結納返し100名調査!選び方と金額は?予算別のおすすめの品10選を紹介

結納返し100名調査!選び方と金額は?予算別のおすすめの品10選を紹介

結納返しの種類や金額の相場をご存知ですか?結納品や現金、婚約記念品など結納のお返しに新婦側から用意する贈り物はさまざまです。目録や熨斗といった結納返しのマナーや関東式と関西式の違い、おすすめの品物をまとめて解説します。

目次

  1. 結納返しとは?実はあいまいな「定義」を解説
  2. 結納返しとしての「結納品・現金」
  3. 結納返しとしての「婚約記念品」
  4. 結納返しとしての「結婚準備資金」
  5. 結納返し、みんなどうしてる?結納経験者100名にアンケート
  6. 予算で選ぶ!結納返しにおすすめの品物10選
  7. 現金派は知っておきたい結納返しのご祝儀袋の基礎知識
  8. 結納返しを贈るタイミング
  9. 関東式と関西式の結納返しの違い
  10. 結納返し、こんなときどうする?
  11. 「1分で振り返る」この記事のまとめ

結納を控えている方のなかには「結納返しについて詳しく知りたい」「金額の相場は?」「そもそも結納返しって絶対必要なの?」といった、様々な疑問があるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、結納返しの基礎知識や相場、おすすめの品物などをご紹介します。結納経験者100名へのアンケート結果もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事のポイント!
  • 結納返しは実は曖昧。現在の主流は「記念品」
  • 先輩の約8割が結納返しを贈っている
  • 金額の相場は結納金の5割以下が82%と多数
  • 予算別におすすめの結納返し品をご紹介

結納返しとは?実はあいまいな「定義」を解説

実は「結納返し」という言葉はとても曖昧な表現で、世間一般に色々なものを指して使われます。まずは「結納返し」と呼ばれているものを4種類に分けてお伝えしていきます。

「結納返し」と呼ばれている4つのもの

一般的に、結納返しという言葉は下の図の4つのいずれかを指して使われることが多いようです。新婦側から新郎側へ贈る結納品を結納返しと呼ぶこともありますし、新郎へ送る婚約記念品を結納返しと呼ぶこともあります。人によって何を指すかはさまざまのようです。

1.結納品

結納では、地域によっては婚約の証となる結納品を新郎新婦が交換します。ここで新婦側から贈る結納品を「結納返し」と呼ぶケースが存在します。ただし、結納品は厳密には【お礼】ではく品物の【交換】なので、「結納返し」という表現は適切ではないといえます。

結納品は地域によって慣習の違いがあります。関東式は両家で結納品の交換をしますが、関西式は新郎側から新婦側へのみ結納品を送るのが主流です。そのため、関東式の地域では「結納を交わす」、関西式の地域では「結納を納める」というように呼び方も異なるのです。品物の詳細については、後ほどご紹介していきます。

2.現金(御袴料など)

結納で新婦側から贈る現金を「結納返し」とすることもあります。新郎が袴を新調するためのお金を贈った慣習から、現代でも「御袴料(おんはかまりょう)」と呼ばれることが多いようです。

ほかにも「家内喜多留(やなぎだる)」や「松魚料(まつうおりょう)」といった呼ばれ方で、酒代や食事代の名目で現金を贈ることがあります。現金を贈る場合の金額の相場については、後半でご紹介しています。

3.婚約記念品

新郎から受け取った結納金や結納品の返礼に「結納返し」として婚約記念品を贈ることもあります。「結納返し」と言えば、この返礼品のことをイメージする方も多いのではないでしょうか。現代ではこの考え方が主流になりつつあるようです。この記事の後半ではおすすめの記念品を予算別にご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

4.結婚準備資金

新郎から受け取った結納金を元に、結婚式や新生活のために新婦側が用意するお金を「結納返し」とするケースもあります。最近では、新郎側から「結納金のお返しは要らない」と言われることも多く、新婦側からの結婚準備資金を、実質的な「結納返し」と位置づけることもあるようです。

結納返しとしての「結納品・現金」

新婦側から新郎側へも結納品を贈るのは、関東式の考え方です。ただし、先ほどご紹介したように新婦側からの結納品を「結納返し」と呼ぶのは適切ではないとされます。ここからは、結納品の交換時に「どのような品物を贈るのか」と「品物に込められた意味」をそれぞれ解説していきます。

【関東式】で新婦側から贈る主な結納品と現金

関東式と呼ばれる結納では、新婦側から新郎側へ結納品や「御袴料」と呼ばれる現金を贈る風習もあります。関東式で贈られる主な結納品の品物は次の通りです。(画像出典:全国結納センター

目録

結納品の目録

結納品の内容について記した文書を指します。簡単に言うと納品書のようなものです。目録の封書や水引をしたご祝儀袋で贈るのが一般的です。

熨斗/長熨斗(のし)

結納品の熨斗(のし)

元々の意味では、アワビを熨して乾燥させた保存食のことを指します。不老不死に効く縁起物とされ古くから贈答品に添えられていましたが、現代では簡略化され、ご祝儀袋の右上の飾りになっています。

子生婦(こんぶ)

結納品の子生婦(こんぶ)

見慣れない書き方ですが「昆布」のことです。古来より日本の祝い事では、縁起の良い文字を当て字として用いる習慣があります。昆布の繁殖力の強さから、結婚する夫婦が子宝に恵まれるようにという思いが込められた縁起物です。

勝男節/勝男武士(かつおぶし)

結納品の勝男節/勝男武士(かつおぶし)

見るからに縁起の良い「勝つ」にかけ、古くから縁起の良い物とされてきました。鰹節が「雄節」「雌節」で一対になることから、夫婦円満を願うという考え方もあります。

寿留女(するめ)

結納品の寿留女(するめ)

するめは長期保存に向いており、幸せが末永く続くようにとの思いが込められた縁起物です。噛むほどに味わい深くなることからも、夫婦の仲が深まるようにという意味があります。

友白髪/友志良賀(ともしらが)

結納品の友白髪/友志良賀(ともしらが)

白い麻糸のことです。夫婦揃って白髪になるまで仲良く添い遂げるようにという思いと、麻のように丈夫で切れない夫婦であってほしいという思いが込められています。

末廣/寿恵廣(すえひろ)

結納品の末廣/寿恵廣(すえひろ)

扇子のこと。扇子は末広がりで縁起が良く、一家の繁栄を表します。結納では2本を1セットとして贈るのが一般的で、純粋無垢であるという意味から白の扇子を用います。

御袴料(おんはかまりょう) ※現金

御袴料(おんはかまりょう)

新郎の袴を仕立てるために、新婦側からお金が贈られたことに由来し、関東式の慣習に基づきます。基本的には新郎側から受け取った結納金の半額を包みますが、地域によっては差があります。

家内喜多留(やなぎだる) ※現金

家内喜多留(やなぎだる)

元々は柳でできた樽に、お祝いのお酒を入れて贈っていたことが始まりとされています。現在は酒樽の現物ではなく、酒代や食事代として現金を包むことが多いようです。

【関西式】で新婦側から贈る主な結納品と現金

新婦側から新郎側へ結納品を贈るのは主に関東式の風習であると説明しましたが、現代では関西式でも簡略化した形で結納品を贈ることがあります。品数は関東式よりは控えめなケースが主流で、主な品物は次の通りです。

  • 熨斗(のし)
  • 末広/寿恵廣(すえひろ)
  • 御袴料(おんはかまりょう) ※現金
  • 松魚料(まつうおりょう/しょうぎょりょう) ※現金
  • 酒料(さけりょう) ※現金

なお、地域を問わず、さらに簡略化した結納返しとして「熨斗・お金(御袴料)・末広」の3点セットのみを結納の品として新郎側へ贈るケースも増えています。

結納返しとしての「婚約記念品」

現代では婚約記念品を結納返しのひとつとして贈る考え方が主流になりつつあります。新郎の家に贈るというよりは、新郎個人へ向けた品物として贈られることが多いようです。このパートでは、婚約記念品の代表的な品物をいくつかご紹介していきます。

腕時計

婚約記念品と言えば、腕時計を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実用的で、普段から身につけられるものとして人気です。高級感があり、長く使える点も人気の理由のひとつです。

スーツや礼服

一般的な仕事用のスーツはもちろん、冠婚葬祭などで着るためのオーダースーツを仕立てる場合も多いようです。機会がないと購入することのない一点物は、婚約の記念として人気です。

カバンや靴

普段からよく使用するものですが、安いものだとすぐに使えなくなってしまうことも。質の良さにこだわり、物持ちや使い心地の良さを選んで贈ると喜ばれます。ビジネスシーンで活躍するものを選ぶ女性は多いようです。

財布などの小物

新郎自身の希望に合わせて、お財布やネクタイピンなどの小物を贈る場合もあります。小物であれば仕事でもプライベートでも使うことができるので、普段から身につけてほしいという思いを形にすることができます。

結納返しとしての「結婚準備資金」

何か特別な贈り物ではなくても、新婦側が結婚式や新生活の費用を「結婚準備資金」として用意し、実質的な「結納返し」とするケースもあります。自分たちや両家の意向を踏まえて、このケースを選ぶカップルが増えています。

新生活の費用としては「家具・家電の購入」「新居の敷金・礼金」「引っ越し代」などに充てられることが多いようです。

ここまでのまとめ
  • 結納返しは結納品、現金、記念品などさまざまなものを指す
  • 関東式と関西式など、地域によって慣習が異なる
  • 結婚準備資金を結納返しの代わりに位置づけることもある

結納返し、みんなどうしてる?結納経験者100名にアンケート

ここまで、結納返しの基礎知識についてご紹介してきました。このパートでは、結納を済ませた先輩カップルに実施したアンケートをご紹介していきます。結納返しを贈っているのか?金額の相場はどのくらい?など、先輩の声を参考にしてみてください。

みんな結納返しはした?しなかった?

結納返しの基本は理解したものの、先輩カップルのみなさんは結納返しを贈ったりもらったりしたのでしょうか?まずは結納返しを贈った(もらった)割合を見てみましょう。

回答数100名(男性10、女性90)/2021年7月プレハナ調べ

結納経験者100名のうち全体の8割近く(77%)の方が結納返しを贈った(男性の場合はもらった)と回答しています。結納返しを贈るケースが主流と言えそうですね。

先輩の口コミ!結納返しを贈った理由

慣習、マナーを重視したから

風習として当然のものとして自分も考えていたし、そもそも家族がその考え方だったので迷いも理由もないです。(44歳 女性 東京都)

結納品、結納金を受け取り返礼品を贈るのが両家の共通の認識だったように思います。また、男性側から記念となる婚約指輪をもらったので、お礼に記念となる品を贈りたかったためです。(52歳 女性 京都府)

結納金をいただいたらお返しするのが当然のマナーだと思って贈りしました。お礼の意味も込めて、前から欲しがっていた時計をプレゼントしました。(27歳 東京都 女性)

親の考え方を重視したから

私自身は結納返しについては何も知識がなかったのですが、親から贈るように言われたため記念品を用意しました。(28歳 女性 三重県)

私の母親は愛知出身で、冠婚葬祭、特に婚礼に関してはとてもきっちりしています。母の意見の影響が大きく、結納返しを贈ることにしました。(50歳 女性 静岡県)

私の家族・夫の家族・夫と相談して記念品のみ贈ることにしました。夫の家族や夫本人は「何もいらない」と言っていましたが、私の家族から「贈らないのは非常識だ!」という意見があり、記念品のみお返しとしました。(27歳 女性 千葉県)

後々何か言われたくなかったから…

今後続く家族付き合いの中で何か揉め事があったとき「結納返をしなかった」と後になって言われるのが嫌だから贈りました。(38歳 女性 熊本県)

将来的に何かあったときに「結納返しを送らなかった」と言われると面倒なので、現金と記念品を贈りました。(33歳 女性 東京都)

義母が普段からお土産などのお返しにうるさいタイプだったので、当然のように結納返しをすることになりました。(46歳 女性 京都府)

結納返しを贈った方の多くは、両家の親や慣習を意識した選択だったようです。結婚は家と家との結びつきと言われるので、自分たちの意向だけでなく、両家の意向や慣習も意識することが大切です。

先輩の口コミ!結納返しを贈らなかった理由

結納返しは要らないと言われたから

夫のご両親が堅苦しいことは嫌いで、「結納返しは必要ない」と言ってくださったのでお言葉に甘えて贈りませんでした。(32歳 女性 宮城県)

義理の両親からお返しはいらないと強く言われていたため結納返しは贈りませんでした。後日、感謝の気持ちとして義理の両親に旅行をプレゼントしました。(33歳 女性 埼玉県)

結婚式や生活費に充てることになったから

両家で話し合い、結納金を結婚式の費用や生活費に充てることになったため結納返しはしませんでした。(35歳 女性 埼玉県)

結納返しという制度を知らなかったから

結納返しという制度があることを知らなかったため、なにもしませんでした。(42歳 女性 千葉県)

現代においては、必ずしも慣習に縛られない考え方が増えてきていることが伺えます。また、結納返しを知らなかったという声もありました。結納返しを贈るかどうかは人それぞれ。両家の意向に相違がなければ、かしこまったお返しを用意しなくても良いといえるでしょう。

現金派?記念品派?みんなはどっち?

結納返しを贈ったと回答した77名を対象に実際に何を贈ったかを質問しました。

結納返しに何を贈りましたか?

回答数77名/2021年7月プレハナ調べ

実際に結納返しを贈った方うち婚約記念品のみが66%、現金と婚約記念品が16%と回答。全体の82%が婚約記念品を贈っているという結果になりました。先ほどご紹介したとおり、実用的な品物を贈ることが主流になってきているようです。

婚約記念品を贈った人の口コミ

両家で相談し、とりあえずカタチだけは結納をしよう、結納後に楽しくお食事会をすることをメインにしようと予定していました。「婚約記念品は結納品をひと通り飾る時に見栄えがするから必要だね」ということになり、結婚後に使える実用的な品を記念品に選びました。(42歳 女性 滋賀県)

現金を返すと結納金を返金しているような気持ちになると思い、一生大切にできるものを贈りたいと考えて返礼の品物を選びました。(33歳 女性 東京都)

現金を贈った人の口コミ

結婚式の資金にするということを事前に取り決め、結納返しとして現金を贈ることになりました。(44歳 女性 東京都)

お金がなかったので、恥ずかしながら貰った結納金の半分をそのままお渡ししました。(31歳 女性 愛知県)

夫に相談しましたが、特に必要な物や欲しい物がないとのことだったので、結納返しとして現金のみ贈りました。(36歳 女性 神奈川県)

婚約記念品派は何を贈った?

結納返しで記念品のみ、または現金と記念品を贈ったという63名を対象に聞きました。

結納返しの品物に何を贈りましたか?

回答数63名/2021年7月プレハナ調べ

腕時計が半数を占めており、結納返しの記念品としては定番といえるでしょう。そのほかスーツや礼服、カバンや靴など比較的高価な品物が多いのが特徴です。また、婚約の記念品には一生使えるものを贈りたいと考えている方が多いことが伺えます。

結納返しの金額の相場は?

続いて、現金派と記念品派をあわせ、結納返しを贈ったという77名を対象に結納返しの金額相場について聞きました。

結納返しの総額(現金や品物の総額)はいくらでしたか?

回答数77名/2021年7月プレハナ調べ

最も多い金額は5〜10万円で全体の31%、ついで5万円未満と10〜20万円がそれぞれ17%という結果になりました。やはり婚約の記念ということもあり、相場としては比較的高額となっている印象です。

ただし、結納返しの予算は新郎側から受け取る結納金の額を元に決めることが多いため、金額には個人差が生じることは注意が必要です。先輩カップルは結納金の何割くらいの結納返しを贈っているのかについては以下のアンケートをご覧ください。

結納返しの総額(現金や品物の総額)は結納金の何割でしたか?

回答数77名/2021年7月プレハナ調べ

結納返しは結納金の5割以下の金額だったという回答が全体の82%を占めています。一般的にいただいた金額より大きくなると失礼にあたるとされているので、現金の場合には特に注意したほうが良いでしょう。

予算で選ぶ!結納返しにおすすめの品物10選

このパートでは、結納返しは婚約記念品にしよう!と考えている方のために、おすすめの商品をご紹介します。予算別にピックアップしましたので、ご自身の予算やお相手の好みにあわせて、ぜひ参考にしてくださいね。

5万円以下でおすすめの結納返し

先ほど紹介したアンケートでは17%が回答した5万円未満の結納返し。この予算で参考にしていただきたいおすすめの品をご紹介します。

グッチ シルクタイ/26,400円(税込)

結納返しにおすすめのグッチのシルクタイ

上品で洗練されたグッチのネクタイです。細部までハッキリと表現されたGGパターンをあしらった特徴的なデザインや美しく爽やかな色合いには、高級ブランド特有の品格が感じられます。日頃からネクタイをする習慣がある方には、特におすすめです。

グッチ公式サイト

ルイ・ヴィトン キーケース/38,500円(税込)

結納返しにおすすめのルイヴィトンのキーケース

男性にも人気の高いルイ・ヴィトンのエピからコンパクトなキーケースはいかがでしょうか。LVロゴが刻印されたエピレザーは大人の男性にも派手すぎず、スーツ姿にもカジュアルな服装にもよく合います。シンプルなデザインは好みを選ばず、どんな男性にも喜ばれる一品です。

ルイ・ヴィトン公式サイト

5〜10万円でおすすめの結納返し

続いて、アンケートでは最も多い31%が回答した5〜10万円という予算枠でおすすめしたい品をご紹介します。

モンブラン マイスターシュテュック クラシックボールペン/50,600円(税込)

結納返しにおすすめのモンブランのマイスターシュテュック

筆記具の世界的ブランドであるモンブランの定番モデル、マイスターシュテュックのボールペンです。万年筆も喜ばれますが、普段使いにはボールペンの方がおすすめです。無料で名入れできますので、特別感のあるギフトになること間違いなしです。

モンブラン公式サイト

エルメス エナメルブレスレット<ケリー・メン>/93,500円(税込)

結納返しにおすすめのえエルメスのエナメルブレスレット

パーティーなど特別な機会に身につけるアクセサリーとしておすすめしたい一品です。エルメスを代表するケリーバッグのバックル部分をモチーフにした洗練されたデザインが魅力のブレスレットです。

エルメス公式サイト

10〜20万円でおすすめの結納返し

続いては10〜20万円の予算で選びたいおすすめの結納返しのアイテムをご紹介します。自分で買うには少し高額な品物こそ、特別なギフトには喜ばれます。

ポールスチュアート ステンカラーコート/110,000円(税込)

ビジネスでもカジュアルでも着こなしやすいポールスチュアートのステンカラーコートです。自分で購入するには少しお値段が高めですので、結納のお返しとして贈ると非常に喜ばれるはずです。

ポールスチュアート公式サイト

モンブラン ウエストサイド スリム ドキュメントケース/129,800円(税込)

結納返しにおすすめのモンブランのウエストサイドスリムドキュメントケース


大人の男性らしい洗練されたデザインながら、機能性も十分なビジネスバッグです。流行に左右されにくいシンプルなデザインなので、長く使ってもらうことができます。

モンブラン公式サイト

20〜30万円でおすすめの結納返し

20万円を超える高額の品となると、やはり特別感のある逸品を選びたいですよね。そこで、フルオーダーで仕立てる世界に1点だけの革靴とスーツをご紹介します。

銀座大賀靴工房 オーダーシューズお仕立券/200,000円(税込)

結納返しにおすすめの銀座大賀靴工房のオーダー革靴仕立て券

「男性の身だしなみは足元から」というように大人の男性にとって欠かすことの出来ないアイテムが革靴です。ただし革靴のギフトを選ぶ場合、足の形状やサイズが合わい点が悩ましいですよね。そんなときは、銀座の大賀靴工房のオーダーシューズの仕立券がおすすめです。3Dスキャナーを使って制作する木型で足にジャストフィットする特別な一足を仕立ててくれます。

銀座大賀靴工房公式サイト

銀座テーラー BESPOKE SUITS 仮縫付フルオーダースーツ/275,000円(税込)

結納返しにおすすめの銀座テーラーのフルオーダースーツのギフト券
写真はイメージです

高松宮技術奨励賞を受賞するなど確かな技術力を持ち、著名人からも愛される銀座を代表するテーラーのフルオーダースーツ用ギフト券です。発行金額は上限50万円まで柔軟に変更可能です。普段使いのスーツとは別に、体にぴったり合う特別な1着をプレゼントしてはいかがでしょうか。

銀座テーラー公式サイト

30〜50万円でおすすめの結納返し

最後にご紹介するのは30〜50万円の予算で選ぶ結納返しの品物です。普段の買い物では経験する機会も少ない高額な品を選ぶのは難しいものですが、今回は腕時計とカメラをおすすめしたいと思います。

グランドセイコー SBGV233/396,000円(税込)

結納返しにおすすめのグランドセイコーSBGV233

日本製腕時計を代表する高級ブランドであるグランドセイコーからSBGV233はいかがでしょうか。上品で美しいデザインはもちろん、軽くて負担のない付け心地が魅力。幅広い世代の男性から愛される由緒正しい腕時計です。

グランドセイコー公式サイト

ライカ CLブラック/374,000円(税込)

結納返しにおすすめのライカCLブラック

これから共に歩む人生の思い出の1ページを切り取ることができるカメラもおすすめです。ライカと言えばフィルムで撮影するモノクロ写真が有名ですが、こちらはデジカメ仕様であり、持ち運びしやすいコンパクトさ、撮影した画像をスマホやPCに転送できる使い勝手の良さが魅力の一品。もちろん画質の良さも折り紙つきです。

ライカ公式サイト

現金派は知っておきたい結納返しのご祝儀袋の基礎知識

ここからは結納返しに現金を贈ろうと考えている方向けに、ご祝儀袋の選び方や包み方、表書きの書き方といった基礎知識について解説していきます。ご両親の目に留まることもあるので、失礼のないように準備していきましょう。

ご祝儀袋の選び方

ご祝儀袋の選び方のポイントは2つです。

  1. 水引は「あわじ結び」か「結び切り」であること
  2. 包み紙が2枚以上重なっていること

「あわじ結び」「結び切り」は一度結ぶと解けない結び方で、結婚がこの1回きりであるようにとの思いが込められています。

御袴料を包むのにおすすめのご祝儀袋として結納館の「松竹梅」華やかな結納返し用ご祝儀袋などを参考にしてください。

ご祝儀袋の包み方

ご祝儀袋の包み方以下の3ステップで理解しましょう。

1.中袋の表書に金額を記入する

お金を入れる前に、中袋の表書に金額を記入します。濃い黒のペンまたは筆を使い、旧漢数字(「金伍拾萬圓也」など)で書くのが一般的です。

2.お金を中袋に入れて封をする

中袋の折り目を開いて、中央にお金を入れます。紙幣は中袋を開いたときに顔が見える向きで入れましょう。折り目どおり丁寧に折り、紙の先端は糊付けをし、1で説明した通り、「封」と書き入れます。

ここまで終えた中袋の状態は下図のようになります。

3.中袋を外袋に入れる

最後に中袋を外袋に入れます。必ず中袋の金額が書かれた面が、外袋の表側にくるように入れます。元に戻すときには、必ず裏面の折り返しを下から水引に入れてください。

ご祝儀袋の書き方

お金を包んだら、最後はご祝儀袋の表書きです。名前は新婦旧姓(佐藤または佐藤家)を書き、名目は「御袴料」とするのが基本です。名目には御袴料のほか、家内喜多留・松魚料・肴料・酒料など様々な書き方があります。用途や地域の慣習に合わせて使い分けましょう。

なお、ご祝儀袋への記入は、毛筆の筆ペンを使って自分で書く方法以外に、他の結納品を発注する専門業者に筆耕を依頼する方法もあります。

結納返しを贈るタイミング

このパートでは、実際に結納返しを贈るタイミングを解説します。昔は両家の間に立てた仲人が、それぞれの家に結納の品や返礼品を届けたとされていますが、現代ではこのパターンは滅多にありません。結納の形や贈る返礼の内容によって、贈るタイミングは柔軟に考えると良いでしょう。

現金は結納当日、婚約記念品は後日が基本

現金を贈る場合

御袴料などとして現金を贈る場合には、結納当日に渡すのが基本です。新郎側の結納金の1~5割が目安とされているため、結納前に新郎側からの結納金の金額を聞いておくことで、失礼のないように準備することができます。

婚約記念品を贈る場合

基本的に後日渡すこととされてはいますが、結納当日でも問題はありません。準備できなかったり、品物が決まっていない場合には「目録」を用意して渡すようにしましょう。

関東式と関西式の結納返しの違い

ここまでの内容で触れたように、結納の形式や結納返しの考え方は地域によって異なります。このパートでは、代表的な【関東式】【関西式】の結納返しについて改めて解説していきます。

関東式の結納返しの特長

伝統的な結納返しのスタイルは「半返し」と呼ばれ、新郎側から贈られた結納金の半額を現金で返します。「結納返し」という言葉は、この「半返し」の伝統に由来するとされています。

新郎家・新婦家の双方で結納品や現金を交換するため、「結納を交わす」と表現されます。

関西式の結納返しの特長

元来、関西式では新婦家から新郎家への結納返しはおこなわないため、「結納を納める」と表現されてきました。しかし現代では、関東式の影響を受けて「御袴料(現金)」や婚約記念品を贈るケースも増えてきています。

関東式と関西式、お互いの地元が違うときはどうする?

新郎が関東、新婦が関西出身などで地域が違う場合には、両家で話し合ってどちらの形式に近い結納をおこなうかを決めましょう。傾向としては、新郎家の地域の風習を重視することが多いようです。

また、自分たちの結納をどちらの形式にすべきか迷う場合にも、両家で話し合って決めることが大切です。

結納返し、こんなときどうする?

最後に、結納返しの金額や返礼品の判断が難しいケースをいくつか取り上げ、どう対応すべきか解説します。

結納返しは要らないと言われたら?

無理に結納返しを渡すのではなく、別の機会に贈り物を用意すると良いでしょう。ご両親も含めて食事をしたり、「これからよろしくお願いします」という気持ちが伝わるような贈り物があると喜ばれます。

結納は行わず、支度金をもらったら?

基本的には返礼品を用意することが失礼のない対応です。ただし、この場合は自分(新婦側)の両親の意向も重要ですので、必ず話し合って決めましょう。結婚支度金としていただいているので、結婚準備資金に回しても失礼にはあたりません。その場合は、後日お礼の手土産などを持って挨拶に行くと好印象です。

結納金の金額が少なかったらお返しはどうする?

たとえいただいた結納金が少額であっても、結納返しを準備する方が好ましいです。結納返しの金額は、受け取った金額をもとに考えるものなので、多少相場から前後しても問題ないでしょう。今後も長く続く関係なので、新郎側に感謝の気持ちが伝わるように準備することが大切です。

「1分で振り返る」この記事のまとめ

「結納返し」の基礎知識や相場、おすすめの婚約記念品などについて解説してきました。重要なポイントを改めてご紹介します。

記事のまとめ
  • 「結納返し」には、結納品・婚約記念品・現金・結婚準備資金の4種類がある。
  • 【関東式】【関西式】で結納返しの考え方が異なる。
  • 最近では、「結納返し」=婚約記念品 という考え方が主流になりつつある。
  • 婚約記念品を贈る場合には、腕時計やスーツなどの長く使えるものが選ばれている。

結納返しは、新郎側のご両親も気にされているもの。特に慣習を大切にされる方に対しては、失礼があると後々の関係性にも影響してきます。この記事を参考に、気持ちよく結納返しを受け取っていただけるようしっかりと準備してくださいね。

この記事を書いた人
菅原 さくら
大手ブライダル企業に新卒で入社し、打合せプランナーとして1年半在籍しました。3つの披露宴会場を持つ大きな式場で、日々奔走。お客様のニーズを分析し、ぴったりな提案をすることを得意とし、最終的には全社1位の成績も収めました。お客様からの「あなたが担当で良かった!」の言葉が最大の原動力。結婚を機に退職しましたが、自身の挙式経験も踏まえ、業界関係者&卒花嫁両方の視点から有益な情報をお届けします。