ナシ婚の結婚費用を徹底解説!結婚するために必要な費用まとめ

ナシ婚の結婚費用を徹底解説!結婚するために必要な費用まとめ

約半数のカップルが「ナシ婚」を選択していますが、結婚式をしない場合でも、指輪の購入・入籍・両家への挨拶などイベントは盛りだくさん。今回は結婚式以外にかかる費用や節約ポイントについて解説します。

目次

  1. 【極論】結婚するのに必ず必要な費用は約1,000円
  2. 貯金がないけど結婚できる?節約ポイントも紹介
  3. 式なしでも、記念になる結婚イベント
  4. ナシ婚のメリット・デメリット
  5. 【ナシ婚検討の参考に】結婚の費用を一挙公開!どのイベントでどれくらい費用が削れる?
  6. まとめ

結婚の価値観が多様化するなか、最近では結婚式をしない「ナシ婚」を選ぶカップルも増えています。婚約中のカップルの中には、結婚式なしの場合の流れや費用が気になっている人も多いのではないでしょうか?多くの場合、結婚式をしなくても両家の顔合わせや指輪の購入・新居の準備など、様々なイベントが発生します。ある程度の費用を見込んだほうが安心でしょう。

この記事では、結婚式以外の結婚準備や費用について、節約ポイントなどを交えつつ解説します。費用を参考にしながら、自分たちが満足できる結婚のかたちをイメージしてみてくださいね。

【極論】結婚するのに必ず必要な費用は約1,000円

結婚費用を極限まで削ろうとすると、役所に婚姻届を提出するだけで法律上入籍することは可能です。その場合、各種書類をそろえるための費用、約1,000円程あれば手続き可能です。とはいえ「ナシ婚」であっても、人生に1度、もしくは数回の数少ない大事なイベントです。式なしでも思い出に残るイベントは検討してみましょう。

貯金がないけど結婚できる?節約ポイントも紹介

冒頭でも述べたとおり、入籍だけなら、役所へ書類を提出するだけなのでお金はかかりません。しかし、これから共同生活を始めるのであれば、最低でも新生活の準備費用は必要になります。ある程度のまとまった金額は、用意しておく方がよいでしょう。ここでは、結婚に伴う出費の節約ポイントや、貯金がなくても結婚式をしたい場合の方法をご紹介します。

まずは節約ポイントを知ろう

結婚式以外のイベントで節約するには、以下のようなポイントがあります。

ここがポイント!
  • 婚約指輪は省略し、結婚指輪のみにする
  • 結納ではなく両家の食事会のみにする
  • 新婚旅行は、国内やオフシーズンを狙う
  • 新居への引越しは繁忙期を避ける・無理のない物件にする・家具家電をそのまま使う

結婚が決まってからでも遅くはないので、ふたりで共同貯金を始めるのもおすすめですよ。

やっぱり式がしたい!というとき

「貯金がなくてナシ婚を考えていたけど、やっぱり後悔しそう…」という人もいるのではないでしょうか?手元に十分な資金がなくても、結婚式を挙げる方法をご紹介します。

〈自己負担額を抑えたスマ婚〉
少額の内金で、当日のご祝儀を残りの支払いに充てられる後日精算方式を採用しているスマ婚。貯金がないカップルでも、自己負担を極限まで抑えて結婚式ができるサービスです。

〈ブライダルローンという選択肢も〉

ブライダルローンは「結婚に関する費用」に充てることができるローンです。貸付の条件が結婚関連のみで、審査も厳しめなので、使いすぎる心配がなく安心。ただし、返済で結婚直後から月々の支出が増える点は要注意です。また、融資まで時間がかかる場合もあるので、計画的に申請をする必要があります。

なお、結婚資金でローンを利用するときは、今後、借り入れる可能性のあるその他ローン(住宅ローンなど)のことも考えてから慎重に決めましょう。

式なしでも、記念になる結婚イベント

ナシ婚派でも、結婚のけじめとして何らかのイベントを行う場合も増えています。ふたりきりで行うものや、親族のみ招待するものなど、形式はさまざま。予算に合わせて、おふたりに合ったスタイルの思い出を残しましょう。

指輪などの記念品を買う

▶︎婚約指輪の平均金額35.0万円
▶︎婚約指輪のお返し平均金額13万円
▶︎結婚指輪の平均金額25.4万円(2人分)
(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ)

夫婦になった証として、指輪などの記念品を購入するカップルは全体の約98%。(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ)結婚した実感が湧くので、けじめをつける意味でもおすすめですよ。婚約指輪は省略して、日常使いできる結婚指輪のみ購入するカップルも増えています。

挙式のみ行う

▶︎挙式費用 平均30.4万円
(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ)

夫婦として歩む意志を固めるために、二人きりで挙式をするパターンや、親孝行として両親だけ招待するパターンも多いです。「大勢の人に注目されたくない」という理由で、結婚式や披露宴を行わないカップルにもおすすめです。フォトウェディングと挙式をセットで行うカップルもいますよ。

小規模の食事会を開催する

▶︎会食のみプラン例 279,620円〜
(参考:家族挙式 お食事会のみプラン

結婚式ほどの費用はかけられないが、身近な親族やごく親しい友人には感謝を伝えたいという場合におすすめです。挙式などのセレモニーは行わず、食事会の場でお披露目をします。

上記の参考プランは、新郎新婦のドレス・タキシード料金が含まれています。ドレスを着用しないプランを探せば、さらに費用を抑えられるでしょう。友人だけなら、会費制のカジュアルな食事会もアリです。

フォトウェディング

▶︎スタジオ撮影 平均金額17.8万円
▶︎ロケーション撮影 平均金額18.1万円
(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ)

「今しか着られない花嫁衣装は着ておきたい!」という人におすすめ。晴れ姿を楽しみにしているご両親も、写真が残るのであれば満足してもらえるはずです。両親を招待して、家族写真を撮るカップルもいますよ。

新婚旅行

▶︎旅費 平均金額29.9万円 ※ただしコロナ前の調査では65.1万円
▶︎お土産代 平均金額4.8万円
(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ)

【参考】※2022年9月執筆時点で、HIS・JTBにて販売しているツアーの価格帯を調査
▶︎沖縄 価格帯:24,000〜537,300円
▶︎ハワイ 価格帯:207,000~769,000円
(参考サイト:HIS沖縄旅行検索ページJTB沖縄旅行検索ページHISハネムーン特集JTBハネムーン特集

結婚式をしないぶん、新婚旅行を豪華にするカップルもいます。そこまでお金をかけない場合でも、ふたりの思い出の地ができるのは素敵ですよね。旅先のロケーションで、ウェディングフォトを撮るのもおすすめです。

新しい取り組みとしては、星野リゾートでナシ婚カップル向けに「IWAI旅」を提案しています。慌ただしい結婚式の代わりに、両家でゆっくり親睦を深める旅をするのも今後トレンドになるかもしれません。

ナシ婚のメリット・デメリット

ナシ婚の場合の、結婚の流れや費用を確認したところで、メリット・デメリットも整理してみましょう。ナシ婚で本当に良いのか迷っている人は、自分達の理想を整理したうえで、ぜひ後悔のない選択をしてくださいね。

ナシ婚の割合や理由は?

ナシ婚を選択するカップルは46.9%と、今や約半数のカップルが結婚式を行わないという結果になっています。(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ)ナシ婚の理由としては、「資金不足」「妊娠」「セレモニーが嫌い」「他のことにお金を使いたい」などが多くを占めています。(株式会社みんなのウェディング アンケート調査結果より)

結婚式のスタイルも多様化しており、最近ではカップルごとに自分達に最適な選択をしやすくなっているとも言えますね。

ナシ婚のメリット・デメリット

結婚式は費用面や労力の面で負担が大きい一方、ふたりや家族・友人との絆を再確認する心温まるイベントでもあります。一般的にメリット・デメリットと言われるポイントを5つご紹介するので、おふたりの考えと照らし合わせてみてくださいね。

メリット①費用が浮く

結婚式だけで、一般的に300万円以上の費用がかかります。費用と結婚式への想いを天秤にかけたとき、「他のことにお金をかけたい!」と思うのであれば、結婚式をしなくても問題ないでしょう。新生活の家具家電や、新婚旅行にお金を回すカップルもいますよ。

メリット②手間や労力がかからない

結婚式準備にかかる期間は、一般的に半年〜1年ほどです。準備する内容も多岐に渡るので、多くの手間や気遣いが発生します。仕事が忙しいカップルや、片方に準備が偏りがちなカップルにとっては、大きな負担となりギクシャクする可能性も…。ナシ婚であれば、手間がかかるイベントはそこまで多くないので、準備は圧倒的に楽になるでしょう。

メリット③人間関係の悩みがない

結婚式に招待するゲストには、時間調整やご祝儀の負担をかけることになります。また、誰を招待する・しない、おもてなしの内容など、さまざまなことに気を揉むでしょう。ナシ婚であれば、人間関係のトラブルも発生しにくいので気持ちの面でも楽に過ごせます。

デメリット①両親に晴れ姿を見せられない

両親が子供の晴れ姿を楽しみにしている場合は、ナシ婚に反対されてしまうケースも…。反対されなくても、「やっぱり親孝行としてウェディングドレス姿を見せたかった」と後悔してしまう可能性もあります。セレモニーとしての結婚式に抵抗があるなら、フォトウェディングで写真を残すだけでも両親に喜んでもらえるでしょう。

デメリット②結婚の思い出や記念が少ない

結婚当初の記念や思い出が残らず、のちのち後悔するケースもあります。「あとからでも結婚式はできる」と考えていると、子供ができたり、面倒になったりして結婚式をするタイミングを逃すパターンも。後悔しないように、ちょっとでも結婚式への憧れがあるならタイミングを逃さず式を上げるのがおすすめです。

ナシ婚派の卒花さんの体験談

最後に、ナシ婚派に対する意見や体験談をご紹介します。結婚式のあり・なしに正解はありませんが、後悔のないように決定したいですね。

1.ふたりだけで式を挙げたケース

結婚式の費用を新生活に回すことができると、気持ちに余裕が持てますね。一方、親族の方に納得してもらうのが難しい場合も…。ナシ婚を決めたときの親族への伝え方には、気を配る必要がありそうです。

2.浮いた費用を旅行に!

実際に、結婚式の費用を旅行に回した卒花さんも!大満足の新婚旅行になったようですね。

3.友人も同僚もナシ婚派

「ナシ婚や小規模婚が増えている!」と実感している人も多いようです。家族婚や少人数婚で、本当に感謝を伝えたい人とだけお祝いするのも素敵ですよね。

4.ちょっと後悔も…

ナシ婚を選んで、後悔ポイントが残るケースもあるようです。特にウェディングドレスはタイミングを逃すとなかなか着られなくなるので、写真だけでも残しておくのがおすすめですよ。

5.結婚式は、家族に感謝を伝えられたのが良かった

ナシ婚という選択肢はあっても、「やっぱり結婚式は挙げてよかった!」という声も多く見られました。実は、結婚式をした人の92%は「結婚式をしてよかった」と思っているというデータもあります。(めちゃコミック調べ)少しでも憧れがあるなら、結婚式を検討してみてはいかがでしょうか。

【ナシ婚検討の参考に】結婚の費用を一挙公開!どのイベントでどれくらい費用が削れる?

ナシ婚に決めている人も、まだ迷っている人も、一番気がかりなのは費用ですよね。ここでは、結婚にかかる費用について「どのタイミングで・何に・いくらかかるのか」一覧でまとめたので、チェックしてみましょう!

結婚の費用概算をイベント別にチェック!

プロポーズ

旅行中やレストラン・自宅などが定番です。

▶︎約4割が費用5万円以下
(出典:株式会社ウェディングパークプロポーズに関する調査

両家への結婚報告

▶︎手土産代 3000円~5000円を両家分
▶︎実家への交通費・(遠方の場合)宿泊費
(出典:マイナビウェディング調査

指輪の購入

▶︎婚約指輪の平均金額35.0万円
▶︎婚約指輪のお返し平均金額13万円
▶︎結婚指輪の平均金額25.4万円(2人分)
(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ)

結納・顔合わせ

▶︎手土産代3,000〜5,000円を両家分
▶︎顔合わせ食事会の平均金額6.4万円
▶︎結納の平均金額18.4万円
▶︎結納品の平均金額14.9万円
▶︎結納金の平均金額98.4万円
▶︎結納返しの平均金額(現金の場合)34.1万円
▶︎結納返しの平均金額(品物の場合)20.4万円
(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ)

入籍

入籍自体の費用はかかりません。入籍に伴う改姓手続きの費用・必要書類取り寄せの費用は以下のとおりです。

▶︎パスポートの切替申請11000円~16000円
▶︎印鑑登録300円ほど
▶︎住民票の写し300円ほど
▶︎戸籍謄本・抄本450円ほど

前撮り

▶︎スタジオ撮影平均金額17.8万円
▶︎ロケーション撮影平均金額18.1万円
(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ)

結婚式

準備期間は半年〜1年ほどです。

▶︎挙式・披露宴・ウェディングパーティ総額の平均292.3万円

※ただし、分布としては200〜300万・300〜400万・400〜500万と答えたカップルが、それぞれ20%前後です。規模や会場によって大きく変動します。

周囲への結婚報告

職場や親しい人には直接の報告が理想です。SNSでの結婚報告も定番です。

▶︎結婚報告はがき(郵送費除く)平均金額7,300円ほど
(出典:結婚スタイルマガジントレンド調査2018

新婚旅行

感染症流行により国内新婚旅行が増加したため、現時点での平均金額は控えめ傾向です。海外旅行では、大幅に金額が増加します。

▶︎旅費 平均金額29.9万円
※ただしコロナ前の調査では65.1万円
▶︎お土産代 平均金額4.8万円
(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2021ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ)

結婚内祝い(結婚祝いのお返し)

いただいた品物の1/3~半額が目安です。上記の一覧から、お二人の結婚スタイルに必要のないイベントを削除していくのもありです。ご予算、状況に合わせて必要なイベントを検討してみましょう。

まとめ

この記事では、結婚式以外の費用やナシ婚のメリット・デメリットについて解説しました。ポイントをおさらいしましょう。

記事のまとめ
  • ナシ婚でも、親への結婚報告・両家顔合わせ・新居などは計画的に準備しよう
  • 結婚指輪の購入やフォトウェディング・新婚旅行などは記念になるので、ナシ婚派にもおすすめ
  • 結婚式以外の結婚準備も、メリハリをつければ費用を抑えられる
  • ナシ婚で本当によいのか迷っているなら、ふたりで話し合って納得のいく決断を
  • 結婚式以外にも、入籍前後には、まとまったお金がかかる

ナシ婚なら結婚式の費用をまるごと節約できますが、メリットやデメリットを理解したうえで、ふたりにとってベストな選択をすることが大切です。ぜひ楽しい結婚準備期間をお過ごしくださいね。