日付を選ぶことで入籍日を忘れにくくなりますし、より思い入れを持てる日になりますね。
ただし、「お祝いごとがかぶるのはイヤ」「結婚記念日の大切さが薄れそう」といった理由で記念日や誕生日を避ける方もいらっしゃるようです。
決め方3.イベント日を選ぶ
クリスマスやバレンタインなどのイベント日を入籍日として選ぶカップルもいます。イベント日と同じであればまず忘れることはなさそうですよね。多忙なカップルだと「わざわざ入籍日だけをお祝いするのは…」と感じる人もいるようですが、他のイベントとまとまっていることでお祝いしやすくなるとのことでした。
イベント日はデートスポットやレストランが混みやすくなるので、入籍日を毎年お祝いしたいと考えている方はその点に注意しましょう。
決め方4.語呂(ゴロ)合わせで選ぶ
お二人にとって覚えやすい語呂合わせの日を入籍日として選んだというカップルもいます。これだとお二人だけの新たな記念日を作ることができますね。語呂が良い日にはたとえばこんなものがあります。
11月22日 いい夫婦の日
入籍日として定番の語呂合わせ。いい夫婦ではありきたりだから「ワンワンニャーニャーの日」と覚えるカップルもいました。
3月9日 ありがとうの日(サンキュー)
「お互いにいつまでも素直に感謝を伝えよう」という意味を込めて。
8月10日 ハートの日
「2人がいつまでも仲良くいられますように」との願いを込めて。
こうした語呂合わせで入籍日を選ぶと、お二人どちらにとっても覚えやすくて良いですね。なお、語呂の良い日付については、記事の後半でさらに詳しくご紹介します。
決め方5.結婚式の当日を選ぶ
結婚式の当日に入籍をしたというカップルも少なくありません。この記事の前半でご紹介したアンケートでは9%の方が結婚式当日の入籍を選んでいます。
皆の前で永遠の愛を誓う日と、公に夫婦として認められる日が同じなのはロマンチックですね。また、結婚に関する記念日が1つになるので、シンプルで覚えやすいというメリットもあります。
しかし、結婚式当日は式の準備や二次会への移動など、なにかとバタバタしているものなので、時間に余裕を持つことが大切です。
決め方6.祝日を選ぶ
祝日を入籍日として選ぶカップルもいます。祝日には2種類あり、毎年日付が固定されている祝日と、土日と合わせて3連休となるよう毎年日付が変わる祝日(ハッピーマンデー)です。
最近では「3連休で入籍日をお祝いしたい」との考えからハッピーマンデーを入籍日として決めるカップルも多いそう。また「海が好きだから海の日にした」というような、名前で選ぶ方もいらっしゃいます。
- 元日:1月1日
- 建国記念の日:2月11日
- 昭和の日:4月29日
- 憲法記念日:5月3日
- みどりの日:5月4日
- こどもの日:5月5日
- 山の日:8月11日
- 文化の日:11月3日
- 勤労感謝の日:11月23日
このほか、以前は固定された祝日であった12月23日の天皇誕生日は、元号が令和に変わり、現在では平日となっていますのでご注意ください。
- 成人の日:1月第2月曜日
- 海の日:7月第3月曜日
- 敬老の日:9月第3月曜日
- 体育の日:10月第2月曜日
以上が2022年現在の祝日です。日付が固定されている祝日であれば、入籍日には毎年休日としてお祝いしやすいメリットがありますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
決め方7.特に理由なく選ぶ
さまざまな入籍日の決め方をご紹介してきましたが、なんとなく入籍日を決めたというカップルも少なくありません。後ほどご紹介しますが、プレハナで実施した既婚者100名へのアンケートでは全体の15%の人が特に理由なく入籍日を選んだと回答しています。「結婚式の日取りはこだわったけど、入籍日は別に…」という方も少なくないようです。
入籍日にこだわらないことで、最短で手続きができる、仕事の都合を考慮できる、ふたりで提出できる、入籍後の書類手続きがスムーズにできるなどのメリットもあります。
ここまでご紹介してきた入籍日の決め方に関する代表的な7パターンをもう一度おさらいしておきましょう。
- 縁起の良い日
- お二人の記念日や誕生日
- クリスマスなどのイベント日
- 語呂(ゴロ)が良い日
- 結婚式の当日
- 祝日
- 特に理由なく都合の良い日
みんなはどうやって決めた?既婚者100名へのアンケート結果
先ほどご紹介した7パターンを理解した上で、既婚者のみなさんはどのパターンで入籍したのでしょうか?既婚者100名へのアンケート結果は次のようになりました。
入籍日として最も多かったのは「縁起の良い日」で全体の27%を占めました。六曜などの縁起を気にする方はまだまだ多いようです。次いで、わずかな差で2位になったのは「誕生日や記念日」の26%。お二人にとって覚えやすいから、特別な日だからという声が聞かれました。
「語呂合わせで決めた」方と「入籍日はこだわらなかった」方も多く、それぞれ15%という結果に。案外こだわらないカップルも多いことがわかりますね。
あのとき決めた入籍日で良かった?悪かった?
続いて、既婚者のみなさんは入籍日について満足しているのか、後悔しているのかという点について調査しました。結果はなんと既婚者の95%が「入籍日について満足している」と回答!お二人で決めた入籍日に後悔はない、というカップルがほとんどだということが分かりました。
入籍日について良かったと思う点、悪かったと思う点を聞いてみたところ次のような声がありました。
あなたが決めた入籍日で良かったと思う点はなんですか?
一粒万倍日と天赦日が重なる年に数回の縁起の良い日で、 日付も覚えやすい日だったので、物忘れの激しい主人も覚えていられるので良かったと思います。(34歳 女性 京都府)
私の誕生日の1日前であり、かつゾロ目の日なので絶対に忘れない。結婚記念と誕生日を同時に祝うので、この日だけは気兼ねせず贅沢出来る最高の日です。(28歳 女性 長野県)
歳を取っても絶対に忘れない日にしようと思い11月22日に決めました。いい夫婦の日でもあるので世間的にも夫婦の関係を取り上げてもらえるのでお互いを改めて意識し合う良いきっかけの日になっています。(39歳 女性 千葉県)
私の誕生月と夫の誕生日を組み合わせた日を入籍日にしました。そのため、どちらにとっても覚えやすくて良かったと思っています。(31歳 女性 兵庫県)
祝日にしたので、夫婦ともに仕事柄毎年必ずお休みで、一緒にお祝いできるので良かったです。(29歳 女性 神奈川県)
結婚式と一緒の日なので、入籍した日を忘れずにいられてよかったと感じています。(47歳 女性 徳島県)
あなたが決めた入籍日で悪かったと思う点はなんですか?
一方、全体の5%にあたる「悪かった(後悔している)」と回答した方の声には次のようなものがありました。
誕生日やクリスマスなどの行事の日ではなく付き合った日を記念日にしたので、お祝いしなければならない行事が増えてしまい、その分お金もかかってしまうため後悔しています。 他のイベントと一緒にお祝いできるような入籍日にすればよかったと後悔しています。(31歳 女性 埼玉県)
なんのこだわりもなく入籍したので今では日付をハッキリと覚えていないです。何か思い出のある日にしておけば良かったかなぁ…と思います。(53歳 女性 茨城県)
なんとなく決めたため、いまはまだ覚えていますが今後時間が経つと忘れていきそうだから後悔しています。(26歳 男性 愛知県)
付き合った記念日が11月18日だったのですが、入籍する日は思い付きで何も考えずに2日早い16日に入れてしまいました。せめて18日に入籍した方が覚えやすくて良かったと今更ながら後悔しています。(26歳 女性 埼玉県)
「なんとなく決めてしまったので忘れてしまった」「お祝い事が重なってしまうので面倒だ」など、後悔している既婚者の声も入籍日を選ぶ上では非常に参考になりますね。
続いて、既婚者はみんな入籍日にお祝いをしているの?結婚記念日はいつにしているのか?といった疑問についても回答してもらいました。
入籍日は毎年お祝いしていますか?
「入籍日は毎年お祝いをしている」というカップルが64%を占めました。お二人が覚えやすく、特別な日付にした人ほどお祝いをしている傾向が高いようです。また、「何もしていない」というカップルは全体の20%という結果に。「入籍日にそこまで思い入れがない」や「仕事上の都合」という声が聞こえました。
お二人でしっかりと決めた入籍日とはいえ、結婚後は2割のカップルが何もお祝いしていないというのは少し残念な気もしますね。
結婚記念日はいつにしていますか?
結婚記念日をいつとするのかは、人によって意見の分かれるところ。アンケートでは、71%の方が「入籍した日」を結婚記念日にしていると回答しました。「正式に2人の戸籍が新しくできて、結婚したという意識が高まったから」と感じたカップルが多いようです。一生使う結婚記念日にすることの多い入籍日は、やはり重要な日取りであることがわかりますね。
入籍日を決めるときに考慮したい3つのポイント
入籍日はお二人にとって新たなスタートの日。だからこそ絶対に後悔のない日付を選びたいですよね。このパートでは入籍日を決める際にチェックしておきたい大事なポイントを3つまとめました。
1.忘れにくい日付を選ぶ
まず大切なのは、お二人ともが忘れにくい日付を選ぶこと。この記事でも何度か伝えていることですが、やはりお二人にとっての覚えやすさは大切です。のちのち振り返ったときに「あれ、入籍日いつだったっけ?」となると白けてしまいますね。お祝いをする・しないに関わらず、毎年すぐ思い出せるよう、忘れにくい日付を優先しましょう。
2.お祝いしやすい日付を選ぶ
次に大切なのはお祝いしやすい日付を選ぶこと。のちのち入籍日を「ただの1日」にしてしまわないためにも、余裕を持てるような日付を選びましょう。たとえば祝日ならお仕事が休みという方も多く、お祝いしやすいですよね。
「頻繁にお祝いごとがあるのは大変」という方は、クリスマスやバレンタインデーなどのイベントはいかがでしょう?お祝いごとがまとまっていることで忘れにくく、気軽にお祝いもしやすくなります。
3.両親も納得のいく日付(タイミング)を選ぶ
最後に大切なのは、双方の両親も納得する日付であることです。入籍は両方の家のことでもあるので、両親に合意をもらうことはとても大切。その際、両親に確認しておきたいポイントは以下の2つです。
- 入籍日は結納や結婚式の前後、どちらにするか?
- 「大安」などの縁起を気にするか?
ご家庭によって入籍日へのこだわりはさまざまです。必ずチェックしておきましょう。また再婚や授かり婚など、人によっては受け取り方がシリアスになるような事情がある場合は、特に親の意向に注意しておく方が良いでしょう。
続いて、入籍日を決めてから入籍するまでの流や必要な書類について見ていきましょう。
入籍までの流れと必要書類
入籍までの流を大きく3つのステップに分けて解説します。
1. 入籍の日取りを決める
まずはこの記事のテーマである入籍日について。なによりも初めにお二人で相談して、入籍日の候補を決めましょう。「7パターンの決め方」でご紹介したように、縁起の良い日、付き合った日や誕生日、クリスマスなどイベントの日などのなかから選びましょう。お二人で日付を決めたら両家の両親に伝え、合意をもらっておきます。
2. 必要な書類を準備する
入籍日が決まったら、以下の必要書類3点を用意しましょう。
(1)婚姻届
婚姻届の記載事項は全国共通なので、どこの役所でもらってもOKです。「キャラクター婚姻届」などパソコンでダウンロードできるものもありますし、結婚情報誌の付録についていることもあります。
写真を撮ることなども考えて、お気に入りのデザインのものを使いましょう。ただしデザインによっては自治体が受理しないケースもあるので、提出予定の役所に事前に相談しておくことをおすすめします。また、書き損じに備えて婚姻届は多めに用意しておきましょう。
婚姻届の書き方に自信がないという方は【見本&記入例】婚姻届の書き方マニュアル!入籍の必要書類と流れを解説をご覧ください。
(2)本人確認書類
本人確認書類には1枚でOKなものと、2枚以上の提示が必要なものがあります。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 国または地方公共団体の機関が発行した身分証明書
- 身体障害者手帳
- 写真が貼られていないマイナンバーの通知カード
- 国民健康保険などの被保険者証
- 国民年金手帳
いざ婚姻届を提出しに役所を訪れた段階で、本人確認書類に不備が発覚するケースは少なくありません。しっかり確認して準備しておきましょう。
(3)ふたりの戸籍謄本
本籍地とは違う市区町村で婚姻届を提出する場合は、戸籍謄本が必要になります。たとえば、夫の本籍地が「東京都新宿区」で妻の本籍地が「東京都港区」、婚姻届を「東京都新宿区」に提出する場合は、妻のみ戸籍謄本が必要ということになります。
また、戸籍謄本は本籍地の役所でしか入手できないので注意してください。戸籍謄本を手に入れるには、実際に本籍地の役所へ行くか、郵送で取り寄せるかの2通りの方法があります。代理人に受け取りをお願いすることもできますが、その場合は委任状を用意する必要があります。
戸籍謄本について詳しく知りたい方は婚姻届の提出に戸籍謄本は必要?不要?入手方法と必要書類、戸籍抄本との違いを解説をご覧ください。
3. 婚姻届を提出する
いよいよ婚姻届の提出です。基本的にはお二人揃って役所へ提出します。都合が悪い場合は、どちらかひとり、もしくは代理人でも可です。遠方の場合は郵送による提出もできます。
婚姻届は24時間、土・日・祝日も受け付けてもらえます(一部の出張所を除く)が、休日や夜間は宿直に預かってもらうことになるので覚えておきましょう。また間違いがあると後日訂正の必要があり、せっかく決めた入籍日に受理されなかった…というケースもあります。提出には余裕を持っておくことが大切です。
- 本人確認書類や戸籍謄本など必要書類の準備は入念に!
- 不備があると希望した入籍日に受理されない場合がある
- 時間に余裕を持って準備を進めよう
さて、入籍日の決め方や入籍までの流れ、必要書類について理解したら、続いてのパートでは入籍日におすすめの日取りをチェックしておきましょう。
2022年の縁起の良い入籍日リスト
「入籍するなら縁起の良い日がいい!」とお考えの方は多いはず。このパートでは2022年で縁起の良い日付をご紹介していきます。これから入籍日を決める方はぜひ参考にしてください。
2022年の【大安】に入籍する
大安は「大いに安し」という意味があり「やってはいけないことが何もない日」ということを指します。六曜の中でもっとも良い吉日とされており、その日に行うことはすべてうまくいくとされています。お祝い事を行う日として最も有名なお日柄のため、縁起を気にするご家庭でも大安を選んでおけばまず間違いないでしょう。
2022年の大安
8日(土)、14日(金)、20日(木)、26日(水)
5日(土)、11日(金・祝)、17日(木)、23日(水・祝)
1日(火)、6日(日)、12日(土)、18日(金)、24日(木)、30日(水)
3日(日)、9日(土)、15日(金)、21日(木)、27日(水)
2日(月)、8日(日)、14日(土)、20日(金)、26日(木)、30日(月)
5日(日)、11日(土)、17日(金)、23日(木)
4日(月)、10日(日)、16日(土)、22日(金)、28日(木)
2日(火)、8日(月)、14日(日)、20日(土)、26日(金) 、30日(火)
5日(月)、11日(日)、17日(土)、23日(金・祝)、28日(水)
4日(火)、10日(月・祝)、16日(日)、22日(土)、26日(水)
1日(火)、7日(月)、13日(日)、19日(土)、24日(木)、30日(水)
6日(火)、12日(月)、18日(日)、28日(水)
2022年の【天赦日】に入籍する
天赦日(てんしゃび・てんしゃにち)はすべての神が天に昇り、天が万物の罪を赦す日といわれています。暦の中では大安以上の吉日で、縁起のよさはピカイチ。
何事においても良しとされる日です。
年に5~6回ほどしかありませんが、入籍日の六曜がイマイチだった人は天赦日をチェックしてみるのもいいでしょう。暦の中でも大吉日であることから、たとえ仏滅とかぶっても、天開運の効果があるとされています。
2022年の天赦日
- 1月11日(火)
- 3月26日(土)
- 6月10日(金)
- 8月23日(火)
- 10月22日(土)※大安
- 11月7日(月)※大安
2022年の【一粒万倍日】に入籍する
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび・いちりゅうまんばいにち)は「一粒の籾(もみ)から万倍もの稲穂が実る」とされる日です。新しいことをスタートするのに最適な吉日で、もちろん入籍日としてもぴったり。
一粒万倍日は1年間で50~60日ほどあるため天赦日よりも数が多く、日付を決めやすいでしょう。ただし仏滅とかぶると、その効果が半減されるという説もあるので注意してください。
一粒万倍日を入籍日にするメリットは、ただ縁起が良いというだけではなく「2人の人生がよりよく実るように」というメッセージ性を込めることができることです。また日本はお米の国でもあるので、日本で夫婦になれる誇りも感じられる日です。
2022年の一粒万倍日
11日(火)、14日(金)、23日(日)、26日(水)
5日(土)、10日(木)、17日(木)、22日(火)
1日(火)、9日(水)、14日(月)、21日(月・祝)、26日(土)
2日(土)、5日(火)、8日(金)、17日(日)、20日(水)、29日(金・祝)
2日(月)、14日(土)、15日(日)、26日(木)、27日(金)
9日(木)、10日(金)、21日(火)、22日(水)
3日(日)、4日(月)、7日(木)、16日(土)、19日(火)、28日(木)、31日(日)
10日(水)、15日(月)、22日(月)、27日(土)
3日(土)、11日(日)、16日(金)、23日(金・祝)、28日(水)
5日(水)、8日(土)、11日(火)、20日(木)、23日(日)
1日(火)、4日(金)、16日(水)、17日(木)、28日(月)、29日(火)
12(月)、13(火)、24(土)、25(日)
2022年で縁起が良い日が重なる日
最後に、大安や天赦日、一粒万倍日のいずれか2つ以上重なる日をご紹介します。縁起の良い日が重なることで、さらなるご利益が期待できそうですね!縁起を重んじるカップルにはとてもおすすめの日取りですので、ぜひチェックしてみてください。
2022年で縁起が良い日が重なる日
- 1月11日(火)(天赦日、一粒万倍日)
- 1月14日(金) (大安、一粒万倍日)
- 1月26日(水) (大安、一粒万倍日)
- 2月5日(土) (大安、一粒万倍日)
- 2月17日(木) (大安、一粒万倍日)
- 3月1日(火) (大安、一粒万倍日)
- 3月26日(土) (天赦日、一粒万倍日)
- 5月2日(月) (大安、一粒万倍日)
- 5月14日(土) (大安、一粒万倍日)
- 5月26日(木) (大安、一粒万倍日)
- 6月10日(金) (天赦日、一粒万倍日)
- 7月4日(月) (大安、一粒万倍日)
- 7月16日(土) (大安、一粒万倍日)
- 7月28日(木) (大安、一粒万倍日)
- 9月11日(日) (大安、一粒万倍日)
- 9月23日(金・祝) (大安、一粒万倍日)
- 9月28日(水) (大安、一粒万倍日)
- 10月22日(土) (大安、天赦日)
- 11月1日(火) (大安、一粒万倍日)
- 11月7日(月) (大安、天赦日)
- 12月12日(月) (大安、一粒万倍日)
語呂(ゴロ)が良くて覚えやすい入籍日リスト
入籍日はお二人にとって覚えやすい日がベストです。そういう意味では語呂合わせの良い日も入籍日にぴったりですね。このパートでは1月1日から12月31日の中で語呂合わせが良い日を一挙にご紹介します。
ここでは結婚やおめでたい日にふさわしい語呂だけでなく、覚えやすい語呂合わせの日も含めてご紹介します。これから入籍される方はぜひ参考にしてくださいね。
1月で語呂が良い日
- 1月3日/ひとみの日
- 1月4日/石の日
- 1月5日/いちごの日
- 1月6日/色の日
- 1月8日/いちばんハッピーな日
- 1月 9日/とんちの日(一休さん)
- 1月10日/110番の日
- 1月23日/ワンツースリーの日
- 1月24日/いつも幸せに
- 1月31日/愛妻の日
2月で語呂が良い日
- 2月2日/夫婦の日
- 2月4日/西の日
- 2月7日/2人仲良く
- 2月9日/福の日・服の日
- 2月10日/ニットの日・ふとんの日
- 2月11日/2人で一緒に生きていこうの日
- 2月22日/ニャンニャンニャンの日(猫の日)
3月で語呂が良い日
- 3月2日/ミニーちゃんの日
- 3月3日/耳の日
- 3月4日/ミシンの日
- 3月5日/珊瑚の日
- 3月8日/みつばちの日
- 3月9日/サンキューの日
- 3月10日/砂糖の日
- 3月12日/財布の日
- 3月14日/割り切れない円周率の日
- 3月19日/ミュージックの日
4月で語呂が良い日
- 4月4日/ヨーヨーの日
- 4月6日/白の日
- 4月10日/ヨットの日
- 4月8日/出発の日
- 4月15日/よいこの日
- 4月18日/よい歯の日
- 4月22日/よい夫婦の日
- 4月29日/至福の日
5月で語呂が良い日
- 5月1日/恋の日
- 5月6日/ゴムの日
- 5月9日/告る日・告白の日
- 5月18日/ことばの日
- 5月22日/ご夫婦の日
- 5月23日/恋文の日
- 5月29日/幸福の日
6月で語呂が良い日
- 6月3日/ムーミンの日
- 6月4日/虫の日
- 6月6日/ケロケロ=蛙の日
- 6月9日/ロックの日
- 6月10日/路面電車の日
- 6月11日/むつまじくいつも一緒にの日
- 6月16日/無重力の日
- 6月19日/朗読の日
- 6月26日/露天風呂の日
7月で語呂が良い日
- 7月3日/波=サーファーの日
- 7月4日/梨の日
- 7月8日/ナンパの日
- 7月9日/仲良く暮らそう
- 7月10日/納豆の日
- 7月16日/七色の日
- 7月22日/仲良し夫婦の日
- 7月25日/夏ごおり=かき氷の日
- 7月28日/菜っぱの日
8月で語呂が良い日
- 8月1日/パインの日
- 8月2日/パンツの日・ハーブの日
- 8月3日/はちみつの日
- 8月4日/箸の日
- 8月6日/ハムの日
- 8月7日/花の日
- 8月8日/ハハ!=笑いの日
- 8月9日/ハグの日
- 8月10日/ハートの日
- 8月17日/パイナップルの日
- 8月19日/バイクの日
- 8月29日/焼き肉の日
- 8月31日/やさいの日
9月で語呂が良い日
- 9月2日/靴の日(ふたつでひとつ)
- 9月3日/草の日
- 9月4日/クラシックの日
- 9月6日/黒の日
- 9月7日/暮らそう仲良くの日
- 9月9日/救急の日
- 9月10日/車点検の日
- 9月29日/来る福の日・くっつくの日
10月で語呂が良い日
- 10月2日/永久(とわ)にの日
- 10月3日/登山の日
- 10月4日/天使の日
- 10月8日/永遠(とわ)の日
- 10月9日/トラックの日・道具の日
- 10月10日/とうとう結婚の日
- 10月11日/ウィンクの日
- 10月20日/頭髪の日
- 10月22日/永遠(とわ)に夫婦の日
11月で語呂が良い日
- 11月1日/ワンワンワンの日(犬の日)
- 11月3日/いいお産の日
- 11月8日/いいパックの日
- 11月9日/119番の日
- 11月10日/トイレの日
- 11月11日/靴下の日(2つで1つ)
- 11月12日/いい皮膚の日
- 11月22日/いい夫婦の日
- 11月23日/いい夫妻の日
- 11月29日/いい服の日
12月で語呂が良い日
- 12月3日/ワンツースリーの日
- 12月4日/いつも2人幸せの日
- 12月12日/いい字いい字=漢字の日
1年間を通じた語呂の良い日をご紹介してきました。すべてが結婚や恋愛をもじったものではありませんが、お二人にとって覚えやすい入籍日を選ぶために参考にしていただけると幸いです。
最後に、お二人が思いを込めて選んだ入籍日。その過ごし方について先輩のアンケートを交えつつ解説します。
入籍当日におすすめの過ごし方
お二人にとって一生に一度の入籍日。「何か特別なことをしたい」とお考えのカップルも多いでしょう。そんなカップルに向けて「入籍日におすすめの過ごし方」を3つご紹介します。
ふたりの思い出の場所へ行く
初めて出会った場所、デートした場所など、お二人にとって思い出深い場所へ行ってみるのはいかがでしょうか?これまでのことを振り返ると、入籍したことがよりいっそう感慨深く感じられるはずです。彼氏彼女だった頃の初々しい気持ちを思い出して、新しい生活の前に気分を一新するのもいいですね。
家族を交えて食事する
入籍報告を兼ねて、家族と食事をするのもいいでしょう。都合が合う場合は両家を交えて食事をすると、親睦が深まるいい機会になります。人から祝福されることで「正式に婚約した」という実感がわいてきて、幸せな気分に浸れますよ。
2人だけで少し豪華なディナーを取る
「入籍日は2人きりでゆっくり過ごしたい」と思う方も多いはず。せっかくの特別な日、レストランを予約してお二人で乾杯するのはいかがでしょうか?予約時に入籍日であることを伝えておくと、お祝いの演出やサービスをしてくれるところもあります。入籍日ならではのロマンチックなムードをとことん楽しみましょう!
ちなみに先輩100名へのアンケートのなかには、これから入籍する皆さんの参考になりそうな口コミがありました。代表していくつかご紹介します。
入籍した当日はどのように過ごしましたか?
一生に一度の記念すべき入籍日。ちょっと贅沢な食事をとるなど特別な過ごし方をいう声がありました。
家でゆっくりと少し贅沢な食事をしました。結婚記念に買った新しいワイングラスを出して、乾杯したのが思い出です。(31歳 女性 兵庫県)
夜は大好きなお店に食事に行き、その後、昔からお世話になっている方のお店に入籍の挨拶に行き、記念用の婚姻届の証人の欄にサインをしてもらった。(34歳 女性 京都府)
コロナ禍であったため、新居でテイクアウトしたり、普段買わないような高めのお肉を買って焼肉したりと、2人でまったりとお祝いした。(27歳 女性 北海道)
市役所に婚姻届を提出したあと、ディズニーシーの夜の部のショーのチケットを取っていたのでディズニーシーで過ごしました。(39歳 女性 茨城県)
また、いつもどおり過ごしたというカップルも少なくないようです。もっと特別なことをして思い出に残しておきたかった、という意見も聞こえました。
特にイベント事はせず、普通に過ごしました。ただ役所に婚姻届けを出した帰りに夫に花を買ってもらったのを覚えています。(47歳 女性 兵庫県)
入籍後もしばらくはお互い実家に住んでいたので、入籍手続きが完了したら、役場ですぐに解散して家路につきました。もう少しロマンティックなエピソードが欲しかったなと思いました。(37歳 女性 京都府)
一方、特別なイベントどころか引越しや新婚旅行でバタバタと過ごしたという方も。
入籍日は区切りをつける意味でも、同居する日と決めていた日なので、引っ越しに明け暮れた。(49歳 男性 埼玉県)
結婚式後、即市役所に届けを出して、その足で新婚旅行に向かいました。現地に到着後は疲れで甘い展開などなく即就寝となりました。(31歳 男性 兵庫県)
みなさんそれぞれの過ごし方がありますが、共通するのは入籍直後は結婚の準備などで忙しい時期だということ。入籍日に特別な時間を過ごしたいと考えている方は、事前に計画をしっかり立てておいたほうが良さそうですね。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
この記事では、入籍日の決め方とおすすめの日についてご紹介しました。最後にこの記事のポイントをおさらいしておきましょう。
- 入籍日とは婚姻届を提出する日
- 入籍日は「結婚記念日」にもなる大切な日
- 入籍日を決めるのに明確なルールはない
- お二人にとって覚えやすい日や縁起の良い日から選ぶのが一般的
- 双方の両親にも合意をもらうことが大切
入籍日には語呂合わせが良い日や縁起が良い日など、たくさんの候補があるので少し悩んでしまうかもしれませんね。しかし、入籍日はお二人が公に夫婦として認められる大切な日です。ぜひよく話し合って、お二人が満足できる入籍日を探してみてくださいね。