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今や定番となった結婚式での映像演出。ウェディングムービー制作会社に依頼される方もいらっしゃいますが、最近では手作りされる新郎新婦も多いようです。今回は、結婚式ムービーを自分たちで作ろうという新郎新婦のために、Windowsムービーメーカーの使い方をわかりやすくご説明いたします。
ムービーメーカーの特徴
ムービーメーカーとはMicrosoft社から提供されている、Windows向けの無料編集ソフトです。ビデオカメラで撮影した動画だけではなく、デジタルカメラやiPhoneやアンドロイドなどで撮影した動画を編集することができます。シンプルですが、字幕やBGMの追加など基本的な動画編集機能が揃っています。
ムービーメーカーが使える環境は?
Windowsユーザーさんです。ムービーメーカーはWindows XP時は購入時にインストールされていましたが、Windows10では、ダウンロードをしてインストールする必要があります。
どんな人に向いている?
ムービーメーカーは初心者用ソフトとされているので、パソコンが苦手な方でも比較的簡単にムービーを作成することができます。
ムービーメーカーの問題点
- 5分を超える動画の編集になると、動作が重くなる。
- 出力フォーマットがWMVしかない。 (ムービーメーカー2012からは、MP4での出力・保存ができるようになりました。)
- 素材として使えるデータ形式にMP4やMOVなどがない。
編集したあとの画像が編集前よりも劣化する。
- 動画: avi、mpg、m1v、mp2、mp2v、mpeg、wmv
- 画像: jpg、jfif、gif、png、bmp、tif、tiff、wmf、emf
- 音声: wav、aif、mp3、mp2、wma、asf
使い方1.ムービーメーカーを立ち上げる
それではムービーメーカーを立ち上げてみましょう。 ※Windows7よりムービーメーカーは別途ダウンロードして、インストールする必要があります。
ムービーメーカーを手に入れる
WindowsムービーメーカーはMicrosoftのホームページよりダウンロードします。 Windows Essentials 2012プログラムスィートに含まれています。
XPユーザー
「スタート」から「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「Windowsムービーメーカー」
Vistaユーザー
パソコンにインストールされていますので、検索してみてください。
編集画面のレイアウト
編集画面のレイアウトは、いたってシンプル!パワーポイント等を使ったことのある方なら、直感的操作が可能です。
リボン | 基本的な操作を行うツールバーです。 |
プレビュー | 編集中でも動画のプレビューを表示させることができます。 |
ストーリーボード | 編集作業を行う画面です。 |
ムービーメーカーに出てくる用語
ムービーメーカーには難しい用語などは、あまり出てくることはなく、基本的にはその場でわかるものが多いので、あまり心配する必要はありません。
ムービーメーカーへの素材の取り込み方は次の2通りがあります。
⒈「ビデオおよび写真の追加」から
「ビデオおよび写真の追加」から入れる場合、リボンの「ビデオおよび写真の追加」をクリックします。素材のファイルを指定し、クリックするとストーリーボードに表示されます。
⒉ ドラッグ&ドロップ
ドラッグ&ドロップで入れる場合、素材のファイルをストーリーボードにドラッグ&ドロップします。すると、ストーリーボードに素材が表示されます。
使い方2.動画の編集方法
素材の並び順を変更する
ストーリーボードで順番を変えたい素材を選択し、移動したい場所へドラッグ&ドロップします。
動画のカット編集
動画の中の不要な場所を部分的にカットする方法です。
再生インジケーターを動かし、カットしたい最初の位置で右クリックして、「分割」を選択します。
動画はカット(分割)されると、カットされた場所でフィルムが切れます。
同じようにカットの終了場所を右クリックして、「分割」します。 動画に不要部分ができましたので、その場所を右クリック、「削除」します。
動画のトリミング
- 動画の特定の場所から前または後ろをすべてカットする方法です。カットしたい場所に再生インジケーターを動かし、右クリックします。
- 「開始位置の設定」で、再生インジケーターの前がすべてカットされます。
- 「停止位置の設定」で、再生インジケーターの後ろがすべてカットされます。
使い方3.写真の表示時間の調整方法
「ホーム」から「編集」、「すべて選択」をクリックします。 ⒉「ビデオツール」から「編集」、「再生時間」を変更します。
使い方4.切り替え効果の入れ方(トランジション)
切り替え効果(トランジション)とは、素材と素材の間に入れる映像効果のことです。フェードアウトやページめくりなど様々あります。
切り替え効果を入れる
- 「アニメーション」をクリックします。
- ストーリーボード上の、切り替え効果を入れたい動画をクリックします。
- アニメーションの下にある「切り返し効果」から、入れたいものをクリックします。
切り替え効果の長さを変える
- 「再生時間」をクリックします。
- 好きな秒数に変更します。
使い方5.文字の入れ方
動画には適度に文字を入れることで、場面の説明や聞き取りづらい言葉がわかりやすく伝わります。
タイトルを入れる
リボンの「ホーム」から「タイトル」をクリックします。 ⒉ 自動的にオープニングタイトルが挿入されます。
字幕・テロップ・説明文を入れる
リボンの「フォーマット」の、フォントツールから、フォントの種類とサイズは選べます。 ますは、字幕を入れる動画をクリックします。
リボンの「ホーム」から「キャプション」をクリックします。 すると、動画の上に「ここにテキストを入力」と表示されます。
タイトルの時と同じように文字の編集を行います。
エンドロールを入れる
- リボンの「ホーム」から「クレジット」をクリックします。
- 「撮影場所」や「監督」など好きなものを選びます。
- テキストを入力します。
使い方6.BGMの挿入と音量調整方法
BGMの挿入方法
- リボンから「音楽の追加」の逆三角▼をクリックします。
- 「音楽の追加」は、動画の一番最初からBGMを追加 「現在の位置に音楽を追加」は再生インジケーターの部分から追加
- ストーリーボードに緑の波型のラインが追加されます。BGMの音量は、ここで調整します。
- BGMの開始位置を変える必要があれば、緑のラインをドラッグします。
動画とBGMの音量の調整
- リボンの「プロジェクト」から「オーディオバランス」で調整します。
- 動画の音声のみ消す場合は、「ビデオツール」→「編集」→「ビデオボリューム」のスライドバーで消します。
使い方7.出来上がった動画をDVDにしよう!
ムービーの保存をします
「ムービーの保存」から「このプロジェクトの推奨設定」で保存します。
DVDにするには別のソフトをインストールする
DVDへの書き出しには別のソフトを利用する必要があります。無料のものからありますが、今回は有料のVideo to DVD 2 (Windows版)を使った方法をご紹介します。こちらはほとんどのファイルフォーマットに対応しています。
Video to DVD 2 (Windows版)をダウンロードします。
DVDに焼いていきます
- Video to DVD 2 (Windows版)を起動し、ムービーをインポートします。
- 「インポート」をクリックし、ムービーを追加します。
- ストーリーボードに保存されたムービーをドラッグ&ドロップします。
DVDのメニューを作成します
メニューのカスタマイズや、チャプターをの作成、テキストの追加、DVDメニューテンプレートの追加ができます。
DVDに書き出します。
プレビューから「DVD作成」をクリックします。出力形式とフォルダを選択します。「DVD作成」をクリックします。
ムービーメーカーで自作するウェディングムービー
最後に、今回ご紹介したムービーメーカーの使い方を踏まえて、ウェディングムービーの制作事例をいくつかご紹介します。操作方法をマスターすることでどんなムービーを作ることができるのか、ぜひ参考にしてください。
オープニングムービー
まずはムービーメーカーを使って、結婚式や披露宴が始める前に使うオープニングムービーを自作した事例です。写真だけでなく動画も取り込めるので、こうした見応えのあるムービーを作ることができるんですね!
プロフィールムービー
多くの新郎新婦が披露宴で上映するプロフィールムービーの制作事例です。ムービーメーカーでコメントを追加し、全体的に見やすくて非常にきれいに編集できています。フォントの種類が多彩なのもムービーメーカーの嬉しいポイントですね!
エンドロール
最後はエンドロールを自作した事例です。披露宴の結びに列席の皆様のお名前を流すエンドロールもムービーメーカーを使えばこんな立派な仕上がりになります。このムービーのようにお名前に加えてBGMの歌詞を表示することもできるんです。
まとめ
今回はムービーメーカーの使い方について詳しく解説しましたが、いかがでしたか?
テキストやBGMなどの基本的な動画編集方法を理解し、その後のDVD作成手順まで理解すれば、たいていのムービーは制作可能です。ウェディングムービーを手作りするのは大変ではありますが、2人で力を合わせて制作すれば思っていたよりも簡単にできてしまうかもしれません。
この記事がムービーメーカーを使った動画制作を考えている新郎新婦の方のお役に立てると幸いです。