「花嫁の手紙」には特に決まりはありません。けれども、気をつけないとゲストを退屈にさせてしまいます。花嫁の手紙は読みたいけれど、いざ書く場合「何をすればいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、おすすめの便箋や書き方のコツを詳しく解説します。よくある悩みもまとめましたので、気になるポイントがきっと明確になるはずです。ぜひ最後までお読みください。
結婚式で手紙は読む?読まない?
結婚式や披露宴といえば「花嫁の手紙」。両親への感謝の気持ちを伝える絶好のチャンスですよね。けれども、「読みたい気持ちもあるけれど、読まなくてもいいかな・・・」と悩む方も多いのではないでしょうか。まずはそのモヤモヤをスッキリさせましょう。後悔しない選択ができるように、「読むメリット」と「読まないメリット」をまとめました。
読むメリット
まずは花嫁の手紙を読むメリットをみていきましょう。
1.感謝の気持ちを素直に伝えられる
手紙を通して、両親や家族に感謝の気持ちを伝えられます。身近な人ほど素直に気持ちを伝えるのは難しい。けれども、結婚式という場を借りれば、普段は言えない思いを伝えられます。
2.感動的な演出ができる
花嫁の手紙で、感動的な演出ができます。一生懸命に素直な気持ちを伝えることは、家族だけではなくゲストの心も動かします。人生に一度の結婚式で、感動をみんなで共有できるのは素敵ですよね。
3.家族に喜んでもらえる
愛する子どもからの手紙は、両親にとって一生の宝物。手紙を読む価値は、大切な家族に喜んでもらえることではないでしょうか。大切に育てた子どもから素直な気持ちを聞けるのは、親にとってすごく幸せなことです。手紙は親孝行の一つともいえますよね。
読まないメリット
「花嫁が手紙を読まない」という選択は間違いではありません。読まないメリットは以下の通りです。
1.盛り上がったまま会がおわる
手紙は感動的な雰囲気に包まれることが多いです。そのため、手紙をカットすれば、明るい雰囲気のまま、会を終えられます。終始楽しい雰囲気がいい方にとって、メリットがあるといえます。
2.メイク崩れの心配がいらない
メイクが崩れることを心配をしなくていいのも大きなメリット。「涙でメイクが落ちないか?」と心配になる方も多いのではないでしょうか。せっかくの花嫁メイクを崩したくないですよね。「泣きたくないから」という理由で手紙を読まない方もいます。
3.準備の負担が減る
手紙を読まないとなれば、手紙にかかる準備を削減できます。手紙を読むとなると、「どんな内容にしようか」「便箋はどうしようか」など次から次へと悩みが増えてしまいます。忙しい方にとって、負担を減らすために読まない選択をするのもありかもしれません。
卒花さんの6割が手紙を読んでいる
ちなみに、卒花さん100名にアンケート調査をしたところ、上記のように約6割が「手紙を読んだ」と回答しました。その理由には「気持ちを言葉にするのが大事だと思ったから」「両親に感謝の気持ちを伝えたかったから」といった、両親のために読んだというコメントが多く寄せられました。
読んでよかった!先輩花嫁の体験談
では、「手紙を読んでよかった」という体験談を紹介します。
私は、「手紙を読んでよかった」と思います。手紙を通して、家族との心の距離がさらに深まったと感じているからです。正直「手紙は読まなくていい」と思っていました。けれども勇気を出して読んだことで、家族のすごく嬉しそうな表情に出会えました。書くのに時間はかかったけれど、一生懸命に思いを伝えたことが、親孝行になったのかなと感じています。「あの時に手紙を書けばよかった」と後悔するかもしれないと少しでも思っているなら、花嫁の手紙を読むことを本当におすすめしたいです。(神奈川県 20代 女性)
お涙ちょうだい的な式になるのが嫌で最初は読まないと言っていたのですが、主人から「気持ちは分かるけど娘を持つ親の1番の楽しみじゃないの?」とさらりと言われたことでハッと気づき、読むことにしました。両親や親族がとても感動してくれて、やってよかったと思いました。(福岡県 29歳 女性)
普段言えない両親への感謝を言葉にするまたとないチャンスだと思ったため読みました。結婚式なら照れずに伝えられますし、来賓の方に両親の素晴らしさを知ってもらえる良い機会だと思って手紙を用意しました。(神奈川県 36歳 女性)
便箋のデザインはどうする?
「花嫁の手紙を読む」と決めたあとは、「どんな便箋がいいの?」と迷ってしまいますよね。便箋などに特別なルールはありません。けれども、結婚式らしいデザインなら統一感が生まれて、より素敵になります。続いては、ハズレなし!結婚式にピッタリのデザインを紹介します。
白基調のもの
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人気は白を基調としたデザインです。花嫁のテーマカラーでもある白は、誠実さや透明感を演出できます。結婚式の雰囲気にもピッタリ。シンプルな白だけでは寂しいという方には、少しカラーが入ったものやレースデザインを選ぶと上品さがプラスされるので、おすすめです。
花柄のもの
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花柄のデザインも人気。色鮮やかな花柄からは華やかさや可愛らしさを感じます。大人っぽい感じが好きな方は小さめの花柄を、ポップな感じが好きな方は大きめのものを選ぶようにしましょう。和装の方は、桜や梅などの和柄を選べば、統一感が出るのでおすすめです。
ディズニーデザインのもの
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ディスニーデザインを選ぶ方も多いです。花嫁の手紙は、キャラクターのものを使っても問題ありません。好きなキャラクターをモチーフにしたデザインなら、書く時の気分も上がりそうですよね。またプリンセス系のデザインは、花嫁の手紙との相性抜群です。
ハイブランドのもの
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ティファニーやカルティエなどハイブランドの便箋も人気があります。高級感を演出できるのが選ばれる理由です。「式場の雰囲気に合わせたい」「指輪のブランドと揃えたい」という願いを叶えてくれます。
便箋はどこで買う?
では、花嫁の手紙に使える便箋をどこで買えばいいのでしょうか。今回は、手軽に利用できる「ロフト」「100均」「通販」の3つに厳選しました。それぞれのメリットとデメリットを比べながら解説していきます。
ロフト
駅の近くに多いロフトは、仕事帰りやお出かけのついでにふらっと立ち寄れるのがいいですよね。ロフトへのアクセスがいい方におすすめです。
メリット |
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デメリット |
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100均
100均の便箋も充実しています。費用をなるべく安く抑えたいという方におすすめです。
メリット |
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デメリット |
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通販
「買い物に行く時間がなかなか取れない」方もいるのではないでしょうか。忙しい方におすすめなのは通販です。
メリット |
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デメリット |
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以上の3つです。どこで買うにも、まずどんなデザインがいいのかをザックリ決めておきましょう。迷う時間が短縮できるので、選ぶだけで疲れることはなくなります。
花嫁の手紙の悩み解決!よくある質問
人生に一度の花嫁の手紙。「せっかく書くなら、しっかり思いを込めて書きたい」「ゲストが退屈しないために何をすべきか」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、よくある質問をピックアップし、それぞれ詳しく解説していきます。ぜひ、参考にしてください。
手紙を読む時間は?
手紙を読む時間は2〜3分間です。あまり長いとゲストも飽きてしまいます。一般的に人が1分間に話す文字数は、約300文字と言われています。900字以内を3分くらいで話すイメージをもっておきましょう。
枚数は?
枚数の目安は、だいたい3枚です。多すぎると封筒に入らなかったり、見た目が悪くなったりするので注意しましょう。書き損じの可能性があるので、便箋は多めに用意しておくのがおすすめです。
いつ頃書くべき?
遅くても2日前までには書き終えるのがおすすめ。前日には読み上げの練習時間を確保できるようにしましょう。
書き方のコツとして、まずは全体の構成や内容を大まかに考えることをおすすめします。仕上げる1週間前くらいから考えを書き出しながら準備を始めるのが良いでしょう。
結婚への気持ちが高まる前日に書きたい方もいるかもしれませんが、時間に追われて書き上げると本当に伝えたい気持ちを表現できなかったり、披露したいエピソードが漏れてしまったりすることが多いため、おすすめしません。納得のいく手紙を完成させるためにも、できるかぎり早めに取り掛かるようにしましょう。
義理の両親の手紙は分けるべき?
手紙の最後に、義理の両親への思いも伝えたい方も多いのではないでしょうか。その場合、「手紙は分けるべき?」と疑問に思いますよね。
読んだ手紙を両親にプレゼントする場合は、義理の両親やゲストへの感謝の内容は紙を分けることをおすすめします。自分向け以外の内容を書いた手紙があると、もらった方も困ってしまいます。できる限り分けて書くことを心がけましょう。
手紙の書き方
ここまで花嫁の手紙の基本的な内容をご紹介してきました。しかし、改めて考えると手紙を書くって難しいですよね。このパートでは、花嫁の手紙が少しでも書きやすくなるように、構成を解説します。書き方のポイントをおさえておきましょう。
まず、構成は大きく分けると3段階、「書き出し」「メイン」「結び」があることをイメージしましょう。例文を交えながら解説します。
書き出し
まずは、会場全体へ感謝の気持ちを伝えましょう。
みなさま、本日はご多用のところ、私たちの結婚式(披露宴)へご列席いただきましてありがとうございます。この場をお借りして、両親への感謝の手紙を読ませていただくことをお許しください。
メイン1:エピソード
家族との具体的な思い出や感謝の気持ちを伝えましょう。
お父さん、お母さん
今まで大切に育ててくれて本当にありがとう。私は末っ子で甘えん坊で、小さい頃からいつもお父さんやお母さんにくっついて歩いていましたね。そんな私も◯◯さん(新郎名)と出会い、今日という日を迎えることができました。(以下略)
メイン2:今後の決意や目標
これからの人生をどう生きていきたいかという決意表明をしましょう。
今日から私の旦那さまになる◯◯さん(新郎名)は、お父さんのように広い心を持ち、お母さんのようにどんな時でもそばにいてくれる人です。
私たち2人も、お父さんとお母さんのように、つらい時には支え合い、楽しい時には笑い合える温かい家庭を築いていきます。(以下略)
結び
最後に、義理の両親やゲストに向けた言葉をおくることで、誠実さを伝えられます。
◯◯さんのお父さんとお母さん
いつもあたたかく見守ってくださり本当にありがとうございます。◯◯家の一員になれたことを本当に嬉しく思います。何かと至らないことも多い私ではございますが、これからよろしくお願いします。
ご列席いただいたみなさま
本日はお忙しい中、ご列席いただき誠にありがとうございます。みなさまとの出会いがあったこと、そして多くの支えをいただいたことで、わたしたち2人は今日という日を迎えることができました。みなさまに祝っていただけること、心から嬉しく思っております。本日は本当にありがとうございました。
いかがですか?「書き出し」「メイン」「結び」の3段階の構成を意識して書くことで、ゲストにとっても聞きやすい流れになることが理解いただけたかと思います。ぜひこれらを意識してみてくださいね。
これで安心!当日の注意点!
では、当日はどんなことに注意したらいいのでしょうか。
みんなの前で手紙を読むのは緊張します。少しでも落ち着いて読めるように、今のうちに心の準備をしておきましょう。
ゆっくり読む
当日はゲストに伝わりやすいよう、とにかくゆっくり読むことを心がけましょう。緊張するとどうしても早口になるものです。読む前にしっかりと深呼吸をし、自分ではゆっくりすぎると感じるくらいのスピードで読むことをおすすめします。
ゆっくりはっきり話した方が相手に思いがより届きます。前日までにタイマーで測りながら読み上げる練習を繰り返すことをおすすめします。
読む時のBGM
手紙を読んでいる時にBGMも迷うところではないでしょうか。音楽をかけるならオルゴールやメロディーなど歌詞がない曲がおすすめです。また、音楽なしで読む方もいます。
感動的な演出をしすぎると、自分が感極まって手紙を読めなくなる場合もあるので、ご注意ください。
新郎の役割
一生懸命に思いを伝える新婦を最後までやさしくサポートするのが新郎の役割です。手紙を読んでいる時は、新郎も横に立つことが多いです。ハンカチを準備をしておいて、いざという時にサッと渡したり、涙を拭いてあげたりできるといいですよね。
「1分で振り返る」この記事のまとめ
今回は、花嫁の手紙におすすめの便箋や書く時のコツを紹介しました。後悔なく思いを伝えたいからこそ、「これでいいのかな」「どうしたらいいの」と迷ってしまいますよね。では、最後にもう一度大切なポイントをおさらいしておきましょう。
- おすすめ便箋のデザインは「白基調」「花柄」「ディズニー」「ハイブランド」
- 手軽な購入方法は「ロフト」「100均」「通販」
- 手紙のボリューム目安は、3枚以内(900字以内)・3分間前後で読めるもの
- むくみやすい方は、前日に手紙を書くのは避けましょう
- 義理の両親への手紙は分けて書くのがおすすめ
- 当日は新郎サポートは必須。新婦はゆっくり落ち着いて読めば大丈夫!
身近な人ほど、感謝の気持ちを伝えるのは照れてしまいますよね。けれども、結婚式を迎えた我が子から手紙をもらえることは親にとっても幸せなことではないでしょうか。今回のポイントも重要ですが、一生懸命な思いも大切です。お気に入りのデザインを見つけて、素敵な花嫁の手紙を完成させてください。
このほか、別記事の【例文つき】花嫁の手紙の書き方とおすすめBGM!感動のレタームービーも紹介では実際に卒花さんが披露宴で読み上げた手紙の実例や体験談を詳しくご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。