【図解】招待状の封筒の書き方と入れ方!縦向きと横向きで異なるマナーを解説

【図解】招待状の封筒の書き方と入れ方!縦向きと横向きで異なるマナーを解説

結婚式の招待状の封筒のマナーをご存知ですか?シンプルに思える封筒の準備ですが、実は送る相手や差出人の状況によって書き方が異なります。この記事では招待状の封筒の書き方や招待状の入れ方のマナーを図解して解説します。

目次

  1. 【宛名面の書き方】招待状を送る相手ごとに書き方が変わる
  2. 【差出人面の書き方】招待状を出す側の状況・封筒の縦横に注意
  3. 【招待状の入れ方】郵送か手渡しかで招待状の向きが変わる
  4. 招待状の封筒を準備するときの注意点
  5. 「1分で振り返る」この記事のまとめ

「招待状の封筒の書き方を見本つきですぐ知りたい!」と、困ってはいませんか?招待状の封筒は、送る相手や出す側の状況で書き方が変わります。

この記事では、すぐ真似できるように送る相手・出す側の状況別に、宛名面・差出人面の書き方をイラスト入りで解説しています。また、招待状の入れ方や封筒を用意する際の注意点も紹介します。これから招待状を準備する人は、ぜひ参考にしてください。

【宛名面の書き方】招待状を送る相手ごとに書き方が変わる

封筒の宛名面は、送る相手によって書き方が少々異なります。ここでは、5つの宛先別に見本付きで解説します。

ゲスト別!宛名の書き方5パターン
  • 個人ゲスト宛
  • 夫婦ゲスト宛
  • 家族ゲスト宛
  • 上司・取引先ゲスト宛
  • 恩師・先生ゲスト宛

なお、手渡しする場合、住所は書く必要はありません。手間が少し省けるポイントですね。

【個人ゲスト宛】郵便物と同じように書けばOK

友人や知人など個人に出す場合、普通のハガキや手紙と同じ書き方になります。
招待状の封筒の書き方に特別なルールはないとされています。ハガキや手紙のように、名前を中央に、住所をその上にやや小さく書きます。差出人面の詳細は後述するのでそちらも参考にしてください。

【夫婦ゲスト宛】どちらの名前にも敬称を付ける

夫婦ゲスト宛でも基本的な書き方は個人宛と同じです。ただ、夫婦どちらの名前にも「様」といった敬称を付けることに注意しましょう。まず、見本のように連名で書きます。次にそれぞれの名前に「様」をつけ、かつ名前の頭文字と末尾を揃える点もポイントです。

なお、奥さんの名前を知らない場合は下図のように「令夫人」として「様」は省略してもOKです。ただし、2人の名前を知っている場合と同様に、頭文字と末尾は揃えるようにしましょう。

【家族ゲスト宛】子供にも敬称を付け、大人数なら「ご家族様」とする

子供を含む家族ゲスト宛の場合も、基本的な書き方は個人宛と同じです。宛名に子供の名前も入れて、敬称は小学生以下なら「くん・ちゃん」、より上の年齢なら「様」を使います。

ただ、子供の人数が多い家族の場合、宛名を書ききれるか心配になってしまいますよね。4人以上の家族宛に送るなら、子供の名前を省略して代わりに「ご家族様」と書けば大丈夫です。ここでも、頭文字と末尾はそろえるように気をつけましょう。

【上司・取引先宛】名前の前に肩書は付けるが「様」は付けない

友人や家族に比べ、上司や取引先のゲストの宛名書きは緊張しますよね。

職場の上司や取引先に出す場合、下記の3点が前述と異なる点です。とくに、肩書の後に「様」を付けないことは結婚式に限らずビジネスマナーの基本なので注意しましょう。

  • 正式な会社名を記載する(「(株)など略称はNG)

  • 相手の肩書(部長や代表取締役社長など)を名前の前につける

  • 肩書はそれだけで敬称になるので、肩書の直後に「様」はつけない (「◯◯部長様」は誤りです。「◯◯部長」でOK)。

【恩師・先生宛】「様」の代わりに「先生」「教授」も使える

お世話になった恩師や先生宛の場合、敬称の付け方に迷いがちですよね。先生にあたる人は「様」ではなく「先生」や「教授」などの敬称も使えます。もちろん「様」でも問題ありません。いつも呼んでいる「先生」の方がしっくりくる人もいると思います。

個人宛ではなく先生がいる学校などに送る場合、上司や取引先宛と同じと考えます。勤め先や、あればその人の肩書を書きましょう。

【差出人面の書き方】招待状を出す側の状況・封筒の縦横に注意

差出人面側は、新郎新婦かその両親の名前と住所を記載し、書く内容は誰宛でも共通です。ただ、封筒の縦横、差出人の入籍・同居の有無によって、書き方が異なりますので、状況に合わせて最適なものを参考にしてください。なお、すでに入籍して苗字が変わっている場合、旧姓も書き添えておくと親切です。

封筒の縦横によって書き方が変わる

封筒の縦横によって、差出人の住所・名前の位置が変わります。縦横別の見本を参考にしてください。横書きの場合、差出人の住所・名前がちょうど左右中央に来るようにします。一方、縦書きの封筒は、差出人の住所の1行目と名前の頭を揃えることに注意して下さい。

差出人たちが入籍していない場合の書き方

新郎新婦がまだ入籍していない状況だと、同居の有無で書き方が異なります。同居先の住所1つだけか、それぞれの住所を書くかの違いになります。同居している場合、住所は1つだけで2人の名前をフルネームで書きます。

同居していて住所が同じ場合

一方、同居していなければ、下図のように別々の住所と名前を書くようになります。

同居していない場合はそれぞれの住所も書く

差出人たちが入籍している場合の書き方

すでに入籍している状況だと、住所と苗字は1つだけで連名で書きます。ただ、そこで旧姓も書き添えておくと親切です。

旧姓の表記があると親切

新姓がすでに馴染んでいる場合は良いですが、入籍後間もなかったり、入籍前からの知人だと新姓で届くと誰なのか戸惑う人もいます。そのような時は旧姓もカッコ書きで添えておくと親切です。

【招待状の入れ方】郵送か手渡しかで招待状の向きが変わる

宛名書きが終わったら、いよいよ招待状を封筒に入れていく作業です。封筒に入れるときは、郵送か手渡しかで招待状の向きが逆になる点に注意しましょう。なお、招待状と封筒の縦横はそろっていなくても問題ないとされています。招待状の封筒への入れ方を、郵送と手渡しする場合別に解説します。

【郵送】宛名面と招待状の表面の向きが同じになるように入れる

招待状を郵送する場合、封筒の宛名面と招待状の表が同じ向きになるように入れます。まず、横向きの封筒の場合は下図のように入れます。

横向きの封筒の場合

続いて、縦書きの封筒の場合は下図のように入れます。

縦書きの封筒の場合

いざ、招待状を入れようとしたときに「招待状と封筒の縦横がそろっていないものを用意してしまった!」と心配になる人もいると思います。もし、封筒と招待状の縦横が異なっていても、見本のように宛名面と招待状の表面がそろうように入れれば大丈夫です。

宛名面と招待状の表面の向きがそろっているか確認したら、しっかりとのり付けをして封をしましょう。

【手渡し】開封時、正面に招待状の表面が来るように入れる

手渡しする際は、封筒を開けたときに招待状の表面が見えるように入れます。そのため、前述の郵送する場合とは逆で封筒の差出面と招待状の表が同じ向きになります。封筒が縦書きであろうと横書きであろうと下図のように差出面側に招待状の表がくるようにしましょう。

手渡しの封筒の入れ方

これは、開けてすぐ見られるようにする配慮のためです。同様の理由で、招待状を入れた後のりづけは必要なくシールのみで封をします。ただ、シールだけとはいえ、間違えていれてしまうと剥がすのが大変なので向きはしっかりと確認しましょう。実際に手渡しするときをイメージしながら入れてみてくださいね。

招待状の封筒を準備するときの注意点

いざ封筒を買うとなると、書き方以外にも気になることが出てきますよね。最後に、封筒を準備する際の注意点として以下のポイントを解説します。

  • 封筒の購入先
  • 封筒のサイズ
  • 手書きか印刷か
  • 切手の種類と貼り方
  • 返信用の封筒

不安な人は、準備に取り掛かる前に読んでみてください。

招待状の封筒はどこで買う?

そもそも封筒はどこで買えばよいのかな?と疑問をもちますよね。特に決まりはないため、招待状を入れる封筒はどのようなものでも構いません。また、前述の通り封筒と招待状の縦横がそろってなくても問題ありません。

こだわりたい人は手作りをする人もいます。最近は100均でもおしゃれなデザインのものが多く販売されているため、コストを抑えて購入したい場合は検討してみてください。

招待状の封筒のサイズは?

封筒サイズのおすすめは洋1サイズ(176mm×120mm)です。招待状はA5サイズ(210mm×148mm)の大きさが定番なので、招待状が入る大きさの封筒を選びましょう。A5サイズを2つ折りすると、洋1サイズがジャストフィットします。

また他にも、

  • 宛名を印刷する場合、家庭用プリンターでも印刷しやすい
  • 定形で郵送できるため、費用面でも安心(定形外になると郵送代が高くなります)
  • ゲストにとっても大きすぎず、小さすぎずで便利

といった、メリットがあります。

招待状の封筒の宛名は手書きじゃないとNG?

封筒の宛名書きは、手書きかどうかで労力が変わってくるので気になるところだと思います。ただ結論からいうと、宛名は極力手書きした方が無難です!

宛名は、毛筆か筆ペンで手書きすることがマナーとされています。そのため、人によっては手書きでないとマナーがないと思われる可能性もあります。上司や取引先、恩師などの目上のゲストは特に注意が必要です。ただ、どうしても手書きが苦手な人は印刷でも構いません。

また、多少のコストがかかっても良ければ、宛名書きの外注もできます。結婚式の準備はなにかと大変です。時間をお金で買うといった考えもあります。発送までの時間やコストはパートナーと相談の上、検討してみてください。

招待状の封筒に貼る切手の種類と貼り方は?

招待状の封筒には、慶事用切手を使うことが基本です。よりおしゃれで可愛らしいデザインが良ければ、ハッピーグリーティング切手もおすすめです。主に使用する切手には3パターンの額面があり、送る招待状に合わせて選択します。

63円25g以内(ミニレター、返信はがきによく使われる)
84円25g以内(定形)
94円50g以内(定形)

もし、想定よりも重く、金額が足りなくなった場合は普通の切手でもOKです。定型外になった場合もそのまま定型外で発送して大丈夫です。切手がはがれたり、料金不足のないように注意しましょう。

封筒の向きで切手をはる位置が変わる

切手を貼る位置は、横書きの封筒の場合は右上、縦書きの場合は左上になります。

招待状の返信用の封筒も準備すべき?

一般的に、招待状には出欠連絡用の返信はがきを同封するため、返信用の封筒まで用意しなくて大丈夫でしょう。そのまま返信はがきのみを返送してもらう形となります。なお、返信はがきには、切手を貼り忘れないようにだけ注意しましょう。なお、返信はがきの切手は前述した63円の額面がよく使われます。

「1分で振り返る」この記事のまとめ

今回はゲストに贈る招待状の封筒について解説してきました。最後に、この記事でお伝えした封筒に関する書き方や注意点についてのポイントを振り返っておきましょう。

記事のまとめ
  • 宛名面は送る相手別に書き方が異なる(個人、夫婦、家族、上司・取引先、先生)
  • 差出面は封筒の縦横、差出人の入籍・同居の有無で書き方が変わる
  • 郵送か手渡しかで、招待状の向きが逆になる
  • 封筒はどんなものでもよいが、洋1サイズがおすすめ
  • 宛名書きは手書きが無難で、慶事用切手を使うのが一般的

簡単そうに見えて、細かな注意点があり地道な作業になるのが招待状の封筒準備です。特に100人以上で大規模な結婚式を行う人は、宛名を手書きするとかなりの労力が必要になります。そのため、招待状の封筒作りは時間に余裕をもって取り組み、大変なときは宛名書きを外注してしまうこともおすすめです。

しかし、作業が大変だからといって手を抜いてゲストに不快な印象を与えないように注意しましょう。心を込めた素敵な招待状をお送りするからには、封筒の書き方や入れ方など基本のマナーをしっかり押さえておきたいところです。ぜひこの記事を参考にしながら準備を進めてくださいね。